どんなにゅーす?
・2018年12月19日、米トランプ大統領は、シリアにおける国際テロ組織「IS(イスラム国)」との戦闘に勝利し、撃退したことを宣言。シリアに展開していた米軍が撤退を開始したことを明らかにした。
・米軍が撤退した後には、シリア政府軍と関係の深いロシアやイランが主にシリア一帯の覇権を受け持つことになることから、トランプ氏の決定に対し、米国内の多くの反ロシア(ネオコン系)の政府関係者やマスメディアが強く批判。かねてより米軍のシリア駐留を強く提唱していたマティス国防長官も、19年2月に退任することが伝えられた。
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トランプ氏、IS「敗北」宣言 米軍はシリア撤退開始
米政府は19日、シリアで過激派組織「イスラム国」(IS)掃討作戦を展開していた米軍が撤退を開始したと発表した。これに先立ちドナルド・トランプ米大統領は同日、ISを「撃破」したと述べていた。
米国防総省は、「作戦の次の段階」へ移行していると明かした。しかし詳細は明らかにしなかった。
IS掃討支援のためシリアには米兵約2000人が駐留し、同国北東部の大半を奪還した。ただし、IS戦闘員は現在も一部残っている。
ISの復活を防ぐため、米国防当局は米軍駐留の継続を望んでいると考えられていた。
米軍撤退でアメリカのシリアにおける影響力が弱まり、ロシアとイランがより広い地域で影響力を強める恐れも出ている。
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ホワイトハウスは、アメリカと同盟国が「アメリカの国益を守るため、必要な時にいつでも、あらゆる水準の取り組みを再開する準備はできている。また、イスラム過激主義者による地域支配、資金調達、支援、そして我々の国境へのあらゆる侵入を退けるため、共に取り組み続ける」と発表した。
トランプ大統領は19日、動画とともに、「ISIS(ISの別称)に対する歴史的勝利の後、偉大な若者たちを帰国させる時だ!」とツイートした。
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シリアに続きアフガニスタンからも撤退へ? アメリカのマティス国防長官が辞任、その書簡で語ったトランプ大統領との溝
アメリカのトランプ大統領は20日夜、ツイッターを通じて、マティス国防長官が2019年2月末に退任すると発表した。
「この2年間、わたしの政権で国防長官を務めた後、マティス大将は殊勲を残して2月末で退任する」とトランプ大統領はツイートした。
「ジムの在職中には新たな戦闘装備の購入を含め、素晴らしい進展があった。マティス大将は同盟国やその他の国に対して、その軍事的に相応な義務を負担させることにおいて、わたしの大きな助けとなった。次の国防長官は近く指名する。ジムの仕事に大いに感謝する! 」
トランプ大統領はマティス長官が「退任」すると述べた一方で、マティス長官の辞意を伝える書簡は明らかに大統領を批判するものだ。マティス長官は、辞任の理由を自身と大統領の考え方の違いによるものだと述べ、中でも国際秩序の安全や同盟国の扱い、アメリカの敵対国の扱いで意見が合わなかったとしている。
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「これらの問題とその他の問題について、大統領には自身の考えとより合致する国防長官を選ぶ権利があり、わたしは自らの地位を辞することが正しいと信じている」とマティス長官は書き、書簡で示した自身の考えをトランプ大統領が共有していないことを示した。
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アメリカではさらに、トランプ大統領がアフガニスタンに展開中の米兵1万4000人のうち最大3000人を撤退させることを積極的に検討していると報じられている。
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After historic victories against ISIS, it’s time to bring our great young people home! pic.twitter.com/xoNjFzQFTp
— Donald J. Trump (@realDonaldTrump) 2018年12月19日
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米軍シリア撤退とマティス氏辞任、世界に衝撃#トランプ https://t.co/VitUD1k8gh
— ウォール・ストリート・ジャーナル日本版 (@WSJJapan) 2018年12月21日
イスラエル右翼紙
米軍がシリアから撤退するということは、トランプがイスラエルとクルドを見捨てたということだhttps://t.co/f2RF7Dnu1t
— 藤原直哉 (@naoyafujiwara) 2018年12月21日
[トランプによる世界撤退プロジェクト]シリアから米全軍撤退に引き続き、アフガニスタンからも大規模撤退のお知らせ❗️https://t.co/D1GfpuydQ1
韓国からの米軍撤退も検討中。もちろん、日本からの撤退も。
— やのっち(。・ɜ・)d (@_yanocchi0519) 2018年12月21日
米軍、シリアだけではなくアフガンからも撤退計画。「手を広げすぎていた帝国」が縮小してくプロセスにある米国にトランプが登場したのはある意味必然性がある。米国は帝国をやめふつうの国民国家になろうとしている。エルドリッヂが「米軍はいずれ沖縄からいなくなる」と言ったのはだからです。 https://t.co/X7ANVtFCy7
— こたつぬこ (@sangituyama) 2018年12月21日
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トランプ大統領が公約通りにシリアからの米軍撤退を発表!さらにはアフガンからも…!一気に進む米軍覇権撤退と世界の多極化!
ついにトランプ大統領が「IS撃退宣言」とともにシリアから米軍撤退を始めたことを発表したわ。
これに伴って、早速、米覇権拡大派(=反ロシア派=ネオコン軍産系)から大きな反対の声が上がっていて、軍産系の大手マスコミでも当然のようにトランプさんに対する批判が噴出している様子ね。
確かに、ISよる欧州を中心とした無差別テロも、トランプ政権が権力を固めつつある中で「ぱったり」と止まっていたし、すでにISが壊滅寸前になっているのは確かなことなのだろう。
もし、ネオコン軍産系のヒラリーが当選していれば、ISにますます潤沢な資金と武器が供給され続け、シリアの泥沼の内戦激化から米露を中心とした世界大戦に発展していた可能性が高かっただろうし、それだけでも、トランプはヒラリーと比べればよほどマシだったと思う。
それに、ここまで律儀に公約をしっかり守っているんだから、安倍総理よりはよほどまともだと思うけどね。
ここまでシリア内戦が終結寸前まで来たのも、トランプの米国がプーチンのロシアと(敵対しているフリをしながらも)水面下で協力していたことがうかがえるし、米側に加担していたクルド人勢力の行方や、ISの残党のテロ組織(と背後でISを支援してきたイスラエル)と、シリア・イラン・ロシアなどとの戦いの行方など、まだまだ混沌とした要素が多く残されているものの、どちらにしても、今回の米軍のシリア撤退は、世界情勢を大きく変えていく出来事になるのは間違いないだろう。
しかもトランプさんは、アフガンからも米軍を撤退させる意向を示しているみたいで、米軍の覇権が中東から一気に消えていくことで、逆にロシアの中東覇権が一気に増していくことに繋がりそうだわ。
軍事面においてトランプ氏を良くも悪くも「コントロール」してきたマティス国防長官も退任することが決まったようだけど、改めて、どれだけ軍産側から攻撃されても全く倒れないどころか、むしろ権力を固めながら覇権放棄策を続けているトランプ大統領の「強さ」や「巧みさ(狡猾さ)」が目立つ展開になっている。(日本のかつての民主党とえらい違いだ)
これまでのブッシュやオバマと違って、現時点では(多くの民間人の死傷者を伴う)大規模な軍事作戦を行なってきていないのも特筆すべき点だけど、このトランプ政権の覇権放棄策が世界でどのような作用をもたらしていくのか、今後の展開を注視する必要がありそうだ。
トランプさんは、軍産と巧みに距離を置きながら(軍産が作り出した)ISの壊滅に寄与したこと、泥沼の戦乱を作り出していた中東から次々手を引いていること、そして、北朝鮮を穏健化させてミサイル発射や核実験を停止させたことだけでも、大きな役割を果たしてくれたのは確かね。
今までのどの大統領も行なってこなかったような政策を次々実行しているのも興味深いし、今後のトランプ政権の行方と世界情勢の変化をよく見ていこうと思うわ。
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