羽生名人をも破った将棋界の実力者が人工知能の力に頼っていた!?本人は「まったくの濡れ衣」と憤る
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三浦九段、将棋ソフト使用か 竜王戦挑戦取り消し
日本将棋連盟(谷川浩司会長)は12日、15日に開幕する第29期竜王戦七番勝負(読売新聞社主催)で挑戦者に決まっていた三浦弘行九段(42)を出場停止処分にしたと発表した。12日記者会見した将棋連盟の島朗常務理事は「公式戦の終盤で、一手ごとに離席するなど疑義を招く行為があった」と説明しており、将棋ソフトを利用したとの疑いが持たれている。三浦九段はソフト使用を否定している。
日本の将棋界が、前代未聞の騒動で揺れているようだ。
報道によると、現在の将棋界の実力者の一人である三浦弘行九段(42)が、対局中に将棋ソフトを使って次の手を決めていたという疑惑が発生。
将棋連盟が本人に聞き取りを行なったところ、納得のいく回答を得られなかったとして、三浦九段を次回の竜王戦の挑戦権を剥奪した上で、2016年一杯の全公式戦の出場停止処分を下したとのこと。
本人は、この疑惑に対して「全くの濡れ衣だ」と憤っており、「疑念を持たれている状態では出ることは出来ない」と、自ら竜王戦への出場を辞退する姿勢を見せていたものの、本人からの手続きが届かなかったので、スケジュールの関係からやむを得ず連盟側がこのような処分を行なうに至ったということだ。
ちなみに三浦九段は、1996年の羽生名人との棋聖戦で2年連続で挑戦者として立ち、当時無敵状態だった羽生名人を3対2で破り、一躍日本中から大きな注目を浴びたほどの実力の持ち主だ。
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将棋界からも意見が二分する事態に
確かに、これは今までに無かったような騒ぎになっていますね…。
今回の疑惑や連盟の処分に対しても、将棋の世界で意見が真っ二つに分かれる事態になっているみたいです。
これというのも、将棋のソフトが人間を凌駕する段階になってきたからこそ勃発したものだからね。
なんというか、人工知能の脅威をまざまざと感じさせられてしまうというか、なんとも皮肉な騒動になっているね。
今回の騒動について、三浦九段のことを「怪しい」と主張している人たちの根拠としては、主に次のようなものだ。
●夏頃から一手ごとに離席をするようになった。
●指した手がソフトと一致するケースが多かった。
●前から棋士の間でも「様子が変だ」という疑惑の声が上がっていた。
三浦九段は、かつてコンピューター将棋との対決にも参加していたようで、2013年の第2回将棋電王戦に大将として出場し、102手の末、東大が開発した「GPS将棋」というソフトに敗戦しているようだ。
プロ棋士の中でも、例えば橋本崇載八段が、「個人的にも1億%クロだと思っている」などとツイートして、その後このツイートを削除したことも話題になっていますよね。
※将棋の三浦弘行九段に不正行為疑惑 橋本崇載八段「個人的にも1億%クロだと思っている」とツイート
橋本八段といえば、「ハッシー」のあだ名でテレビにも時々出ている人気の棋士だけど、やはりプロの目から見ても「怪しい」と思われるふしがあったのは事実なのだろう。
証拠が出ていない段階で処分を下すのは妥当だったのか?
確かに、前から彼が怪しいとする声は多く出ていたみたいだし、完全に白だという決定的な証拠は出ていない。
しかしその一方で、黒であるとの決定的な証拠も出ていない中で、果たしてこの連盟の処分が適当なものだったのか、疑問の声が多く出ているのも確かのようだね。
確かに、例えば司法における原則の中に、「疑わしきは罰せず」というものがあります。
決定的な証拠が出ていない中でここまで厳しい処分を下したことに、「連盟は判断を見誤った」と批判している声も少なく無いようです。
ボクも、決定的な証拠が出ていない時点で、ここまで厳しい処分を下し、さらに、全国紙で大々的に報道したことは果たしてどうなのかと、少しばかり疑問を禁じえない心境ではある。
だが、やり方によっては、ソフトの力を借りて次の手を考えることも物理的に不可能ではないし、その道を極めたプロがコンピューターの頭脳に負けてしまうほどに、人工知能が人間を超えるまでの段階に来てしまったのも紛れもない現実だ。
どんな天才的な人間であっても、必ず(例えばあと一歩で勝てる段階のケースなどで)ミスを犯すのが「心」を持つ人間であり、だからこそ、人間の頭脳と人工知能は似て非なるものなんだ。
このような”現実”を直視した上で、今後の将棋界のあり方を再考し、また、人工知能の脅威とも正面から向き合い、さらには人工知能の性能を追求し続けること自体の”是非”を考えていく必要があるのではないだろうか。
確かに、将棋の世界のみならず、あらゆる分野で人工知能は私たちの領域を明らかに侵食し、さらには支配する段階まで来てしまったように感じます。
このような一件からも、私たち人間と人工知能との距離感や結びつきを、真剣に考え直したほうがいいのかもしれませんね。
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