どんなにゅーす?
・放送倫理・番組向上機構(BPO)の放送倫理検証委員会は、東京MXで2017年に1月に沖縄基地問題特集を放送した「ニュース女子」に対して、審議の対象にすることを決めた。
・また、この放送内容に対して多くの苦情や批判が集まっているのを受け、東京新聞は謝罪文を掲載し、同番組の司会を務める長谷川幸洋論説副主幹に厳しい処分を下すことを発表。長谷川氏本人がこの発表に激怒し、東京新聞への猛批判を展開していたところ、市民団体が東京新聞に長谷川氏の解任を求めるなど、事態は混迷を深めている。
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「ニュース女子」BPO審議へ 基地反対運動めぐる放送
放送倫理・番組向上機構(BPO)の放送倫理検証委員会(川端和治(よしはる)委員長)は10日、沖縄の米軍基地反対運動を取り上げた東京メトロポリタンテレビジョン(MXテレビ)の番組「ニュース女子」(1月2日放送)について、審議入りを決めた。
同番組をめぐっては、反対運動を「テロリストみたい」と表現したり、人権団体「のりこえねっと」共同代表の辛淑玉(シンスゴ)さんを「反対派の黒幕」として名前を挙げたりした放送内容などに批判の声が上がっていた。 川端委員長は「番組内容について『事実と違う』と色々意見があり、きちんと裏取りが出来ていたかどうかが問題になる」と話した。
東京新聞が謝罪 「ニュース女子」司会は同紙論説副主幹
【東京】東京MXテレビの番組「ニュース女子」が沖縄県東村高江周辺での米軍ヘリパッド建設に対する抗議行動に関して事実と異なる放送をした問題で、東京新聞は2日付朝刊1面で、同紙の長谷川幸洋論説副主幹が番組の司会を務めていたことに関し、「他メディアで起きたことではあっても責任と反省を深く感じています」との謝罪記事を掲載した。記事は深田実・論説主幹名で、「とりわけ副主幹が出演していたことについては重く受け止め、対処します」としている。
「ニュース女子と東京新聞は関係ない」 副主幹が反論
沖縄の米軍基地反対運動を一方的な立場で伝えたとして批判されている東京メトロポリタンテレビジョン(MXテレビ)の番組について、司会を務める東京新聞(中日新聞東京本社)の長谷川幸洋・論説副主幹は6日、「あえて論評しない」と述べた。コメンテーターを務めるニッポン放送のラジオ番組で語った。東京新聞が紙面で「反省」を表明したことに対しては「言論の自由に対する侵害だ」と語った。
ラジオ番組で長谷川氏はまた、東京新聞と中日新聞が2日付朝刊に掲載した深田実論説主幹の名前での「他メディアで起きたことではあっても責任と反省を深く感じています。とりわけ副主幹が出演していたことについては重く受け止め、対処します」とする謝罪記事を批判。「ニュース女子と東京新聞は全く関係ない。なぜ深く反省するのか」「番組で取り上げた議論と東京新聞の報道姿勢は違うし、私自身も(同紙の主張と)違う。でも(主張の)違いを理由に私を処分するのは言論の自由に対する侵害」「意見が違うことで排除したら北朝鮮と一緒」と訴えた。さらに会社から「内示のようなもの」があると明かし、「私の方から辞めるなんてことは、もう500%ありません」。「言いたいことはニュース女子で言います。これからも」とも話した。
一方、東京新聞の深田論説主幹は取材に「紙面で書いたことにつきます」と話した。(坂本進、田玉恵美)
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これらの騒動から垣間見える、日本社会に蔓延しつつある深刻な「反知性」と「幼稚化」
ニュース女子を巡る騒動がとどまるところを知らない状況になっています。
放送内容に関する苦情から東京新聞と司会を務める長谷川さんとの衝突に発展、そして、いよいよ番組はBPO審議入りすることになったようですね。
この特集に関する詳しい感想や、とあるカルト新興宗教が深く番組に絡んでいることなどは過去の記事に書いたので、ここでは詳しくは書かないけど、ついに、かねてから東京新聞が抱えていた「時限爆弾」がついに爆発したような感じだね。
長谷川氏と言えば、ボクも前にも問題視する記事を書いたけど、以前から徹底的に安倍政権のやろうとすることに同調し、擦り寄る姿勢を見せてきた筋金入りの御用ジャーナリストだ。
東京新聞の今回の対応を見ても、かねてから長谷川氏の扱いにかなり困っていた様子がうかがえるし、「言論弾圧だ」などと東京新聞からの処分に激怒して、副主幹辞任を徹底拒否している長谷川氏の姿も何というか、呆れて物も言えない状況だ。
DHCもアパホテルも、長谷川氏(豊氏も幸洋氏も…)も、そして安倍総理やその閣僚も…彼らに共通しているのは、「自らを省みたり謙虚に振舞うことも忘れ、理屈や論理を摩り替えて自分を正当化しては、一方的にごねたりキレたりして、その地位に居座り続けようとしている」ということだ。
これは、現在の日本を支配している人間たちは、揃って精神が非常に幼く、稚拙な思考に支配されている人間が大量に増加していることの表れでもあり、こういう類の連中の声がますます日本で目立ってきている状況を見ても、日本が大きな危機に晒されていることを感じずにはいられないよ。
そして、こうした「ニュース女子」のような、政治や時事などにあまり詳しくない素人の人を対象にしたバラエティ色豊かな政治番組ほど、視聴者をミスリードし、権力に従順な思考停止状態を誘発させようとするプロパガンダがふんだんに盛り込まれている状況なのも、かなり危ないですよね。
ニュース女子だけでなく、ミヤネ屋やそこまで言って委員会など、確かに、素人向けのバラエティ色がある番組ほど、思考停止に導く煽りやウソ、国民の本分である「権力の監視」を忘れさせるような危険なプロパガンダに溢れている番組が非常に多いのは、実に悪質だと言わざるを得まい。
(これらに比べると、池上氏の番組はまあまだ良心的だと思うよ。)
明らかにトルーマンの「3S政策」がますます激化してきている感じがするのが昨今のテレビであり、長谷川氏やその他の言論人、ネット界全体を見まわしても、今の日本社会全体に深刻な反知性と思考停止、著しい想像力の欠如と、権力にとって実に都合のいい「愚民化」が容赦なく広がりつつあるのを感じてしまうね。
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