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【深刻事態】茨城・大洗町の原子力施設の被曝事故、作業員1人の肺から2万2千ベクレルのプルトニウム!暫定年1.2シーベルトの被曝量

【深刻事態】茨城・大洗町の原子力施設の被曝事故、作業員1人の肺から2万2千ベクレルのプルトニウム!暫定年1.2シーベルトの被曝量

どんなにゅーす?

・2017年6月6日に茨城県大洗町の日本原子力研究開発機構・大洗研究開発センターで発生した被曝事故において、被曝した5人の作業員のうちの一人の肺から、2万2千ベクレルのプルトニウムが検出されたことが分かった。

・これは暫定的に年間1.2シーベルト、50年で12シーベルトの被曝量にあたり、日本国内でここまで内部被曝した事例はないとのこと。

・原子力機構は「急性の放射線障害が出るほどではない」としているものの、残る4人も大きな内部被曝をしており、全員が千葉県の放射線医学総合研究所に搬送されたという。

作業員1人肺から2万2千ベクレル 国内最悪の内部被曝

茨城県大洗町の日本原子力研究開発機構大洗研究開発センターで、ウランとプルトニウムが入った保管容器から放射性物質が漏れて作業員5人が被曝(ひばく)した事故で、原子力機構は7日、このうちの1人で50代の男性職員の肺から、2万2千ベクレルのプルトニウムが検出されたと発表した。暫定で1年間に1・2シーベルト、50年で12シーベルトの内部被曝をする値で、過去にこれほどの内部被曝をした例は、国内ではないという。原子力機構は「急性の放射線障害が出るほどではない」としている。

原子力機構によると、残る4人からはプルトニウムは検出されなかったが、この男性を含む3人から最大220ベクレルのアメリシウムも検出された。5人は体内に入った放射性物質の排出を促す薬剤を注射する処置を受け、7日午前に千葉県の放射線医学総合研究所に搬送された。

事故が起きたのは、高速炉の新型燃料などを研究開発していた燃料研究棟の分析室。保管状況を調べるため金属容器のフタを開けたところ、中のビニールが破れて放射性物質が飛散した。5人はいずれも口や鼻をマスクで覆っていたが、3人の鼻腔(びくう)内から最大で24ベクレルの放射性物質が確認されていた。

原子力機構によると、この作業でビニールが破れることを想定していなかったため、作業は密封した状態ではなく、一部が開いた作業用の箱の中で行っていた。

原子力規制委員会の伴信彦委員は7日の定例会で「2万2千ベクレルの検出は半端な状況ではない。命に関わることはないだろうが、軽微なものではない。作業の状況が適切だったか確認する必要がある」と問題視した。

【朝日新聞 2017.6.7.】

出典:Twitter(@kentaro_s1980)

大洗町の原子力施設での被曝事故ですが、想像以上にかなり深刻な被曝状況が入ってきました。
作業員1人の肺から、2万2千ベクレルのプルトニウムを検出したとのことで、これは国内最悪の内部被曝量とのことです。

第一報が出た際には、あまり大したことがないような情報をメディアが出していたけど、まったく、実際にはとんでもないほどの深刻事故だったではないか。
年間暫定で1.2シーベルトとという数字はかなり衝撃的だし、この期に及んで機構側は「急性の放射線障害が出るほどではない」なんて言い放ってしまっているけど、”急性”で症状が出なければそれでいいということなのかね?

まったく、恐ろしいまでの人命軽視の思想だし、何よりもこの作業員の人の今後がかなり心配だね…。

福島原発事故もまさにそうですが、どんな深刻事故でも、まず真っ先に「大したものではない」という論調が国内で流布されていく背景に、やはり巨大な権力の思惑が介在していることを感じずにはいられません。

まさにタイムリーに高浜原発の3号機が再稼動したけど、この記事でも書いたように、やはり原発関連の話題については、あらゆる場面でいささか不自然な世論形成と、日本を徹底的に原発漬けにしたい権力層の黒い思惑を感じているよ。
この、世界的にも例を見ないほどの、日本の異常ともいえるほどの「原発信仰」「原発依存」の現実を、ボクたちももう少し客観的に見つめたほうがいいと思うし、今回の被曝事故についても、絶対に隠蔽やウソなどを流さずに、しっかりと今後の経過を報じてもらいたいと思うよ。

本当に心配な状況ですね…。
残りの4人もかなり多くの被曝をしているとの情報も出てきていますし、どのような安全管理体制で作業が行なわれたのかなど、あらゆる情報公開と検証をしっかりと行なってほしいと思います。

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