どんなにゅーす?
・2018年11月20日、東京入国管理局が、道路や歩道橋にスプレーされた「難民を解放せよ」「難民ようこそ」との落書きを写真付きで紹介し、「~落書きは止めましょう~」「表現の自由は重要ですが、公共物です。少しひどくはないですか。」とツイート。
・これに対して「酷いのはどっちだ」など、深刻な人権侵害や虐待を繰り返していることを国内外から指摘され続けてきた入管に対して批判が殺到する事態になっている。
・入管によるツイートは、11月22日現在も固定ツイートとしてトップで宣伝され続けており、現在進行形で怒りの声が集まっている。
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東京入管「難民解放の落書きやめて」ツイートに批判殺到「ひどいのは、お前らだ」
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東京入管の担当者は、弁護士ドットコムニュースの取材に「入管行政の批判そのものは受け入れるが、落書きは公共物に書かれたものだ。応戦したわけでなく、たとえ、『入管ガンバレ』と擁護する内容だったとしても、同じ対応だった。関係ない人たちの迷惑にもなるので、やめてほしい」と話した。ツイートの固定は「目立たせるため」という。
●「法務省の姿勢が問われている」
このような落書きは、刑法の「器物損壊」に問われる可能性もあるが、亀石倫子弁護士はツイッター上で「〜人権侵害は止めましょう〜入管の人権侵害は『少しひどい』どころではなくないですか。。。 」と風刺。ライターの望月優大さんは「入管の公式でやることじゃない。タガが外れすぎ。品も知性も何もない」と批判を加えている。
外国人問題にくわしい高井信也弁護士は、弁護士ドットコムニュースに「表現方法が良いかどうかということはあるが、こういうことを書かせたくなる入管の運用があるということ。まずはそこに向き合うべきだろう。技能実習生問題も含めて、批判を認識しながら改めない法務省の姿勢が問われているのではないか」とコメントした。
指宿昭一弁護士は「まず、入菅の長期収容や治療拒否のひどさは『少し』どころではない。そして、なぜ入管がこの落書きを批判するのか。道路を管理するのは、入管ではない。公共物に書かれたものに対して、こういうツイートをするのは立場的におかしい。本当は、入管に対する批判に腹を立てているとしか思えない。腹を立てるのではなく、難民問題や長期収容の問題に向き合うべきだ」と述べた。
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入管が「難民を解放せよ」落書きに「ひどくないですか」と非難ツイート! ひどいのは入管の人権無視のほうだ
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入管をめぐっては収容期間の長期化など深刻な人権侵害が指摘されつづけており、収容されている人のなかには難民申請者も数多い。「FREE REFUGEES」という落書きには、人権も無視して難民申請者を強制収容、拘束しつづける入管に対する抗議のメッセージが込められていると推測されるが、それを当の入管は〈少しひどくはないですか〉などと被害者ヅラで非難したのだ。
言っておくが、東京入管の公式Twitterがこれまで路上の落書きを取り上げて「ひどい」と取り上げたことは一度もない。その落書きが「難民を解放せよ」というメッセージだったからこそ「ひどくないですか」と取り上げたことは明白だ。
しかも、東京入管はこの投稿を「固定ツイート」にしてトップに表示されるようにしており、批判が殺到してもなお、21日17時現在、いまだに謝罪はおろか削除もせずに固定ツイートにしたままだ。
まったく、「ひどい」のはどっちだ。今年4月、茨城県牛久市にある東日本入国管理センターでは、難民認定申請中に在留資格を失ったことで収容されたインド人男性のディパク・クマルさんが、9カ月にもわたる長期収容の末、自殺。その後、入管施設では自殺や自殺未遂が相次ぎ、東京入管の収容施設でもわかっているだけで3件の自殺未遂が発生している。
こうして収容された人々を自殺に追い込んでいるのは、入管による人道的にありえない収容期間の長期化と、次々に報告されている収容者への虐待、暴力行為だ。
たとえば、東日本入国管理センターでは昨年、体調不良を訴えていたベトナム人男性グエン・ザ・フンさんに診療を受けさせることなく放置し死亡させていたことが発覚。グエンさんが体調の悪化を訴えるものの職員は適切な対応をおこなわず、「痛い、痛い」と叫ぶグエンさんに職員は「静かにしろ」「うるさい」などと言い放ち、その後、くも膜下出血で死亡したという(「週刊金曜日」6月16日号Web記事)。
また、東日本入管は収容者が使用するシャワー施設の脱衣所などに監視ビデオカメラを設置。これはあきらかに人権・プライバシーを侵害する行為だが、その上、今年1〜6月のあいだに収容者に支給する食事への異物混入が80件も発生したことが明らかとなった。
さらに、2011年8月には、東日本入管で中国籍の男性に対して職員が「外国人をいじめるのが楽しい」と暴言を浴びせ、それが発覚すると入管センターが謝罪するという事件も起こっている。
このような、入管における収容者への人権を蔑ろにした行為は常態化しており、実際、国連の拷問禁止委員会や人権理事会からは何度も改善の勧告を受けている。だが、一向に改善されることはなかった。
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↓問題の入管のツイート。
~落書きは止めましょう~
11月19日早朝,港南大橋歩道上にて。
表現の自由は重要ですが,公共物です。
少しひどくはないですか。。。 pic.twitter.com/eHVO1f37jR— 東京入国管理局 (@IMMI_TOKYO) 2018年11月20日
出典:Twitter(@IMMI_TOKYO)
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落書きはいけません…という大前提はあったとしても、描かれた場所と内容によっては特別な意味を持ってしまうものもある。
アートとして認められているバンクシーの落書きも全否定できますか? pic.twitter.com/NVDXN25MZr
— 空みつめ (@into__the_void) 2018年11月21日
バンクシーによってイスラエルの分離壁に描かれた絵も、何者かによって東京入国管理局附近の路上に殴り書きされた文字も、私には同じように大事なメッセージとして受け取れる。 pic.twitter.com/2oAfO3uBr5
— 空みつめ (@into__the_void) 2018年11月21日
めいろまさんは、落書きの塗装落とす税金しか問題にしないけど、難民その他在日外国人の人々を虐待して、日本のイメージ落としている入管の経費、全て税金ですからね。自分の払った税金が人権侵害に使われているなら、本来は納税者が怒るべきなんですよ。 https://t.co/Trox1s3ylL
— 志葉玲 (@reishiva) 2018年11月21日
東京入管「入管行政の批判そのものは受け入れるが、落書きは公共物に書かれたものだ」
単に「難民を解放しろ」という名宛人も明記されていない抽象的な文言だけでピンポイントに「入管行政への批判」だと認識出来るぐらい自覚があるなら処遇を改善しろ。落書きを非難しても人権侵害の罪は消えない。 https://t.co/ear7zoyTqc
— 異邦人 (@Beriozka1917) 2018年11月21日
東京入管は批判の矛先を逸らす為に「落書き」ツイートを企図したのだろうが、蓋を開けてみれば見事に批判が殺到。それだけ被収容者に対する入管の非人道的処遇が認知されてきた証だろう。人身の自由や拷問の禁止という最も重要な権利を蔑ろにして、落書きで同情を乞われても説得力がない。
— 異邦人 (@Beriozka1917) 2018年11月21日
「法務省の姿勢が問われている」その通りだなこの件は……。 https://t.co/RcADknR1rN
— 津田大介@『情報戦争を生き抜く』発売中 (@tsuda) 2018年11月21日
見事に東京入管での難民虐待の事象はスルーされている。恐ろしいね。みんなそこまで「落書き」の方に気が行くんだね。じゃあ、なんで人権蹂躙には気がまわらないのだろうか。人権それ自体は目に見えないからか。よくわからんが。そういうことも、この今の日本の現状を表しているのだろうね。
— 住友陽文 (@akisumitomo) 2018年11月21日
ついに共同通信が取り上げるに至ったか。これはウェブ版の短い記事だけど、明日の地方紙の朝刊にはもっと大きな記事が出ると思う。
難民解放落書き巡り、東京入管投稿「炎上」 | 2018/11/21 – 共同通信 https://t.co/tb3sHwgKE5#FREEUSHIKU
— ゆーすけ (@yoox5135) 2018年11月21日
落書きよりも、国連の拷問禁止委員会からも是正勧告がでるほど収容外国人に非人道的な扱いをしている入国管理局の方が余程酷いと思うのですが、入管の方々はそうは思わないのでしょうか。私も落書き出来ない代わりにここで敢えてツイートで訴えます。“FREE REFUGEES” https://t.co/J3bE9wAnLi
— なうちゃん(弱い自分を恥じないこと、弱い誰かを笑わないこと) (@nauchan0626) 2018年11月21日
見返して改めて腹が立ってきたから、再リツイート。入管の収容者に対する非人道的な行為について、このアカウントに知らないとは言わせない。それに頬被りをして、良識派のふりで落書きを批判し、固定ツイートにさえしている。落書きが駄目なのは当たり前だが、収容者に対する虐待をやめてから言え。 https://t.co/BkEHtmzDhd
— 日比嘉高 (@yshibi) 2018年11月20日
どうやら東京入国管理局には、#FREEREFUGEES 以外の落書きは目に入らなかったらしい。ははは。#FREEUSHIKU pic.twitter.com/IaoRDVLvxd
— #FREEUSHIKU (@freeushiku) 2018年11月22日
「FREE REFUGEES」と抗議の落書きされるようなことをやってる入管が何言うの、って英ガーディアンでも記事になった。
Furore in Japan after immigration bureau criticises pro-refugee graffiti https://t.co/5fWwgHJlpB
— BASIL🌈 (@basilsauce) 2018年11月22日
東京入管が局周辺の落書きを非難したところ、「お前らのほうがヒドい」とのリプが殺到した件、英文記事になってる。こういう出来事は、世界の人達にも知って欲しい。執筆者: @Nevin_Thompsonhttps://t.co/FJbgIpqNzu
— Thoton Akimoto ソトン秋元 (@Thoton) 2018年11月22日
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入管による「落書き非難”宣伝”ツイート」が現在進行形で大炎上!海外メディアも報じる事態に!
東京入管による、「難民を解放せよ」の落書きを非難する”宣伝ツイート”が現在進行形で大炎上している状況だわ。
日本国内でも共同通信がこれを報じた上に、早速海外メディアも報じ始めてきているようね。
この騒動の「根底」にあるのは、日頃から様々な虐待行為や人権侵害を行なってきたことに対して世界的に非難を受けている日本の入管が、「落書き」という軽犯罪を”利用”して、自らの批判の矛先を逸らそうとしたことが挙げられるだろう。
入管がこうしたツイートを「わざわざ」行なったのは、「入管を非難しているのはこうした『反社会的な人々』である」というのをアピールしようとした本心が見え隠れしており、その上で「我々こそが正義で、公共の利益のために活動している」といった宣伝を行なおうとしたことがうかがえる。
こうしたやり口は、おおよそフェアでない上に、ある意味激しく歪んでいるようにも思えるし、入管によるこうした「策略的な手法」に強い嫌悪感を感じて多くの人々が怒りの声を上げているということだろう。
入管については、(上のリテラで述べられているように)自殺や死亡者を続発させるほどの様々な人権侵害を伴った事件がしばしば報じられてきた上に、不法入国者を「悪者」に仕立てつつ入管を「正義の味方」に見立てたテレビ番組を放送するなどして、これまでもいささか歪んだPR活動を行なってきた経緯がある。
今回の固定ツイートも、こうした宣伝活動の一貫としてキャンペーンしたんだろうけど、あまりにも嫌らしい「本心」がにじみ出てしまっているために、かつてなかったまでの非難が殺到しているということだね。
本当に、近年日本社会に醸成されつつある「歪んだ精神性」がよく表われた一件だわ。
一部では、(例によって)入管を批判する声を「反日」と見立てた上で全力で応援する声もあるみたいだけど、こうした声も一緒に海外で伝えられることで、ますます日本の悪いイメージが世界で広まっていきそうね。
そうだね。
落書きも不法入国も確かに法に反した行為だけど、不法入国者に対して尊い人命を奪うほどの虐待的な扱いを繰り返している入管と比べて、一体どちらの方が罪深いのだろうか。
いずれにしても、拘束された力の弱い不法入国者を激しくいじめたり次々死なせてしまっている入管の体質をよく表した一件と言えそうだ。
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