政治学者の白井聡氏「北朝鮮のミサイルに対して頭を抱える練習もPAC3も全く合理性がない」「戦時に竹槍でB29を落とすと言ってるのと同じ」

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どんなにゅーす?

・政治学者の白井聡氏が、安倍政権が住民にやらせているミサイル訓練や、PAC3で北朝鮮からのミサイルを迎撃するとのアピール政策に対し、「全く合理性を欠いている」と強く批判した。

・白井氏は、北朝鮮からグアム方面に向かって弾道ミサイルが発射された場合、日本の上を通過する際には宇宙空間を飛んでいるため、PAC3で迎撃することは不可能であると指摘。また、自治体や住民が行ない始めた北朝鮮からの核ミサイル攻撃に備えた訓練についても、「頭を抱える練習をしたところで、守れるものは何もない」と強く批判した。

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頭を抱えればミサイルから身を守れるのか?(白井聡)

■無意味な訓練の意味

北朝鮮から日本に本当にミサイルが飛んでくるのか、現在のところ可能性は低いと見るが、究極的には分からない。だが仮に本当に飛んでくるとしても、こうした訓練は意味がない。小学校の体育館に逃げ込んで身を守れるのか。体育館に集まった方が安全だと判断する根拠はどこにあるのか。頭を抱えたところで、落ちてくるのはミサイルであり、対処法は基本的にない。

政府は、グアム方面に発射されたミサイルを日本上空で迎撃すると言い、島根、広島、高知の3県に地上配備型迎撃ミサイル「PAC3」を配備した。だがこれも無意味だ。日本上空を通過するときにはミサイルは高高度を飛んでいるためPAC3で撃ち落とせない。

北朝鮮が米本土に向けて撃つミサイルを日本が撃ち落とすなどと言っているが、これもばかげた話。この場合、ミサイルは日本上空を通過しない。

これらに共通しているのは危機認識の前提や、その対処方法に「全く合理性がない」という点だ。太平洋戦争末期に政府が「竹槍(たけやり)で爆撃機B29を落とす」と言っていたのと変わらず、見ているこっちが恥ずかしくなる。

ではなぜ無意味なことをやるのか。そこに別の意味があるからだ。つまり社会的効果を見込んでいる。戦時中、竹槍でB29を落とす訓練に「そんなのは無意味だ」などと言おうものなら、「お前は何を言っているんだ。非国民だ!」と爪はじきにされた。いま行われている弾道ミサイル避難訓練はこの構造とよく似ている。つまり不合理に屈する国民を生産するという社会的効果がある。

【Yahoo!ニュース 2017.8.28.】

↓2017年になってから突如始まり、今や日本各地で見られるようになった北朝鮮からのミサイル攻撃に備えた訓練の光景。

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権力者を盲信し、言われたとおりに行動するのではなく、まず自分自身で考え、想像し、多くのことに疑問を持つこと

政治学者の白井聡さんが上記のような記事を寄稿していますが、これを読むと、改めて日本も短い間に(悪い方向に)大きく変わってしまったことを痛感してしまいます…。

民主党政権時にも北朝鮮はこんなにミサイルを撃ってこなかったし、この年表を見ても分かるけど、かつては数年に1回程度しかミサイルを発射していなかった時代もあったんだね。

まずは国民は、言われたとおりに頭を抱える訓練をやる以前に、安倍総理による「安保法制が大きな抑止力になり、日本はより平和になる」と盛んに繰り返していた主張国民騙しの大嘘だったことに着目し、強く怒るべきだろう。

安保法施行、首相「間違いなく抑止力高まる」

 安倍晋三首相は29日夜、首相官邸で記者会見し、集団的自衛権の行使容認を柱とする安全保障関連法が同日施行されたことを受け、日米同盟に良い影響を与えるとの考えを示したうえで「絆の強い同盟で間違いなく抑止力は高まる」と強調した。

【日経新聞2016.3.29.】

こうした実情について、昨年(2016年12月)のこの記事でも詳しく紹介したけど、この記事を作成した当時からさらに北のミサイル発射回数は大幅に更新しているし、安保法が強行採決される前よりもよほど、北朝鮮から日本近海へのミサイル発射回数は大幅に増加しているのが現実だ。

良心的な人たちは、安保法の強行採決について、「これによってむしろ日本に戦争の危機が近づいてきてしまう」と強く批判していたけど、まさしくその通りなまでに、北からのミサイル攻撃に備えてこんな訓練を始める段階にきちゃったし、この安倍晋三という「戦争屋の使用人」を総理にしておく限り、日本がますます軍事的な脅威に晒されていってしまうということをボクたちが認識することが必要だろう。

ネット上では、こうした頭を抱える訓練に対し、(安倍支持者と思しき人が)「予想外の事故や災害に備えて、慌てないように心構えを持つことが大事なのに、それをバカにするのが反日左翼」などとコメントしているのを見かけましたが、私は、北朝鮮からのミサイル攻撃は事故や災害などではないのではと思います。

国家による権力の拡大や、特定の資本勢力の利益誘導のために人為的に引き起こされる戦争行為を、(不可抗力的な)事故や地震などの天災にすり替えた上で批判する、悪質な世論誘導コメントだね。

安倍政権のネット支持者で目につくのは、そもそも軍事衝突や戦争に対して、戦争によって金儲けをしている資本勢力がバックに存在していることに一切触れようとしないケースが多い。
戦争をやりたくない国民をその気にさせるために、「国が侵略されつつある」「敵国から我が国を守るために戦わなければならない」などの感情論をあれこれ刷り込むことで、軍需産業をボロ儲けさせるための騙しや洗脳が繰り返されてきたことは歴史が証明しているし、それによって、(戦争屋の利益のために)多数の一般市民のかけがえのない命が戦争によって奪われてきた

安倍政権がやっているのは、まさに大日本帝国時の戦争プロパガンダとそっくりの、手垢のついたあまりに稚拙な国民洗脳だし、ボクたちもいい加減にこんな見え透いた手口に引っかかってはいけないだろう。

こういう時こそ、当サイトでも紹介したナチス時代の軍人、ヘルマン・ゲーリングが残した言葉を思い出す時ですね。

そうだね。
まさに上記の記事で白井聡氏が言っているように、「言われたとおりに頭を抱える練習をする前に、自分の頭で考え、想像し、(なぜ、安保法を通したのに全く抑止が効かないのか?なぜここまで北のミサイル危機が高まっているのに、原発を次々再稼働しようとしているのか?などなど)多くのことに疑問を持ち、おかしいと思ったことに強く声を上げること」が必要だ。
これこそが、国民洗脳から脱却するための第一歩だし、逆に言えば、ここで国民が安倍政権のされるがままに盲従してしまうと、いよいよ日本は行くところまで行ってしまうといえるだろう。

そういう意味では、まさに今こそが日本国民の民度と能力が試される時である…とも言えるかもしれませんね。

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