どんなにゅーす?
・2019年6月27日、自民党が若者をターゲットにした「自衛隊明記」を宣伝する”改憲漫画”「~憲法のおはなし~自衛隊明記ってなぁに?」を発表した。
・これまでも、大手広告代理店と連携しつつ様々な宣伝戦略を展開させてきた中で、安倍政権による新たな”国民洗脳工作”に対し様々な声が上がっている。
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自民が漫画で改憲PR 「平和主義は絶対に変えない」
自民党は27日、参院選に向けて、党が掲げる憲法9条への自衛隊明記の考え方を説明する漫画を作成したと発表した。安倍晋三首相(党総裁)が参院選の争点に憲法改正の是非を掲げていることを踏まえ、漫画で若者にアピールする狙いだ。
~省略~
自衛隊明記について「急に戦争になるなんてことないよね」と心配するおかあさんに、おばあちゃんが「それはないわよ。戦争放棄を定めた憲法の平和主義は絶対に変えることはないもの」などと応じるもの。結びでは、改憲論議を呼びかけている。
~省略~
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自民が漫画で改憲PR 「参院選を通じて、憲法議論に関心を持ってほしい」
改憲のメディアミックスの極一部。たか括らないこと。女性まんがふうの作画に注意。https://t.co/6RL3eCKH0H— 大塚八坂堂・『感情天皇論』さっぱり売れんが発売中! (@MiraiMangaLabo) 2019年6月28日
変わらないなら莫大なコストをかけて改憲する必要はないし、専門家である憲法学者は変わってしまうと指摘している。そもそも自分たちで解釈改憲してしまう政党の言う「変わらない」は信用できない。
自民が改憲アピール漫画 参院選で活用|【西日本新聞ニュース】 https://t.co/KekfsAylUl
— T-T (@tcy79) 2019年6月29日
「私たちの生活は特に変わらないよ」「専守防衛はこれまでと同じなのよ」ならこのままでオッケーだな
自民が改憲アピール漫画 参院選で活用 https://t.co/GZ9IkVwUea
— 有明パライ・ソー🍺 (@ENJLkSYvDoTIL1L) 2019年6月29日
自民が漫画で改憲PR 「平和主義は絶対に変えない」
この漫画を手に取った若い人には、自民党が望む改憲のヤバさにこそ気付いてほしいね。 https://t.co/MRqcodIYvs
— むうたん🐾臨戦態勢 (@MisatoFlove) 2019年6月27日
事実上変わらないのならば、9条の変更は必要ない。むしろ注意したい争点は9条以外の、個人→人とする表記や、緊急事態条項だ。
自民が改憲アピール漫画 参院選で活用https://t.co/LMSkJ34rYt
— 立憲民主党(りっけん) (@CDP2017) 2019年6月29日
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「『国民主権』『平和主義』『基本的人権』は絶対に変えない」と強調しているものの、過去には自民党の改憲派が「これら全てを削除しないと自主憲法とはいえない」と発言!
↓自民党による改憲漫画。「日本国憲法の3つの基本原理は絶対に変えることはない」と強調しているものの…。
出典:自民党
安倍政権の自民党が、「自衛隊明記」の改憲を宣伝する漫画を発表し、様々な声が上がっています。
自民党では、これまでも「憲法改正ってなあに?」とのタイトルの”改憲漫画”を発表していましたが、安倍総理の”野望”を実現させるべく、若者をターゲットにした新たな洗脳工作をスタートさせたとみるのが良さそうです。
令和の時代になってからというもの、YouTube動画の”安倍CM”やファッション誌とのコラボなど、安倍政権による「若者洗脳工作」がエスカレートしているけど、今度は”改憲漫画”か。
しかし、ボクもこれをざっと一通り読ませてもらったけど(興味がある人はこちらから読んでみてね)、さすがは自民党と言うべきか、この漫画そのもののクオリティーが高く、絵柄やストーリーの構成など、中々よくできている。
しかし、それだけに、この内容を鵜呑みにしてしまうと非常に危険だし、内情をよく知らない若い人がこれを読むと、結構影響を受けてしまう恐れがありそうだ。
はい。
中でも、私が強く引っかかったのは、(上の画像で取り上げたように)「『国民主権』『平和主義』『基本的人権』は絶対に変えない」と強調しているシーンがあることです。
何も知らない若い人がこれを読むと、思わず鵜呑みにしてしまいそうですが、かつて自民党が作成した改憲草案には、現行憲法で定めている「基本的人権」の箇所が丸々削除されており、こうした動きを見ても、安倍政権が国民から(自由や人権など)多くの権限を取り上げようとしている思惑を持っていることがうかがえます。
ああ。当サイトのこの記事において詳しく紹介したけど、2012年4月に策定された自民党の憲法草案をみると、基本的人権の削除の他にも、言論・表現の自由の範囲を狭めているし、第3条において「日本国民は国旗及び国歌を尊重しなければならない」という一文が加えられるなど、「国民の自由を守り権力を縛るため」に存在している憲法が、逆に、「国家権力者が国民を縛るためのもの」に性質が変貌してしまっている部分が目立つ。
そして、なんと言っても無視することが出来ないのは、2012年5月に行なわれた安倍総理が会長を務める「創生日本」の集会において、安倍一派の改憲勢力の一人である長勢元法務相が「国民主権、基本的人権、平和主義をなくさないと本当の自主憲法ではない」と発言し、会場から拍手喝采を受けていることだ。
↓2012年5月10日の「創生日本」での集会にて、第一次安倍政権下で法務大臣を務めた長勢甚遠氏による衝撃発言。
●過去参考記事:安倍総理が会長の”創生「日本」”の集会が怖すぎ!長勢元法務相「国民主権、基本的人権、平和主義をなくさないと本当の自主憲法ではない」
つまり、当時の自民党の改憲派は、自らが目指している改憲内容について「素直に正直に」公に向けて発信していたものの、ここ最近になって、その「真の目的」を隠すようになってきた上に、「自衛隊明記」なんていう「ソフトな改憲」を取っ掛かりに、国民を騙そうとしているのではないかという疑いが浮上してくるわけだ。
講談社のファッション誌「ViVi」とのコラボ企画においても、自民党の方向性とは真逆(多様性容認・反差別・弱者救済など)のコンセプトを大々的にPRしていましたが、ここ最近、安倍政権はあからさまに国民に向けてウソをつくようになってきているように感じます。
今回作成された漫画を多くの人が読んでも、まさか安倍一派の改憲派がこのような草案を作成し、平和主義や人権を敵視するような発言をしていることなど、思いもよらないのではないでしょうか。
三原じゅん子氏による「トンデモデマカルト演説」もそうだけど、とにかく、「安倍政権は日常的に国民に対してウソをつく」との大前提で、あらゆる物事を判断していかないと、ボクたち国民はとんでもない判断ミスをしてしまう恐れがある。
なんだか、最近の日本国民は、(従来以上に「自我の喪失」が広がっているように見えるゆえに)稚拙で単純なウソに対して簡単に騙されてしまうような傾向があるようにみえるけど、こんな状況では、いずれ憲法で定められていた、かけがえのない人権や自由も奪われてしまって、いよいよ日本の民主主義社会は完全に終わるような事態になってしまいそうだ。
日頃からの長年の洗脳や刷り込みによって、正常な想像力や思考力を保つことが困難になってきている中、なかなか難しいことかもしれませんが…国民自身で物事の本質を見極める目や、真偽を判断する能力をより高めていく必要がありそうですね。
その上で、安倍政権によるさらなるウソの流布と露骨な洗脳工作に対して、より警戒を強めていく必要がありそうです。
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