【台風19号】ヘリ救助中に女性を誤って落下させ死亡 「救助フックの付け忘れ」が判明!ネットでは事故発生時の動画が拡散(福島・いわき)

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どんなにゅーす?

・2019年9月13日、福島県いわき市の台風19号による被災現場で救助活動を行なっていた消防隊員が、70代の女性をヘリで救出中に高度40メートルの地点から誤って落下させる事故が発生。再度女性を救助するも心肺停止状態の状態で病院に搬送され、その後に死亡が確認された。

・事故発生を受けて、東京消防庁が会見を開き、「受傷された方、ご家族の皆様に心からお詫びを申し上げます」と謝罪。会見によると、救助隊員が救助者のハーネスのフックをつりあげ装置にかけ忘れていたことが分かり、本来行なうべきチェックも不十分だったという。

・また、ネット上では事故発生時の動画が拡散されており、大きな波紋が広がっている。

東京消防ヘリ 福島・いわきで救助中、誤って70代女性落下し死亡

東京消防庁は13日、福島県いわき市平で、台風19号の救助活動に当たっていた消防ヘリ「はくちょう」の救助隊員が77歳の女性を誤って落下させる事故が起きたと発表した。女性は心肺停止状態で同市内の医療機関に搬送されたが、間もなく死亡が確認された。

同庁によると、13日午前10時ごろ、女性の夫からの要請で浸水地域に到着したヘリから2人の救助隊員が地上に降下。孤立住宅の玄関先で待っていた女性にハーネスを付け、隊員1人が抱きかかえた状態で引き上げられたが、ヘリに女性を収容する際、誤って高度約40メートルから落下させたという。

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【Yahoo!ニュース(毎日新聞) 2019.10.13.】

東京消防庁「活動手順を見失ってしまった」 救助中の消防ヘリから女性落下で死亡

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発生日時は13日10時6分頃、77歳女性の傷病者を救出途中の出来事だった。当初意識は鮮明だったというが、事故後に再度、救出活動に当たった際は心肺停止だったという。

事故が起こった当時の経緯については「通常であれば地面に降ろし、座っていただいてからハーネスのカラビナを取り付ける。しかし今回は、水があるために抱えていた。そのため一緒に降りたもう一人の隊員が、救助員のカラビナを取り付け、さらに本来であれば要救助者のカラビナを取り付けるはずだったが、その手順を見失ってしまった。その後、傷病者を抱きかかえる形でヘリコプターまで到着し、ヘリコプター側のホイストマンという要救助者を中に引き入れる作業をする者に要救助者を渡そうと位置を変えた時、取り付け具がついていなかったことから、傷病者を落下させてしまった」などと説明した。

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また救助活動にあたった救助隊員は2名で、年齢はともに32歳。消防に入ってからは12年と13年で特別救助隊員の資格を有しており、航空隊に配属されてからは1年6カ月と2年6カ月。それまでは消防署の特別救助隊員として活動していたということだ。その後、女性は死亡が確認されている。

【Yahoo!ニュース(AbemaTIMES) 2019.10.13.】

台風19号の被害が広がる中、痛ましい事故が発生 警察は業務上過失致死容疑で調べる方針

出典:YouTube

台風19号による深刻な被害が各地で広がる中、あってはならない痛ましい事故が起こってしまいました。
東京消防庁の会見によりますと、救助者に取り付けるべき救命器具を付け忘れていたままヘリでつり上げていたことが判明。
事前に行なう手順やチェック体制も不十分だったことが分かり、警察は業務上過失致死容疑を視野に隊員らから話を聞く方針とのことです。

ネット上では、「どうか隊員を責めないでほしい」との声が多く上がっており、「大変で過酷な作業ゆえに仕方ない」みたいな論調も出てきているような状況だけど、これはどうかな。

確かに、人間誰しも何かのきっかけでついつい「うっかりミス」をしてしまうものであり、それ自体は大きく責め立てるべきではないし、隊員個人を人格攻撃すべきではないのはボクも同じ思いだ。
しかし、「人間はミスをするのが当たり前」との大前提に立ったうえで、そうしたヒューマンエラーによる致命的な失敗や事故を引き起こさないために、「何重もの入念なチェック体制」「複数人が協力して確認作業を行なう」などの仕組みがあらかじめ作られているんだ。
今回の消防の会見を見聞きする限り、今回の救助活動において、明らかに、こうした基本的なチェック体制(ヒューマンエラーを防止するための取り組み)が守られておらず、最もミスが許されない場面で、あまりにずさんな体制で作業を行なってしまっていたことが分かってきた。

これは、隊員個人の責任というよりも、組織の体制に何らかの問題があった可能性が高く、「一体どうしてこのようなことが起こってしまったのか?」を徹底的に調査し、原因を究明していく必要があるだろう。

これまでも、数々の甚大な災害時において、消防隊員や自衛隊員がヘリでの救助活動を行なってきましたが、このような事態が発生したのは、おそらく初めてではないでしょうか?
それくらいに、普通は起こり得ないようなミスということになりますし、組織の体制や救助活動のプロセスに、何らかの重大な問題があったとしか思えません。

ネット上の情報によると、被災した夫婦の救助を行なう中で、最初に妻の救助を行ない、夫がその様子を下で見守っていたとのことだし、あまりにも痛ましいうえに、絶対にあってはならない事故だといえる。
こうした事故に対して、「仕方ないこと」みたいな思想が広がってしまうと、これは、人命軽視や権力賛美の風潮に繋がってしまう恐れもあり、やがては、「国家権力や支配層に”生かしていただいている”」との認識を根底にした”奴隷思想”が蔓延していく危険もある。

とにかく、「絶対に起こってはいけないような事故が起こってしまった」との認識のもとに、二度とこのようなことが発生しないように、原因の究明と組織体制の見直しなどを徹底して行うべきなのは間違いないんじゃないかな。

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