日本会議の重要人物が天皇の生前退位についに否定的な考えを示す
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東大名誉教授(日本思想史)・小堀桂一郎氏 「摂政の冊立が最善」
範例となりそうな前例を求めて、遡って国史を繙(ひもと)いてみても出てくるのは否定的材料の方が遙かに多い。退位された前天皇の国法上の地位、処遇、称号の問題。明治天皇の御治定にかかる一世一元の元号の問題。何よりも、天皇の生前御退位を可とする如き前例を今敢えて作る事は、事実上の国体の破壊に繋がるのではないかとの危惧は深刻である。全てを考慮した結果、この事態は摂政の冊立(さくりつ)を以て切り抜けるのが最善だ、との結論になる。
日本会議の副会長である小堀桂一郎氏が、産経新聞にて上記のように天皇陛下の生前退位に否定的な考えを表明しているぞ。
ボクはこの生前退位のニュースが飛び出してきた直後から、天皇家と日本会議の安倍政権の対立が本格化してきたことを疑っていたけど、やはりこれを見る限り、ボクの見立ては間違っていなかったみたいだ。
この産経の記事のこぼりさんの文章、ちょっと私には完全にチンプンカンプンだわ~!
でもなんとなく天皇陛下の生前退位に否定的だってことは分かるけど。
ボクも文章全体を読んだけど、思わず頭がくらくらしてきてしまったよ(^^;
なんだか、文章全体においては、やたらと古い言葉を多用しながら、天皇陛下への異常なまでの敬語で溢れ返っているんだけど、結局のところ、天皇陛下の生前退位の意向は「汲み取るべきではない」と言っているようだ。
それどころか、「国体(国の形という意味、国民体育大会ではないぞ)の破壊に繋がる」とも言い切ってしまっているわけで、何としても皇室典範を改正したくない本音が見て取れるね。
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江戸時代以前には、天皇が生前退位して上皇になるケースは50回以上もあった
天皇が後継者に天皇の座を譲り上皇(太上天皇)になることは、江戸時代以前は何度もあって、記録によると最も古いケースでは、697年に持統天皇が文武天皇に天皇の座を譲っている。
その後、江戸時代の後期に光格天皇が仁孝天皇に譲ったケースまで含めると、何と59人もの上皇が存在したということだ。(ウィキペディアより)
これは歴代の天皇の半数近くの数字になっていて、これらの事実から見ても、かつての日本では天皇の生前退位は珍しくも何ともなかったといえるだろう。
(その一方、明治時代以降に天皇が”神格化”されて以降は、様々な意図によって天皇の生前退位が認められなくなったようだ。)
したがって、現在の天皇が生前退位出来るように法改正を進めることは不自然なことでもなんでもなく、もし天皇に敬意を示し、その意向を尊重する思いがあるのだとしたら、それこそ積極的に皇室典範の改正に進まなければならないだろう。
ところが、日本会議の副会長がこう言っている上に、安倍政権も天皇陛下の生前退位に慌てふためき、政府関係者からすらも「生前退位は無理だ」なんていうコメントまで飛び出している。
こういう側面から見ていくと、安倍政権に密着しているこの日本会議は、やはり明治以降の大日本帝国に強い憧れを抱いている団体であることが透けて見えてくる。
明治維新は、むしろ日本が欧米に乗っ取られた出来事と見るべきで、日本が明治以降に帝国主義と軍事国家の道を歩んで行ったのも、欧米の武器・兵器産業がバックにあったと見る向きも多い。
つまり、日本会議のこうした姿勢は、天皇を神格化しつつも、本音ではただ単に天皇を政治利用しようとしている本音が見え隠れしている証で、さらに言えば、江戸時代以前の日本については、さして傾倒していないということの表れではないのだろうか。
えっと、、つ、つまり、日本会議は、日本を敬愛するフリをしているけど、実際はそんなことは全くなく、むしろ日本が海外に乗っ取られてしまった明治時代の日本の再興に力を入れているってこと?
前々からそういう疑いを持っていたけど、小堀氏のコメントを見ていると、そういう疑いがさらに強まったよ。
いずれコラムなどで詳しく綴っていけたらと思うけど、実は明治維新は日本にとってはおめでたい話でもなんでもなく、日本の「終わりの始まり」だったとボクは見ているよ。
まあお陰で、小堀氏のこのコメントは、日本の歴史上最も酷かった暗黒時代に憧れて、それを取り戻そうとしている日本会議と安倍政権の危険さを再認識することが出来たよ。
どうにか天皇陛下のこの意向(抵抗)が実を結んで、憲法改正を棚上げした上で、皇室典範の改正に向かうことが出来ればいいんだけど…どうやら、国民側が強い意志を示さない限り、これは実現しない気がするね。
果たして天皇陛下は、このままなす術なく安倍政権と日本会議に屈してしまうのか?この先の動きが注目されるね。
やっぱり、私もこんなアブナイ安倍政権に憲法改正をやらせるのは絶対に反対だわ。
私たちに身を呈して安倍政権の危険さを教えてくれた天皇陛下に感謝をする意味でも、生前退位の意向がどうにか実現されるよう、私も声を上げつつ願っているわ。
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