ピアニストのアリス・紗良・オットさんが難病「多発性硬化症」発症を告白 「私の世界は崩れ、恐怖、パニック、そして、絶望感に襲われ続けました」

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どんなにゅーす?

・2019年2月15日、世界で活躍するピアニスト、アリス・紗良・オットさん(30)が自身のフェイスブックで「多発性硬化症」に発症したことを告白した。

・アリスさんは、ドイツ人の父と日本人の母を持つピアニスト。「昨年、初めて医師から多発性硬化症の疑いがあると言われた時は、私の世界は崩れ、次から次へと続く検査の間、恐怖、パニック、そして、絶望感に襲われ続けました」と当初の心境を明かし、今後は闘病生活を行ないながら演奏活動を続けていく意思があることを綴った。

ピアニストのアリス=紗良・オットが多発性硬化症

世界的に活躍する女性ピアニストのアリス=紗良・オット(30)が15日、公式ホームページを更新し、多発性硬化症と診断されたと明かした。

「ここ最近、体調を崩しコンサート活動にも影響が出てしまい、お気づきになり、不安に思われた方もいらっしゃることかと思います」とファンに心配を掛けたことを謝罪し、「私は、いくつかの検査を受けた結果、今年の1月15日に多発性硬化症と診断されました」と記した。

「昨年、初めて医師から多発性硬化症の疑いがあると言われた時は、私の世界は崩れ、次から次へと続く検査の間、恐怖、パニック、そして、絶望感に襲われ続けました。この診断は、何を意味するのか? 私の人生に、私の仕事にどんな影響を及ぼすのか? それ以降、多発性硬化症という病気がどういうものか、また、及ぼす影響について調べる事に沢山の時間を費やし、いろいろな医師の助言も受けてきました。最新の情報と知識のすべてから、私がいかにこの病気を間違って理解していたかに気付かされました」という。

~省略~

闘病生活に入るが7月の日本公演は予定通りに行うという。

アリスは95年にドイツ連邦青少年音楽コンクールで優勝。15年に発売したアルバム「ショパン・プロジェクト」は英国の公式クラシック音楽チャートや25カ国のiTunesチャートで1位を獲得するなど世界的に活躍をしている。

【日刊スポーツ 2019.2.15.】

↓アリス・紗良・オットさんによるメッセージ。

今日は私の個人的なお知らせをさせて下さい。

ここ最近、体調を崩しコンサート活動にも影響が出てしまい、お気づきになり、不安に思われた方もいらっしゃることかと思います。私は、いくつかの検査を受けた結果、今年の1月15日に多発性硬化症と診断されました。

昨年、初めて医師から多発性硬化症の疑いがあると言われた時は、私の世界は崩れ、次から次へと続く検査の間、恐怖、パニック、そして、絶望感に襲われ続けました。この診断は、何を意味するのか? 私の人生に、私の仕事にどんな影響を及ぼすのか?

それ以降、多発性硬化症という病気がどういうものか、また、及ぼす影響について調べる事に沢山の時間を費やし、色々な医師の助言も受けてきました。最新の情報と知識のすべてから、私がいかにこの病気を間違って理解していたかに気付かされました。多発性硬化症は、中枢性脱髄疾患の一つで、人によって違う症状が現れる自己免疫疾患の病気です。現在において治癒は不可能な病気ですが、ここ何年かに亘る医学の進歩によりこの病気に罹った多くの人が殆ど障害なく日常生活を送ることが可能になりました。

私が今立たされている現状を自分自身でより詳しく把握できるまで少し時間がかかると思います。また、困難な状況に立ち向かわなければならない多くの機会に接することと思います。しかし、私に適した治療法、それに合わせて適正なバランスのとれた生活を見出し、これからも今までのような生活を続けていけることができると強く確信しています。これからも、予定されているシーズンのコンサート活動へ意欲を持って臨みます。

皆様にこの病気をお知らせするのを決心することは、容易な事ではありませんでした。しかし、正しい道だと信じています。 多発性硬化症は世間で最も多く間違って認識されている病気の一つであり、公表し隠さず病気と向かい合うことにより同じくこの病気に罹っている方(特に若くして罹患され病気に直面されている方)に少しでも同じく勇気を与えることができたら、という思いからも決心しました。カミングアウトすることは、弱さでは無く己の環境と進む道を勇気付けていくものだと思います。

ここ数ヶ月の間、多くの理解をいただき身近で勇気づけ支えて下さった方々への感謝の気持ちは計り知れません。私の病気を知りショックを受け感情を耐えるのでだけさえとても大変なことであったと思いますが、それ以上に私の健康状態のことで周りから質問責めに遭われ、大変ご迷惑をかけてしまいました。
このように私の現状を説明させていただくことで、色々な誤解を解きご安心頂けたらという思いがあります。また、ご理解いただけることを強く願っています。

時に人生は人を思いがけない道へと誘い込み、今、私はその新しい道の入り口に立っています。そこから最善を尽くすかどうかは自分自身にかかっている、と私は信じています。

アリス

【Facebook(Alice Sara Ott)】

アリス・紗良・オットさんが多発性硬化症を発症 さらなる飛躍が期待されていた中、世界からショックと悲しみの声

出典:YouTube

ドイツ人の父と日本人の母を持つ若手ピアニスト、アリス・紗良・オットさんが、手足のしびれなど様々な症状を引き起こす「多発性硬化症」に発症したことを明らかにしました。
アリスさん独自の美しく繊細な演奏は世界中の人々を魅了してきましたが、将来のさらなる飛躍が期待されていた中でのまさかの知らせに、ネット上でもショックと悲しみの声が寄せられています。

ボクも、このニュースにはかなり驚いたし、ついこの前にもNHK交響楽団と魅力的な演奏を聴かせてくれていただけに、いまだに信じられないような思いだ。
多発性硬化症とは、原因不明の難病で、Wikipediaによると、↓下記のような病気とされている。

神経のミエリン鞘が破壊され脳、脊髄、視神経などに病変が起こり、多様な神経症状が再発と寛解を繰り返す疾患で、日本では特定疾患に認定されている指定難病である。

~省略~

さまざまな説が唱えられているが未だ原因は不明である。このうち遺伝、自己免疫、ウイルス(特にエプスタイン・バール・ウイルス(EBウイルス)などの感染の可能性が高いと考えられている。

【Wikipedia(多発性硬化症)】

この病気について調べてみても、いまだに分かっていないことが多い謎の病であることが分かるけど、まさに、極めて繊細で精密な感覚が求められる「ピアニスト」として生きている彼女にとって、この病の診断を下された時のショックというのは、常人では計り知れないほどのものがあっただろう。
現在の世界的なピアニストとしての地位を確立することができたのも、(多くの人がうかがい知れないほどの)小さい頃からの努力と地道な練習があってのことだろうし、ボク自身、これまでも彼女の繊細かつ包容力溢れる演奏に何度も感動してきただけに、この状況を上手く表現できる言葉が上手く見つからないような状況だ。

ちなみに、この難病に罹患した有名人としては、42歳で没したイギリスの伝説的な女流チェリスト、ジャクリーヌ・デュ・プレさんがよく知られているほか、落語家の林家こん平さんもこの病と戦い続けていることで知られていますね。

↓多発性硬化症に発症し、42歳で生涯を閉じた伝説的なチェリスト、ジャクリーヌ・デュ・プレさん。

出典:TOWER RECORDS

アリスさんが綴っているように、(完治することは難しいものの)現在では重い症状が出ないようにある程度症状を抑えることは可能になってきているようで、彼女も今後も演奏活動を続けていく意思があることを明らかにしている状況だ。
詳しい病状などは不明だけど、どうか、病状がこれ以上悪化しないことを祈るばかりだし、これからも、彼女だけにしか表現できない、深い優しさと愛に溢れた音楽を紡ぎ出していって欲しいと思っているよ。

↓アリス・紗良・オットさんによるグリーグのピアノ協奏曲イ短調(アリスさんからのメッセージ付き)。

↓リスト「愛の夢」。

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