ついにアベノミクス&黒田日銀のマイナス金利政策の「負」の連鎖が発動か
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<三菱UFJ銀>国債保有のリスク回避 資格返上へ
三菱東京UFJ銀行が、国債の入札で優遇措置を受けられる「国債市場特別参加者」の資格を国に返上する検討を進めていることが8日、分かった。日銀のマイナス金利政策で、国債を保有し続ければ損失が発生しかねない状況なのに、資格を持ったままだと国から国債を買う義務を伴うからだ。金融機関の国債離れが進めば、将来的に国債の消化を不安定にする懸念もある。
三菱UFJ「国債離れ」 マイナス金利、広がる不協和音
三菱東京UFJ銀行が国債入札の特別資格を返上する方針を固めた背景にあるのは、マイナス金利政策を巡る日銀との不協和音だ。三菱UFJフィナンシャル・グループの平野信行社長が講演で「(家計や企業の)懸念を増大させている」と政策効果に苦言を呈して約2カ月。金融政策決定会合直前に三菱UFJが放った政策批判の「二の矢」が波紋を広げている。
これは、日本の行く末を占う意味で、非常に心配になってくるニュースだ。
下手をすると、これが引き金になって、日本の国家財政がとんでもなく危険な状態になっていくかもしれん。
ええ?そ、そんなにこれって怖い話なの!?
素人のわたしには全然分からないんだけど、簡単に言うと、どういうことなの?
そうだな。まずは、アベノミクスと黒田日銀が行なってきた量的金融緩和の話をしようか。
「量的金融緩和」とは、インフレを目指した景気刺激策の一つで、
市中の銀行が持っていた国債(国にお金を貸している債券)を日銀に大量に買ってもらうことによって、市中の銀行は従来より大量の現金を得る→この大量の現金が社会に回ることでお金の価値を下げて、その結果、賃金も上がって物価も上がることになる。
この循環によって、インフレを促して景気を刺激していこうとしていたわけなんだけど、ここまでの概要は分かってもらえたかな?
う、うん・・・な、なんとなく。
とにかく、大量のモノが出回ると、モノの価値が下がって、お金もそれと同じってことよね?
例えば、今まではジュース1本100円だったのが、1000円でないと買えないっていうような状態が、お金の価値が下がっている「インフレ状態」ってことで、こういうことをアベノミクスでやろうとしたってことよね?
その通り。そこまで理解できれば上出来だ。
・・・ところが、こんな量的金融緩和も少しの効果は見られたものの、またしても徐々に、それまでの物価が下落するデフレ傾向に戻り始めてきてしまった。
そんな状況を受けて、黒田日銀がぶちこんだのが、「マイナス金利政策」ってやつだ。
これは、「市中銀行が日銀に預けている当座預金の金利がマイナスになる」っていう政策で、普通だったらお金を預けると利息が付くところ、逆にお金を取られてしまうというものなんだ。
これを行なうことで、市中銀行が日銀に預けているお金を引き出し、そのお金が社会に出回ることで再びインフレになるのでは?とのもくろみで実行されたんだけど・・・
その効果はいまいちだったどころか、ローンや債券、普通預金などのあらゆる金利をさらに一段と下げることとなった。(マイナス預金のあおりを受ける銀行は、支出を抑えてたくさん利益を得るために、低い金利で大量にお金を貸し出そうとするために、これが起こる。)
そして、日本の景気も国の財政も好転しない状態で、国債の金利もますます低くなってきた。
マイナス金利がある上に、国債を持っていても大した金利がもらえず、これをトータルすると、むしろ市中銀行が損をしそうな状況になってきた。
それなら「もう国債を手放して、もっと別の所にお金を貸した方がいい!」との結論に至って、今回ついに、政府の財政を支えてくれてきた大手銀行が、いわゆる「縁切り」を迫ってきた・・・
・・・というのが、今回のニュースの概要さ。
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安定した国債の買い手を失ってしまった先に待っている未来は!?
な、なるほどね・・・。
とにかく、アベノミクスや日銀の黒田さんは、ことごとくやることが失敗していることが分かったわ。
でも・・どうしてそういうことが、日本の国家の破綻に繋がる可能性があるのかしら?
国債っていうのは、なるべく信用できる相手に、安定した運用をしてもらうのが、もっとも安心で安全なんだよ。
日本の場合は、国内の大手銀行や日銀が大量に持っていたお陰で、金利や価格の変動も少なく、常に買い手もいる状況だったし、これが、大量の負債があるにもかかわらず、国家が破綻せずに国が回っていた大きな要因だった。
しかし、黒田日銀とアベノミクスによって、そんな「上客」をマイナス金利で邪険にしてしまったせいで、ついに国に対して日本の大手銀行が「三行半」を付け始めてきた。
もはや、日本の銀行は海外資本で回っているところが多いから、自らの利益のためにこれに他行も追随していく可能性がある。
こうなると、国債の安定した買い手を日本政府は失うことになり、海外の資本勢力などに頼らざるを得なくなる。
投機や一時の利得目当てで日本国債が派手に売買されたり、最悪国債の買い手がつかなくなったり、あるいは金利をかなり上げないと売れない事態になるかもしれん。
こんな事態になったら最後。ギリシャなどのように、いよいよ日本の国家破綻が現実化していく恐れがあるってことだ。
そ・・・そんなっ…!
私たちが知らないところで、アベノミクスはそんなにヤバイことになってたの!?
今だってすでに、日本の財政は借金まみれの火の車だ。
なんとかそれを国債の発行と、それを買ってくれる安定した買い手だけで回してこれたんだけど、その「最後の砦」を黒田氏や安倍政権は自ら壊してしまったかもしれん。
とにかく、今の所は三菱UFJも「今後も一定量は国債を保有する」とは言っているものの、大手銀行の国債離れがこの先どんどん進んでいくと、日本の国家財政がいよいよ危機に陥っていく可能性があるということを覚えておいてほしい。
テレビではほとんどこのニュースを扱っていないし、新聞のその危険度をあまり伝えていないけど、ボクとしてはかなり心配なニュースだったね。
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