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【ある1匹の猫の闘病記】検査後に下された「消化器型リンパ腫」という重い診断と、藁をも掴む思いで始めた「サプリメント」と「自然食」

【ある1匹の猫の闘病記】検査後に下された「消化器型リンパ腫」という重い診断と、藁をも掴む思いで始めた「サプリメント」と「自然食」

_1461695595.81599_970ss【プロローグと、ここまでのエレナの経過を綴った記事はこちら↓】

【ある1匹の猫の闘病記】プロローグ…様々な病気で悩んでいる犬猫のために

【ある1匹の猫の闘病記】回想録編(1)…突然やってきた2週間に一度程度の激しい嘔吐、そして緊急入院

【ある1匹の猫の闘病記】回想録編(2)…急性すい炎からの復活後、再び嘔吐、そして慢性下痢の発生、下された診断名は「消化器型リンパ腫」

検査の結果、「リンパ腫の疑い」という先生の言葉に頭が真っ白に…

前の記事に綴ったとおり)昨年(2015年10月頃)からエレナを襲い始めた慢性下痢&嘔吐を受け、2016年1月下旬に受けた検査結果は、「消化器型リンパ腫の疑いが大」というものだった。

「今の所は、はっきりとしたリンパ節の腫れや腫瘍の転移などが確認できないため、進行度や余命などは何ともいえない」と話す、かかりつけの先生。

現在の腎不全の進行状態の中、あえてリスクを犯して全身麻酔に踏み切り、試験開腹(場合によってはそのまま手術)し、確定診断を目指すか?
または麻酔のリスクを回避し開腹せず、(どの程度効くか怪しいものの)ステロイド治療で様子をみていくか?
この二つの選択をすぐに選ばなければいけない状況だった。

考える時間を一日だけ先生から与えられ、インターネットで情報を必死に集めつつ、ひたすら考えた。

その夜、またしてもエレナは激しい下痢と吐き気に見舞われた。
もしかしたら、ついつい藁にでもすがってしまう思いで、自分が飲んでいたサプリメントを飲ませてしまったのがまずかったのかもしれない。

見ると、いつにないほどに細くやつれているエレナの姿があった。

このままみるみるやつれていき、数日以内に死んでしまうような予感がした。
それを思うと、もはや一か八かで開腹&手術に踏み切って、積極的にやるだけやった方が、万一ダメだった場合も悔いがないような気もしてきた。

むしろ、それを半ば決意しかかっている自分も確かにいた。
いずれにしても、もうエレナとの時間は長くはないことを覚悟した。

・・・13年前、妹の友達の家の軒先で生まれ、我が家にやってきたエレナ。

エレナが家に来てからというもの、ギクシャクしていた家族や妹との関係もいつのまにか円満になり、常に家の中には笑い声が絶えなくなっていた。

エレナは、飼い主の自分が言うのもなんだが、実に人懐っこく、本当に気立てのいい賢い猫だ。
それ故に、あまりにエレナとの心の距離を縮めすぎてしまい、あまりに深く深く想いを入れた状態で、13年間育ててきたのだった。

こうなった今、初めて、今までそうしてきたことを後悔している自分がいた。

「どうして、もっと、ある程度距離を持って接してこなかったのだろう。そうすれば、ここまで深く悲しみ、絶望に打ちひしがれることも無かった。」
「そもそも猫と人間は本来、もっと一定の距離感を持ったうえで、関わっていくべきなのはないのだろうか。」

・・・そんなことがグルグル頭をよぎっていた。

翌朝一番で病院に行き、体重を測ると、やはり4キロを少し切っていた。
そして、身体の機能がかなり弱ってきているのか、体温も少し下がっていると先生が告げた。

「・・・それでは、この先どうしましょうか?」と先生が尋ねてきた。

昨日、あそこまで心を固めていたはずの自分だが、その場で発した答えは「開腹は避け、ステロイド治療でお願いします」だった。
理由は分からなかったものの、直感的に出た言葉がそれだったのだ。

エレナの身体に、強めのステロイド注射が打たれた。

その日一日仕事を休んだ自分は、最後のエレナとの時間を少しでも多く過ごそうと、病院から戻ると、部屋に布団を敷いて、共に寄り添った。
・・・毎晩一緒に布団で寝ること…13年間、ずっと欠かさずしてきたことだった。

ステロイドを打ったお陰なのか、エレナは昨夜よりいくらか楽になった様子で、嘔吐も無い。

そんなエレナの様子を見た自分は、「まだ100%リンパ腫と決まったわけじゃないし、奇跡も無いとも限らない。やれるだけのことをやって後悔の無いように、エレナの残りの人(猫)生をなるべく有意義なものにしてあげよう…!」という思いが、ふいに湧きあがってきた。

少しだけ元気な様子を見せ始めたエレナに励まされるように、再びパソコンにかじりつき、インターネットで様々な可能性を探してみることにしたのだった。

食生活の改善とサプリメントによる自然療法を始める

僅かな可能性に賭けた上で、まず最初に目に付いたのが、世に多く出ているペット用サプリメントだった。

自分自身、普段から健康維持の為にサプリメントを摂っていたものの、かかりつけの先生は「眉唾の世界ですし、正直身体に害が無い分、効いていないかもしれないし、もしかしたら少しは効いているのかもしれないし…」といった意見。
確かに、ペットのサプリメントと来れば、余計に怪しいものは多くあるのかもしれない。

一通りに自分なりに調べた中、獣医師が推奨していて、なおかつ実際のガン症状が緩和された症例が写真つきで紹介されていた、あるサプリメントが目を引き、試しにこの商品を購入してみることにした。
そうと決まるとすぐにこの商品を注文し、無料相談コーナーで今のエレナの症状をメールし、サプリメントの与え方や考えられる対処法を相談した。

担当の獣医師の人から予想以上に丁寧な返信があり、やはり、聞いた状況からするとリンパ腫の可能性が高いこと(しかし、断定するには材料不足でIBD=炎症性腸疾患の可能性もあるかもしれないとの見解)、そして、サプリメントを与えながら、まずは食生活の改善をすることをアドバイスされた。

今までは安価なドライフードの他に、サイエンスダイエットやロイヤルカナンなど、巷で認知されている健康志向のドライ、それに缶詰やおやつなどを欲しがるままに与えていたが、これらの中のドライフードやおやつをまず絶って、生の肉や刺身、生野菜など、自然志向の食事に変えることを薦められた。

正直、生の肉や刺身など、与えていいものなのだろうか?と、今までの価値観や習慣に当てはめ、かなり躊躇をする自分がいた。
しかし、その相談窓口の先生の誠実さや熱心さに押され、彼女を信じて思い切って変えてみることにしたのだった。

・・・
そんな中、当のエレナはステロイドが一定程度効いたのか、嘔吐の症状が若干和らぎ、一時期の危険な状態からいくらか回復していた。
食欲も少し戻り始めていたので、そんな中、届いたサプリメントと併せて、思い切ってかつおの刺身や生の鶏肉をお皿に入れて出してみた。

それらを見たエレナは、実にあっけないくらいに刺身も生鶏もペロッと食べてしまった。
人(猫)生13年、生まれて初めて食べるものなのに、戸惑う様子も無く美味しそうに平らげたのだった。

その日から、1日1回のステロイドの錠剤に加えて、サプリメントと生肉&生魚メインの、全く新しい食生活を開始させた。
忙しい時はドライフードをあげることにしたが、これも、サプリメントの先生が薦める、発がん性の酸化防止剤や化学物質、そしてコーンなどの穀物を一切使用していないものに変えた。

そして、この日を境に、あそこまで絶望的だったエレナの体調は、予想外なまでに徐々に回復に向かい始めたのだった。

・・・

【次の記事に続きます。】

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