どんなにゅーす?
・LINEの元上級執行役員で、現在では「ZOZOTOWN」運営の株式会社スタートトゥデイのコミュニケーションデザイン室長を務めている田端信太郎氏が、「過労死は自己責任」との趣旨のツイートを繰り返し、批判が殺到している。
・田端信太郎氏は、過労死や過労自殺は「残業を断らない本人にも問題がある」との主張を展開。その上で、「自分の子どもが自殺したらどうなのか?」と聞かれたところ、「他人の人生で、親が100%コントロールできるわけもないから、しょうがないなー、と思うだけです。そういう時のために3人も子供作ったのよ。リスク分散。」などとコメント。大企業幹部の要職を務めてきた人物によるこれらの発言に、波紋が起こっている。
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ZOZO田端信太郎が「過労死は自己責任」とツイートし炎上!「高プロ」にも通じる新自由主義者のグロテスクな本音
そんな田端氏が、きのう6月2日夜こんなことをツイートしたのだ。
〈過労死には本人の責任もある。なぜならば物理的な拘束はなく、使用者側に殺意もないから。使用者の過失責任はあるかもしれないが、本人の責任もゼロではないというのが私の見解です。36協定もない一方的な残業強制が違法ということは同意OKですよね?だとしたら組合や従業員代表の責任もゼロではない。〉
過労死は自己責任――。当然ながらこの暴論ツイートには批判や疑問が殺到したが、それでも田端氏は〈鎖で繋がれて鞭打ちされるような奴隷でもなけりゃ、本人の責任も、ゼロとは言えません。日大危険タックルのアフメト選手が自己責任を否定しなかったのと一緒。過労死のほとんどは、自分で自分に危険タックルしてるようなもんです。〉〈自殺だから一義的に自己責任なのは当たり前でしょうが。上司が屋上から物理的に突き落としたりしたのですか? そんなに追い込まれても、会社なんて辞めて生活保護受ければいいわけです。〉などと強弁し続けた。
物理的な拘束がないから本人の責任とは、労働者の実態をまったく無視している。雇用の流動性が低い日本で、給料という日々の生存を左右する職場の上下関係は、たとえ物理的な鎖ではつながれていなくても、精神的な拘束力は非常に強い。上司から残業を命じられても多くの人は断れないし、残業を断ったり、残業しないために「仕事量を減らして欲しい」「期日を延ばしてほしい」などと言えば、ほとんどの者は「仕事ができない」「空気が読めない」などと烙印を押され職場で居場所を失う恐れもある。しかも電通の高橋まつりさんのケースがそうだったように、実際、労働者を精神的に追い込むパワハラがセットの事例も少なくない。
~省略~
さらに田端氏は、自分の子どもが自殺したらどうなのか?と訊かれ、こんなふうに答えた。
〈自分の子どもが、イジメや過労死で自殺したら?ですか。。。自分の教育がもしかしたら悪かったけど、一義的には、子供とはいえ、他人の人生で、親が100%コントロールできるわけもないから、しょうがないなー、と思うだけです。そういうときのために3人も子供作ったのよ。リスク分散。〉
“自分の子どもであっても新自由主義を貫くオレ”を気取っているだけのこんなセリフにまともに付き合うのもバカバカしいが、しかし、子ども相手に「リスク分散」などという言葉を平気で使えてしまうというのは、やはり田端氏がすべての人間を取り替え可能なコマ、コストくらいにしか考えていないからだろう。
「鎖でつながれているわけじゃない」「屋上から突き落としたわけではない」という発言も同じだ。おそらく本人は、新自由主義の英雄だか伝道師だかのつもりで、わざと挑発的なことを言っているつもりなのだろうが、その挑発の言葉の中に、グロテスクな本質が露わになっている。おそらく、田端氏はきっと心の底で、経営者は刑法を犯しさえしななければ、社員に対して何をやってもいいと思っているのだろう。
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年収1075万円以上なら、誰もが使用者と対等に交渉できるとか、高プロ拒否できるなど言うのは、全くナンセンス(そういう人も存在することまでは否定しませんが)。
だって、私の様な労働弁護士は、年収1000万円以上でも退職強要され、退職後の生活設計も立たす困り果てた労働者、たくさん見てるのです。— 嶋﨑量(弁護士) (@shima_chikara) 2018年5月31日
弁護士である貴殿にお聞きしますが、残業拒否は解雇理由や懲罰理由になります?物理的に鎖で繋がれてるわけじゃないんだから、自分の仕事はしたうえで、残業拒否して勝手に帰ったら?クビですか?高プロで年収1100万円ぐらいって無敵では?査定で給料下げられたら、高プロ該当者から外れるわけだしw https://t.co/mwigYmG9Z7
— 田端 信太郎@「ブランド人になれ!」7月発売 (@tabbata) 2018年6月2日
現行法でも一方的な残業強制は違法なのに高プロを「残業させ放題」とか言ってる人って?何百時間の残業で過労死した人も鎖で繋がれ鞭打ち強制労働でもなけりゃ、例の日大アメフト危険タックル選手と同じ程度には本人の自己責任もあるのでは?。>残業は強制できるのか?https://t.co/0AIgZWW3np
— 田端 信太郎@「ブランド人になれ!」7月発売 (@tabbata) 2018年6月2日
自分の子どもが、イジメや過労死で自殺したら?ですか。。。自分の教育がもしかしたら悪かったけど、一義的には、子供とはいえ、他人の人生で、親が100%コントロールできるわけもないから、しょうがないなー、と思うだけです。そういうときのために3人も子供作ったのよ。リスク分散。 https://t.co/uYKhzceim0
— 田端 信太郎@「ブランド人になれ!」7月発売 (@tabbata) 2018年6月2日
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炎上の契機は、私の高プロに反対ツイートに彼が執拗に絡んできたこと。かつての奥谷礼子氏もそうだけど、高プロ推進派の本音は過労死自己責任論であることが可視化される➡
https://t.co/pbXH0A2Fkg— 嶋﨑量(弁護士) (@shima_chikara) 2018年6月4日
自分の子供がイジメや過労が原因で自殺しても
《しょうがないなー、と思うだけです》
と言い、続けて
《そういうときのために3人も子供作ったのよ、リスク分散。》
とまで言い放つ男。自分の子供の命を天秤にかけても、自分の非を認めない男。#zozotown退会祭り#zozotown pic.twitter.com/hd5YDHzYGv
— ほうとうひろし (@HiroshiHootoo) 2018年6月3日
https://t.co/HJWFXlQLf1
「実際、田端氏が語り大炎上している「過労死は自己責任」という暴論は、今まさに法律で正当化されようとしている。
それが、先週衆院で強行採決された“定額働かせ放題法案”こと「高度プロフェッショナル制度」法案だ」— Mitsuko_Uenishi (@mu0283) 2018年6月4日
「どうしてこの人はそこまでして経営者を免責したいのだろうか」
この問いが大事。「過労死は自己責任」と言われると、「いや、そうじゃないはずだ」と考える。
その時点で既に、相手の土俵に乗せられている。「使用者に責任はないとでも?」という反論が大事。https://t.co/HJWFXlQLf1
— Mitsuko_Uenishi (@mu0283) 2018年6月4日
もう この人の文は読む時間も憤る時間も与える価値が無いものなので、こういうツイートから「経営者ってそう考える人が多い」を学び、あとは徹底的に、ZOZOで買うのをやめましょう。
この人は 金持ちだから、何でも言えると思っているんです。
自分の稼いだ金は、ビタ一文ZOZOにはくれてやらない。— わだにぃ (@M9stIWtaoNqBXb9) 2018年6月4日
マネジメントは、ただ部下を働かせるだけでは無いと思うのですがね。
個々の能力や環境(職場、生活)、バックボーンなど諸々の条件を整え、調整し最大限能力発揮できる様にするのがマネジメントでは無いかと…
過労死しそうな部下を抱えている時点でマネジメントは失敗若しくは出来ていない。— 井上 健 (@bzporter) 2018年6月4日
なぜ自分より弱い人がいることがそんなに許せない(or認めたくない)のだろう?と不思議に思った。労組がないから作るなんて、誰もができることではない。そういう人でも当然守られるべきで、そのために労働法はあるのに。
— AyaOB (@leselampe306) 2018年6月4日
高プロは「人件費の変動リスク」をゼロにする制度でもあるから、田端氏の「リスク分散」は、人の心を持たない経営者の生き方として一貫してますね。
>「自分の子どもが過労死で自殺したら、しょうがないなー、と思うだけです。そういうときのために3人も子供作ったのよ。リスク分散」 https://t.co/VYVD5L8BCf
— 盛田隆二『焼け跡のハイヒール』祥伝社 (@product1954) 2018年6月4日
『そういうときのために3人も子供作ったのよ。リスク分散。 』
という考えには、奥様も同意されているのでしょうか。
それとも、そもそも奥さまから同意を得ること無しにそのような考えで子供を作られたのでしょうか。— うろんな隣人 (@URYUU001) 2018年6月3日
まるで自分1人が子供を作った気になっている様だが、自分のパートナーに妊娠&出産の全リスクを背負わせておいてのこの発言はヤバイ。
ZOZOってミソジニストが女性や子供の服を売る企業なんですね。— 鹿 (@masmas6969) 2018年6月4日
他人のはずなのに、「そういうときのために(自分が困らないように)」と子どもをコントロールしようとしている、という意味でしょうか?
— 👨🎨 急行2号 (@kyuko2go) 2018年6月4日
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「子供を3人作ったのはリスク分散のため」…皮肉にも、高プロを支持する人間がいかに危険で狂信的な思想を持っているのかをあぶり出した田端氏の炎上劇!
出典:Twitter(@tabbata)
出典:Twitter(@tabbata)
元LINEの役員で、現在は「ZOZOTOWN」運営会社のコミュニケーションデザイン室長を務めている田端信太郎氏の発言が炎上しています。
田端氏は、安倍政権が強行採決しようとしている高プロ制度(残業代ゼロ制度)に反対している人々を批判した上で、「過労死は自己責任」との主張を展開。
その上で、「自分の子供がいじめや過労で自殺したらどう思うのか?」との問いに対して、「他人の人生で、親が100%コントロールできるわけもないから、しょうがないなー、と思うだけ。そういう時のために3人も子供作ったのよ。リスク分散。」などとコメント。
この、血も涙もないような冷血さと傲慢さに怒りの声が殺到しています。
これは、近年ますます日本国内に蔓延しつつある「弱者差別・自己責任」思想を極限まで突き詰めたようなコメントの数々だし、こんな発言を聞いた奥さんや3人の子供たちは一体どう思うのだろうか。
ちょっと従来の人間社会では考えられないような、あらゆる生命を「損か特か」だけで捉えつつ、全てを「ただの物」としか見ないような考え方だね。
この田端氏について少し調べてみたところ、99年に大学を卒業した後、NTTを経てあのホリエモンのライブドアに転職。その後、ライブドア事件などによって出版社に移った後に、ライブドアが買収されたNHN Japan(LINEの会社)に戻り、18年3月からZOZOの運営会社でコミュニケーション室長を務めているとのこと。(ソース)
これらの経歴を聞いて少し納得したけど、どうやら、ホリエモンの元で”薫陶”を受けながら、現在のような新自由主義(グローバリズム)的な思想を持つようになったようだ。
正常な感覚を持っている人であれば、田端氏のこれらの発言を聞けば、直感的にえもいわれぬ不快感や嫌悪感を感じると思うけど、彼の根底に根付いているのは、人間を「勝ち組(経営者)と負け組(労働者)」に分け隔てた上で、経営者をことさらに”神格化”させた上で、労働者は経営者にとことん奉仕し、経営者を全力で支えるために存在しているものというような思想だろう。
その上で、極限まで「合理化」を突き詰めた上で、「与えられた任務」を完遂できなかった労働者は機械的に切り捨て、後はどうなろうと知ったことではないという考えが支配しているようにみえる。
全ては、「自社組織の利益追求」が企業活動の至上目的となっており、下層の従業員に対しては「繊細かつ複雑な心を持っている”人間”として扱わない」というのが、新自由主義(グローバリズム)の根底にある思想で、「1%の勝ち組」が「99%の負け組」をとことん搾取するグローバル資本主義の本質だ。
まったく恐ろしいことです…。
すでに、これまで人間が行なっていた仕事をAIが人間に代わって行なうためのシステムが出来上がっているように見えますし、こうした思想に犯されてしまうと、極限まで他人を思いやる心が欠如してしまい、自分自身の子供ですら、いじめや過労で自殺をしても「しょうがないなあ」くらいしか感じなくなったり、「リスク管理の対象物」としてしか見れなくなってしまうのですね。
グローバリズムは、言い換えれば、「心を持つ人間であることを自ら捨てること」とも言えるかもしれない。
すでに田端氏は、残念ながら「そこの世界」に完全に足を踏み入れてしまった感じだし、もはや、ボクたちが何を言っても、人間社会においての「最も大切なこと」を思い出すことはないのかもしれない。
いわばグローバリズムは、国籍を持たない1%の世界支配層による「カルト宗教の一つ」とも言えるだろうし、それゆえに、ボクたち一般市民はこれらの危険思想と出来る限りの距離を置くことも必要だろう。
そして、今回の田端氏の一連の炎上劇によって、安倍政権がごり押ししまくっている「高プロ」を含んだ「働き方改革」を強固に支持しているのが「どういう考えを持った人間なのか?」がはっきりと浮かび上がってくる状況になった。
そういう意味では、皮肉にも、田端氏はボクたちに有益な情報を与えてくれたのかもしれないね。
これまでの過労自殺の悲劇の数々を見ても分かりますように、経営者に使われているのは、言うまでもなく、様々な境遇や個性を持ち、複雑で繊細な心を持ち合わせている私たち生身の人間です。
企業経営者は、自社の利益の追求だけでなく、公共の利益や人間社会や自然環境への貢献を行なう使命もあるはずですし、人間が人間らしく豊かな生活を営める社会を目指していくためにも、私たち一般市民が先頭に立ち、積極的に物を言い続けていく必要があるのではないでしょうか。
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