どんなにゅーす?
・維新がTwitter上で「ファクトチェッカー【公式】大阪維新の会」を開設、ネット上で大きな波紋を呼んでいる。
・公式アカウントの説明文によると、「昨今の深刻化するデマ情報の氾濫を受け、住民の皆様に正しい情報を知っていただけるよう情報の真偽を客観的事実をもとに調査し、事実を発信していく公式アカウントを開設しました。」などと謳っているものの、その内容や実態について「事実上の悪質なミスリードや世論誘導のツールと化している」として疑問や批判の声が殺到している。
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維新が「ファクトチェック」開始 推進する法人は問題視
地域政党・大阪維新の会は、ツイッター上で「ファクトチェック」の第一弾を投稿した。大阪市の新型コロナウイルス対応を批判するツイートに関する内容だ。市長を出し、市議会与党の維新が「ファクトチェック」をすることには、「非党派性」の原則から逸脱し、第三者による検証ではないとの批判が出ている。
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日本でファクトチェックを推進するNPO法人「ファクトチェック・イニシアティブ」によると、ファクトチェックには「非党派性・公正性」など国際的な五つの原則がある。楊井人文事務局長は「政党として情報発信や言説に反論する自由はある」とした上で、「大阪維新の会は政治団体であり、非党派性・公正性の原則から外れる」と指摘。さらに「ツイートの内容が事実かどうかをレーティング(真偽の判定)せず、あたかも誤情報だという印象を与えている」と問題視する。
ネット上では、今回の維新の動きについて「自己を正当化することがファクトチェックなのか?」「『ファクトチェック』ではなく『吊(つる)し上げ』」「脅迫もしくは弾圧だ」「公党が個人のツイートをさらして、個人攻撃か」といった批判が相次ぐ。維新内部からも「与党の維新がいろいろ言われるのは当然。ファクトチェックをする立場ではない。政党として未熟で、おごりがある」(市議)との声が出ている。(久保田侑暉、笹川翔平)
大阪維新「ファクトチェッカー」が一般市民の事実に基づく行政批判を吊るし上げ!「まず吉村のイソジンをチェックしろ」と非難殺到
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くどくどと御託を並べているが、維新が主張しているのは「最初は濃厚接触者の健康観察中に聞き取りの電話を毎日していたが、感染者が増えてそれができなくなり、保健所などが電話で聞き取る方式ではなく本人に申告してもらう方式にした」ということであって、元のツイート主が「連絡が一度もなかった」というのは「事実」だということになる。
しかも、この〈調査結果〉を読むと、健康観察に入る前に行政側が「自己申告してくださいね、こちらから電話はしませんよ」ということをしっかり説明ていたのか、そちらのほうが気になるが、その問題については何も触れず、〈1月8日に厚生労働省からも(中略)業務負担の軽減を図るよう各自治体宛に通達されている〉と述べているだけ。行政側の怠慢が疑われるのにそれには目を向けず、「厚労省からもお墨付きを得ている」と主張するだけなのだ。
だが、さらに酷いのが、〈市からの食料支援やその他の手続き情報も無し〉という部分への〈調査結果〉だ。
〈大阪市では濃厚接触者への外出自粛を要請しているが、日常的な買い物での外出は不要不急に当たらず、健康状態も無症状であることが健康観察の前提であるため食糧支援等は行っていない。〉
〈他都市においても大阪市と比較的人口規模が近く感染者数の多い横浜市、名古屋市、京都市、神戸市、福岡市、札幌市について濃厚接触者への支援の状況を調査したが、いずれも14日間の健康観察とできる限りの自宅待機をお願いしているが、濃厚接触者は自宅療養者ではないため食糧支援等は行っていない旨の回答があった。〉これも「濃厚接触者の健康観察中の人には食糧支援をしていない」という話で、「市からの食料支援がなかった」という元のツイートは「事実」であるわけだが、〈調査結果〉などと称して「同じ規模の他の市もやっていない!」とがなり立てているのだ。
つまり、これを「ファクトチェック」だと言うのならば、元ツイート主は何も虚偽やデマを述べてはおらず「事実」を書き綴っていただけで、すべて「ファクト」だということになるのだ。
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維新の会「公式ファクトチェッカー」1発目から一般人のツイートを「晒し上げ」てしまう
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◆一発目から一般人アカウントを「晒し上げ」
さて、アカウント公開時点から当然そのような批判は行われていましたが、心配したとおりの事態が一発目から発生しています。ファクトチェッカーは2月26日、大阪市在住の新型コロナの濃厚接触者だった一般人のアカウントを引用リツイートで直接「晒し上げ」てしまいました。
このアカウントは濃厚接触者となった後も、大阪市からはほぼ放置状態だったという自らの体験を掲載し「正に放置状態 大阪市終わってる」と感想を述べただけのもの。これを取り上げたということは、維新の会はこの極めて個人的な感想を「見過ごせないデマや誤情報」と判断したことになります。
ファクトチェッカーアカウントは文章の細部に対して執拗に「ファクトチェック」を行っていますが、「調査結果」とする部分の多くは呼んでみればツイート主の文言に対して「大阪市の対応はそういうものなので問題ない」とする自己正当化に留まります。
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維新がぶち上げた「ファクトチェッカー」をファクトチェックしてみた https://t.co/6ewG6W3FNp
— ハーバー・ビジネス・オンライン (@hboljp) March 1, 2021
これ、既に批判が殺到してるけど、元投稿を事実と認めたうえで、「しかし市のマニュアルや現状はこうだから、市は(引いては維新の首長は)悪くない」と言ってるだけですよね。「ファクトチェック」の要件を満たしていないとか、そういうレベルではない異次元の行為だな。言葉の歪曲、いや破壊。 https://t.co/86SD4C9Dsa
— 松本創 (@MatsumotohaJimu) February 26, 2021
維新の会は一般市民のデマでも何でもないツイートを「ファクトチェック」する暇があったら、党が一旦でも国政候補に公認した人物が渦中にあるリコール不正事件の説責任を果たすべきだ。
— たつみコータロー 前参議院議員 日本共産党 (@kotarotatsumi) February 27, 2021
今回の「ファクトチェック」とやらを見て、維新は危険思想の集団だという思いがますます強まった。個人をさらし上げ組織的に攻撃する。とてもマトモな政党のやる事とは思えない。
— Miyakoshi (@kamiyakoshi) February 27, 2021
コロナ対策に悉く失敗している癖に、デマでも何でもないツイートをした市民を「ファクトチェック」と称して吊し上げて攻撃する維新政治の暴力性には吐き気がする。自らを省みるのではなく、圧力で異論を封殺して自己正当化しか図らない姿勢は民主主義社会の政治集団として論外だ。憤りを禁じ得ない。
— 異邦人 (@Narodovlastiye) February 27, 2021
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この先、腐敗勢力の間で「ファクトチェック」が乱立していく予感!?もはや「ファクトチェック」そのものの意味や存在価値を問い直すべき段階に…
出典:Twitter(@oneosaka_factck)
出典:Twitter(@oneosaka_factck)※魚拓
(これまでも様々な国民騙しの世論工作を繰り返してきた)いかにも維新らしい動きだわっ!!
ていうか、日頃から数えきれないほどのデマやミスリードを繰り返してきた維新が自らファクトチェックを行なって、一般市民からのごく真っ当な批判を吊るし上げては自分たちの所業を正当化って、何かの悪い冗談としか思えないわっ!!
ボク自身は、いずれ「こういう動き」が出てくることを予測していたけど、そりゃやっぱりこうなっていくよね。
いかにも維新らしい何とも浅はかでせこい企みだけど、この調子では、いずれ、維新だけでなく自民でも似たようなことを始める可能性がある上に、さらには、自民党政権の息が濃厚に吹きかかった「安倍サポ&菅サポネットメディア」などがファクトチェックの企画をスタートさせたりとか、もうこうなると本当にキリがない。
すでに、「ファクトチェックをファクトチェックをしないといけない」状況になってきたといえそうだし、さらにいえば、「ファクトチェックをファクトチェックしたやつをファクトチェックしないといけない…」など、まさしくエンドレスで収拾がつかなくなる。
上の朝日新聞の記事によると、ファクトチェックを推進しているというNPO法人「ファクトチェック・イニシアティブ」によると、ファクトチェックを行なうには「非党派性・公正性などの国際的な5つの原則がある」とされているけど、これだって、「完全で非党派で完全に公正」なんていうメディアや組織ってこの世の中に有り得るのかな?
例えば、現在ファクトチェックを盛んに行なっている大手マスメディアだって、日頃から政権のトップと飯を食ったり、さらにいえば、戦後に米国が日本のマスメディアを完全なる占領下においては、CIAエージェントを大手新聞の重役に置いたりしていたし、今もグローバル資本家が資本を握っている大手マスコミ(メディア・コングロマリット)が、一般国民にとって真に有益な「真実・事実」をありのままに伝えること自体、有り得ないのでは?と思うけどね。
それに、(新型コロナ危機が始まったばかりの頃)「新型コロナは空気感染する」との情報が国民間で出回ったことに対して、バズフィードが「事実と異なる」とのファクトチェックを行なって、「過剰に警戒すべきではない」との論調を展開していたけど、これだって、実際には「空気(エアロゾル)感染する」との見解が一般化しつつある状況だし、これまでも、大きな企業メディアでも間違ったファクトチェックが行なわれてきた事例が存在しているわっ!
●過去参考記事:【遅すぎ】WHO、COVID-19が「空気感染有り得る」と認める!感染拡大のお先棒を担ぐ「非科学的な対応」の連続に、世界から批判殺到!
世の中には、単純に「本当かウソか」白黒はっきりさせやすい事柄のほかにも、「様々な解釈や理屈次第で様々な言いようがある」事柄もあるからね。
ボクは以前にも、有料ウェブマガの中で、「『ファクトチェック』というのは、大手メディアの権威や権力をより増大させることに繋がるだけでなく、権力層による情報操作や民衆洗脳にも非常に有用な手段の一つにもなり得る」と強い懸念を述べたけど、そもそも、「真実・事実関係を検査・調査し確定させる」という作業は、非常に重たく危ういものであり、そこには何かしらの「当事者による利害や恣意的な意向」が介在することで、事実上不可能に近いという実情があることを考える必要がある。
維新のケースはあまりにも稚拙で分かりやすすぎるけど、同じように、何かしらの利害に基づいた意向が働くことで「本当の事実」が正しく伝えられないことは、どんな組織や機関が行なっても大いに起こり得ることだし、むしろボク自身は、近年世界で行なわれるようになってきたファクトチェックそのものが「グローバル資本勢力が作り出した新たな民衆洗脳の手段」であることをも疑っている。
結局のところは、誰かがいくら「これが事実です」と私たちに主張してこようとも、最後は私たち自身が自分自身の頭でよく考えて、一定程度の距離感をもってあらゆる情報を受け取っていかなければいけないってことね…。
その通りだ。
結局は、ボクたち自身が優れた思考力や想像力・感性を手に入れない限り、「様々なウソやフェイクに満ちたディストピア社会」を変えることは難しいし、こうした大手マスコミ(グローバル資本勢力)が主導しているファクトチェックなどに強く依存せずに、自分自身の力で世の中の真相や実相を見極めていく力をつけていきたいところだ。
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