どんなにゅーす?
・2018年7月6日、麻原彰晃(松本智津夫)死刑囚をはじめとしたオウム事件の幹部7人の死刑が執行されたことを受け、EUや国際人権団体が日本政府に対し「死刑は残忍で冷酷であり、犯罪抑止効果がない」などとして、死刑を批判する声明を発表した。
・また、日本国内でも、死刑執行をリアルタイムで報じながら、死刑囚の顔写真に「執行」などと書かれたシールを次々と貼っていくフジテレビの演出などに対し、「気持ち悪い」「まるで面白がっているよう」などの強い不快感を感じる国民が続出。改めて、近年の日本国内における「命」を扱う事案に対するモラルを問う事態になっている。
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松本死刑囚ら7人の刑執行、EUが反対声明
EUの駐日代表部やEU加盟国の駐日大使らが出した共同声明では、地下鉄サリン事件が日本にとって特殊な事件であり、テロ行為を断じて非難するとしていますが、事件の重大性にかかわらず死刑の執行には明白に反対し、死刑制度の廃止を目指すとしています。その理由として、死刑は残忍で冷酷であり、犯罪抑止効果がないとしていて、司法判断に誤りがあっても極刑は不可逆的だとしています。
そのうえで、改めて日本政府に対し、死刑を廃止することを視野に執行停止を呼びかけるとしています。
EU
日本に死刑の執行停止求める国際人権団体アムネスティ・インターナショナル(本部ロンドン)も6日、「司法当局には説明責任だけでなく、すべての人権を尊重することが求められているが、死刑は究極の人権の否定である」と非難した。
日本における死刑執行について
私たちは、この忌まわしい犯罪の被害に遭われた方々や犠牲者のご家族の方々の気持ちに寄り添いたい。その途轍もない苦しみが忘れ去られることは決してない。
他方、この犯罪がいかに重いものであろうとも、死刑を非人道的かつ残酷な刑罰として否定するというドイツ政府の原則的立場は変わらない。従って、ドイツは今後もEU各国とともに、世界における死刑制度廃止に向け積極的に取組んでいく。
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死刑囚写真に次々「執行」シール TV演出に疑問の声も
当初はどの局も松本死刑囚の執行を中心に伝えていたが、午前9時を過ぎると他の死刑囚にも執行予定があることを報じ始める。
「執行が次々と始まっています」(フジテレビ)、「松本死刑囚以外に5人以上の死刑が執行される見通し」(日テレ)、「きょう松本死刑囚を含む7人の死刑を執行する予定であることが関係者への取材で分かりました」(NHK)。フジは「井上死刑囚の死刑執行」「早川死刑囚の死刑執行」などと情報が入るたびに、赤地に白抜きのテロップを次々に表示した。
取材で得た執行の情報を逐一伝えていく報道に対し、ツイッター上では、「7人もの死刑執行を予告し、TVで順次、執行状況を報道するなんてやっぱり異常事態だよな」「こんな死刑執行の報じられかた、初めてじゃないですか?」などと驚きの声が上がった。中島岳志・東京工業大教授(日本思想史)は正午前、ツイッターに「いま行われているのは、死刑のショー化・見世物化に他ならない。執行場面だけが不可視化された公開処刑だ」と書き込んだ。
番組内での演出にも注目が集まった。フジは事件に関わった死刑囚の顔写真が並んだパネルを示し、執行が済んだ死刑囚の写真の上に「執行」のシールを貼るなどして状況を説明した。同じく死刑囚の顔写真一覧を表示したテレ朝も、執行が予定される死刑囚の顔写真に「手続き中」の文字を添えて時々の最新情報を伝えた。
こうした演出手法に対しては、「死刑囚の写真に『執行』と書いたシールが貼られていく…ものすごくきもちわるい」「まるで死刑執行をおもしろがっているよう」「選挙の『当選出ました!』っていう赤い花貼ってくの思い出した」などと疑問視する声も多く投稿された。
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これか。映像があるけどこれはキツい。本人の写真の上に「執行」のシールを、その場で貼っていっている。こんな映像が日本のお茶の間に流されてしまったのか。
松本死刑囚ら7人に死刑執行 社会部デスクの解説(フジテレビ系(FNN)) https://t.co/7vNhXj4cAC— 森修一 (@ChemPack) 2018年7月6日
死刑囚の写真に「執行」と書いたシールが貼られていく…
ものすごくきもちわるい。
こんなの私の好きな日本じゃないよ。日本が音を立てて壊れていってる感じだ…
松本死刑囚ら7人に死刑執行 社会部デスクの解説https://t.co/u70ly3DK3e
— をきなつ (@okinatsu) 2018年7月6日
うわぁ、本当に「執行」のシールを死刑囚の写真にペタペタ貼ってる… 。
公式のニュース動画がTLに流れて来て、あらためて衝撃を受けた。これは不謹慎とかのレベルではなく、外道だと思う。
『松本死刑囚ら7人に死刑執行 社会部デスクの解説(フジテレビ系(FNN))』 https://t.co/77aGMiCmps
— きづのぶお (@jucnag) 2018年7月6日
この国はISですか?テレビ局がリアルタイムで執行されたと同時に死刑執行シールを貼っていく。実際のところだけ不可視化されてるだけで、公開処刑と変わらない。
松本死刑囚ら7人に死刑執行 社会部デスクの解説(フジテレビ系(FNN)) – Yahoo!ニュース https://t.co/l3JLx4tnhu @YahooNewsTopics
— mikipuuu (@mikumi23) 2018年7月6日
死刑囚の写真に「執行」というシールを貼っていく動画付き。
「一線を越えた」という表現をここ5年で何度も目にするけど、これはその先を行く感。
先進国の報道機関がやることではない。松本死刑囚ら7人に死刑執行 社会部デスクの解説(フジテレビ系)https://t.co/P2tdnapgrj
— さいき まこ@『助け合いたい』発売中! (@SaikiMako) 2018年7月6日
驚いた、動画付きであげてるし>FNN
松本死刑囚ら7人に死刑執行 社会部デスクの解説(フジテレビ系(FNN)) – Yahoo!ニュース https://t.co/yusSl5zETz @YahooNewsTopics
「執行」 のシールを貼ってる動画つき。
とりあえず、証拠として。
— シマシマネコのママ🌈(悪法は廃止へ) (@simanekomama) 2018年7月6日
顔写真に「執行」済みシールをペタペタ。悪趣味っていうか、お祭り気分も極まれりやなw
松本死刑囚ら7人に死刑執行 社会部デスクの解説(フジテレビ系(FNN)) https://t.co/1XC8afCTqe
— ヴィットリオ・デ・モシーカ (@DrDemosica) 2018年7月6日
本日、オウム真理教の教祖、麻原死刑囚ら7人の刑が執行されたことを受け、EU、EU加盟国およびアイスランド、ノルウェー、スイスの各駐日大使は共同声明を発表した #EUinJapan https://t.co/yIYmCTmBEs pic.twitter.com/aEAJOiuCNO
— 駐日欧州連合代表部 (@EUinJapan) 2018年7月6日
私も国家の死刑制度には賛成しない。冤罪の問題と共に国家に人の命を左右する権能を与えることへの疑問からである。
だが、テロリストを司法手続きなしに射殺してきたEU諸国に説教される筋合いはない。無辜の市民をテロとの戦いを名目に空爆で殺害してきたEU加盟国には死刑批判の資格はない https://t.co/yV7kfHr7Lk— masanorinaito (@masanorinaito) 2018年7月6日
死刑執行のたびに俺が何より恐ろしく気持ち悪いと感じるのは、EUや日弁連など、死刑反対を表明するツイートに執拗なリプライを送って支離滅裂な罵倒を投げつける連中である。ニコニコ笑って人のことを殺してビールで洗い流せる人たち。「正義の暴走」って本当はこういうのを指すんじゃないですか?(続
— 瀬川深 Segawa Shin (@segawashin) 2018年7月6日
EUの死刑反対の共同声明も読んで、基本的な考え方として、人は間違いを犯すものだしそれは裁く側も同じで、可能性が限りなく低かったとしてもその可能性がゼロでない限り死刑の不可逆性は無視してはいけないという意見に完全に同意する。同意するんだけど、
— えんてん (@on_enten) 2018年7月6日
でもやっぱりあの事件をリアルタイムで身近に経験したもののひとりとしては、それと違う気持ちが自分のどこかにあることは否定できない。とはいえやっぱり。みたいな。揺さぶられる気持ち。
— えんてん (@on_enten) 2018年7月6日
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死刑制度に賛同する国民が圧倒的に多い日本国民からも、フジテレビの演出には強い不快感と嫌悪感が相次ぐ!
出典:Yahoo!ニュース(FNN)
予想通りと言うべきか、オウム事件の死刑囚7人が次々に死刑執行されたことが、世界のメディアでも大きく報道されて、EUをはじめとした欧州各国や国際人権団体から、日本の死刑執行を批判する声明が発表されたわ。
そして、これに加えて日本国内では、フジテレビがまるで「処刑ショー」のごとく、死刑が執行されるたびに顔写真の横にシールを次々貼り付ける”演出”が多くの国民の強い不快感を呼んで、怒りや苦情の声が殺到しているみたいね。
(欧米が主導する)国際社会においては死刑制度の完全なる廃止に向かって大きく進んでいるものの、世界で唯一と言っていいほどに実に多くの国民(8割以上)が死刑制度を強く支持しているという、非常に特殊な状況に置かれている日本だけど、そんな日本国民からも「この演出」にここまで強い嫌悪感を伴った声が上がっているということで、いかにフジテレビの演出が非常に野蛮でグロテスクなものだったかということだね。
ボク自身は現行の死刑制度にかなり強い疑問を持っている立場だけど、ここまで多くの日本国民が(国民性や精神性、宗教観などによって)死刑制度を強く望んでいる以上、そこまで彼らを強く批判し、「死刑は絶対に廃止すべきだ」とことさらに主張するつもりは今のところは無い。
しかし、現代社会がここまで「グローバル化」が進んでいる中、海の向こうの(欧米社会の)価値観や宗教観、さらには文化や民族などが流入しようとする動きを強引に遮断しない限り、国外との大きな摩擦や対立、孤立化を招いていかないためにも、国際社会ともある程度の折り合いを付け、適度な距離感と関係を保っておくことも時として必要となるだろう。
だからこそ、現行の死刑制度を維持するのであれば、出来る限り、事を荒立てないように気を遣いながら、十分な配慮と検討を重ねた上で執行手続きと慎重な公表を徹底させる必要があるのよね。
それなのに、今回の安倍政権の動きは、あえてセンセーショナルに死刑を執行しては、マスコミもこれに呼応するように、信じられないような前代未聞の「処刑ショー」の演出に走ってしまったわけだし…そういう意味でも、やっぱり今回の一連の動きは、あまりに妙で不可解な部分がつきまとっているわね。
そもそも、現代になってもなお、このオウムの一連の事件については依然多くの謎が残されている状態で、赤報隊事件同様に、オウムにも統一教会の存在が深く絡んでいた可能性が大きいことが浮かび上がってきているものの、これをマスコミが全くといっていいほど(意図的に)報じてこなかったのが実情だ。
発生から幹部の死刑執行まで、終始、謎と不可解に包まれてきたオウム事件だけど…ここまで、安倍政権がオウム事件の幹部の死刑を「ショー化」させ、ある意味で「儀式的な扱い」を行なった”背景”について、そして、安倍政権の手によって、麻原らオウムの幹部が処刑された意味合いについても、今後様々な視点で考えていく必要があるのかもしれないね。
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