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小金井市アイドル刺傷事件、被害者の冨田真由さんが手記発表「殺されるかもと何度も伝えたのに、警察は何もしてくれなかった」

小金井市アイドル刺傷事件、被害者の冨田真由さんが手記発表「殺されるかもと何度も伝えたのに、警察は何もしてくれなかった」

どんなにゅーす?

・2016年5月に東京・小金井市で発生した音楽活動をしていた冨田真由さんがファンの男に刺された事件について、冨田さんが、事件からおよそ半年後たった12月16日に手記を発表。

・手記には、冨田さんさんが事件前に警察に何度も相談していたこと、さらには、回復後に警察から受けた聴取の内容に大きくショックを受けたことが書かれており、自身が強く訴えていたにもかかわらず、警察が十分な対応してくれなかったことに対する怒りや悲しみの感情が素直に綴られている。

・冨田さんは現在も深刻な後遺症が残っており、顔や手などに傷が残っている他、大量出血による脳梗塞や視野狭窄、さらにSTPDを発症しており、男性に対する恐怖感から、付き添いがいないと電車やバスにも乗れない状況だという。


↓A4用紙4枚分の手書きの手記を発表。
冨田真由さん手記

出典:NEWSまとめもりー

↓冨田さんの手記の一部抜粋。

相談にいったときに伝え忘れたことはひとつもありません。

警察からは、「使っているSNSから犯人のアカウントをブロックしてください」「何かあればこちらから連絡します」と言われました。その後相談から事件までの間に、担当者から3回ほど電話がかかってきましたが、私のことを聞かれたのはそのうち1回だけでした。

事件後、私が相談に行ったときのことについては、平成28年11月28日と12月2日の2回にわたって、警察から事情聴取を受けました。

警察からの聴取の際、挨拶が終わった後の最初の言葉が「本当に殺されるかもしれないと言ったんですか」でした。その後も、私が「殺されるかもしれないという言葉を言っていないのではないかと何度も聞かれました。

でも、「殺されるかもしれない」という言葉を、私は絶対に伝えました。母も、警察に何度も訴えてくれました。これだけは間違いありません。この事実を警察が認めないことに、怒りを通り越して、悲しみを感じています。

必死に訴えたことが全く伝わらなかった。感じるものに温度差があったとしても、警察に持っていった多くの資料があり、殺されるかもしれないと何度も伝えたにもかかわらず、危険性がないと判断されたのは今でも理解できません。

~省略~

この事件以降も、似たような事件が起こっているのをニュースでみかけますが、その度にとても苦しい気持ちになります。犯人の勝手な思い込みや都合、感情だけで、なくなっていい命はどこにもありません。

本事案発生後の取り組みを拝見しましたが、警察がこの事件のことを本当に反省してくれていないと、また同じことが繰り返されるのではないかと心配です。この事件をきっかけに、同じ不安や恐怖を抱えて苦しんでいる人が、安心できるような社会に変わっていってくれたら嬉しいです。この文章で、少しでも私の気持ちが伝わりますように。

平成28年12月16日冨田真由。

【NHK NEWS WEB 2016.12.16.】

「殺されるかも」と何度も訴えていたにもかかわらず、有効な対策を講じなかった警察、「自分の身は自分で守る」感覚を身につけない限り、今の冷たい日本では生き残っていけない

あおいちゃんかなり困りssaうちでも何度か記事にしてきた冨田さん、ここまで回復していたのね!
まだまだ後遺症や傷がたくさん残っているみたいで、とっても大変そうだけど、ひとまずここまでしっかりと意識を持てるまで回復していて、本当に良かったわ。

管理人ボクも、瀕死の重傷を負いながら、ここまでしっかりと過去の記憶も残っていたこと、そして、公共交通機関に乗れるまでに身体の感覚が戻ってきていたことに驚いたよ。
これ自体は本当に喜ばしいことだと思うけど、ただ、あおいちゃんの言う通り、彼女はこの先も、深い心の傷を抱えながら生きていくことを強いられることになりそうだ。

この手記を見させてもらっても、冨田さんがしっかりとした自身の考えを持っている女性であることがよく伝わってきたけど、こうした彼女の一連の体験から見えてきたのは、ここまで強く訴えたとしても、やはり警察は(一般市民に対しては)実際に事件が起きてからでないと本格的に動こうとしないということがはっきりしたということだ。

なんだか、彼女の手記に対して「警察はそんな案件にいちいち対応していられない」「自業自得」「自己中心的過ぎ」なんていう、あからさまな警察(権力)擁護のコメントも散見されたけど、批判すべきは、彼女が回復した後にも「あなたは”殺されるかも”なんて言っていなかったのでは?」などと、警察が自己保身のために、彼女側に非があるように必死に誘導しようとしていた様子が見られることだ。

心身ともにボロボロになっている彼女に責任を押し付けるほどに、保身意識や傲慢体質にまみれた警察では、今後も立場の弱い市民が十分に守られる社会がやってくることはないだろうし、もはや、こうした国家権力を信じることなく、自分自身の力で自らの命や健康を守っていく意識を持っていかない限り、ここまで弱者に冷たい日本では生き残っていくことは中々難しいということかと思う。
(そして、その傾向はこのままではますます顕著になっていくだろう。)

現在でも、ツイッターなどのSNSなどを活用しながら、自営業の形態に近いアイドルが大勢活動しているのが現状だけど、ボクは「擬似恋愛」を売りにしている日本のアイドル業界において、このようなやり方でファンを獲得していく方法はあまりにリスクが大きいと考えている。

もうすでに、「何があっても自己責任」で全てを片付けられてしまう世の中になりかけているだけに、ボクたちはこの現実をもっと重く考えるのと、「権力の盾の無い”社会弱者”である一般庶民がより安全安心に暮らしていける社会の実現」について、もっと真剣にみんなが考えていく必要があるのではと考えているよ。

あおいちゃん怒りssaつまり、「しっかり自己管理できていないあなたが悪い」で全てを終わらせちゃうと、自分たちもいつ同じような立場で社会から排除されてもおかしくないってことね。

徹底した「自己責任社会」の洗脳にどっぷりはまることなく、常に自分自身を含めた社会的弱者の立場に立って、権力に対する監視や批判する精神を忘れないようにしたいものね。

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