どんなにゅーす?
・きっての親日家で広島・長崎の被爆者や沖縄の人々と寄り添う活動を行なってきた詩人のアーサー・ビナードさんが、第二次世界大戦において、残虐な破壊と殺戮が行なわれた背後に、日本や欧米をコントロールしていた軍産複合体による「戦争ビジネス」があったことを語った。
・アーサーさんは、真珠湾攻撃から原爆投下までの日米の泥沼の戦争の背後に、「厭戦感情が支配していた米国民を戦争に駆り立てるために広告代理店が暗躍した」と指摘。米国による日本への空襲において「千代田区ゼロ番地に爆弾を落としてはならない」というルールがあった上に、「原爆投下は日米合同による詐欺だった」と語り、日米の政治・軍部の中枢が自国民を生け贄に差し出しながら、ともにグローバル軍産資本のために利益誘導を行なっていた実態があったことを示した。
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詩人アーサー・ビナードが語る 倫理なき科学と原爆投下の裏側
昨年7月、東京の江戸東京博物館で開催されたシンポジウム「タブーに踏み込む科学・科学者--軍事研究、遺伝子操作について考える」(主催・ゲノム問題検討会議)で、特別ゲストとして報告に立ったアーサー・ビナード(詩人)の発言が、反響を広げている。
ビナードは日本語で詩を書くアメリカ人である。このシンポでは、言葉たくみに世論を操作する広告代理店が原爆投下に果たした役割にふれて、科学者と文学者が共通の課題を掲げてともに進む意義、さらに第2次世界大戦の歴史認識にかかわって、あらまし次のように語った。
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子どもたちに科学博物館で夢を語るが、子どもたちの未来を考えるなら同時に、科学がどのような損害をもたらしたか、冷静に認識できるようにすることだ。なぜそうならないのか。そこには広告代理店の存在がある。
19世紀末から20世紀にかけて、広告代理店はアメリカの言論空間に大きな存在をもたらした。第1次世界大戦で、ウィルソン大統領は軍需産業と企業の利益のために、多くの若者を戦場に送り出して殺した。それなのに、なぜ謝罪もせずにいられたのか。広告代理店の仕業だ。
ウィルソンは軍需産業の利益のためであることを隠して、「民主主義が機能するため、安心、安全のための戦争、世界を安全にするための戦争だ。そのための最後の戦争だ」といった。そのときはウィルソンにだまされたが、「これで終わりだ」といったのに次の戦争に入っていくから、広告代理店の力でいくら宣伝文句を並べても国民は企業だけがいい目にあったと、ウィルソンのペテンを見抜いた。
それが第2次世界大戦にいく歯止めになっていた。ルーズベルトが巧みにキャンペーンをはってもだまされなかった。アメリカ憲法では、宣戦布告がなければ戦争ができない。また、議会が承認しなければ宣戦布告はできない。
アメリカ政府は12・8(日本の真珠湾攻撃)まで、宣戦布告が出せなかった。ルーズベルトは「マンハッタン計画が始まっているのに、どうしよう」と困った。1940年にはプルトニウムが生産される。手ぐすね引いて戦争しようとするのだが、アメリカ国民がなびかない。
ルーズベルトの判断だけでは戦争はできない。やりたい世界制覇のプロジェクトがやれない。そのためのPRが必要だ。そのときに下請の「第2米軍」に頼んだのだ。それが「飛んで火に入る日の丸の虫」だった。
当時、日本帝国は破綻していた。1937年に中国の八路軍と蒋介石は犬猿の仲だったが、抗日統一戦線を形成した。10年はかかるかもしれないが、37年の時点では日本が勝てないことは明確だった。
38年になると、日本政府は36年に東京に誘致し、やるやると大宣伝していたオリンピックをドタキャンした。行き詰まって運動会の開催ができない組織が、その3年後にアメリカとどうして戦争したのか。最初から勝つつもりはない。負ける相手を選んでいたのだ。支配層は、中国に負けたら殺処分にされる。ソ連だったら千代田区ゼロ番地に再就職はできない。
アメリカがこの日本との戦争で最後まで守ったルールが一つある。最後の最後まで貫いた最大の鉄則は、爆弾を千代田区ゼロ番地に落としてはならないということだった。1発も落としていない。日本の津津浦浦の都市を空襲し、広島に古いウラン弾を投下し、長崎にプルトニウム爆弾を投下し、日本の庶民が想像を絶する被害を受けた。東京大空襲は権力の中枢を殺処分するものではなく、そこには1発も落としてはいない。
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そのために、日本をターゲットにして、広島と長崎に投下した。ドイツやヨーロッパではなく、従順に従う民族を選んだ。日本政府は、国民が焼夷弾で殺されても、政府は再就職できる。どこかで降伏しなければならないが、みんなに「最後の最後までたたかう」「1億火の玉」「ほしがりません勝つまでは」といっているのに、やめるとはいえない。それでは、トップが殺処分される。国民のしもじもの想像しないことが起きなければならない。
それをクリアできるのは新型爆弾だ。これがないと、降伏する宣言受諾の発表ができない。終戦の詔書に「敵ハ新ニ残虐ナル爆弾ヲ使用シテ頻リニ無辜ヲ殺傷シ……」とある。私は詩人の嗅覚だが、原稿は英語だと思う。アメリカとグルになっていたとしか考えられない。日米合同詐欺で原爆を落としたのだ。
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広島・長崎や沖縄の人々と寄り添い続けてきたアーサー・ビナードさんが、大戦当時に日米を包み込んでいた、軍産複合体による「戦争ビジネス」の内情を語る!
出典:PassMarket
これまでも文化放送などのラジオに出演しては、反グローバリズムの視点で安倍政権を強く批判してきた詩人のアーサー・ビナードさんが、とっても貴重なお話をしてくれたわ。
一連の太平洋戦争に突入した経緯や原爆投下のプロセスまで、その背後に、グローバル軍産複合体による「戦争ビジネス」があったという内容だけど、これは、私たちがずっとこのサイトで提唱し続けてきたことと大きく一致するわね。
彼はこれまで、異様なまでの”隷米主義”にまみれた安倍政権が支配する日本に対して、「今や”日本”なのは沖縄だけ。今の本土は日本ではない。”安倍リカ”だ。」などと例えてみせたり、リオ五輪閉会式の「安倍マリオ」に対して、「安倍総理はまさにマリオ。アーミテージやジョセフ・ナイやバイデンとかがコントローラーを持って、彼らの思い通りに動き回っている。」と切り捨てるなど、実にウィットに富んだ批判を展開しながら、安倍政権やかつてのオバマらが強固に進めてきたグローバリズムに警鐘を鳴らし続けてきた上で、ボクも非常に大きな好感を持って注目してきた言論人だ。
彼のこれらの発言は、17年7月に江戸東京博物館で開催されたシンポジウム「タブーに踏み込む科学・科学者-軍事研究、遺伝子操作について考える」(ゲノム問題検討会議主催)で語られたものだけど、実に豊富な知識や俯瞰的かつ多角的な歴史観から、当時の大戦時に「世界の裏側」で行なわれていたことについて、非常に興味深い内情や説得力のある見立てを語っているので、是非ともこちらから全文を読んでもらえたらと思うよ。
アーサー氏が語るように、当時の大日本帝国や米国が、ただ単に「国家同士の覇権拡大」をめぐって戦争を繰り広げただけではなかったというのは、日本が幕末から明治維新がもたらされたプロセスを見ても明らかだね。
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明治維新や大日本帝国の賛美は、”日本の破壊”に勤しむ「欧米軍産賛美」「グローバリズム礼賛」と同義
現代の歴史認識では、当時の日本が「完全に独立した国家体」として、その覇権や支配を拡大させていくために戦争を繰り返していたものと刷り込まれている状況だし、安倍政権や政権を強力に支持する日本会議などの宗教勢力は、その明治維新や大日本帝国、その当時に作られた靖国神社や教育勅語をことさらに神聖視している様子だけど、これは少し考えてみただけでもおかしな話だ。
なんせ、明治維新は、それまで外敵を排除するために「鎖国」を行なってきた日本が、徳川幕府が倒れたことで、一気に「グローバリズムの夜明け」をもたらした日本の形を激変させた出来事だし、そこから欧米の文化や銀行制度、欧米に倣った議会制度や選挙制、そして(幕府が特に警戒していた)キリスト教を始めとした欧米の宗教が大量に入り込んでくることになって、これを機に、日本は、欧米の銀行家勢力や軍需産業の権益と背後で強固に結びついていったことが浮かび上がっているわ。
こうした側面を見ても、日本の明治維新は、欧米のグローバル資本にとって、何よりも大きな利益をもたらしたものであり、平たく言えば、「ステルス的に日本が欧米勢力に侵略された」ということになる。
これを強固に推し進めたのが、安倍総理や小泉元総理の先祖に当たる薩長のテロリスト勢力であり、当時の子孫たちは現代でも、政官財の中枢に鎮座しては、「超法規的」といってもいいほどの特権的な権力を誇っているからね。
つまり、安倍総理のことを「日本を守る国士」なんて盛り立てていたり、明治維新や大日本帝国を異常に賛美しているのは、日本を「海の向こうの勢力」に売り渡した長州テロリストを賛美しているのと同じだし、さらにいえば、欧米のグローバリストを賛美しているのと同じね。
こう考えると、「右派」「保守」「日本を守る」などと自称している日本会議や安倍総理が、何故か米・イスラエルの軍産複合体にひたすら利益誘導し、日本に原爆を落とした米軍を神のように崇拝している「不可解」も全てスッキリと辻褄が合う。
これは、例えるならば、日本による真珠湾攻撃は、現代の9.11同時多発テロの構図と似ている(どちらも「奇襲攻撃」と「恐怖」を米国の民衆に植え付け、これが軍産の利益のための”泥沼の戦争”に突き進むきっかけになった)ように思えるし、9.11テロの首謀者であるアルカイダやイスラム国を背後で欧米の軍産が支援している実態を考えると、当時の大日本帝国は、(現代のイスラム国のように)背後で欧米軍産に支援されながら、「敵役傀儡国家」として世界に恐怖を植え付ける役割をグローバル軍事資本から演じさせられていたと考えることが出来る。
これが、太平洋戦争開戦当時から日本の経済が傾きかかっていたにもかかわらず、無謀な戦争に猪突猛進に突入していったゆえんだったってことね。
そして、そう考えると、日本に原爆が落とされた経緯を見ても、アーサーさんが語っているように、当時の日本の政治・軍部の中枢は「これ(原爆投下)をあらかじめ合意」していた疑惑がより強まってくるということね。
江戸時代以前から、豊臣秀吉らがキリスト教の宣教師を大きく警戒し、伴天連(バテレン)追放令などによってキリスト教を弾圧したりしたけど、これは、保守的政策として正しいものだったということだ。
この頃から徐々に、獰猛なグローバル資本勢力による「日本侵略作戦」が始まっており、「ペリー来襲」などの数々のプロセスを通じて潜入に成功した軍産のエージェントと結託した薩長のテロリストが、グローバル資本に日本を売ったというのが、明治維新の実態であり、これらをことさらに賛美している連中は、日本に潜在的な恨みや敵意を持っている「生粋のグローバリスト」ということだね。
アーサーさんの話を聞いても、すでに大戦当時から広告代理店が大きな役割を果たし、マスコミが国民を様々な手口で洗脳しながら、巧みに戦争を肯定する感情を植え付けてきたことがよく分かるし、そんな広告代理店は、現在でもボクたち日本国民をあの手この手で誘導、洗脳し、「日本スゴイスゴイ」のおかしな思想を植え付けようと暗躍しているのが現状だ。
↓湾岸戦争の当時でも、広告代理店が「壮大なヤラセ」を展開し、世界の人々を欺いた上で戦争に突入していった。
無自覚・無知識のうちにこれらの広告代理店によるマインドコントロールに感化されてしまうと、またしてもグローバル軍産資本の利益のための”搾取”の先にある”悲劇”が繰り返されてしまうだろうし、いつも言っているように、今のボクたちにとって大切なのは、国家資本主義社会の背後で世界をコントロールしている無国境・無国籍のグローバル資本勢力の存在を知り、これらの危険な実態を理解し、広告代理店による様々な洗脳にかからないことが、真に国民にとって安心・安全で平和な暮らしに繋がるということを認識するということだね。
こうした世界の裏側について、その卓越した知識と慧眼、良識をもって私たちに警鐘を鳴らしてくれているアーサーさんはとっても貴重な言論人の一人だし(モルモン教宣教師のなんたらギルバートさんとは大違いね)、これからも彼の活動と価値ある言葉には大きな注目をもって見守っていきたいわ。
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