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「飯塚幸三暴走事故」について、読売新聞が”奇妙”な記事を発表!「加害者をひいきする心づもりは一切なかった」「『容疑者』が犯罪者の代名詞のようになっているとすれば皮肉」

「飯塚幸三暴走事故」について、読売新聞が”奇妙”な記事を発表!「加害者をひいきする心づもりは一切なかった」「『容疑者』が犯罪者の代名詞のようになっているとすれば皮肉」

どんなにゅーす?

・2019年5月10日、今でもネット上で多くの批判や怒りが渦巻く「飯塚幸三氏暴走死傷事故」について、読売新聞が「容疑者でなく元院長、加害者の呼び方決めた理由」と題する記事を発表。読者から多くの疑問や批判が届いたことを明らかにした上で、「容疑者」と報じない理由について説明している。

・記事中には、「『元官僚という[上級国民]だから逮捕されない』という誤った言説が拡散されたからか、国家権力への不信によるものかはわかりませんが、思わぬ反響だったので驚きました」とした上で、「加害者をひいきする心づもりは一切なかった」と強調。その上で、同社が「容疑者」を付ける定義などを明らかにし、「犯罪者の印象を避けるために使い始めた『容疑者』が、30年たって犯罪者の代名詞のようになってしまっているとすれば皮肉です」と締めている。

容疑者でなく元院長、加害者の呼び方決めた理由

4月19日に発生し、12人が死傷した東京・池袋の暴走事故から5日間で、読売新聞は読者から100件近いご意見を頂戴しました。その大部分は、事故の加害者である「旧通産省工業技術院の飯塚幸三・元院長」の表記に関するご指摘でした。

なぜ「飯塚幸三容疑者」ではないのか?

最も多かったのはこうしたご質問でした。「2人も殺しているのだから容疑者ではないか」「(加害者が)入院して逮捕されていないからといって、この人がやったことに間違いないではないか」。このような内容です。

ちょっと回り道をしますが、読売新聞に「容疑者」が登場したのは30年前です。それまでは逮捕された人(法律用語では被疑者といいます)は呼び捨て、刑事裁判中の人には「被告」を付けていました。

~省略~

今回の事故でいえば、元院長が事故を起こしたのは事実でしょう。でも、逮捕や書類送検はされていません。事故後、元院長は入院したため警察はきちんと説明を聞くこともできなかったようです。

つまり、「容疑者」の法的立場にはまだないこと、本人の正式な弁解もなく容疑の内容をきちんと提示できるには至っていないこと、これらが容疑者を使用しない理由でした。

では、なぜ「元院長」という肩書呼称にしたのか?

こちらも多かったご指摘です。「加害者を擁護する記事だ」「肩書で罪が軽くなるのか」……。SNSで「元官僚という『上級国民』だから逮捕されない」という誤った言説が拡散されたからか、国家権力への不信によるものかはわかりませんが、思わぬ反響だったので驚きました。加害者をひいきする心づもりは一切なかったからです。

「容疑者」を使わない場合、事故によっては「飯塚さん」という敬称を用いることはあり得ます。ただ、横断歩道を渡っていた母子を含む12人が死傷した事故で、加害者に敬称を付けるのは心理的な抵抗があります。敬意を表す「飯塚氏」も同様です。

そして、元院長は、過去のこととはいえ、元通産省幹部という社会的立場の重い公職に就いていた人物です。

他紙を見ます。最初は「飯塚さん」と表記した朝日新聞、毎日新聞、東京新聞と、「男性」「男」と匿名だった日本経済新聞、産経新聞は、すべて「元院長」に切り替えました。

~省略~

そして、この悩ましい選択は社会に伴って変化します。ご意見をいただいて気になったのは、「容疑者=犯罪者」という感覚の広がりです。犯罪者の印象を避けるために使い始めた「容疑者」が、30年たって犯罪者の代名詞のようになってしまっているとすれば皮肉です。

呼称や敬称の使い方にとどまりません。社会的制裁の手段にならない報道と責任ある報道をどう実現するか。報道に携わる人が悩み続けるべき問題だと考えます。(社会部デスク・足立大)

【Yahoo!ニュース(読売新聞) 2019.5.10.】

読売新聞が、「『上級国民だから逮捕されない』という誤った言説が流布している」と強調しつつ、「容疑者と呼ばない理由」を延々と説明!「元院長は入院したため、警察はきちんと説明を聞くこともできなかったようだ」とも!

出典:Twitter(@hiroujin)

読売新聞さんが、飯塚幸三さんの暴走死傷事故について、何とも「奇妙な記事」を発表したわ。
「なぜ容疑者と呼ばないのか?」という説明を延々としつつ、「加害者をひいきする心づもりは一切なかった」「『容疑者』が犯罪者の代名詞のようになっているとすれば皮肉」としながら、同社の対応について「ルールに沿って対応したまで」と強調しようとしているように受け取れるんだけど…これ、どう思う?

ネット上でも早速批判が相次いでいるけど、結局のところ、何を伝えたいのかがよく分からないというか、どうも、首を傾げたくなるような、おかしな記事だね。

そんな中でも、「『元官僚という[上級国民]だから逮捕されない』という誤った言説が拡散されたからか、国家権力への不信によるものかはわかりませんが、思わぬ反響だったので驚きました。」と書かれた箇所など、「飯塚幸三氏が特別な権力や地位を持っているから優遇されているというのはデマ」と強調した上で、なんだか、この事件に強く怒り、様々な疑いを持っている一般国民を批判するニュアンスが込められているように思える。
それに、「国家権力への不信によるものかはわかりませんが…」の部分など、自分たち(読売の記者)も国家権力に近い側にいながら、一般国民を見下ろしている雰囲気が滲み出ているようにも感じる。

ボクがこの記事を全て読んで、最も強く感じたのは、国民側による「飯塚氏が”特別な権力”を持っていることで優遇されているのではないか?」との純粋な疑問には、ほとんどろくに答えることなく、「ネット上で間違った言説が広がっている」と明確な根拠もないままに強調している点と、記事の中ほどに出てくる「事故後、元院長は入院したため警察はきちんと説明を聞くこともできなかったようです」と書かれている箇所だ。

まず、前者については、これはほとんど全ての大手マスメディアに一致していることで、「上級国民だから優遇されているというのはデマ」とばかり強調する一方で、飯塚氏が現在どのような状況にあるのか、彼は一体どのような人物で、元高級官僚としてどのような職歴や行政に携わってきたのか、近所ではどのような評判があったのか、知り合いや家族の反応など、いずれも全くと言っていいほどに(不自然なくらいに)情報が出てこない
(なんせ、インドネシアの大手報道機関が、飯塚氏の年金受給額に関する報道を行なうなど、よほどこの事件について「マスメディアとしての仕事」をしているような状況だ。)

恐らく、例えば、有名芸能人が同じような暴走死傷事故を引き起こし、同じように警察に逮捕されずに入院した場合、マスコミが一斉に家族や友人らを突撃し、彼の自宅や入院している病院などにもマスコミが押しかけ、様々な新情報を国民に伝えようとするだろうし、連日連夜ワイドショーなどで特集されるだろう。

飯塚幸三氏は、日本の行政に長年にわたって深く関わってきた、いわゆる「権力者」であり、日本政府から勲章も受け取っている上に、退官後は大企業の幹部も務めていることから、現在でも政財界で非常に大きな影響力を持っていることが考えられる。
ここまで日本国内で大きな力を持った「重要人物」であるにもかかわらず、大手マスコミが(まるでバリアーが張られているかのごとく)彼の内情や実情に触れようとしないのはかなり不自然だし、上の読売の記事は、こうした国民からの「純粋な疑問」がごっそりと欠けており、会社の方針や「容疑者」と呼ぶようになった由来などに延々と文面を割き、いわば「論点そらし」をしているようにも見えてきてしまう。

そして、「事故後、元院長は入院したため警察はきちんと説明を聞くこともできなかったようです」と書かれている部分だけど、もしこれが本当であれば、元高級官僚で勲章受章者の飯塚幸三さんに対して、警察も事故の直後に事情聴取を行なう機会が与えられなかった可能性が考えられるわね。

ネット上では、事故直後に「謎の黒スーツ集団(安倍官邸に直結する内調や高級警察官僚ではないかとの噂も?)」が現われ、警察官と何やら話している写真が大きな話題と疑念を呼んでいるけど、(削除されたツイッターから)彼が熱心な安倍政権支持者だった可能性も取り沙汰されている中、所轄の警察すらも、飯塚氏に安易に触れることが出来ず、そのまま入院してしまった可能性がありそうだね。

そもそも、飯塚氏のケガがどの程度なのか、(一部で報じられたように)本当に大ケガをしているのか?…これらについても、大手のマスコミが突っ込んだ取材報道をしないせいで、まるで雲を掴むような状況になってしまっているし…これらを総合すると、大手のマスコミも、飯塚氏に対して「触れることが出来ない(アンタッチャブルな)状況」に置かれてしまっているのかもしれないね。

だからこそ、記者クラブメディアも、上から与えられただけの「お役所仕事」の「おざなり報道」だけに終始してしまって、何の説得力のある根拠も無しに、ネット上の怒りの声に対する「火消し報道」を繰り返しているかもしれないわね。
いまだに、「謎の黒スーツ集団」が何者なのか、なぜ飯塚さんのフェイスブックやツイッター、「上級国民」のWikipediaページが消されたのかについても、どこも真相を調べるマスコミが出てこないし、やっぱり、不自然さや不可解さばかりが募るような状況ね。

そして、今回の読売新聞の報道も、かなり不可解なものだといえるだろうし、日本の大手マスコミ幹部(記者クラブ)も、つまりは国家権力と近しい「上級国民の側」にいるからこそ、自ずとネット上の疑問にろくに答えないままに、飯塚氏を守るような報道姿勢になっていることが見え隠れしているともいえるだろう。

しかしながら、「警察もろくに事情が聴けないままに飯塚氏が入院してしまったらしい」など、今回の記事については一部で参考になった部分もあったし、多くの”ベール”で隠された部分を少しでも補っていくべく、今後もこの事件について、様々な情報のアンテナを張り続けていく必要がありそうだね。

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