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池袋暴走死傷事件、元通産省の高級官僚・飯塚幸三受刑者が老衰により刑務所内で死去…遺族の松永拓也さん「私たち社会がすべきことは、彼を非難し続けることではなく、悲劇を繰り返さないための道を考えること」

池袋暴走死傷事件、元通産省の高級官僚・飯塚幸三受刑者が老衰により刑務所内で死去…遺族の松永拓也さん「私たち社会がすべきことは、彼を非難し続けることではなく、悲劇を繰り返さないための道を考えること」

どんなにゅーす?

・東京・池袋の路上で乗用車を暴走させ、横断歩道を渡っていた母と娘を死亡させた上に9人に重軽傷を負わせた元通産省の高級官僚・飯塚幸三受刑者が、都内の刑務所内で、老衰のため93歳で死去したことが明らかになった。

遺族の松永拓也さんは、「心よりご冥福をお祈り申し上げます。妻と娘は本当に無念だったと思います。(省略)私たち社会がすべきことは、彼を非難し続けることではなく、彼の経験から学び、同じような悲劇を繰り返さないための道をともに考えることだと思います」とのコメントを発信し、多くの賛同と共感の声が寄せられている。

池袋暴走事故 飯塚幸三受刑者が老衰のため死亡

~省略~

旧通産省の幹部だった飯塚幸三受刑者(93)は、5年前、東京 池袋で車を暴走させ、松永真菜さん(31)と長女の莉子ちゃん(3)を死亡させたほか、9人に重軽傷を負わせたとして、過失運転致死傷の罪で禁錮5年の実刑判決を受けました。

関係者によりますと、飯塚受刑者は、先月26日に収容先の刑務所で老衰のため死亡したということです。93歳でした。

松永拓也さん“社会がすべきは悲劇繰り返さない道考えること”
事故で妻と娘を亡くした松永拓也さんはSNSでコメントを出し、「心よりご冥福をお祈り申し上げます。妻と娘は本当に無念だったと思います。ただ、飯塚さんにとっても、大きな責任を負いながら刑務所で最期を迎えたことは、とても無念だったことでしょう。私たち社会がすべきことは、彼を非難し続けることではなく、彼の経験から学び、同じような悲劇を繰り返さないための道をともに考えることだと思います」としています。

~省略~

【NHK NEWS WEB 2024.11.25.】

飯塚幸三受刑者死亡の報を受け、遺族の松永拓也さんが全ての人々に向け大切なメッセージ…「免許返納だけではなく、いかにして高齢者の方々が車に頼らずとも、安心して豊かな日々を送れる社会を築くか。それが、私たち全員にとっての課題です。私たちもいつかは高齢者になるのですから。」

↓松永拓也さんのXから一部引用。

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「天国で真菜と莉子に会えたなら、一言謝ってほしい」という想いは正直あります。しかし、それ以上に強い感情は抱いていません。彼が刑務所で最期を迎える結果となってしまったことに胸が痛む思いもあります。

今回の出来事は、高齢ドライバー問題が社会にとって大きな課題であることを、改めて考えさせられるものだと思います。懸命に生きてきた人々が意図せず他人の命や健康を奪ってしまう。そして刑務所で亡くなる。被害者や遺族も、一生事故の影響を背負う結果になる─。こうした悲劇をどう防いでいくのかを考えていかねばなりません。

ただ私は、「若年者と高齢者の対立構造」になることを望んでいません。免許返納だけではなく、いかにして高齢者の方々が車に頼らずとも、安心して豊かな日々を送れる社会を築くか。それが、私たち全員にとっての課題です。私たちもいつかは高齢者になるのですから。

飯塚さんの逝去を受け、私たち社会がすべきことは、彼を非難し続けることではなく、彼の経験から学び、同じような悲劇を繰り返さないための道を共に考えることだと思います。
8ヶ月ほど前、飯塚さんが刑務所で面会をしてくれた際、彼は深い後悔を滲ませていました。そして、私が交通事故を防ぐために活動している想いに応え、言葉を託してくださいました。それを無駄にしないためにも、私はこの出来事を未来の糧にし、安全な社会の実現を目指していきたいと思います。

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【X(@ma_nariko) 2024.11.25.】

池袋暴走死傷事故を引き起こした元通産省の高級官僚・飯塚幸三受刑者が、都内の刑務所の中で老衰により死去したことが報じられました。
当時は私たちも積極的にこの事件を取り上げましたが、愛する妻と娘を失った松永拓也さんによる、とても重要かつ温かみに満ちたメッセージに強く心を打たれました。

松永さんによる「免許返納だけではなく、いかにして高齢者の方々が車に頼らずとも、安心して豊かな日々を送れる社会を築くか。それが、私たち全員にとっての課題です。私たちもいつかは高齢者になるのですから。」との言葉にボクも全く同感だ。
この先、日本はさらなる極端な少子高齢化社会がやってくることは間違いないし、特に地方においては、生活のために高齢者がハンドルを握らざるを得ないケースがますます増えていくことだろう。

一昔前の日本においては、日本各地に鉄道網が張り巡らされており、多くの人々にとって重要な生活の支えになっていましたが、自動車社会の到来に合わせて、特に地方において、採算が取れない鉄道が次々と廃止
特に過疎化の地域においては交通の便がますます悪くなり、これが(基本的な運転動作に衰えが生じている)高齢者がハンドルを握らざるを得ない状況を生み出しています。

ボクは、採算が取れない鉄道路線を安易に廃止することについて、昔から反対する考えを持ってきたし、これもまた、(中曽根政権が推進した)国鉄からJRに民営化されたグローバリズムの弊害の一つであると感じている。
本来は、国のお金を積極的に投じてでも、地域住民の生活のための交通インフラを整備すべきだし、この高齢ドライバー問題も、元をたどれば日本の悪政が招いてしまったことだ。

海外においては、大都市部においても、自家用車の通行を規制し、その代わりに公共交通機関や自転車道を充実させる施策を行なう国も増えてきていますし、世界的に「超高齢者社会」になりつつある日本こそ、もっと真剣に対策を考えるべき段階に差し掛かっているのではないでしょうか。

行政レベルではまだまだやるべきことをやれていない感があるけど、免許を返納する高齢者も増えてきたうえに、(急発進抑制機能や追突防止機能など)間違った運転操作を抑制する補助機能を搭載した自動車が増えてきたし、少しずつではあるけど、民間や一般レベルでは事態を改善する動きが進んできている。
いずれにしても、このような悲劇を二度と起こしてはならないし、もっと行政が本格的に対策を行なっていくことで、全ての人が安心して暮らしていける安全性の高い交通システムが整備されていくことを願っているよ。

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