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前川前次官が久々に多くを語る!「NHKはかなり早くに文書情報を握っていたのに、スクープしたのは朝日」「詩織さんは私の100万倍勇気がある」

前川前次官が久々に多くを語る!「NHKはかなり早くに文書情報を握っていたのに、スクープしたのは朝日」「詩織さんは私の100万倍勇気がある」

どんなにゅーす?

・前川前文科事務次官がメディアの取材に応じ、改めて記者会見当時の状況や現在の心境など、様々なことを語った

・前川氏は、加計学園疑獄おいて、「総理のご意向」などと書かれた内部文書をめぐる騒動について、最も早くにこれらの内部文書を入手したのはNHKだったことを明かし、前川氏も詳しい取材を受けていたことを暴露。しかし、放送された内容は、最も重要な部分が黒塗りにされた上で、内部文書に関する事柄は一切触れられないという、おかしなニュースが流されたという。

・また前川氏は、山口敬之氏からのレイプ・逮捕揉み消し被害を訴えるために会見を開いた詩織さんについて、「私の100万倍勇気がある」とコメント。彼女の行動に敬意を表しつつ、自身が直面したこと以上に根深い権力の闇があるのだろうと語った。

前川喜平氏独白「NHKや読売新聞には同情する」
「みんな組織で四苦八苦しながら生きている」

前川:私へのアプローチが特に早く、一番取材していたのはNHKです。あれは、5月の大型連休前だったと思いますが、私の自宅前にNHKが待ち構えていて、私が家を出た時につかまえられ、そこで観念して、カメラの前で話しました。

NHKの記者さんはかなり早い時期に、恐らく現役の職員から内部文書を入手していたようで、その後に朝日新聞が確認に来た時に持っていたものも、それよりももっと詳しいものも持っていたわけです。

そこで私は、一部の文書は私が見たものと同じだと言いましたし、それから、個人名は出しませんでしたが、内閣官房の複数の人から獣医学部新設について働き掛けがあった、ということもお話ししました。

それからしばらく時間が経って、NHKが初めて文書をちょろっとだけニュースに出したのが5月16日の夜。あれは、変なニュースでした。

あのニュースは、加計学園の獣医学部新設に関して、文科省の大学設置審議会が審査しています。いろいろと課題があるので、とにかく実地調査をすることにしています。そんなニュースだったんです。

これは国家戦略特区で認められたものです、というようなただし書きというか、説明が付いていたと思うんだけれど、その最後の映像に、ちらっと「9月26日」の日付入りの文科省の内部文書が映っている。

映っているんだけれど、この文書が何であるかという説明はなくて、しかも、「官邸の最高レベルが言っている」という部分が黒塗りをされている。爆弾みたいな文書を、本当にさり気なくぱっと映したのです。

なぜ、NHKは肝心の部分を黒塗りにして出したのでしょうか。

前川:出せなかったのでしょう。上からの圧力があったのでしょう。私に接触してきた記者さんは、ものすごく悔しがっていました。それで、社会部の取材してきた人たちが、せめてこれだけは映してくれと言って、最後にちらっと映したと。自分たちは取材で先行している、という意地ですよね。それをめざとく見ていたのが朝日新聞です。

【日経ビジネス 2017.9.7.】

出典:YouTube

前川前事務次官が、久しぶりにメディアの前で多くのことを語ってくれました
いずれの話もとても興味深いですが、このような話を聞けば聞くほど、私たちが知り得ない内部で、様々な深い闇が日本の中で大きく渦巻いているのを痛感させられますね。

出来れば前川氏の話をもっとたくさん引用したいところだけど、会員限定の記事のため、興味がある人は会員登録(無料)して読むことをおすすめするよ。
色々と特筆すべき点があるけど、まず改めてショックを受けてしまったのが、NHKをめぐるメディア圧力と情報操作の実態だ。

同じ加計疑獄の設計図流出の件でも、クローズアップ現代の放送が急遽中止になってしまい、番組を制作したプロデューサーの行方が分からなくなっているとの情報が漏れ出ているけど、「総理のご意向文書」の件でも、これと同じような安倍政権からの強い圧力があったことや、安倍政権と密着している幹部による報道統制がNHK内で徹底されてしまっている現実が、前川氏の詳しい証言で改めて浮き彫りになった。
(前川氏の話を聞く限り、朝日がこの件の報道に踏み切らなかった限り、例の文書は完全に闇に葬られてしまった可能性が高い。)

それと、前川氏がメディアの攻勢から避けるために自宅を抜け出てホテルに避難している中で、東京新聞の望月記者マスコミを代表して彼に記者会見を開くように要請をしてきたというエピソードも興味深かったけど、前川氏が詩織さんの告発会見「私の100万倍勇気がある」と敬意を表していることも、前川氏の人柄が良く出ているように思えるね。
山口敬之氏のレイプ逮捕が揉み消しにされた件ついて、前川氏は「彼女が問題提起をした権力の闇の方がずっと根深い気がします」と語ったけど、ボクも同じ気持ちだ。

なんせ、加計学園の方はまだ遠慮がちながらもマスコミがそれなりに報道しているものの、こちらの件はまったくと言っていいほど、マスコミは話題にすらしようとしないからね。
それだけ、日本国内で警察官僚が非常に強い権力を握っていることが分かるし、でっち上げでも何でも逮捕されたり、日常的に監視されたりする怖さから、多くのメディア関係者や野党議員もなかなか取り上げ辛い状況にあるのだろう。

安倍政権と密着する警察官僚が、詩織さんに対するセカンドレイプを促進する資料をネット上に流したことも、(新潮を除く)大手メディアはまったくと言っていいほど報じませんでしたね
前川さん本人も同じ警察官僚の監視によって、出会い系バーに調査に入っていたことを突き止められ、まさに会見を開こうかというタイミングデマ同然の読売スクープを報じられてしまいましたが、こうした現状を振り返っても、安倍政権によって、すでに日本は中国などと同じような体制の国に成り代わってしまっていることを痛感します。

「反共」やらを声高に叫び、共産党を誹謗中傷しながら、やっていることは現在の共産党などよりもよほど共産主義的であり、この政権が民主主義を心から憎んでいることがよく分かるし、これも安倍政権が抱える大きな欺瞞性や詐欺的な体質をよく表しているだろう。

「ロボットのように身も心も権力に捧げてしまうよりは、苦しみながらその感情を押し殺している面従腹背の方がいい」という言葉も前川氏らしいし、改めて色々なことを考えさせられたよ。

現在も夜間中学や高校中退を少しでも減らすべく、精力的にボランティア活動に参加されているみたいですし、今後も多大な社会貢献をされながら、様々な貴重なメッセージを発していって欲しいですね。

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