どんなにゅーす?
・新潮社が、百田尚樹氏の新作「夏の騎士」について、読者から「作品をほめちぎるコメント」を募集し、その中から百田氏を気持ち良くさせた人20名に1万円分の図書カードを贈呈するとの企画を発表。瞬く間に炎上し、ほどなくして新潮社が企画の中止を発表した。
・ネット上では、企画の内容そのものに加え、金ぴかに輝いた百田氏の姿を全面に出した、悪ノリ全開の広告に批判が殺到。新潮社は、中止決定後にツイッターで謝罪文を投稿し、「今回皆様からいただいたご意見を真摯に受け止め、今後の宣伝活動に活かして参ります」とコメントした。
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新潮社、百田尚樹『夏の騎士』“ヨイショ感想文”キャンペーン中止 Twitterで批判相次ぐ (1/2)
“ヨイショ感想文”で金券をプレゼントする内容に、「みっともない」「品がありません」など批判が寄せられていました。~省略~
新潮社のTwitterアカウントで10月4日に、『夏の騎士』を「ほめちぎる読書感想文を募集」すると告知。ハッシュタグ「#夏の騎士ヨイショ感想文」をつけて感想をツイートした人にプレゼントを贈るという内容で、「百田先生を気持ちよくさせた20名の方に、ネットで使える1万円分の図書カードを贈呈!」とうたっていました。
~省略~
↓批判殺到で中止になった、「百田尚樹『夏の騎士』“ヨイショ感想文”キャンペーン」。
出典:Twitter(@loot1217)
「夏の騎士ヨイショ感想文キャンペーン」について
お騒がせをし、申し訳ございません。
多くのご意見を受け、中止とさせていただきます。
尚、既にご参加済みの方に対しては、追ってアナウンスさせていただきます。
今回皆様からいただいたご意見を真摯に受け止め、今後の宣伝活動に活かして参ります。— 新潮社 (@SHINCHOSHA_PR) 2019年10月5日
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社内でどんな議論を経てこの企画が通ったのか、検証して公表してください。出版社としての良心をここで見せて欲しいです。
— ボクはみる (@S04Ushi) 2019年10月5日
廃業してもいいぐらいの恥をさらしたんじゃないですか?
— FRKW808 (@annex38) 2019年10月5日
出版社が読書をばかにするような企画で不快でした。ところで、新潮社はどうしちゃったの。このような企画がなぜ意思決定され、どう中止の決定に至ったのか説明がほしいところ。
— y-sakata (@yutukasakata) 2019年10月5日
なんだこれ。これおおっぴらにやることなのか。マジな宣伝を洒落っぽくやったつもりか。マジな気持ちが透けて見えて、洒落っぽさから何万光年も遠いわ。新潮社様。「波」も定期購読しております。どうしちゃったんですか。お気を確かに。 https://t.co/Y2r2x3NfeY
— ラサール石井 (@lasar141) 2019年10月4日
百田尚樹氏のありようは通常運転だと思いますが、新潮社の矜持のなさに失望しました。https://t.co/qHbe775eE8
— 紫苑(Mariko Sakurai) (@purple_aster) 2019年10月5日
もうわけわかんねえな。
こないだのスベってる広告も新潮社だっけ?
百田尚樹じゃなくても、こんな広告出してる作家いたら心底軽蔑するわ。 pic.twitter.com/aUh23OlU3S— loot (@loot1217) 2019年10月4日
新潮社の百田尚樹ヨイショ感想文イベント、そもそも作家を読者に出版社がヨイショさせるのもまあまあアレなのに賞金総額20万円分の図書カードとか金で釣っててドン引き。純粋に嫌い。 pic.twitter.com/AE4wxrcX9m
— 岡田 涼雅 (@ryoga_writing) 2019年10月4日
新潮社がこんな図書カードで釣るという品のないプロモーション企画をするなんて。著者のモラルに出版社があわせる必要なんて無いんですよ、と書いちゃうと百田ばりに新潮社さんからTwitter、ブロックされるのかな。
— 真世紀 (@abemako) 2019年10月4日
この企画オモロイかも❣️😆
みなさん、褒めちぎった後の最後のシメの言葉は必ずコレでしょ。
「まだ読んでないんですけどね。笑」
これならネタバレの心配もない❣️🙃
— くりしゅう (@kurishu72) 2019年10月4日
本当に売れてないのですね。
— リュウノスケ (@kazryu778) 2019年10月4日
新潮社、どうしたの?
もう根から狂ってしまったのですね…— れんげ畑 (@G1CooWRHKR27LWR) 2019年10月4日
キャンペーンの手法で作品の内容を察しました。どんな人達に受ける内容なのかを。
— 紫蝶々 (@KSOofTARA) 2019年10月4日
新潮社の百田尚樹ヨイショ感想文イベント、そもそも作家を読者に出版社がヨイショさせるのもまあまあアレなのに賞金総額20万円分の図書カードとか金で釣っててドン引き。純粋に嫌い。 pic.twitter.com/AE4wxrcX9m
— 岡田 涼雅 (@ryoga_writing) 2019年10月4日
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新潮社の「おふざけ全開企画」が大炎上!「日本社会の反知性化」が出版界にも蔓延か
↓批判や呆れの声が続出中の百田氏の新作広告。
出典:Twitter(@ryoga_writing)
出典:Twitter(@SHINCHOSHA_PR)
にゃっは~~!!
なんじゃこりゃ~!?
百田センセ~は、いつの間にお笑い芸人に転向したのかにゃ!?
ちょっとぉ~、笑い事じゃないわよぉ!
こんなふざけた広告や企画を真剣に作って発表しているのが、あの新潮社だっていうじゃないのよっ!!
日本の出版界は一体どうなっちゃっているのよっ!
今回の件は、百田氏本人というよりも新潮社の方が何よりマズいだろう。
これらのへんてこりんな広告も閉口ものだけど、何より、「百田氏をほめちぎる感想文を募集し、中でも百田氏を気持ちよくさせた人に1万円の図書カードをプレゼントする」というのは、「大っぴらに行なう世論操作」みたいなもので、文学や芸術分野の「あるべき姿」からかけ離れた内容と言わざるを得ない。
本来であれば、作品の感想を各自の様々な視点から自由に評論し、肯定的な意見から批判的な意見まで、多くの感想を目にしていくことによって、より自身の精神性を深めたり、感性を高めていくことが、芸術分野における大きな目的の一つだと思うんだけど…ネット上でも指摘されているように、これでは、「金券目当て」で本をろくに読んでいない人まで、それらしい言葉を並べながら百田氏をほめちぎるツイートを連投したり、ツイッター上で百田氏を盲目的に賛美する声が氾濫してしまうことにもつながる。
これでは、作品そのものの価値すらも大きく歪められるかほとんどなくなってしまうように感じるし、こうした企画を出版社側が自ら打ち出しているというのだから、事はかなり深刻だね。
(もしや、新潮社はわざと百田氏の作品を貶めるキャンペーンをやっているのかな?)
作品の中にデマやコピペをちりばめている百田さん本人の「作家としてのモラル」もかなり怪しいけど、それを出版する側のモラルもかなり退廃してきてしまっているってことね…。
これまでは、幻冬舎の問題がよく取りざたされてきたけど、同じような病巣が日本の出版社全体に広がってきているように見えるわ。
これも「注目されるためには何をやってもいい」みたいな、炎上商法とも類似しているようなものかもしれないね…。
とにかく、安倍政権を発端とした「日本の反知性化」があらゆる業界に着実に広がってきているのを感じるし、この流れをどうにかして食い止めていかないといけないね。
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