大坂なおみ選手の「ホワイトウォッシュ(日清CM)」が世界中で問題視!朝日や時事は「本人は気にしていない」とのミスリード報道か!

Pocket

どんなにゅーす?

・全米オープンに加え、全豪オープンでも優勝を果たした女子テニス・大坂なおみ選手をめぐる「ホワイトウォッシュ問題」が世界中のマスメディアで報じられる事態になっている。

・大坂選手と契約している日清食品は、自社のCMで大坂選手の肌の色を白く”改変”させたアニメCMを放映し、これが「(黒人差別の一つである)ホワイトウォッシュにあたる」として、世界の大手メディアが大々的に報道

・さらには、朝日新聞や時事通信が、記者会見での大坂選手の言葉を意図的にねじ曲げ、「気にしていない」「『なぜ騒ぐ?』と逆質問」などのミスリードを行なった疑惑も生じている。

大坂なおみが日清ホワイトウォッシュ問題を「気にしてない」「なぜ騒ぐ?」は誤報道!別の質問への回答を歪曲・誤訳

〈大坂なおみ選手「気にしていない」=アニメ広告、肌の色批判で〉(時事通信)
〈大坂なおみ、アニメ動画批判「なぜ騒ぐ?」逆質問も〉(朝日新聞)

大坂なおみ選手のホワイトウォッシュ問題をめぐって、こんなカウンター記事が、25日、相次いで配信された。時事通信のほうの記事はYahoo!トピックスでも取り上げられ、一気に拡散した。大坂選手自身はホワイトウォッシュを気にしておらず、なぜ騒ぐのかと逆に疑問を投げかけたというのだ。

だが、大坂なおみ選手は実際の会見では、報道されたような文脈でこうした発言は行っておらず、時事通信や朝日新聞の記事は、誤訳もしくはミスリードとしか思えないものだ。

改めて経緯を振りかえると、この問題はテニスの大坂なおみ選手を起用した日清食品ホールディングス(以下、日清)のアニメCMが、「肌の色が実際より白く描かれている」「髪の毛の色も実際より茶色」などの指摘を受け、公開を停止したというもの。

周知の通り、米紙ニューヨークタイムズ(22日電子版)が、SNSなどでCMに批判が集まったなどと報道したことを受け、日清は動画を削除。日清の広報はNYTに対して「ホワイトウォッシュのつもりはありません」と釈明しつつ、配慮が欠けていたとして大坂選手に謝罪したという。

~省略~

しかも、大坂選手の記者会見の全体をあらためて確認してみると、大坂選手はホワイトウォッシュCMについて、時事通信や朝日新聞が報じたように「あまり気にしていない」「なぜ騒ぐ?」などと発言をしていたわけではなかった。

~省略~

ところが、時事通信はこの発言を〈日清食品のアニメ広告で同選手のキャラクターの肌の色が実際より白く描かれ批判が起きた問題について〉、大坂選手が「気にしていない」「なぜ騒いでいるのか分からない」と言ったと配信し、朝日新聞も〈日清がホワイトウォッシュ批判を受け動画削除したことについて〉、「この件についてはあまり関心が無いし、悪く言いたくない」と言ったと書いたのだ。

しかも、両社の報道には、実際の発言とは明らかに違う日本語訳をつけている部分もあった。たとえば、時事通信は「気にしていない」と大阪がまるで「I don’t care」あるいは「I don’t mind」と言ったかのようなニュアンスで報じているが、該当する英語は「I haven’t really paid too much attention to this」で、マンガ文化の問題に「あまり関心・注意を払ってこなかった」と訳すのが正しいだろう。

また、朝日新聞がホワイトウォッシュCMについての発言として「悪く言いたくない」と訳したセリフも、実際は「I don’t really want to say anything wrong at this point.」と言うもの。専門外であるマンガ文化の問題について「私は間違ったことを言いたくありません」と言っているだけなのだ。

これらを総合すると、時事通信、朝日の報道は明らかに、差別問題を矮小化するために、意図的に誤訳をし、「大坂なおみ自身は気にしていない」「騒ぐほうがおかしいと感じている」というふうにミスリードしていったとしか思えない。

実際、日清ホワイトウォッシュ問題についての大坂選手の発言は海外メディアも報じているが、時事通信や朝日新聞のように「気にしていない」「なぜ騒いでいるかわからない」という部分を見出しに取ったり、記事で取り上げている報道はほとんどなく、「I’m tan(私の肌は褐色)」「次に私を描くときは報告するべき」という発言しか取り上げていないものばかりだ。

~省略~

【リテラ 2019.1.26.】

大坂選手が全豪オープン優勝も、日清食品の「ホワイトウォッシュ」CMが世界中のメディアで大々的に報じられてしまう事態に!

↓The New York Timesによる報道。

出典:The New York Times

大坂なおみ選手が、全米オープンに加えて全豪オープンでも優勝する快挙を達成しましたが、皮肉にも、世界には彼女の優勝よりも、日清食品による「ホワイトウォッシュCM」が大々的に報じられる事態になってしまっています。
さらには、記者会見で行なわれた大坂選手と記者とのやり取りが、朝日新聞や時事通信によって彼女の意図をねじ曲げた上で「気にしてない」「なぜ周りは騒いでいるの?」といった反応を示したといった、悪質な誤報を行なった疑惑も浮上していますね。

まず、この「ホワイトウォッシュ」というものについて軽く触れておこうと思うけど、これは、広義的な意味で言うと、「有色人種に対する差別表現」にあたるもので、Wezzyのこの記事によると、作品における本来「黒人」であるはずの登場人物を「白人」に改変させたり、または、黒人自身が顔を白く塗って黒人性を薄めることを指すとのことだ。

また、逆に白人が有色人種を演じるにあたって肌に色をつけて面白おかしく演じてみせるのも、同じような趣旨を伴った人種差別の一つとされており、こうした「ブラックフェイス」や「イエローフェイス」なども、「ホワイトウォッシュ」と並んで、現在では表現界におけるタブーとして国際的に(暗黙的に)禁止されているものの一つだ。
ダウンタウンの浜田雅功氏が番組内で顔を黒く塗り、エディ・マーフィーを面白おかしく演じ、世界で大々的に問題視された騒動は記憶に新しいだろう。)

↓映画「ティファニーで朝食を」(1961年)で、日本人家主を演じる白人俳優ミッキー・ルーニー。顔や身体を黄色く塗った(イエローフェイス)上でマウスピースを嵌め、日本人の特徴を面白おかしく演じている。

出典:Wikipedia

ここ数年で、SNSの発達などにより急速にグローバル化が進み、今では日本国内のニュースも瞬く間に海外に伝えられるようになりましたが、これと同時に、日本における前時代的な価値観や感受性の鈍さなどが驚きを持って世界で報じられる事例が相次いでいますね。

今回の日清のアニメCMも、一体どうしてこんな「改変」を行なったのか、正直言って理解に苦しむものがあるし、日本のマスコミにおける大坂選手の優勝のニュースや彼女に対する報じ方を見ていても、日本に蔓延しつつある「反知性主義」や、ある種の「内容の薄っぺらさ」や「精神性の幼さ」などを感じずにはいられないような印象を持ってしまう。

一言で言ってしまうと、「国際感覚」や「想像力」「相手の側に立って考える意識(思いやりの精神)」の欠如といえるのかもしれないけど、大坂選手が優勝したという事実に対しても、画一的で国威発揚に結びつけるような「幼児性が伴った報道」が目に付く一方で、大坂選手の側に立った冷静で多面的な報道があまりにも少ない感じがするね。

今回、朝日新聞や時事通信が意図的に大坂選手の返答を「気にしていない」とミスリード報道した疑惑が出てきているけど(詳しい内容はリテラの記事全文を読んでほしい)、これも、一筋縄でいかない繊細で根深い問題をどうにか矮小化させつつ、電通や大企業、安倍政権などが画策する「お祭り騒ぎ(特需・国民洗脳)」に水を差さないように誘導しているような意図を感じてしまうね。
ハフポストによると、実際のところは、大坂選手のマネジメント会社からアニメCMの削除要請があったとのことだ。)

なんせ、大坂選手の偉業を声高に讃える一方で、大坂選手のアイデンティティーを露骨に消し去るような、一方的で身勝手なCMを制作・放映しているのですからね。
彼女の内面や本質に対する理解を深めようとせずに、逆に、自分たちのお金儲けや国威発揚(愚民化洗脳)に利用したいだけという、権力(政府・企業)側の卑しい本心ばかりが目に付いてしまうんですよね…。

これも、「日本社会全体における知性の劣化」と言えばそれまでなんだけど、そもそも、日本は四方が海に囲まれている上に、独自の言語を話す社会なので、元来より、いささか閉鎖的で独特な文化や価値観が長年にわたって形作られてきたともいえるだろうし、そういう点で、世間(世界標準)のことをあまり知らないのは多少は仕方ない部分もあるのかもしれない。

しかしながら、すでに時代は本格的なグローバル社会に突入しているし、日本が本格的に鎖国でもしない限り、日本もある程度グローバルスタンダードを知り、その上で、近代的な民主主義社会の考え方を学んでいこうとしない限り、このような騒動を繰り返していくうちに世界から白い目で見られるようになり、孤立・衰退・破滅の一途を進んでいく恐れがある。
どちらにしても、最近の日本の人々は、どうも、(「上に忖度する意識」はやたらと育っている一方で)他人を思いやる精神がやや欠けている上に、多角的・俯瞰的な視点で物事を考える能力に圧倒的に欠けている(偏狭かつ視野狭窄の状態に置かれている)ように思えるね。

今回の問題も、そうした一般的な想像力や相手に立場に立った意識の欠如が引き起こしたように思えますし、「国威発揚」「金儲け」云々の前に、守るべきルールやモラルがあるということを知るべきなのではないでしょうか。

Pocket

 

 関連記事