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さて、今日も全員揃ったかな？それじゃそろそろ始めようか。
はーい！
はいですぅ！
はいにゃあ！
ウフフ、よろしくね。
それじゃ、いきなりだけど…
みんなは、「右翼」「左翼」って言葉は聞いたことあるかな？
うん、特にネットを見ていると、よくそんな言葉を発している人を見かけるわね。
にゃこはよく２ちゃんのまとめブログをみてるけど、みんな反日とか左翼とか呪文みたいに言いまくっているにゃあ！
たぶん、普通にネットをやったりしていれば、特に最近は誰でも聞いたことのある言葉だと思うけど、それじゃあ、「右翼」「左翼」って一体どういう意味なのか、みんなは知っているかな？
例えば、「右翼左翼を分かりやすく説明しなさい」って言われたら、みんなはどう説明するかい？
え・・・！？えっとぉ、、そう言われると、なんて言っていいのか、何となく意味は分かるような気はするんだけどぉ…。
そう言われると、にゃこはさっぱり分からんにゃあ！
うーん、ネットを見てると、安倍政権を批判してる人に対して、「左翼」って言っている人が多い気がしますぅ。でも、意味を聞かれるとよく分かんないですぅ…。
たぶん、同じような感覚を持っている人はとても多いと思う。ボク自身も大人になるまでは、（言葉は聞いたことがあるものの）右翼も左翼もどういう意味かよく分からなかった。
でも…昨今のインターネットの書き込みの数々を見てみると、どうやら「右翼」というのは安倍政権や田母神氏なんかを支持する人たち、「左翼」というのは、民進党や共産党などを支持している人を指して論じていることが多いようだ。
さらに、そんな支持政党から思想的なものまで発展させて、原発推進や憲法改正は右翼、脱原発や改憲反対を左翼と言っている人もいる。
また、在特会や中核派などの極端な思想の団体を「極右」「極左」などと位置づけて、両者が激しく衝突するような事態も起きている。
・・・んで、こう説明した所で、みんなは右翼と左翼の定義について、理解できたかな？
いや・・・えっと、正直言って、よく分からないわ。
安倍総理を支持するのが右翼で、民進党を支持するのが左翼・・・だとしたら、与党を支持するのが右翼で野党を支持するのが左翼ってこと・・・かにゃ！？
・・・だとすると、民主党が政権を取っていたときは、右翼と左翼が逆転するはずだけど、世の中の論調はそうはならない。じゃあ、これは一体どういうことなのかな？
むぅ・・・。
やっぱり無知なにゃこには分かんないにゃあ。
いや、それは分からなくって当たり前なんだよ。だって、「右翼」や「左翼」なんてものは、まったく実体のない「幻影」であり、「まぼろし」なんだから。
ええ！？ま、まぼろし！？
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「右翼」「左翼」は仲間同士の民衆を争わせるための「分断工作」だった！？
今の日本では、誰が定義したのか知らないけど、安倍政権やそれに近い勢力を「右翼」と位置づけて、逆にそれに反対している勢力を「左翼」として定義した上で、全ての事が語られている。
さらに言えば、特に安倍政権の支持者は、「右翼」が「善」で、「左翼」が「悪」と位置づけた上でネット上で言論活動をしている人間も非常に多い。
でも、ウィキペディアなどを見てもらえると分かるけど、そんな話などどこにも出てこないし、そもそもこんな考え方はまるっきりのデタラメなんだよ。
例えば、こんなページなどは典型的だけど、右翼がいかにも正義の味方で、左翼が国を破壊する敵のような印象操作がネット上で日夜行なわれているけど、こんな考え方に染まれば染まるほど、物事の本質からますます遠ざかって、完全なる思考停止の洗脳状態にはまってしまうから注意が必要だ。
一部の人たちは「反日左翼」なんて言葉も当たり前のように使っているわね。右翼（安倍政権）こそが国を守り、自分達も豊かになるって信じている人たちが大勢いるってことね。
そもそも右翼と左翼って言うのは、保守的な考えと革新的な考えの違いを表した言葉であって、味方とか敵とか、そういう次元とはまったく関係ないんだよ。
なんせ、国民がより豊かになったり幸せになるためには、保守的な政策を行なった方がいいことだってあるし、逆に古い制度を壊して新しい制度を作った方がいい場合だってあるはずだ。
それに、安倍政権が70年近く運用されてきた憲法を変えようとしているってことは、考え方によってはこれは革新（左翼的）にもあたるし、改憲反対の共産党や民進党が保守（右翼）ってことにもなりうる。
こう考えていくとますます分からなくなってくると思うけど、それこそが「右翼と左翼」というものなんだよ。
ほんとに、考えれば考えるほど、どんどん分からなくなりますですぅ。結局、右翼と左翼ってなんなんですかぁ？
「右翼と左翼」という「概念」は、世界を支配している人間が考え出した、無力な民衆同士を分断させて、互いに争わせるための、いわば「幻惑」なんだ。
権力者側の目線に立てば分かると思うけど、彼らがもっとも恐れるのは民衆が一致団結して自分たちが倒されることなんだ。事実、過去にも一斉に民衆が蜂起した革命によって、権力者が倒された事例はいくらでもある。
そこで考え出されたのが、「右翼」「左翼」という概念をまず民衆の間に根付かせて、互いにいがみ合わせることで民衆の力を分断・弱体化させて、自分達の権力をより強固に安定させようとしたんだよ。
「極右・極左」も向かう所は全く同じ
ま、まさか、「右翼・左翼」が、権力者たちが自分の権力を維持させて、民衆を弱体化させて自在に操るために考え出された作戦だったなんて…、てことは、こんな考えにはまってしまえばしまうほど、私たちを支配している人間達の思うつぼってこと！？
その通りだ。
例えば、今の日本じゃ、原発推進と脱原発で激しく対立しているけど、原発推進を「右翼」、脱原発を「左翼」と（勝手に）位置づけた上で、お互いを敵同士とみなして、ツイッターなんかでも中傷合戦が繰り広げられている。もし同じ立場の弱い国民同士なら、本来なら、現在のエネルギー問題の実態を明確にした上で、双方で論理的に話し合いをしながら結論を探っていくのが正しいやり方だ。
ところが、それぞれが右翼・左翼にカテゴライズした上で、「敵同士」という刷り込みをお互いにされているから、永久に不毛な争いを続けてしまうことになる。
これは、安倍政権などの権力側にとっては、自分の利権をより強固にしていきながら憲法改正や原発政策をより進めていく上で、とっても美味しい展開なんだよ。
にゃ！？それは確かにそうにゃ！つまりは、反安倍派や脱原発の人たちも知らないうちに罠にはめられてしまっているんだにゃ！
もちろん、安倍政権側のネット工作員は、そうした分断工作をよく分かった上で、「反日」やら「左翼」やらを連呼させて、脱原発や改憲反対の人々にケンカを売り続けている。
だから、まずは、そういうケンカに応戦する前に、このような「罠や幻想」から脱することが、問題の本質に向き合う第一歩といえるだろう。
彼らはまさに宗教のマインドコントロールのように「左翼左翼左巻き…」やらを繰り返してくるから、そういう幻惑を全て断ち切るところから始める必要がある。
それに、下記の図を見てくれると分かるけど、いわゆる「彼ら」が敵対視している「極左」といわれる勢力も、いってみれば彼らとほとんど同じ立ち位置なんだよ。
↓右翼・左翼の分断工作と政党・組織・思想の分布図（距離が近いほど思想が近い）
このように、真ん中で線を一本引いて左右を分断、両者が常に争う構図が展開されているけど、いわゆる極右も極左も、思考を極限まで単純化させた上で「敵か味方か」といった二元論だけで全てを決めてしまう、思考停止＆排外主義者で、全く同じ思考回路ということになるんだよ。
つまり、まずはこの真ん中の縦の線引きを取っ払った上で、既成概念に囚われず、双方が歩み寄って議論をしあうことが、権力者が作り上げた「洗脳」から脱する第一歩といえるだろう。（これって結構難しいことなんだけどね。）
な、なるほど！こういう線引きを何者かがした上で、両者がいがみ合う仕組みが作られているのね！
特に、安倍政権を支持している統一教会や幸福の科学、生長の家のような新興宗教の信者は、心の底から深く洗脳されているだろうから、この洗脳から脱することはよほどのことがない限り無理だと思うわ。
確かに、「左翼」という言葉に異常なまでにこだわって、口癖のように常に口走り続けているような（ちょっと危ない）書き込みも多いね。それから、（上の図のように）便宜上は「ネット右翼（ネトウヨ）」なんていう言葉を使うことがあるけど、これも物事の本質からするとあまり正しくない名称だと思うので、ボクはなるべく頻繁には使わないようにしているよ。
とにかく、右翼左翼という概念からまず脱した上で、政治家が掲げている政策や、様々な考え方が国や自分達にとって有益かどうかという観点だけにしぼって、考え方の違う人たちと一つ一つ議論していくことをまずは心がけていってほしいとボクは思うよ。
・・・ということで、今回のコラムはここまでにするけど、どうだったかな？
今回もとっても勉強になったし、とってもスッキリしたわ！
にゃこもまた一つオトナになったにゃあ～！
わたしも！とってもタメになったですぅ！
まあ、わたしは大抵知っていたことだったけど…まあまあだったわね。
まとめ
このように、右翼や左翼という概念は、民衆を分断・弱体化させるために作り出された、全く実体の伴わない「幻想」であることが分かってもらえたかと思う。
今もネット上には、この「幻惑」を植えつけようとするおびただしい数の書き込みで溢れ返っているし、そもそも（安倍総理を筆頭に）政治家たちまでもが、この「幻想」に囚われてしまっている人間が大勢いるほどの深刻な事態だ。
便宜上この言葉を使うくらいなら構わないと思うけど、まずはこんな背景を理解した上で、自らが罠にはまって不毛な争いに入り込んでしまわないように、気をつけていこう。
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