どんなにゅーす?
・柴山新文科相が大日本帝国時の教育勅語を礼賛する発言をしたことに多くの批判が寄せられている中で、柴山氏が「教育勅語は『国際的協調を重んじる』など使える部分がある」などと主張していることに対し、「そんなの原文のどこにも書かれていない」との突っ込みが相次いでいる。
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柴山文科相、教育勅語「アレンジし道徳に使える分野も」
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発言のきっかけは、柴山氏が8月、ツイッターに「戦後教育や憲法のあり方がバランスを欠いていたと感じています」と投稿したこと。山口県の島で行方不明になった2歳児を保護した男性を紹介する記事と併せて「自己中心社会にあって、こうした無私の取組みをたたえるべきでないのか」と柴山氏が投稿し、「無私の取り組みをする国民を増やすためにどうしたらいいですか」と質問が寄せられたことへの回答だった。
就任会見で趣旨を聞かれ、柴山氏は「戦前は義務や規律が過度に強調されたことへの反動として自由や権利に重きを置いた教育、個人の自由を最大の価値とする憲法が制定された」とし、「権利とともに、義務や規律も教えていかないといけない」と述べた。
さらに過去の文科相が教育勅語を「(中身は)至極まっとう」と評価したことについて問われ、「現代風に解釈され、あるいはアレンジした形で、道徳などに使うことができる分野というのは十分にある。普遍性をもっている部分がみてとれる」と発言。使える部分として「同胞を大切にするとか、国際的な協調を重んじるとか、基本的な記載内容」を挙げた。
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教育勅語に国際協調の文言はありません。
『やはり同胞を大切にするですとか、あるいは国際的な協調を重んじるですとか、そういった基本的な記載内容について、』
— たすく (@chiegi) 2018年10月4日
柴山文科大臣が、教育勅語の参考になる部分として、「国際的協調を重んじるといった基本的な記載内容」と例示したんですが、そもそもそんな記載は原文にないんですよね。「保守っぽいこと」を内輪にアピールするために言ってるんでしょうけれど、「知ったかぶりする不勉強な文科大臣」って凄いと思う。
— 荻上チキ (@torakare) 2018年10月3日
柴山文科大臣、教育勅語について、余りに無知過ぎる。教育勅語をアレンジするって、勅語に「国際協調」に関する徳目があると思ってらっしゃる。それがないのは、戦前も問題になっていた史実なのに。余りに阿保過ぎる。 pic.twitter.com/Z5Pd4RLQyb
— 守逸巳 (@moriitumi) 2018年10月4日
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詳らかに読んでいない、もすごかったけど、こっちもすごい破壊力…
— てるみー (@tellme0112) 2018年10月3日
さっそく墓穴を掘った。
— 猿 (@10emi2) 2018年10月4日
なんですぐにバレるウソをつくんでしょうね・・・
— アン・ミレイ 🏳️🌈 (@an_mirei) 2018年10月4日
念のため教育勅語を読んでみましたが、該当する文言はありませんでした。
— きょうさく (@1p_bn) 2018年10月4日
日本書紀の八絋一宇と混同しているのではないでしょうか。
— 自分リモコン (@self_zap_ch3) 2018年10月3日
柴山文部科学大臣は「教育勅語には国際協調を大事に」と言っていたがそんなことは書いてない。つまり本当は読んだことがない。右派に目配せしたいからこんなことになる
大体の復活論者はこんな感じよね。中身より「教育勅語」という形だけを元通りにさせたがってる#ss954
— 悪胡瓜 (@walkyurie) 2018年10月3日
教育勅語を分かり易く現代口語調に訳した記事があったので。
原文もありますが、国際協調を重んじるなんてどこにも書いてないですね。
哲学や信念に基づいて保守や右派やってるワケじゃないのですね、きっと。
損・得・勝・負ばかり考えてたら、そっちにいただけでしょう。https://t.co/tTtN5IzD2y https://t.co/NHoe94cGcs— 11mm (@yonakankan) 2018年10月3日
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「教育勅語は国際協調を重んじている」の柴山文科相、早速安倍シンパ特有の反知性やペテンぶりを披露か!
出典:Yahoo!ニュース(TBS News)
柴山新文科相による「教育勅語礼賛発言」が多くの非難を浴びていますが、その柴山氏の発言の中で「『国際的な協調を重んじる』とか、基本的な記載内容は現代でも使える」など主張していたこと対して、「教育勅語の原文にそんな内容は存在しない」との突っ込みが相次いでいます。
私もネット上に何種類も上がっている現代語訳を軽く参照してみましたが、確かに「国際協調」を謳っていると思われる部分は見当たりませんでした。
ボクも軽く調べてみたところ、どうやら、安倍シンパなどの長州礼賛カルトにとって都合がいいように、かなり内容を歪めて作られた現代語訳が出回っているみたいで、これは、まず旧文部省図書局が作成した原文に近い「全文通釈」を参照した上で、「長州礼賛勢力」とは距離のある第三者による現代語訳を参照するのが良さそうだ。
■教育勅語「全文通釈」(文部省図書局による)
『朕(ちん)がおもふに、わが御祖先の方々が国をお肇(はじ)めになったことは極めて広遠であり、徳をお立てになったことは極めて深く厚くあらせられ、又(また)、わが臣民はよく忠にはげみよく孝をつくし、国中のすべての者が皆心を一つにして代々美風をつくりあげて来た。これはわが国柄の精髄であって、教育の基づくところもまた実にこゝにある。汝(なんじ)臣民は、父母に孝行をつくし、兄弟姉妹仲よくし、夫婦互(たがい)に睦(むつ)び合ひ、朋友(ほうゆう)互に信義を以(もっ)て交(まじわ)り、へりくだって気随気儘(きずいきまま)の振舞(ふるまい)をせず、人々に対して慈愛を及(およぼ)すやうにし、学問を修め業務を習って知識才能を養ひ、善良有為の人物となり、進んで公共の利益を広め世のためになる仕事をおこし、常に皇室典範並びに憲法を始め諸々の法令を尊重遵守(じゅんしゅ)し、万一危急の大事が起(おこ)ったならば、大儀に基づいて勇気をふるひ一身を捧げて皇室国家の為(ため)につくせ。かくして神勅のまにまに天地と共に窮(きわま)りなき宝祚(あまつひつぎ)の御栄をたすけ奉れ。かやうにすることは、たゞに朕に対して忠良な臣民であるばかりでなく、それがとりもなほさず、汝らの祖先ののこした美風をはっきりあらはすことになる。
ここに示した道は、実に我が御祖先のおのこしになった御訓であって、皇祖皇宗の子孫たる者及び臣民たる者が共にしたがひ守るべきところである。この道は古今を貫(つら)ぬいて永久に間違がなく、又我が国はもとより外国でとり用ひても正しい道である。朕は汝臣民と一緒にこの道を大切に守って、皆この道を体得実践することを切に望む』(出典=文部省「聖訓ノ述義ニ関スル協議会報告」1940年2月。田中壮一郎監修、教育基本法研究会編著「逐条解説 改正教育基本法」から)
この内容を踏まえた上で、ボクがざっと見てみたところ、作家の高橋源一郎氏の現代語訳がとても分かりやすく、かつその内容を比較的よく言い表しているかと思ったので、下記に引用しようと思うよ。
教育勅語①「はい、天皇です。よろしく。ぼくがふだん考えていることをいまから言うのでしっかり聞いてください。もともとこの国は、ぼくたち天皇家の祖先が作ったものなんです。知ってました? とにかく、ぼくたちの祖先は代々、みんな実に立派で素晴らしい徳の持ち主ばかりでしたね」
— 高橋源一郎 (@takagengen) 2017年3月15日
教育勅語②「きみたち国民は、いま、そのパーフェクトに素晴らしいぼくたち天皇家の臣下であるわけです。そこのところを忘れてはいけませんよ。その上で言いますけど、きみたち国民は、長い間、臣下としては主君に忠誠を尽くし、子どもとしては親に孝行をしてきたわけです」
— 高橋源一郎 (@takagengen) 2017年3月15日
教育勅語③「その点に関しては、一人の例外もなくね。その歴史こそ、この国の根本であり、素晴らしいところなんですよ。そういうわけですから、教育の原理もそこに置かなきゃなりません。きみたち天皇家の臣下である国民は、それを前提にした上で、父母を敬い、兄弟は仲良くし、夫婦は喧嘩しないこと」
— 高橋源一郎 (@takagengen) 2017年3月15日
教育勅語④「そして、友だちは信じ合い、何をするにも慎み深く、博愛精神を持ち、勉強し、仕事のやり方を習い、そのことによって智能をさらに上の段階に押し上げ、徳と才能をさらに立派なものにし、なにより、公共の利益と社会の為になることを第一に考えるような人間にならなくちゃなりません」
— 高橋源一郎 (@takagengen) 2017年3月15日
教育勅語⑤「もちろんのことだけれど、ぼくが制定した憲法を大切にして、法律をやぶるようなことは絶対しちゃいけません。よろしいですか。さて、その上で、いったん何かが起こったら、いや、はっきりいうと、戦争が起こったりしたら、勇気を持ち、公のために奉仕してください」
— 高橋源一郎 (@takagengen) 2017年3月15日
教育勅語⑥「というか、永遠に続くぼくたち天皇家を護るために戦争に行ってください。それが正義であり「人としての正しい道」なんです。そのことは、きみたちが、ただ単にぼくの忠実な臣下であることを証明するだけでなく、きみたちの祖先が同じように忠誠を誓っていたことを讃えることにもなるんです
— 高橋源一郎 (@takagengen) 2017年3月15日
教育勅語⑦「いままで述べたことはどれも、ぼくたち天皇家の偉大な祖先が残してくれた素晴らしい教訓であり、その子孫であるぼくも臣下であるきみたち国民も、共に守っていかなければならないことであり、あらゆる時代を通じ、世界中どこに行っても通用する、絶対に間違いの無い「真理」なんです」
— 高橋源一郎 (@takagengen) 2017年3月15日
教育勅語⑧「そういうわけで、ぼくも、きみたち天皇家の臣下である国民も、そのことを決して忘れず、みんな心を一つにして、そのことを実践していこうじゃありませんか。以上! 明治二十三年十月三十日 天皇」
— 高橋源一郎 (@takagengen) 2017年3月15日
たとえば、「朕惟フ」と言うと、ふつう「私は思う」と訳す。もちろん間違っていない。でも、なんか違う。「朕」を使えるのは、天皇ただひとり。同時代で、「朕惟フ」を読んだ人は、「私は思う」とは受けとらなかったんじゃないかな。正確だけれど「正しくない」訳、そんな気がする。
— 高橋源一郎 (@takagengen) 2017年3月15日
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私もざっとネット上に出ている現代語訳を見たのですが、(神社本庁などの長州礼賛宗教勢力に近い)神社系のサイトなどにおいて、「万一危急の大事が起(おこ)ったならば、大儀に基づいて勇気をふるひ一身を捧げて皇室国家の為(ため)につくせ。」の部分などが「真心を捧げて、国の平和と安全に奉仕しなければなりません」などと極度に”ライト”にねじ曲げた上で訳しているケースが見られました。
「一身を捧げて皇室国家のためにつくせ」というのは、本来であれば「自らの命を懸けて天皇や国のために尽くしなさい」とするべきかと思いますし、これを「真心を捧げて国の平和と安全に奉仕しなければなりません」と訳してしまうのは、あまりにも都合良くねじ曲げた解釈としか言いようがないのではないでしょうか。
うむ…。
よく分からないけど、柴山大臣は「これら天皇の祖先が残した教訓は世界中どこの国でも通用する(この道は古今を貫ぬいて永久に間違がなく、又我が国はもとより外国でとり用ひても正しい道である。)」などと唱えている箇所を「国際協調を重んじている」とねじ曲げて解釈したのかな?
こういうのも長州礼賛カルトの特徴だけど、何でも自らの都合のいいように様々な内容をねじ曲げたり改ざんしたりして、その「危険な本質」を隠しながら国民を騙すパターンで一貫されているんだよね。
安倍シンパの政治家や彼らを支援しているカルト集団は、こうしたインチキに近いような現代語訳を用いて「教育勅語はいいところがたくさんある」などと吹聴している状況だし、こうした教育勅語の内容を「国際協調を重んじている」などと宣った柴山文科相も、ペテン師同然の人物だといえるだろう。
本当に、管理人さんが繰り返し警告してきたとおり、(安倍総理を筆頭とした)安倍政権を形作る「自称・愛国者」の集団は、その主張や内容が嘘ばかりというより、存在そのものが嘘のような人々ですね。
まさしく、今回の騒動一つとっても、安倍一派が、国民を騙すことに何のためらいもない「危険なカルトそのもの」であることを物語っているだろう。
そんな彼らが”神様”のように崇めているのが、安倍一族のルーツである「(欧米軍産資本と癒着していた)長州テロリスト」と、(彼らが建国した)罪もない大量の日本国民を死に追いやった「大日本帝国」であり、その内容を都合良くねじ曲げて”誤解”させてでも、現代の日本において(当時の「国民洗脳ツール」だった)教育勅語を復活させ、これを何としてもボクたち国民に刷り込もうとしているってわけだ。
そのやり口こそ、まさしくカルトそのものですね。
改めて私たちは、非常に危険な「大日本帝国復活」を狙う、長州礼賛カルト勢力に日本の政治やマスコミ界が乗っ取られつつある現状に危機感を感じなければなりません。
「何が問題なのかよく分からん」とか「たかが教育勅語くらいで騒ぎすぎ」などの(事態の本質を理解できていない)コメントもネットで散見されるけど…ボクたち国民は、より(本来の人間が持っているはずの)豊かな感性や危機管理能力を高めつつ、「現代の日本が何が起こっているのか」を敏感に察知し、その裏側を考え想像していく能力をより育てていく必要があるんじゃないかな。
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