土俵上で意識を失った舞鶴市長の救命処置を行なう女性に対し、行司が「女性は土俵から下りて」と放送!海外メディアでも批判相次ぐ!「女人禁制はウソ」との声も!

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どんなにゅーす?

・2018年4月5日、京都府舞鶴市で行なわれた大相撲の春巡業において、土俵で挨拶をしていた多々見良三市長(67)が突然意識を失い、倒れる事態に。周囲にいた複数の男性が市長を取り囲みうろたえていたところ、客席から看護師の女性が土俵に駆け上がり、市長に心臓マッサージを行なっていると、行司が「(女人禁制のため)女性は土俵から下りてください」とアナウンスするという事態が発生。会場からも驚きの声が上がり、ネット上でも行司や相撲協会に対する怒りの声が相次いでいる。

・この事態に、早速各国の海外メディアも反応。その多くが批判的な内容になっており、日本国内の男尊女卑の体質や、人命よりも体裁や形を重んじる因習に疑問を唱えている。

↓問題のシーン。

土俵に大量の塩まく 女性らが倒れた市長救命後 舞鶴

京都府舞鶴市で開かれていた大相撲の春巡業で、土俵上でのあいさつ中に倒れた多々見(たたみ)良三市長(67)を救命中の複数の女性に対し、土俵から降りるよう場内アナウンスがあった問題で、救命行動後に、大量の塩がまかれていたことがわかった。

複数の観客によると、女性を含む救護にあたった人たちが土俵から降りた後、相撲協会関係者が大量に塩をまいていた。

大相撲では、稽古中や本場所の取組中に力士がけがをしたり、体の一部を痛めたりしたようなときに塩をまくことがよくある。日本相撲協会の広報担当は取材に「確認はしていないが、女性が上がったからまいたのではないと思う」と話した。

観客の60代女性は「周りにいる男性がおろおろしている中で、複数の女性がすばやく救命措置をしていたので立派だった」。場内アナウンスについては「女人禁制の伝統があるのだろうが、人命救助にかかわることであり許されない。救助の手を止めていたらどうなっていたことか」と話した。

多々見良三市長(67)はくも膜下出血と診断された。手術を受け、1カ月ほど入院することになった。

女性らが救命活動した後の土俵に塩がまかれたことについて、日本相撲協会の尾車事業部長(元大関琴風)は5日、「女性軽視のようなことは全くない。(けがの)連鎖を防ぐためにまいた」と説明した。

【朝日新聞 2018.4.5.】

↓BBCをはじめ、英米仏などでもこの事件を詳しく報道。

急病人を応急処置の女性に「土俵を下りて」アナウンス 大相撲春巡業

京都府舞鶴市で開催された大相撲の春巡業で4日、土俵上で気を失った男性に応急処置を施そうと駆け寄った女性に対して、土俵を出るようアナウンスが繰り返された。女性は土俵に入ることを禁止されている。
大相撲において、土俵は神聖な場所と位置づけられている。さらに日本では伝統的に女性を「穢れ(けがれ)」のある存在とみなしてきたため、相撲の世界は女性が土俵に入ることを禁止している。
4日の巡業会場では多々見良三・舞鶴市長が土俵で挨拶中に倒れ、数人の女性が助けようと土俵に上がった。心臓マッサージをほどこす女性もいた。多々見市長は病院に運ばれ、容体は安定しているという。
日本相撲協会の八角信芳理事長は4日夜、声明を発表し女性たちに謝罪した。
声明で八角理事長は、「女性は土俵から下りてください」という場内アナウンスについて、「行司が動転して呼びかけたものでしたが、人命にかかわる状況には不適切な対応でした。深くお詫び申し上げます」と述べた。
救急隊によって市長が運び出され、女性たちがその場を離れた後、土俵に大量の塩がまかれるのを複数の観客が目撃したとの現地報道もある。
日本文化では、塩は様々な場で「清め」に使われる。相撲では対戦前に土俵を清めるためにまく。ソーシャルメディアでは、女性たちが土俵を「汚した」と協会側がみなしたから、土俵に塩をまいたのではないかと指摘が相次いだ。

【BBC 2018.4.5.】

「土俵は女人禁制」とは、明治時代(大日本帝国)以降に作られた当時の国家観に基づいた”差別思想”だったとの指摘も!

またしても、問題続きの相撲界でとんでもない問題行為が世界で波紋を起こしているみたいね!
会場からも「人の命がかかっている時に、そんなこと言ってる場合じゃないだろ」ってあちこちから声が上がったみたいだけど、またしても世界中から、日本の差別思想や人命軽視の「異様な実態」を強烈に印象づけちゃっている状況じゃないのよ!

しかも、相撲でよく言われている「土俵は女人禁制」というのは、明治時代の大日本帝国期に作られたものという指摘が多くあり、江戸時代以前には女人禁制の風習はなく、むしろ男女混合の相撲や女相撲も盛んに行なわれていたとの話もあるんだよ。

女人禁制は伝統ではない

今回のケースを緊急時であるから特例だと考えてはならない。
「女人禁制」は伝統ではなくて、「因習」であるからだ。
相撲における「女人禁制」は、明治の「男尊女卑」の強化から伝統だと勘違いされていったものだ。

日本書紀の雄略天皇の記述部分に、最古の采女による女相撲の記述があるし、室町時代には比丘尼が相撲をとっている。
江戸時代には女相撲は頻繁に行われていたし、明治15年にも山形県で女相撲が行われている。
もちろん女相撲も上半身裸で乳房丸出しだ。

だが明治になって、女性が取っ組み合う様子が野蛮で文明開化ではないと板垣退助が批判し、この文明開化の波に乗って、長年、相撲界に蔓延る男尊女卑の土壌が女人禁制を伝統として浸透させ、その論拠として神道の汚れの感覚が利用されたようだ。

男尊女卑の感覚自体が、実は文明開化なのである。
これによく似ているのが女性宮家の排除とか、大嘗祭の女性皇族の排除とか、女性天皇の拒否とか、天皇は男系継承しかダメという、皇室に関する男尊女卑思想である。
相撲とまったく同様に、明治の文明開化と、神道・仏教の女性蔑視思想がドッキングして伝統だと勘違いされたものに過ぎない。
原理主義としての伝統など、日本には存在しないのだ。

【BLOGOS(小林よしのり) 2018.4.5.】

小林よしのり氏は、「人命より伝統が大事というのは、伝統を原理主義と勘違いしているカルトだ」と非難しているけど、ボクもこの意見には同意だ。
日本の歴史を紐解くと、特に大日本帝国時代に、現代の安倍政権(日本会議)にも通じるような、男尊女卑思想や弱者差別、(自身を犠牲にして組織に尽くす)全体主義、民族ヘイトなどの、いわゆる極端で原理主義的な「カルト宗教的思想」が国内で蔓延されていったことが浮かび上がってくるし、少なくともこうした当時の傾向は、現代の日本の政治権力のみならず、例えば相撲や労働問題などにも反映されていることが見えてくるね。

た、確かに、近年になって大きく問題になりつつあるブラック労働や過労死問題も、その原点は大日本帝国時代にあったことをこのサイトを通じて勉強したし、私たち日本国民が前時代的な奴隷制度ばりに搾取されたり酷使されているのも、この明治時代~敗戦までの文化や政治体制が大きな要素を占めているような気がしてくるわ。

明治維新と言えば、長州のテロリストが欧米軍産と共謀して江戸幕府を倒した出来事だけど、それによって欧米の文化や宗教が怒濤のように入り込みこれが、大量の日本国民が奴隷化され、殺されていった泥沼の戦争と原爆投下による敗戦に繋がっていったんだから、ボクたちが「伝統」「風習」「国民性」と思い込んでいるものも、実は「あてがわれたもの」「作り出されたもの」であることを疑う必要があるのかもしれない。

少なくとも、江戸時代以前は、一般的に言われているほど民衆への厳しい締め付けや弾圧、民族差別や迫害は行なわれていなかった可能性があるし、明治よりも前の(海外の文化がほとんど入っていなかった頃の)日本は、性的な観念も含めて、男女ともに比較的大らかな繋がりを持って、全体的にはのんびりと暮らしていたものと見ているよ。

つまり、私たちが「伝統」だと信じているものも、実際には別の誰かによってあてがわれた「作られたもの」である可能性もあるし、現代の日本人の色々な価値観や考え方は、その多くは大日本帝国時代に作られてしまったってことになるのかもしれないわね…。

今回の問題も、日本の現代社会全体や政治にも繋がる根深い問題のように思えるし、どんなことでもそのまま鵜呑みにしないで、一度立ち止まって考えたり調べたりすることがとっても大切よね。

今回くも膜下出血で倒れた舞鶴市長は、幸いその後に意識を取り戻して、1ヶ月ほど入院することになったみたいだけど、恐らく女性が早急に心臓マッサージを施さなかったら、命を落としていた可能性が高い
とっさの行動で貴重な命を救った女性に深く敬意を表したいし、これを機にボクたちも、現代日本に巣くう様々な負の側面に目をやり、考えていく必要があるかもしれないね。

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