(コラム17回)
よーし、みんな揃ったか。
それじゃ、今回も早速始めようか!
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はーい!
お願いしまーすっ!
今日もどんな話を聞けるのか、楽しみですぅ!
今日もどんだけ物知りになれるかにゃ~?
ウフフ、今日も色々と楽しみねっ。
それじゃあ早速だけど、みんなは「お金」について、どれだけ考えたことがあるかな?
例えば、お金の起源とか、どうしてこんなペラペラのお札で色んなものが買えちゃうんだろう?とか。
えっ!?
いや、そんなこと、言われてみたら一度も考えたこともなかったわ…。
た、確かに、ちょっと考えてみたら結構不思議ですぅ。
なんで、あんな安っぽい紙のお札をみんながありがたがって、何でも欲しいものを買えちゃうんでしょうかねぇ。
こ、これは洗脳だにゃ!
きっと、世界の支配者によって、(サブリミナルかなんかで)みんながあのペラペラのお札が、ダイヤモンドみたいなとってもキレイなものに見えちゃうように「洗脳」されちゃっているんだにゃ!
うーん、にゃこちゃん、それは中々のご名答かもしれんな。
あながちそれも間違ってないかもね~。
えええ~!?
ま、まさか、それが真実なのぉ!?
これじゃ、これで今日のコラムはおしまいってことぉ~!?
ふふふ。まあ冗談はこのくらいにして、今回は、誰しもが普段から接している「お金」について、その起源や現代に至るまでのプロセス、そして、どうしてこんなぺラペラの紙切れがここまで価値を持つものに変貌していったのか、その一端を紐解いていこう。
これは、現代の「世界の仕組み」を知る上でも、かなり大きな手がかりになる話でもあるので、是非ともみんなも「お金の始まり」や、「現代の貨幣制度に至るまでの過程」について、よりよく理解してもらえたらと思うよ。
そ、それはかなり面白そうですぅ!
是非とも色々教えてくださいですぅ!
私もっ!早く色んな話を聞きたいわ!
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お金の誕生…物々交換から普遍的な”価値”のあるものへ
かつて、大昔の人間社会には、「お金」という概念は存在していなかった。
当時の人々は、主に物々交換を通じて、欲しいものを手に入れていたんだ。
例えば、稲を作っていた人は、稲よりも肉が貴重で価値のあるものだったし、狩りをしている人は、肉よりも稲が価値のあるものだった。
このように、それぞれ異なる立場や環境に置かれていた人によって、「価値があるものが異なっていた」ために、物々交換を通じて、お互いにとって価値のあるものを手に入れていたんだ。
ところが、この方法の場合、「お互いの価値の一致」が必要になってしまい、一方が欲しくても一方が要らない場合には、物々交換は成立しない。
こういう不便さを感じ始めた人たちは、徐々に「全ての人が価値を感じるもの」を交換手段に求めるようになる。
人間にとって価値のあるもの・・・それは、「貴重(数が少ない・手に入れるのが大変)であり、見た目が美しく、感性を刺激するようなもの」だ。
たぶんこれは、現代の人間でもあまり変わらないはずだよね。
そっか!
そ、それが宝石とか、金(ゴールド)とか、そういうものなのね!
あおいちゃん、その通り!
古代の遺跡からも当時の宝飾品などが見つかっているけど、昔の人たちも、きれいな石や採掘された金などに大きな価値を見出し、やがて、金貨などを「誰もが価値を感じて欲しがるもの」として、食べ物などを手に入れるための手段に用いるようになった。
これこそが、お金の起源であり、現代の貨幣制度の「原点」となったものだ。
で、でも、金貨は誰が見てもとってもキレイで価値のあるものなのは分かりますけど、今のお金はただの紙切れで全然キレイでもないし、価値があるようには見えないですぅ。
みはるちゃん、全くその通り。
では、どうして金貨のような希少価値の高いお金が、あんなペラペラの紙切れになったのだろうか?
それは、金貨を預かる「金庫番」の登場によって、当時のお金が大きく変貌していくこととなるんだ。
金貨を預かる「金庫番(金細工師)」の登場、そして紙幣の誕生へ
さて、先に述べたように、人々が物を手に入れる手段に金貨を用いるようになったものの、これによって、新たな問題に人々が悩まされるようになる。
それは、常に希少価値の高いものを持ち歩かねばならないせいで、盗まれたり強盗に遭ってしまう危険が増すようになってしまったんだ。
おまけに金貨は重くて、持ち運ぶのも結構厄介だ。
そういう人々の不便さに気がついた、普段から金貨を作っていた金細工師(ゴールドスミス)は、人々の金貨を預かり、その見返りに少量の金貨をもらうことを思いつく。
金貨を作ることが出来る金細工師は、すでに人々にとって大きな存在になっており、高い技術も持っていたことから、「この人なら大丈夫だろう」と、徐々に人々は金細工師に金貨を預けるようになった。
金貨を預けると、金細工師は預り証を発行。
「これだけの分の金貨を預かっている」という証明書を出してもらうことで、世間の人々は必要な時だけに金貨を金庫から引き出して、取引の相手に支払うようになっていった。
それを表わしているのが下の図だ。
このように、AさんがBさんに金貨を支払う必要がある場合、Aさんが金細工師から預り証と引き換えに金貨を引き出し、金貨をBさんに渡す。
そして、金貨を受け取ったBさんは金細工師に金貨を預け、その預り証をもらう…という取引が行なわれるようになったんだ。
ところが、ある人が、ふとこのやり方に対して思った。
「よく考えてみると、引き出した金貨はまた金細工師の元に預けられる。それなら、いちいち金貨のやり取りをしなくとも、手元の預り証をAからBに手渡せば、かなり手間を省けて、全く同じ状態になるではないか!」と。
こうして、少しでも横着したい人々はやがて、欲しい物を手に入れる際には預り証だけでやり取りをし始め、下の図のように、常に金貨は金細工師の金庫に眠ったままの状態になった。
あ!これって、今のお札で物を買うシステムととっても似た状態ね!
そう。これがまさに、現代の紙幣(お金)に繋がるシステムが出来上がった瞬間なんだ。
ただし、これは「預り証と同じ分の金貨がある」という前提で紙幣がやり取りされている状態で、こういうシステムを「金本位制度」って言うんだ。
つまり、預り証は「金の代わり」であるからこそ、価値があるという考え方だね。
金細工師の「悪い企み」から、金の総量以上の預り証を発行する手口が横行
この当時は「金本位制」の貨幣制度で、「金貨の代わりの紙幣」だからこそ、価値があるというのが分かってもらえたと思うけど、こうして「預り証」そのものが大きな価値を持つようになり、ちまたで大量にやり取りが行なわれるようになったのを受けて、金細工師が金貨を貸し出す代わりに預り証(紙幣)を貸し出し、利息をつけて返してもらう商売を思いつくことに。
元々貧乏だった人は、この金細工師が始めたビジネスに大いに喜び、この商売は大成功。
この頃から、徐々に金貨そのものを引き出そうとする人は減り始め、実際金貨がどのくらい金庫に眠っているのかもよく分からない状態に。
この状況を見た金細工師は、悪い考えを持ち始め、実際の金貨の総量以上の預り証を発行し、人々に貸し出すようになった。
これはよく考えてみると、元はといえば人から預かった金貨の預り証のはずで、人のふんどしで相撲をとっている上に、完全なる詐欺行為なはずだけど、貧乏な人々にとっては有り難い話だったために、あまり深く考えなかった上、金細工師は世間から一目置かれていた存在だったために「まさかそんなひどいことはしないだろう」とみんなが信じていた。
気がつけば、本来の金貨の総量を遥かに超える紙幣が大量に発行され、それに利息をつけて利用者が返したため、金細工師はどんどん巨万の富を手に入れるようになっていった。
そして、一部のお金持ちが大量に金貨を引き出そうとした際には、こっそり同業の金細工師から金貨を融通してもらい、何事も無いかのように希望分の金貨を差し出した。
やがて、国家すらも、金細工師から紙幣を借りるようになり、庶民からの税収が国家運営に足りなくなってしまった時には、金細工師に財政支援をしてもらい、金細工師は国家をも自らの支配下に置くようになっていた。
これこそが、現代の銀行制度に繋がっていったというわけだ。
銀行が世界を掌握し、金本位制度が終了、いよいよお金が”バーチャル”な存在に
なんか、かなり現代のシステムに近づいてきたような感じですぅ!
銀行って、もともとは金細工師さんが作ったものだったんですね~!
ああ。彼らこそが、現代においても、銀行や株などあらゆる金融の世界において世界を掌握している、ロスチャイルド財閥などの「1%」の人々なんだ。
以後、強大な富を手に入れた彼らが主体となって、株や投資などの様々な制度が作られ、巨大な営利企業体も作られていくこととなる。
やがて、金に裏打ちされた「金本位制」に限界を感じた彼らは、金の総量と関係なく堂々と無制限にお金を作り出すことが出来る「通貨発行権」を考え出し、金本位制を終了。
アメリカの通貨発行権を持つ米連邦準備制度理事会(FRB)も、彼ら一族が影で権限を握っており、実質世界の先進国のお金に関する権限は、これらの一族が全て取り仕切っているといってもいいだろう。
(もちろん、日本だって例外ではない。)
そして、ボクたちの身近にある銀行についても、基本的にこれら当時の「ずるいシステム」を踏襲したものに代わりはない。
つまり、巨大な財産を持っているから信用されているのではなく、銀行間のネットワークを通じて、いつでもお金を貸し出すことが出来る権限を持っているからこそ、「信用が創造」され、強大な権力を社会の中で発揮しているということなんだ。
つまり、金(ゴールド)などとは異なり、価値のあるものに裏づけされていないお金に価値を見出し、これらを信用してありがたがっているボクたちは、「1%の世界の支配者」が作り出した幻想の中に生きているということでもあり、そう考えると、現代のお金はあまりに”バーチャルなもの”だと言えるかもしれないね。
にゃにゃにゃ!?
ってことは、最初ににゃこが言った「世界の支配者に価値があるもののように勘違いするように洗脳されている」っていうのも、やっぱりあながち間違ってなかったってことかにゃっ!?
ああ、だからさっきも「ご名答」って言ったろ。
つまり、今のお金だって、連中の「鶴の一声」によっちゃ、一瞬にして紙切れにもなっちゃう可能性だってあるし、それくらいに、実にもろく崩れやすい”価値”の上に成り立っているのが、ボクたちが日頃から使っているお金なんだよ。
そして、管理人さんに付け加えさせてもらうと、現在、世界や日本も、彼ら「1%」の一方的な権限によって大量にお金を刷りまくっている状態で、これは意図的にお金の価値を下げさせて、最後には現在の貨幣制度を完全に崩壊させて、新しいお金の制度をスタートさせる準備をしているのでは?などと言われているわ。
そして、その先に待っている世界は、「完全なるデジタルによる仮想通貨の世界」とも言われているし、「世界統一通貨」なんていう説もあるわ。
とにかく、”お金の存在価値”をより重視し、資本主義をより進めていけばいくほど、彼らロスチャイルド一族らの「世界の支配層」による完全なる独裁世界が実現されることは、みんなも認識しておくのがいいかと思うわ。
つまり、お金を無防備に信じ、お金に人生の全ての価値を見出そうとすればするほど、「いつかお金にあっさりと裏切られてしまうかもしれない」…ってことかしらねっ。
まとめ
いやあ、今回はなかなか壮大なテーマだったけど、みんなは「お金とは何か?」について、少しは分かってくれたかな?
なんだかちょっと恐ろしいような話も飛び出してきたけど…お陰で、今のお金を通じた世界の仕組みが分かったような気がしたわ。
こういうのもきっと、お金の世界のほんの”序の口”なのよね。
私も、とっても勉強になったのと同時に、怖い人たちの世界征服の過程がよく分かった気がして、ちょっと怖くなってしまったですぅ。
私たちが思っていた以上に、お金って、はかなくてミステリアスなものだったんですね~。
にゃこも、ペラペラの紙のお金で色々なものが買えちゃう”不思議”が一気に分かったにゃ。
つまりこれは、世界の支配者たちが「これは価値のあるものだ!」って言っているからなんだにゃ~!
ウフフ、ちょっと私の出番が少なかった気がしたけど、なかなか面白い話だったわよ。
また、次の機会に色々聞かせてねっ。
お金の歴史や仕組みについて色々と知ると、何倍も世界の様々な仕組みや裏側が見えてくるようになるはずだ。
学校などでもほとんど教えてくれないものだけに、みんなも是非とも興味を持って、色々と調べ、考えてみて欲しいと思うよ。
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