どんなにゅーす?
・2兆円規模の資金を持つ官民ファンド、「産業革新投資機構(JIC)」の田中正明社長ら9人の取締役が一斉辞任する事態が発生。世耕弘成経産相と嶋田隆事務次官が騒動の責任を取り、給与を一部返納することを発表した。
・JICなどの官民ファンドに対して、これまでも根源的な問題や批判が噴出していた中、経産省が田中社長に対して書面で交わした報酬の契約を、後に一方的に撤回したことで田中社長らが激怒。
・経産省の対応に憤る田中氏からは「日本が法治国家でないことを示している」との発言も飛び出し、官民ファンドそのものが完全に破綻する可能性が生じている。
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「日本が法治国家でない
こと示している」辞任の意向「産業革新投資機構」の田中正明社長は記者会見し、社長を含む9人の取締役が辞任する意向を表明するとともに経済産業省の対応を厳しく非難しました。
~省略~
田中社長は辞任の理由について、「わたしたちはわが国の産業金融を強化するために集まった。しかし、経産省の姿勢の変化で私どもが共感した目的を達成することが実務的に困難になった」と述べました。
田中社長は役員報酬が高額だとして、経済産業省が機構側といったん合意した内容を撤回したことについて「私たちは誰一人、お金のためにやっていない。国の将来のためにわれわれが身につけた金融や投資の知見を差し出した。仮に当初、提示された金額が1円だったとしても引き受けた」と述べました。
そのうえで田中社長は「『日本国政府の高官が書面で約束した契約を後日、一方的に破棄し、さらに取締役会の議決を恣意的(しいてき)に無視する』という行為は日本が法治国家でないことを示している」と述べて、経済産業省の対応を厳しく非難しました。
~省略~
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経産相、次官 給与を自主返納 革新機構高額報酬で
経済産業省は4日、同省所管の官民ファンド「産業革新投資機構(JIC)」の役職員報酬を巡る不手際の責任を取り、嶋田隆事務次官を処分し、世耕弘成経産相とともに給与を自主返納すると発表した。同省は早々に処分を発表して事態の収拾を急ぐ構えだが、報酬水準の具体的な落としどころは見えず、現時点で歩み寄りの兆しはない。
「事務方の不手際によって、経産省とJICの田中正明社長との信頼関係が極めて深刻な状態になっている」。世耕氏は4日の閣議後の記者会見で、懸念を表明。嶋田氏を厳重注意の処分とし、自身は監督責任を取って給与1カ月分を、嶋田氏は1カ月分の給与の30%を、それぞれ自主返納すると発表した。
JICの役職員報酬を巡っては、同省が9月に最大で1億円を超える金額を提示したが、省内外から「高すぎる」との批判を受け11月に撤回した。嶋田氏と田中社長らが協議したが決裂し、反発したJICが当初案に沿った予算を同省に強行申請。同省が認めない異例の事態となっている。
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外から見ると何でここまでの事態になったのか、よくわからない経済産業省と官民ファンド「産業革新投資機構(JIC)」の対立です。ゴーン元会長の事件でもみられた高額報酬をめぐる日本と海外の感覚の違いが、ここでも浮き彫りになっています。 https://t.co/iU3ZnYyBdK
— 小川一 (@pinpinkiri) 2018年12月8日
ライブ配信中。暴露大会になってるわ😎
経産省、どーすんの、これ?産業革新投資機構 会見https://t.co/4mUIvroQoT pic.twitter.com/EYx4sXrXqo
— 🏕インドア派キャンパー 📣ⒻⒸⓀⓁⒹⓅ🔥 (@I_hate_camp) 2018年12月10日
田中社長「当初の民間活力をベースにした官民共同ファンドというものではなく、国策推進のためだけの官製100%ファンドに変容してしまった。それ故に当初の目的は果たせない、と判断して辞任を決意したわけです」 pic.twitter.com/jR8IJr1ke2
— 🏕インドア派キャンパー 📣ⒻⒸⓀⓁⒹⓅ🔥 (@I_hate_camp) 2018年12月10日
こりゃあ、大変なコトになるわ。経産のシマダ次官の恫喝とか名指しで暴露されてるし。
— 🏕インドア派キャンパー 📣ⒻⒸⓀⓁⒹⓅ🔥 (@I_hate_camp) 2018年12月10日
“高額報酬”をネタにしての官邸の世論コントロールも暴露されちゃってる😎
— 🏕インドア派キャンパー 📣ⒻⒸⓀⓁⒹⓅ🔥 (@I_hate_camp) 2018年12月10日
「だいたい、国が資金を出して国が監督するファンドなど国際市場では警戒されてしまって相手にされません」
そら、そうだよな。しかも公文書偽造やる国の。何されるか解らんもんなぁ。 pic.twitter.com/eejWGWK1hD
— 🏕インドア派キャンパー 📣ⒻⒸⓀⓁⒹⓅ🔥 (@I_hate_camp) 2018年12月10日
「#官民ファンド」(現在14/うち9が赤字)は全て廃止すべき。そもそも安倍政権下の累次の景気対策の「脹らまし粉」だった。官邸から、とにかく景気対策で知恵を出せ、見栄えのため額を積めと強要された役所が、基金に金だけ積んで使途はあとで考えるという無責任な発想の産物https://t.co/odCSh8CirI
— 江田憲司(衆議院議員) (@edaoffice) 2018年12月11日
会見では、田中社長は、『私には、孫がいる。この国の将来が心配でなんとかしたい。そんな気持ちで依頼を受けた。その目的を果たすことが出来なくなったので、辞任することとした。お金が問題ではない。』と、述べられていた。官民ファンドそのものが、失敗なのである。
— 片岡 哲夫(おやじっち) (@Tetsuo_Kataoka) 2018年12月10日
経済人から日本政府と役所にダメ出しを出したんだね。
この会見は日本終了を明確にした。
役所はいまや公文書の改ざんを平気でするから、文書に書いても給料くらい勝手に下げる。— tomoしばらくは立憲民主派 (@nokamo009) 2018年12月10日
この会見までマスコミが流していたニュースは理事が高額報酬を不当に要求しているとミスリードさせる内容でした。
つまりここでも「より高い賃金を求めて」に改ざんがなされていたのです。
信じられません。— kawauso_kuro (@kawauso_kuro) 2018年12月10日
経産相 世耕は無能で出鱈目だ💢。
原発輸出、官民ファンドの失態😖のみならず、
ペジー社(アベ友 山口敬之関与)のスパコン補助金100億円詐欺でも、文科省は返金請求するも、世耕は30億円を返還請求しない。😱安倍瓶三の側近は、こんなのばっかり。我々の血税を屁とも思ってない。ふざけんな!😡
— freedomk1 (@119freedom) 2018年12月10日
産業革新投資機構の民間役員全員辞任のニュース(10日)
それだけじゃない
他の官民ファンドも同様にひどい
まともなベンチャーは相手にしない
今や、存在意義が失われた
各省庁は、利権とポスト維持のために潰すことに反対するだろうが、一日も早く全廃するのが国民のためhttps://t.co/gYnwcOd3jb— 古賀茂明@フォーラム4 (@kogashigeaki) 2018年12月10日
官民ファンドというのはある時期から政府内にたくさんできたけど、その先駆けである産革機構(INCJ、現JIC) がこうして実質休止という展開になるとは、全く想像しなかった。https://t.co/UKPeVRJc52
— Noriaki Yoshikawa (@yoshikawanori) 2018年12月9日
【新規産業創出の「官民ファンド」が立ち往生‼️】~あの世耕が経産相では、さもありなん‼️
革新機構の田中社長ら辞任へ=経産省と対立解けず―機能停止の危機に(時事通信) https://t.co/ZzPtwzZiHB— 梁取 洋夫=フリー・ジャーナリスト (@yanatori2005) 2018年12月9日
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必然的に崩壊するシステムである「官民ファンド」!安倍政権によるルール無視の「独裁体制」に民間役員が大激怒!
↓田中正明社長による「怒りの会見」全編(9分くらい~)。
出典:YouTube
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以前より様々な問題点が指摘されてきた「官民ファンド」が、いよいよ本格的に崩壊する様相を呈してきました。
大手マスコミの報道を見ていると、田中社長側の悪評をことさらに広げるような意図が見え隠れしているように見えますが、上の会見動画の田中社長側の主張を聞く限り、今回の辞任劇の大きな非は政府側にあるように思えますね。
ああ。会見を聞いてても、田中社長は相当におかんむりの様子だね。
田中社長の話を聞く限り、報酬の提示は経産省側からあった上に、書面で報酬についての約束を取り交わしておきながら、朝日新聞が「役員への高額報酬」について批判的な記事を出した後に、経産省側から一方的にこの約束を撤回してきたということで、こりゃ役員側が激怒するのは当然のことだろう。
一部では、朝日新聞の報道を機に高額報酬への批判が高まった際に、安倍官邸が「高すぎる」と口出しをしてきたことで、経産省が報酬の約束を一方的に撤回したとの情報が出ており、安倍官邸によるルール無視の「ワンマン独裁体制」に、民間の投資関係者が大きく反発し、早々に逃げ出した構図が浮かび上がってきている。
そもそも、官民ファンドというのは、(知れば知るほど)必然的に腐敗し崩壊していくものであることを強く感じる。
この記事で、古賀茂明氏が官民ファンドの根源的な問題点について分かりやすく述べているけど、簡単にまとめると、官民ファンドは、
●国民の税金を注ぎ込むため(リスクがないため)、民間ファンドが手を付けようとしない(ハイリスクな)案件に向かう傾向が強い上に、政官と(ベンチャー)企業側の癒着を招きやすい。
●官僚にとっての格好の天下り先になることもあり、政治的な意図(官僚への懐柔や支配強化の目的)によって安倍政権発足後に官民ファンドが次々と立ち上げられ、そのほとんどが巨額損失を出している。
●上記の側面があることから、必然的に官の影響力(発言力)が大きくなることで、(今回のように)民間の人材が次第に集まらなくなり、投資先もより限定されるようになる。
といった現状があり、これが軒並み巨額損失を生み出している背景になっているみたいだ。
官民ファンドの代表的な失敗例が、例の「クールジャパン機構」ですが、まさしく、官民ファンドは最終的には「破綻に向かうシステム」であるということですね。
官僚としても甘い汁が吸える上に、政治家とベンチャー企業が金銭的に癒着し、「お得意様の企業を投資するように」政治側がファンドに圧力をかける構図が出来上がってしまうので、結果、国民の血税が市場に吸い取られる上に、「政治家・官僚・癒着企業(そして役員)だけが得をする」状況を生み出してしまいます。
しかも、巨額損失を生み出して破綻しても、原資が(非常に従順な)日本国民の税金である以上、実質的に誰も責任を取らずに済むし、こうした「最悪の血税流出システム」を終わらせるという意味では、今回、田中社長らは(結果的に)非常に有益な決断をしたとも言えるだろう。
上の田中社長と経産省側とのやりとりを見ても、安倍官邸と直結した経産省(「陰の総理」と言われる今井首相秘書官が君臨)が非常に増長しながら、強権的な性質になりつつある様子が見て取れます。
いずれにしても、このような「百害あって一利無し」のような官民ファンドは一刻も早くに廃止すべきではないでしょうか。
結局のところ、これも安倍政権が持つ「ルール無視」の独裁的な性質と利権まみれの銭ゲバ体質が、あらゆるところで日本国民に害を及ぼしてきているということだね。
上記のような側面がある以上、官民ファンドを通じた官僚の天下りの実態や、安倍政権の政治家とベンチャー企業との癒着についても調査をした方が良さそうだし(ネット上を見ても、ベンチャー系の経営者が安倍政権をやたらと支持しているケースが多い)、ペジーのような(政官と癒着した)補助金詐欺事件なども明るみに出ている以上、掘ればかなり色々出てくるんじゃないかと思うよ。
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