うわあああ~んっ!!
なんだか最近庭にハチさんが多く飛んでるような気がしたんですけど、よく見たら家の軒下に蜂の巣ができちゃっていたです~~っ!
もぉ、どうしたらいいんでしょぉ~っ!!
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えええ!?そ、そうなんだぁ!
それって、どれくらいの大きさなのかしら?
えっとぉ…大体サッカーボールくらいの大きさでぇ、巣の表面にびっしりハチさんが止まっているんですぅ。
おまけに巣の周りをブンブン飛び回っているし、もう刺されないかすっごく心配でぇ…。
おおお!蜂の巣かにゃ!?
上手くいけば、おいしいハチミツいっぱい収穫できるかにゃ!?
そんなのんきなこと言ってる場合じゃないんですぅ~っ!!
万一お母さんとか私とか刺されちゃったら死んじゃうかもしれないしっ、もう不安で不安でたまらないんですよぉ~~!
おおそうか。とりあえず、みはるちゃん落ち着いて。
その蜂が一体どんな種類のハチなのかによっても、対処法が変わってくるので、まずは種類の特定からはじめていこう。
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まずはどんな種類の蜂なのかを特定しよう
話によると、家の軒下に巣を作られているのを見つけたんだったよね。
はい、そうなんですぅ。
結構大きそうで、かなりの数のハチさんが住んでいそうな感じですぅ。
蜂はその種類によってかなり巣の形状に差がある。
例えばスズメバチであればこんな感じだ。
出典:記憶の彼方へ
上のものはキイロスズメバチの巣と思われるものだけど、ご覧のように、形は丸から楕円形で、表面は見事なマーブル模様。
一箇所に小さい穴が開いていて、そこから蜂が出入りするというタイプのものだ。
他にもスズメバチの場合は↓こんな巣もある。
出典:熊本シロアリ駆除.com
これはコガタスズメバチの巣で、ご覧のように、とっくりやフラスコを逆さまにしたようなユニークな形の巣を作る。
他にもオオスズメバチやヒメスズメバチなど、複数のスズメバチ類がいるけど、これらは屋根裏や木の根っこの根元など、人の目に付かない場所に巣を作る場合が多く、特に注意を要する。
みはるちゃんが見つけた巣は、これらのような形だったのかな?
えっとぉ、たぶんこれとはちょっと違う形だった気がしますですぅ。
もっとこう、半円形で下に垂れ下がっているような…。
そうか、では、↓これはどうだろうか?
出典:(有)富士消毒
あああ!これ、これですぅ!
巣の表面にハチさんがいっぱい止まっていて…。
そうか、では、みはるちゃんの家に巣を作ったのはアシナガバチの類だったんだね!
ちなみに、飛んでいる蜂をよく見ても、ある程度の種類の特定は出来る。
目安としては、足がだらんと垂れ下がった状態で比較的ゆっくり飛んでいるのがアシナガバチ、足が垂れ下がっておらずブンブン素早く飛んでいるのがスズメバチなんだけど、やはり巣の形状を見るのがもっとも確実な見分け方だ。
↓スズメバチとアシナガバチ
出典:函南(かんなみ)通信 [今朝の富士山]
これで、みはるちゃんの家に巣を作ったハチの種類の特定はできたので、次は実際にどう対処したらいいのか、考えていこう。
スズメバチの場合、すぐに専門業者に駆除を依頼すべし!アシナガバチの場合は…?
うちに巣を作ったハチさんがアシナガバチっていう種類なのは分かったのですけけど、実際にどう対処したらいいんでしょうかぁ?
まずは、飛んでいる姿や巣の形状を確認し、スズメバチの恐れがあると判断した場合は、絶対にその巣に近づかず、すぐに自治体か専門の駆除業者に連絡し、駆除作業を行なってもらうようにしよう。
スズメバチは、毒性が強い上に非常に攻撃性が高く、奴らに敵とみなされてしまうと集団で襲ってくる恐れもあるので、非常に危険だ。
さらに、オオスズメバチなどの一部の種類は、屋根裏や人目につかない場所に巣を作ってしまうので、飛んでいる姿が頻繁に目撃された場合も、細心の注意を払うようにしよう。
では、アシナガバチの場合は、どうだろうか?
結構いかつい見た目でスズメバチともよく似ているけど、実は、彼らの攻撃性は決して高くはない。
もちろん、敵と判断されると容赦なく刺されてしまうけど、巣に至近距離で近づいた上で激しく動いたり、巣を叩き落とそうとするなどしない限りは、まず刺されることはないと言っていいだろう。
みはるちゃんの家に作られた巣は、すぐ近くを人がよく通る場所などに作られたりしたのかな?
あ、いえ、二階の軒下の部分にあるので、人が巣のすぐ近くを通ることはなさそうですぅ。
最近では自治体でも蜂の巣駆除を行なってくれるところも増えてきているけど、実は、アシナガバチの場合は、よほど人の出入りが激しい場所でない限りは、そのままにするようにお願いしているところもあるんだよ。(ウィキペディア)
アシナガバチは、スズメバチと違って凶暴性がない上に、農作物や果物などを食い荒らす害虫を食べてくれる一面もあり、実は人間の役に立つ益虫でもあったりするんだ。
もし、人の出入りが激しく、刺される危険性がある場合には、やむを得ず駆除を行なわなきゃいけない場合もあるんだけど、たぶん、その場所だけしか巣を作られていないのであれば、そのまま放っておいておくのもいいんじゃないかな?
どちらにしても、アシナガバチの活動期は初夏から秋くらいまでで、涼しくなってくると集団で巣に固まって完全に動かなくなり、それも冬にはみんなどっかに消えてしまって、完全に「もぬけの殻」になっちゃうよ。
アシナガバチもミツバチも、本来とても大人しい性格の蜂
そ、そうなんだ!
それじゃあ、アシナガバチの場合は、結構人の役に立ってたり、むやみに駆除するのはあんまり良くないってことなのね!
にゃあ!これはにゃこもあんまり知らなかったにゃあ!
実は、ボクも子供の時、すぐ近くに巣があるのを知らずに動き回ったせいでアシナガバチに刺された経験があるんだけど、数年前に知らないうちに実家に巣を作られてしまって、近所の人から教えられた手前、しかたなく巣を駆除した経験があるんだけど、その時の「悲惨な光景」がなかなか忘れられなくてね…。
それ以降、無駄な殺生をしないためにも、こまめに蜂よけスプレーを撒いていたんだけど、それでも昨年、家の自転車置き場のすぐ横に結構大きな巣を作られてしまったことがあったんだ。
50センチもないくらいの至近距離だったので、結構怖かったけど、普通に自転車を出し入れしていても全く襲ってくる様子もなく、それ以来アシナガバチの性格の穏やかさがよく分かったんだ。
巷では、結構殺虫剤などで駆除を行なう家もあるみたいだけど、アシナガバチの場合、ボクはよほど刺される危険が伴う場所ではない限り、そのままにしておくのがいいのではないかと思っている。
そして、無益な殺生を行なわないためにも、巣を作り始める春には、こまめに蜂よけのスプレーを撒くなどの対処法を行なってほしいと思っているよ。
もちろん、ミツバチも(この記事でも書いたように)今や非常に貴重な存在になってしまった、人間にとって大事な益虫だ。
性格もアシナガバチと同じくとても大人しいので、これもなるだけ駆除は行なわずに、人間と共生する方法を考えていって欲しいと思うよ。
まとめ
そっ、そうだったんですねぇ…。
私ったら、ハチさんのことをよく知らないばっかりに、むやみに敵意と警戒感を持っちゃって…。
そういう穏やかなハチさんだったら、とりあえずそのままにして様子を見てみようと思いますですぅ。
私も色々と勉強になったわ!
止むを得ない場合は仕方ないけど、私たちもなるべく自然と仲良くすることを第一に考えていかきゃいけないのね。
アシナガバチさんはハチミツ作れないのがちょっと残念だけど、でも人間の役に立ってる結構いいハチさんなんだにゃ~!
この世界は、ボクたち人間だけじゃなく、色々な動物・虫・植物などが共生することで成り立っているし、これらの恩恵をたっぷりと受けているのもボクたち人間なんだ。
最近の人間は我がもの顔で自然破壊を次々行なったり、無益な殺生を行なったりしがちだけど、いずれ自分たちにしっぺ返しが来ないためにも、出来る限り自然と仲良く共存していく道を考えていきたいものだね。
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