ついに、「原発由来ではない」根拠となっていた「当時5歳以下甲状腺がん未発症論」が崩れる
|
|
福島原発事故 当時5歳が甲状腺がんの疑い
東京電力福島第1原発事故の影響を調べる福島県の「県民健康調査」検討委員会は6日、当時5歳の1人が甲状腺がんかその疑いがあると明らかにした。甲状腺がん発生で放射線の影響は考えにくいとする理由の一つだった「5歳以下の診断例がない」状況が変わる可能性があるが、同委は「(影響が考えにくいとする)論拠を変える必要はない。これからどれくらい出るか検証する」としている。
小児甲状腺がん131人 被曝影響「考えにくい」 福島
福島県は6日、東京電力福島第一原発事故当時18歳以下の約38万人を対象にした甲状腺検査で、1月から3月の間に新たに15人ががんと診断され、計131人になったと発表した。うち1人は事故当時5歳だった。県の検討委員会は「これまでのところ被曝(ひばく)の影響は考えにくい」としている。
なぜ、当時5歳以下だった子供の甲状腺がんが発見されていなかったことが、「原発の影響ではない」と言えていたのか?というと、「チェルノブイリ原発事故において、事故当時5歳以下だった子供において、甲状腺がんが多く見つかった」というデータが背景にあったからだったんだけど…
ついに今回、「当時5歳以下」だった子供の甲状腺がんの可能性が発見されたことで、少なからず「福島原発由来ではない」と主張していた人たちは動揺したみたいだね。
こ、これは・・・かなり心配な事態になってきましたね…。
今後、当時5歳以下だった子供たちの発症が増えていく可能性もあるんでしょうか?
ボク自身は、今後こんなケースが増えていくのではとみている。
そもそも、今まででも131人もの小児甲状腺がんが福島県内だけで見つかっているけど、この数字はどう考えても異常に多すぎる。
その上で、どうもチェルノブイリと比較した上で「この点が違っている」などと言いながら「だからこれは原発事故由来ではない!」って言っている人がやたらと多いけど、「チェルノブイリと違う」からといって、「だから原発事故が原因じゃない」っていうのは、あまりにもずさんすぎるこじ付けの暴論であるとボクは思う。
だって少し考えてごらん。
「福島原発事故は、チェルノブイリ原発事故じゃない」んだ。
当たり前だけど、爆発の内容や拡散された放射性物質の核種や量、ありとあらゆる点で福島原発事故はチェルノブイリと異なっているんだ。
それなら、「チェルノブイリと違うのは当たり前」だし、すなわち違うからといって、その時点で「原発事故が原因じゃない」って言い切るのは、誰が考えてもおかしい理論であることが理解できるはずだ。
チェルノブイリと比較して様々な見地から考えるのは、過去にチェルノブイリ原発事故しか比較・検討する事例がないからであって、これは多少の参考にはなるかもしれないけど、その上で「チェルノブイリと福島は別々の事故である」との前提に立った上で、あらゆる点を考慮しなければならないんだよ。
どうも、福島県で健康調査をしている「原発由来ではない」って言っている医師たちは、専門的な見地で色々と主張しているものの、一番肝心で単純な「このような部分」を完全に無視しているようにボクには見えるんだな。
では何故、そうした見方に陥ってしまうのか?というと、答えは簡単だ。
「福島原発が原因であることを何としても認めたくない」っていう、本人達の願望や思惑が働いているってことだね。
それって、おおよそ専門家がやってはいけない思考ですよね!
わたしもそういう考え方は非論理的で、全く科学的ではないと思います。
この場合の正しい対応の仕方は、「チェルノブイリと福島は、全く別個の事例だ。そして、従来の認知されていた発生率(100万人に1人程度)から考慮すると、今回のケースは発生率が異常に高すぎる。これらを念頭に置いた上で、チェルノブイリを参考にしながら、注意深く今後の経過を観察する」・・・というものになるだろう。
そして、そうした見方をしていけば、もう現在は、「福島原発事故の影響がある」といった見方により傾いていく時期に差し掛かっていると、ボクは思うよ。
ネット上でも、同じような「チェルノブイリのデータ」を絶対的なものと崇めた上で、「この点がチェルノと違うから原発由来じゃない。この件を騒いでいる人間達は不安を煽る反日左翼!」なんて驚きの言論を展開しているメチャクチャな人たちもたくさんいるけど、こういう風にみてみると、いかに彼らの言っていることが論理破綻しているかが良く分かるだろ?
とってもシンプルで単純な話だけど、多くの「権威ある」人々やメディアが一斉に同じ論調を展開すると、普段から一方的に与えられる情報ばかりを浴び続けることに無抵抗になっている人たちは、何故か「なるほど、そうなのかな?」っていう心理が働いてしまうんだよな。
それだけ、原発事故の影響を小さく見せかけたい勢力(=原発を動かしたい勢力)が日本の実権を握っているってことですね。
そして、そういう勢力がテレビや新聞やインターネットを使って、あらゆるアプローチで私たちから正常な判断力を奪おうとしているんですね。
昨日の報道ステーションでは、このニュースを少しだけやっていたし、まだ僅かながら日本のメディアにも良心が残っているみたいだから、いかに、そういう僅かで貴重な情報から、多くのものを受け取れるか・・・ということかな。
いずれにしても、こうした話をみてみても、日本は見えない危機に直面していることをしみじみ感じてしまうね。
この記事が「良かった」「共感した」「参考になった」「役に立った」と思ったら、カンパ(ご支援)いただけますと嬉しいです!
●(new)クリエイター支援サイト「Ci-en」を通じた支援(クレジット・銀行振込・電子マネー等多くの支払い方法に対応)
100円~50,000円まで、自由に金額を設定しチップを贈ることが出来ます。(Ci-enを通じた詳しい支援の仕方はこちら)
↓「Ci-en」を通じた当サイトへのご支援はこちらから↓
●「note」を通じての支援(ゆるねとにゅーすイメージソングの購入…価格500円・税込・クレジットまたはモバイル決済)
楽曲の購入とは別に、クリエイターサポート機能を利用することで、100円~10万円までご支援いただけます。
楽曲を購入せずに、サポートのみ(100円~10万円)を行なうことも可能です。
(サポート機能について詳しくはこちら)
●月額ウェブマガジン「ゆるねとパートナーズ」のご購読(クレジット決済または銀行自動引き落とし)
およそ3日に一度配信(月10回)されるウェブマガジン「ゆるねと通信」や、管理人やキャラクターによる動画配信、不定期配信の会員限定記事などをお届けいたします。
金額は月500円~ご自由にお選びいただけます。
決済方法は、PayPalによるクレジット決済または銀行の自動引き落としです。
詳しくは「ゆるねとパートナーズ」のウェブサイトをご覧くださいませ。
|
|