映画「記憶にございません」が興収1位獲得も、三谷幸喜監督は安倍総理と仲良く対談!政治風刺を得意とする三谷氏を官邸が積極的に”取り込み”へ!

Pocket

どんなにゅーす?

・2019年9月13日、三谷幸喜監督による”史上最低支持率”を記録した悪徳総理大臣を面白おかしく描いた映画「記憶にございません!」が公開され、早速、3連休の興行収入1位を獲得した。

・映画の中では安倍総理を想起させるようなシーンが盛り込まれているものの、安倍総理はこの映画の試写会に出かけては、三谷監督との対談を開催。三谷氏とがっちりと握手を交わし、政治風刺の表現を得意とする三谷氏を積極的に懐柔しようとする動きをみせている。

【国内映画ランキング】「記憶にございません!」首位スタート!「人間失格」は4位発進

[映画.com ニュース] 9月14日~15日の国内映画ランキング(全国週末興行成績・興行通信社提供)が発表された。9月最初の3連休の週末は、新作「記憶にございません!」が初登場で首位を獲得。同作は三谷幸喜の長編映画監督8作目で、記憶をなくした総理大臣が主人公の政界コメディ。13日から全国352スクリーンで公開され、土日2日間で動員35万7000人、興収4億5800万円を稼ぎ出した。

~省略~

【映画.com 2019.9.17.】

安倍首相が三谷幸喜監督の映画試写会に登場し対談、政治風刺も手がける三谷監督がなぜ?“アベ友”中井貴一が仕掛人か

~省略~

そして、その計画の一環として、安倍首相は先日も自分のPRのために“芸能界利用”に出た。

というのも、安倍首相は11日、東京・有楽町にある東宝本社でおこなわれた三谷幸喜監督の最新作『記憶にございません!』の試写会に登場。さらに試写会後には三谷監督と懇談までおこなったのだ。

この『記憶にございません!』はフジテレビ開局60周年を記念した映画で、9月13日に全国公開されるもの。ストーリーは、国民から嫌われ、史上最低の支持率を叩き出した総理大臣・黒田啓介が記憶喪失となり、金と権力に目がない悪徳政治家から善良で純朴な普通の「おじさん」に変貌する……というコメディ作品で、主人公の総理大臣を中井貴一が演じるのだという。

記憶喪失になるから『記憶にございません!』というタイトルなのだろうが、それにしたってどうしても思い返されるのは、柳瀬唯夫・元首相秘書官のこと。柳瀬氏は加計学園の獣医学部新設をめぐる今治市職員らとの面会について、国会で「お会いした記憶はまったくございません」「記憶にほんとうにございません」などと連発。その後、「本件は、首相案件」と書かれた愛媛県文書が出てくるなど外堀が埋まり、しぶしぶ面会の事実を認めた。ようするに、安倍首相を庇って「記憶にございません!」を連呼し、国民を欺いたのだ。

しかし、そんな事実を安倍首相はまるで無視。映画鑑賞後におこなわれた三谷監督との懇談の様子を、メディアはこんなふうに伝えた。

〈鑑賞後に三谷氏から感想を問われた安倍氏は開口一番、「記憶にございません」と答え、周囲の笑いを誘った〉(朝日新聞デジタル11日付)
〈首相は鑑賞後に懇談した三谷監督に「(現実とは)全く別世界だから、楽しんだ」と感想を語った〉(時事通信11日付)
〈三谷作品ファンという安倍首相は終始笑顔で、「中井さんのもっと悪い首相が見たかった」と逆リクエストも〉(サンケイスポーツ12日付)

さらに、三谷監督が「ムッとしなかったですか」と尋ねると、安倍首相は「一瞬しましたけど」と笑いながら回答したといい、「(映画を見て)何か身につまされるみたいなことは?」という質問には「(映画の首相が記憶をなくす前の)悪い総理の時代に、消費税を上げるというのがちょっとこう、かすったなと」と語ったという(前出・朝日新聞より)。

余裕しゃくしゃくの姿勢でニコニコと会話を楽しむ首相──。無論、安倍首相はこの試写会後、さっそくSNSに三谷監督と談笑する写真や握手を交わす写真をアップ。メディアも笑顔で映画の感想を述べる安倍首相と三谷監督の様子を無批判に取り上げたのだった。

~省略~

【リテラ 2019.8.13.】

これまで政治風刺を得意としてきた三谷氏に対し、安倍総理が積極的にアプローチ!ネット上では「三谷流の風刺の一環では?」との声も出ているものの…

出典:Twitter(@AbeShinzo)

三谷幸喜さんの最新映画「記憶にございません!」が公開直後から好調な滑り出しをしたみたいだけど、そんな三谷さんが、試写会の際に安倍総理と対談を行なったことが波紋を呼んでいるわ。
ネット上では、今回の対談実現に対して、政治風刺を得意としている三谷さんによる「彼流の皮肉では?」との声も上がっているけど、果たしてどうなのかしら。

この映画は、過去最低支持率を更新した悪徳総理大臣が市民に向かって「このクソ野郎が!」と叫んだところ、市民から投げつけられた石が頭に当たって記憶喪失に陥り、その後普通の「いいおじさん」に変貌してしまうというコメディー映画で、リテラによると、安倍総理のこれまでの振る舞いを想起させるようなシーンがしばしば出てくるらしい。

三谷氏自身が、安倍総理を暗に批判する意図があってこの作品を作ったのかどうかは定かじゃないけど、今回の対談が安倍総理の希望によって実現したことを見ても、ここのところ芸能界への支配を急速に強めてきている安倍官邸による、政治風刺の作品を得意とする「三谷氏を懐柔しようとする思惑」が存在しているのは確かだろう。
リテラでは、かねてより安倍総理と会食を重ねるなど深い関係を持ってきた、総理役の中井貴一氏が両者の対談を仲介した可能性を指摘しているけど、ただ単に安倍総理の思い付きで対談が行なわれたわけではなく、背後に今井尚哉首相補佐官兼秘書官らの”安倍ブレーン”による「悪だくみ」が存在しているのはほぼ間違いないだろう。

三谷さん本人が、どのような思いでこの対談をOKしたのかは知る由もないけど、事実上、安倍官邸が映画の宣伝に絡んできたことで、この映画が持っていた「腐敗した権力を面白おかしく皮肉る」といった側面が半ば”無力化”してしまって、逆に安倍政権によるプロパガンダ映画の性質さえ帯びてきてしまっているように見えるのが気がかりだわ。

三谷氏はチャップリンの映画の大ファンだったとのことで、確かに彼の映画には、チャップリンからの影響を受けたエッセンスが含まれているように感じるけど、チャップリンは、自身の映画の中でかなりダイレクトで踏み込んだ戦争への強い嫌悪感や、当時の独裁政治体制を批判する描写を取り入れていた
三谷氏は、今回の映画について「政治風刺がしたいわけではありません。あえて言うなら政治ファンタジーでしょうか」と語ったとのことだけど、この先、彼が表現者としてどのような方向に向かっていくのかが気になるし、今回の対談を機に安倍政権の「お抱え監督」に成り下がってしまうのか、それとも、これからも表現者としての矜持を持ち続けては、権力に忖度しない「独自の表現」を追求し続けていくのか、よく見ていく必要がありそうだ。

Pocket

 

 関連記事