どんなにゅーす?
・2017年版の「自殺対策白書」において、厚労省が先進国G7の若者の死因について比較調査してみたところ、海外は「事故」が1位だったものの、日本のみが「自殺」が1位だったことが判明した。
・また、日本の15歳から39歳までの5年ごとの年齢区分で若年層の死因を調べてみたところ、全てにおいて自殺が1位だったことが判明。
・さらには先進7カ国の10万人当たりの自殺率を調べてみたところ、日本は18.5人で、これも先進7国中ワースト1だったことも分かった。
|
|
G7各国 若者の死因、「自殺1位」は日本のみ
厚生労働省がG7各国の若者の死因について分析した結果、1位が「自殺」だったのは日本だけでした。
30日、閣議決定された2017年版の「自殺対策白書」で、おととしの若者の死因を分析した結果、15歳から39歳までの5歳ごとの全ての年齢区分で死因の1位は「自殺」でした。このうち、30代前半は1992年以降の24年連続です。
また、G7各国について比較可能な最新の統計で若者の死因を比較すると、外国は「事故」が1位で、日本だけは「自殺」が1位でした。
若い世代の死因、自殺最多=15~39歳「深刻」-政府白書
人口動態統計を基に15年の死因順位を5歳ごとの年齢層別に見ると、10代前半や40歳以上は「がん」が最多で、2位に「自殺」「心疾患」が並ぶ。一方、15~39歳はいずれも前年と同様に「自殺」が最も多い。中でも20代後半は2位がんの3.8倍、20代前半も2位「不慮の事故」の2.9倍だった。
全体の自殺死亡率(人口10万人当たりの自殺者数)は18.5人で、先進7カ国の中で最も高い。
↓(参考)ネットに上がっていたその他の各国と日本の自殺状況の比較。
出典:しきそく
出典:しきそく
|
|
ネット上で、上記の報道に大きな動揺と衝撃が走っているようです。
私もかなり驚きましたが、ここまで日本が他の先進国と比べて(特に若い人たちの)自殺が多いとは思いませんでした。
なんだかネット上では、「日本だけが若者の死因で自殺が1位なのは、他の国と比べて圧倒的に事故が少ないから!それだけ日本は安全で素晴らしい国だということ!」なんていう説を振りまいている連中がいるみたいだけど…上のように、10万人当たりの自殺率で見ても、日本は他国と比べて圧倒的に自殺者が多い結果が出ているからね。
よって、この説は完全にデタラメだといえるだろう。
ただし、確かに上の表で見ると、日本は他の国と比べて事故死がかなり少ないのは確かなようだ。
しかし、それだけに、とても安全で治安もいい国であるにもかかわらず、特に未来のある若者が自ら命を絶ってしまう人が他国と比べても圧倒的に多いというのは、かなりの異常事態といえるだろう。
つまり、「身体的」には健康で安全で、生きていくこと自体には恵まれた環境である一方で、これと反比例するように心が著しく不健康な人が多く、「精神的」に深く病んでしまう人が続出していることで、多くの自殺者を生み出してしまっているともいえるかもしれない。
(ちなみに、自殺者の数そのものは2003年をピークに減少してきているみたいだけど、これは恐らく、少子化によって単純に若い人たちが減り続けているのが関係しているのではと推測しているよ。)
|
|
サッカー本田圭佑が発信した下記のツイートがネット上で物議を醸す!
↓この自殺者多発のニュースを受けて本田選手が発信したツイート。
他人のせいにするな!政治のせいにするな!!生きてることに感謝し、両親に感謝しないといけない。今やってることが嫌ならやめればいいから。成功に囚われるな!成長に囚われろ!!https://t.co/EHbPYpUI8e @YahooNewsTopics
— KeisukeHonda(本田圭佑) (@kskgroup2017) 2017年5月30日
自殺は主に他人のせいです。
それを他人のせいに出来ない人が思い余って自殺を選びます。
他人のせいにするなと言う意見は、成功者や自殺を選ぶほどの環境に身を置いていない傍観者の視点です。
今一度良く考えて発言する事をお勧めします。
考えが足りていないと言わざるを得ません。— 紅月 雨 (@koudukiame) 2017年5月30日
そういう社会や周囲の考えに押し潰されて死ぬんだよ。安易に強者の考えを押し付けないでほしい。社会のせいにしたって、政治のせいにしたっていいじゃないか。それで生きていられるなら。死を選択肢に入れたっていいじゃないか、それが逃げ道になって結果、生きていられるなら。
と俺は思う。— 眠気@ぼっち党員 (@comicmoviemusic) 2017年5月30日
「今やってることが嫌ならやめればいいから。」とおっしゃっていますが、自殺した人は、今生きることが嫌だから自殺したのでは…?
— pyon✾ちょこれいと@勉強しろ (@vanilla_matcha) 2017年5月30日
「他人のせいにするな」ね。(笑)
そんな使い古された他人の言葉で安易な綺麗事を言う前に、「自分の言葉で物を言う事」と、あと「社会全体を見れる目」を養って下さいな、本田さん。
貴方のそのポジティブさが、弱者を追い詰めるのではなく、もっと良い方に活かされるようにね。by 体育会系嫌い— アルデバラン@ネガティブASD (@theophilus0515) 2017年5月30日
お返事ありがとうございます☺15歳の我が子でさえ体育会系の人の脳ミソって筋肉でできてるのかな?と言っていました💦世の中「気合だ!」で成功する方もいますがそうでない方そうできない方色々いらっしゃると思います。そうですよね、好き好んで自ら命を絶つ方法を選ぶ人はいないですよね。
— みいRescueされましたm(__)m (@bamiy8823) 2017年5月30日
違うんだよ本田さん。人によっては本気でやめたいと思っても生きるためには辛いことをしなきゃいけない人もいるんだよ。それは他の道を見つけられないからなんだよ。新しい道を探すのには誰かを頼らなきゃいけないし、そして頼る人も選ばなきゃいけないし、そういうのが新しい壁になって苦しくなるのよ
— 気持ちの問題 (@sut03) 2017年5月30日
もちろん新しい道には人だけじゃなくてお金も必要だよね。そりゃ病院行くのだってお金かかるんだから。気持ちの病気になった人は結局死ぬ思いで働かないと病院にもいけない。不思議な世の中だと思うでしょ?
— 気持ちの問題 (@sut03) 2017年5月30日
それは本田さん、貴方が恵まれているから言えるのでは?
勿論本田さんは我々が想像がつかないような血の滲む努力をされた事でしょう。
そこは私も尊敬申し上げております。
でもね、とても感謝出来ないような虐待する毒親もいるし、病気や障がい等で頑張りたくても頑張れない人もいるんですよ。— リスポッケ (@dokudai0083) 2017年5月30日
※本田圭佑が若者の自殺に「政治のせいにするな」と理不尽説教! 蔓延る自己責任論…曽野綾子はいじめ自殺まで責め立てる【リテラ 2017.6.1.】
ご覧のように、サッカーの本田圭佑選手による、このニュースに対して発信したツイートが物議を醸している状況です。
他人のせいにするな!政治のせいにするな!!生きてることに感謝し、両親に感謝しないといけない。今やってることが嫌ならやめればいいから。成功に囚われるな!成長に囚われろ!!
ボクもこのツイートを読んでみて、この言葉が一体”誰”に向かって発せられたものなのか(自殺した人々に向けてのものなのか、自殺しようとしている人々に向けてのものなのか、それとも全ての人に向けてのものなのか)がよく分からず、読めば読むほどによく分からんのだけど、多くの人たちが指摘しているように、ボクも強い違和感を感じざるを得ないのは確かだ。
言っていることがあまりにも短絡的すぎて、おおよそ現在の日本国内で自殺者が多発している現状を理解しているものとも思えないし、そもそも何故いきなり「政治のせいにするな!!」という文言が出てくるのかも意味不明だよね。
(穿った見方をすれば、現在の安倍政権に向けてのラブコールなのか?)
とにかく、その真意は全く分からないけど、どちらにしても、このような「全ては(自殺したくなるほどに追い詰められた状況になってしまったことすらも)自分自身のせい」という、日本社会に強固に埋め込まれた「自己責任」という宗教的概念が、心が繊細で真面目な人々を無慈悲に自死に追い込んでいる実態があるものとボクは考えている。
さらに言ってしまうと、こういう「自己責任」思想が社会弱者の間で蔓延すると誰よりも嬉しいのは、国民を統治している支配者の側であることはいうまでもない。
ボクは、政治権力の関係者がネットなどを通じて、こうした過度な「自己責任」思想を密かに振りまいていることを疑っているけど(典型的なのは、片山さつき議員らによる生活困窮者&生活保護受給者叩き)、海外では、「国や社会が社会弱者をある程度の面倒を見るのが当たり前」という考えが国民の間で浸透していることで、生活が困窮すると、それが反政府デモや市民活動などを通じて、政治批判のエネルギーなどに結びつくことが多い。
だけど、今の日本ではこうした「自己責任」思想が強固に埋め込まれていることで、そういう動きはほとんど見られないからね。
これも、「社会のせい、政治のせい、他人のせいではなく、全てはお前自身のせいなんだ」という観念が多くの国民に刷り込まれていることで、おのずと追い詰められた社会弱者は自らで死を選ぶケースが多くなり、その一方で、政治はどんどん国民に冷たくなり、身内ばかりが私腹を肥やし、腐敗した政治が横行しまくっても、国民は「生活が厳しいのは自分たちのせい」だと思い込み、これに怒ったり反対する動きも国民から起こらなくなる。
よく考えると、こうした思想って、まさに、(為政者にとってはとても好都合なものの)私たち国民にとってはいいことはまるでないですよね…。
そうして、日本人が政治に対する厳しいチェックを怠るようになることで、国民から搾取された税金は政治家たちのふところと、日本を操っている海外の金融資本勢力にひたすら横流しされ続ける…と。
まさしく、これこそが、トルーマンらの日本を占領し続けている連中が編み出した、「最強の洗脳システム」なんだよ。
そういうわけで、本田選手はこれを分かって安倍政権に媚を売るつもりで言ったのか、それとも、彼もこうした風潮に洗脳されきっているのかは分からんけど…もっとボクたちは、「自分たちが豊かになるにはどうするべきなのか?」を根本的な視点を変えながら考え直す必要があるんじゃないかな?
まずは、今回のニュースについても深く考えて、日本がどれだけ特殊で不幸な状況に置かれているのかを認識することが大事なのではとボクは思うよ。
本当に、ここまで安全で安心であるにもかかわらず、若い人たちが自殺を選ぶケースが非常に多い現実は、とても多くの事を物語っていると思います。
この状況を深く考えた上で、自殺率を出来る限り減らしていくことこそ、私たち日本国民全体の「幸福度の上昇」に繋がっていくのではないでしょうか。
この記事が「良かった」「共感した」「参考になった」「役に立った」と思ったら、カンパ(ご支援)いただけますと嬉しいです!
●(new)クリエイター支援サイト「Ci-en」を通じた支援(クレジット・銀行振込・電子マネー等多くの支払い方法に対応)
100円~50,000円まで、自由に金額を設定しチップを贈ることが出来ます。(Ci-enを通じた詳しい支援の仕方はこちら)
↓「Ci-en」を通じた当サイトへのご支援はこちらから↓
●「note」を通じての支援(ゆるねとにゅーすイメージソングの購入…価格500円・税込・クレジットまたはモバイル決済)
楽曲の購入とは別に、クリエイターサポート機能を利用することで、100円~10万円までご支援いただけます。
楽曲を購入せずに、サポートのみ(100円~10万円)を行なうことも可能です。
(サポート機能について詳しくはこちら)
●月額ウェブマガジン「ゆるねとパートナーズ」のご購読(クレジット決済または銀行自動引き落とし)
およそ3日に一度配信(月10回)されるウェブマガジン「ゆるねと通信」や、管理人やキャラクターによる動画配信、不定期配信の会員限定記事などをお届けいたします。
金額は月500円~ご自由にお選びいただけます。
決済方法は、PayPalによるクレジット決済または銀行の自動引き落としです。
詳しくは「ゆるねとパートナーズ」のウェブサイトをご覧くださいませ。
|
|