ある日突然、愛猫が慢性的な下痢や嘔吐に見舞われたら…?
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こんにちは!管理人です。
今回は、ボクの愛猫エレナの事例も交えつつ、慢性下痢&嘔吐の症状に見舞われる2つの病気、悪性リンパ腫と炎症性腸疾患(IBD)について紹介しようと思います。
にゃこちゃんは小学生の頃に猫を飼ってたみたいだけど、その時飼ってた猫ちゃんが原因がよく分からない下痢や嘔吐をしたことはあったかな?
うちのチャオは老衰で亡くなったんだけど、たしか…一度か二度おなかを壊して2・3日下痢をしたり、時々毛玉や食べ物を吐く時があったにゃ。
基本的に猫はお腹に溜まった毛玉などを吐いたり、よく吐く動物で、数週間一度程度とか、それくらいであればあまり気にしなくていいかもしれないけど、これが1日に何回もとか、毎日1回とかになると、何らかの病気や症状が起こっていると考えた方がいいかもしれない。
また、下痢も同じくで、食べすぎや消化の悪いものを食べたなど、一時の下痢であればそこまで神経質ならなくてもいいけど、これが数日おきとか、毎回となると身体の中に何らかの問題が起こっていると考えていいだろう。
それで、うちのエレナもまさに昨年から今年にかけて、これらの慢性的な下痢や嘔吐の症状に悩まされたんだけど、その際に疑われたのがこの2つの消化器疾患だ。
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炎症性腸疾患(IBD)か?悪性リンパ腫か?
うちのエレナを例に挙げると、昨年10月半ば頃から発生し出した慢性的な下痢と嘔吐の症状の際に疑われたのが、甲状腺機能亢進症と炎症性腸疾患(IBD)、そして悪性リンパ腫だった。
これら3つの病気のうち、甲状腺機能亢進症は、幸い現在では血液検査によって確定診断をさせることができるので、この検査によって、エレナは甲状腺機能亢進症ではないことが確認できた。
ところが、やっかいなのが残り2つの病気で、この2つは症状があまりに似ていることと、初期の段階で確定診断を出すには、開腹や内視鏡などを使って腸の組織を直接取らないと分からないというのが、非常に大きなネックなんだ。
ええ!?それって麻酔を使ってやるのかにゃ?
動物の場合、どうしても局所麻酔が使えないからね。リスクのある全身麻酔で検査せざるを得ないけど、エレナの場合は、高齢で腎不全も結構進行していたせいで、かなり迷った挙句、開腹手術することをやめて、あえて確定診断を避ける選択をしたんだ。
しかも、一説ではIBDが重症化してリンパ腫に発展するというケースもあるらしく、また、様々な疾患の可能性が検査によって消去されていくと、最終的にこの2つが残されることが多いことからも、両者は近しい関係にあるといってもいいかもしれない。
どちらも完治が難しい難病で、慢性下痢と嘔吐という症状もほぼ同じだけど、幸いリンパ腫もIBDも、どちらもステロイド治療で一定の効果が見込めることから、間違った投薬をせずに済んだ。
うちのエレナは血液&レントゲン検査を受けた当時、「リンパ球の値が異常に高かった」ことと「腸エコーで怪しい部分がみつかった」ことを根拠に、先生から「リンパ腫の可能性が高い」と言われたけど、「ただし、IBDの可能性も無くはない」と言われた。
幸いにもエレナの場合、ステロイドとサプリ、手作り中心の食生活の改善で下痢や嘔吐が驚くほどに改善されて元気になったけど、結局どっちの病気なのか未だに分かっていないんだ。(リンパ腫の場合ここまで元気になって長く生きていられるのは非常に稀だから、若干IBDの可能性が高まってきたのかもしれない。)
IBDもリンパ腫もどちらも命に関わる難病
IBD(炎症性腸疾患)は、軽症~重症まで様々な症状があって、その発生頻度や症状も様々、下痢or嘔吐だけの場合もあれば、その両方の場合もあったりする、ようやく近年になって注目され始めてきたまだあまり解明されていない難病だ。(高齢の猫が発症するケースが多く、実際には多くの猫がこの病気に悩まされていると言われているものの、残念ながら、まだまだネット上に充分な情報が出ていないのが現状だ。)
重症化すると命を落とす猫もいるものの、軽症であれば、ステロイド治療や食事の改善などによって、軽い症状を繰り返しながら長く生きることも可能とのことだ。
一方で(消化器型)悪性リンパ腫は、IBD以上に難しい病気だけど、抗がん剤が効いて寛解(一時的にがん細胞の姿が見えなくなること)に持ち込めれば、うまくいけば数ヶ月以上生きることができるとのことだ。
エレナちゃんが元気なったのは本当に良かったけど、何の(どっちの)病気か分からないというのは、ちょっとすっきりしなくて気持ち悪いにゃあ。
実際にエレナが病気になってからよく分かったけど、人間に比べて犬猫の世界は、まだまだ、医学的に未解明の部分やはっきり分かっていない部分が多いことを身を持って知った。
なんせ、急性すい炎を患った時も、なかなか確定診断に至らなかったし、以前に経験したお腹のただれや毛がはげた時も、「原因不明」という感じだったからね。
だからこそ、犬や猫が一度病気になってから色々と悩んだり後悔しないように、日頃から飼い主ができること、例えば食生活や栄養面などをしっかりと考えてあげたり、あらかじめ病気を予防する考え方をするべきだと考えるようになった。
人間も最近「予防医学」っていう言葉がよく使われだしたけど、これは犬猫にも当てはまるとボクは思うんだ。
たしかにそうにゃあ!
この前にも勉強したけど、犬猫にとってあんまり良くない穀物とか化学保存料とかを使用した安いドライフードとかに頼らず、手作り食とかその他のケアで健康をサポートするのが大事なんだにゃ!
今回も色々ためになったにゃ!管理人さんありがと~!
ちなみに、今回紹介した病気以外でも、下痢や嘔吐の症状が出る病気は色々とある。もし愛猫に気になるような下痢や嘔吐が発生した場合には、すぐにかかりつけの先生に診せるようにしよう。
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