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【ある1匹の猫の闘病記】回想録編(2)…急性すい炎からの復活後、再び嘔吐、そして慢性下痢の発生、下された診断名は「消化器型リンパ腫」

【ある1匹の猫の闘病記】回想録編(2)…急性すい炎からの復活後、再び嘔吐、そして慢性下痢の発生、下された診断名は「消化器型リンパ腫」

_1461695595.81599_970ssこんにちは、管理人です。
ボクの愛猫エレナ(現在14歳・オス)の主に昨年以降に発生した症状について綴ってきたけど、今回は前回の続きで、昨年8月に襲った急性すい炎からの復活後の一連の出来事を紹介しようと思います。
見事な回復力ですい炎を乗り越えたエレナだけど、すっかり元気に元通りになったと思われた1ヶ月半ほど後、再びエレナを謎の症状が襲い、またしても命の危機に瀕してしまったんだ。

それでは、以下、そこに至るまでの詳しい経緯をご覧ください。

↓以前の記事はこちら

【ある1匹の猫の闘病記】プロローグ…様々な病気で悩んでいる犬猫のために

【ある1匹の猫の闘病記】回想録編(1)…突然やってきた2週間に一度程度の激しい嘔吐、そして緊急入院

すい炎からの復活後、順調に体重が回復するも、次なる異変が…

●2015年8月下旬(エレナ13歳)に発症した急性すい炎から回復・退院した後は、食欲も元に戻り、体重もみるみるうちに増え、3キロ後半だったものが5キロを超える。
すい炎発症以前、2~4週間程度に1度発生していた一日10回以上の激しい嘔吐も見られなくなり、動きも昔のように活発になる。
ここ1年~現在の間で最も状態が良い期間だったのが、この頃だった。

●9月半ば頃、毛玉対策の為に、病院から「ラキサトーン」(ペースト状の毛玉除去剤)を購入し、与える。
そのせいかどうか分からないものの、与え始めてから数日後に軽い下痢をする。
病院でそのことを伝えると、「ラキサトーンの副作用かもしれない」(まれに下痢気味になる猫がいるとのこと)と言われ、様子を見るために一時投与を中止する。

●商品の相性が悪いのかと考え、類似品の「ペトロモルト」を与えてみる。
これらの毛玉除去剤のせいなのか因果関係は不明なものの、軽い下痢が時々起こるようになる(毛玉除去剤をやめた後も軽い下痢が続く)。

10月中頃、中度の下痢をし、トイレから出たすぐ後に嘔吐する(内容物は少し前に食べたもの)。
そしてその直後から、便はほとんど出ないものの一晩に20回以上トイレを行き来する。
トイレに入り、雫程度の便が出て、トイレから出ては5分と経たずにすぐにトイレに行き、やはりほとんど出ず、トイレから出てきた後に嘔吐…このような不可解な症状が発生。
翌日病院に連れて行くと、診断は「下痢としぶり腹」。しぶり腹とは、下痢の一つの症状で、「腸が過敏になっているせいで、腸内に便がないもかかわらず便意を催してしまう」…といったもの。
下痢止めの薬と吐き気止め、整腸剤をもらい、しばし様子を見たものの、翌日に少しづつ収まり、2日後にほぼ回復する。

ところが、下痢の症状が(毛玉除去剤はすでにやめているものの)その後も発生し、その頻度が徐々に増え始める。
また、下痢をすると、その直後か少し後に嘔吐する症状も発生。8月以前に襲った嘔吐の症状とは異なり、一日に1・2回程度の嘔吐で、食欲も以前と異なり旺盛のまま。
むしろ、吐いた直後によりよく食べる状態になる。

下痢&嘔吐が徐々に慢性化するように、薬もあまり効かず…

●病院に1週間に1~2回程度通うようになり、下痢止め・吐き気止めを常用するようになるものの、あまり効き目がなく、慢性下痢&嘔吐の症状は少しずつ重くなるように。
「甲状腺機能亢進症の疑いがある」との先生の見立てから、11月中頃検査を受けるも、その結果は白。
甲状腺の数値が場合によってはばらつきが出るとのことで、約1ヵ月後の12月中頃に再び検査を受けるも、やはり結果は白。
これにより、甲状腺機能亢進症の可能性はほぼ消える。

徐々に下痢の状態が悪化し、タール状~水状の便が出るようになる。また、主に決まった時間(夜遅く~早朝)に、気持ちが悪そうな素振り(口をクチャクチャさせたり、うずくまった姿勢で動かなくなる)を見せ、2日に1回程度吐くようになる。

●インターネットで情報を集め、その類似する症例からIBD(炎症性腸疾患)の可能性を疑う。体重は再び減少傾向に入り、一時期5.2キロ程度あったものが4キロ台前半まで再び落ちてくる。下痢止めの薬の種類を変えるも、やはり目に見える効果は現れず。(たまに良好な便が出ることはあっても、基本的に中度~重度の下痢が慢性化。)

 

原因を突き止めるために行なった血液検査、先生の口から発せられた病名に言葉を失うことに…

●2016年1月下旬、少しでも手がかりを掴むためと、血液検査&エコー&レントゲンを受ける。

↓診断結果がこれ

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腎不全が昨年よりもだいぶ進行していること以上に特徴的だったのは、リンパ球が異常に増殖していたこと。
これを根拠に、先生の口から出てきた言葉は「消化器型リンパ腫」だった。

確定診断に至るには、開腹して腸の組織を取らないと分からないというものの、腸のエコー検査でも少し怪しい部分が見られたと言われ、「これらの状況証拠を集めると、ほぼリンパ腫で確定なのではないか?」というのが先生の見解だった。

一気に頭が真っ白になり、何とか別の可能性を無理やり探そうとする自分がいた。

先生に別の可能性を聞いたものの、帰ってくる答えは、こちらが望んでいるものではなかった。
しかし、「限りなくリンパ腫の疑いが強いものの、IBD(炎症性腸疾患)の可能性も無くはない」という。

そして、今後の治療方針をどうするか、その決断を下さなくてはならなくなった。

先生曰く、
「腸の状態がどうなっているか、お腹を開けてみないと分からないし、腎不全の進行具合を考えると、麻酔自体のリスクもかなり大きい。さらに言うと、リンパ腫の場合、患部を取ったとしても再発率は非常に高く、悪いケースだと、取ってから数週間後に転移&再発することもある。
おまけに抗がん剤も最初の時点では割と効くものの、寛解(一時的にがん細胞が見えなくなった状態)の後の再発にはほぼ抗がん剤は効かないので、そうなるともう手の施しようがなくなるとのこと。

そして、

「手術自体も上手くできる状態か、お腹を開けてみないと分からないし、万一その時は上手く切除して繋ぐことができても、そこが破れて腹膜炎を起こす可能性もある。」

と、開腹&手術の概要とリスクを説明してきた上で、

「一かバチかで麻酔リスクを理解した上でお腹を開けて、確定診断と手術を試みる(場合によってはそこから抗がん剤治療を始める)」
か、
「開腹&確定診断するのは避けて、ステロイド治療などで状況が良くなるかどうか試してみる」
か、

「そのどちらかの方針を選択してください」と言われた。

・・・

正直、どうすればいいものか、かなり迷った。

一体どの選択肢を取れば、エレナが少しでも長生きできるのか、少しでも元気になれるのか、全く予想がつかない。

家族全員で相談し、夜、布団に入ってもずっと悩み続けた。

「場合によってはエレナはいくらか元気になるかもしれないし、どっちを選択してもエレナはもう長くないかもしれない。」

・・・

ネット上でも、リンパ腫にかかってしまった猫たちのエピソードや情報を漁った。

リンパ腫にかかった猫は、その多くは発症後、2週間~2ヶ月程度の間に命を落とすという。
そして、その治療法も今はない。

そうこう色々頭がパニックになっている間にも、エレナは酷い下痢をし、また激しく吐いた。
気がつけば羽のように軽くなっており、今まで見たことがなかったくらいにやせ細っていた。

・・・短い間に悩み苦しんだ結果、なるべく好きな家で長い時間を過ごしてほしいとの思いから、開腹手術&確定診断を避け、僅かな可能性を信じて、ステロイド投薬の治療を選択することにした。
どうか、リンパ腫ではない僅かな可能性と、奇跡を信じながら・・・。

・・・

_1461695595.81599_970ss今年1月末までに起こったエレナを巡る一連の出来事を綴ってきたけど、いかがでしたでしょうか。
特にリンパ腫の疑いの診断を下された時は、今までに体験したことがなかったくらいにショックだったのを今でも覚えています。

昨年8月のすい炎に続き、再び生命の危機に瀕してしまった愛猫エレナだけど、ここからボクは、なんとか僅かな可能性にかけて、様々な情報をかき集めて、投薬治療以外に色々なケアを始めることにしたんだ。
その、一連の体験談と、エレナのその後については、次の記事以降で綴っていきますので、どうか、お楽しみにしていてください。

【続きの記事はこちら↓】

【ある1匹の猫の闘病記】検査後に下された「消化器型リンパ腫」という重い診断と、藁をも掴む思いで始めた「サプリメント」と「自然食」

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