(コラム第16回)
みんなも「国」を「自分」に置き換えて、もう一度考えてみよう
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「最高の愛国心とは、あなたの国が不名誉で、悪辣で、馬鹿みたいなことをしている時に、それを言ってやることだ」:新年に噛み締めたい珠玉の名言たち
ジュリアン・バーンズ
最高の愛国心とは、あなたの国が不名誉で、悪辣で、馬鹿みたいなことをしている時に、それを言ってやることだ
ネット上で、イギリス人作家のジュリアン・バーンズ氏の「この言葉」が話題になっているようだ。
ジュリアン・バーンズとは、1946年生まれのポストモダン的小説を執筆していることで知られる小説家で、ダン・カヴァナという名前でミステリー小説も書いているとのこと。
「この言葉」は当たり前のことではあるけれど、今の日本人にとっては噛み締めるべき言葉かもしれないね。
本当に当たり前のことなんだけどね。
その当たり前のことを理解できていない人が(自分のことを愛国者と称している人ほど)本当に多いのよね。
例えば、「国」を「自分自身」に置き換えてみてもらうと分かりやすいかと思う。
自分自身が人間としてより成長していくためには、「自尊心」を持つのと同時に、「自己批判の精神」を持つことも大切だ。
つまり、自分自身を大切に思うからこそ、常に謙虚な心を持ち、「他」を敬い、自らの欠点を真摯に受け止めては、それを克服したり、それを補うほどの長所を育てていくことで、より魅力的な人間になれるよう努力していくのが人生というものだ。
そして、「他」に依存しすぎることなく、最終的に「自立」を目指していくのも、人間が成長する上でも欠かすことが出来ないだろう。
もちろん、他人を傷つけたり、誹謗中傷するなんていうのは、自らを貶めるだけにしかならず、自己成長の妨げにしかならない。
国家というのも、こういう「個」が大量に集まった「集合体」でもあるので、基本的にはこれと同じことが言えるかと思う。
つまり、自分たちの国家に対しても、同じような「自尊心」と「自己批判」、そして、「他を敬う精神」と「自立」をテーマに、国民的な議論を高めていくのが、より国民の暮らしが豊かになるような、「質の高い国家」を目指していくために必要ということだ。
・・・ところが、今を振り返ってみると、多くの「愛国者」を標榜している人たちは、自分たちの国をただ盲目的に称えては、他国への誹謗中傷と攻撃だけに終始し、自らを省みるようなことはしようともしない。
それは、安倍政権が日本を支配していようと、別の政権が支配していようと関係ないことだ。
なぜだか、安倍政権の支持者に自らを「愛国者」と名乗っている人が多いような気がするけど、それは、たまたま安倍政権が現在の日本の国家を支配しているだけで、「安倍政権支持=愛国」なんていう構図は、完全なる「幻」であり、誤った認識だ。
つまり、安倍政権だろうと他の政権だろうと、「日本人」という「個」が集まった集合体である「日本」という国を治めている為政者に対して、常に厳しい「自己批判の精神」を持ち続け、より質の高い豊かな国家作りに国民が積極的に参加していくことが一番大切なことなんじゃないのかな?
自らを「愛国者」「日本が大好き」と大げさにアピールしている人ほど安易に信用しないこと
管理人さん、その通りだと思うわ。
とにかく、あからさまに「日本が大好き」とか叫びながら、ひたすら日本を自画自賛しつつ、他に対する攻撃ばかりをしている人間はあんまり相手にしないことね。
身の周りに「俺ってこんなにすばらしいんだぜ!」って延々と自慢話をしては、他人の悪口ばっかり言っている人間がいたら、みんなもあんまり友達になりたくないだろ?
つまりはそういうことさ。
みんなも、本当の意味での「愛国心」を持った上で、自分の国を厳しく「自己批判」していく精神と、より高い段階に成長させていく「欲求」を持って、日本をより安心安全で豊かな国に発展させていく気持ちを持っていって欲しいとボクは思っているよ。
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