どんなにゅーす?
・ホストによる深刻なトラブルや事件が絶えない中、行政が「悪質ホスト対策」に向けて動き始めた。
・ここ最近、国会でも議論が行なわれ、立憲・長妻政調会長らが報告書を提出し「性加害、人権侵害が横行し、深刻な社会問題となっている」と指摘。野党側からの要求に対し、松村国家公安委員長が「風俗営業法の順守を徹底し、法令に触れる行為があれば厳正に取り締まることが必要だ」と述べ、何らかの対策に乗り出すことを示唆した。
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悪質ホストクラブ利用の女性被害 取締りと女性支援へ 政府
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悪質なホストクラブでは、客の飲食代金を店やホストが立て替えて後から「売掛金」として請求し、利用した女性が返済のため風俗店で働かされたり売春を迫られたりするケースが相次いでいるということです。
これについて14日、参議院内閣委員会で、立憲民主党の塩村文夏氏は「さまざま法律はあるが適用できないものも多く、歯止めをかけるものが全くない状況だ」と述べ、政府の対応をただしました。
これに対し、加藤男女共同参画担当大臣は「性的サービスの強要など犯罪となる行為にもつながっており、当事者だけでは解決しがたい深刻な問題だ」と述べました。
そのうえで「警察による取締りなどに加え、困難に直面する女性たちが相談し、必要な支援につながる環境を整備することも重要だ」と述べ、関係省庁と連携して女性の支援に取り組む考えを示しました。
また、松村国家公安委員長は「風俗営業法の順守を徹底し、法令に触れる行為があれば厳正に取り締まることが必要だ」と述べました。
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悪質ホスト対策、立憲が政府に申し入れ 高額売掛金で客に借金
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立憲による当事者への聞き取りでは、ホストが身分を偽って20歳前後の女性に近づき、店で高額の「売り掛け(ツケ)」を背負わせるケースが報告された。20代の長女が3年以上にわたってホストに入れ込んだという女性は「娘は返済のために風俗店で働き、最後は捨てられた。全国には万単位の被害者がいると思う」と訴えた。
この日は、立憲の長妻昭政調会長らが、厚生労働省や消費者庁、警察庁の担当者らに要請書を提出。悪質なホストクラブについて「性加害、人権侵害が横行し、深刻な社会問題となっている」と指摘し、風営法に基づく取り締まりの強化や、適切な料金表示を指導するよう求めた。
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女子高校生に酒提供の疑い 歌舞伎町のホストクラブ代表を逮捕 被害女子高校生「ホストから風俗や路上売春で稼ぐよう言われた」【news23】
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「店のナンバーワンになるためにはお前の力が必要だ」
新宿区・歌舞伎町のホストクラブ「ARCANA」の代表、堤一彰 容疑者。2023年3月、当時17歳の女子高校生を、18歳未満と知りながら、客として立ち入らせたうえ、酒を提供した疑いがもたれています。女子高校生は、堤容疑者の店で働くホストから、毎日店に来るよう誘われていたということです。
当時17歳の女子高校生
「声だけの配信をするSNSで、ホストと知り合った。『付き合おう』と言われ交際していると思っていた。『店のナンバーワンになるためにはお前の力が必要だ』と言われ、店に毎日来るよう誘ってきた」女子高校生は、店に34日間通い、173万8700円支払っていました。
当時17歳の女子高校生
「ホストから風俗や路上売春で稼ぐよう言われた。50人以上と売春して、2か月間でおよそ200万円を稼いだ。自分の体を、見ず知らずの汚いおじさんに売っていた」女子高校生は事件後、入院。現在、心身のリハビリを受けています。
店に誘ったホストの男は、既に逮捕され、略式命令を受けていて、代表の堤容疑者は「17歳と知らなかった」と容疑を否認しています。
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「客を借金漬けにして風俗で稼がせる」悪質ホストの卑劣なマインドコントロール術
10代女性の被害者が急増。解決に向けて“売掛金禁止条例”の制定を目指す動きも~省略~
新宿区歌舞伎町で21年にわたって相談対応をしてきた「日本駆け込み寺」創設者で青母連の代表を務める玄秀盛さん(67)に、ホストの悪質な手口や「売掛金禁止条例」の必要性について話を聞いた。(取材・文/ジャーナリスト 富岡悠希)
統一教会と悪質ホスト
問題の根っこは同じ——悪質ホスト問題への報道が増える中、青母連の活動は今、どうなっていますか?
7月20日に設立して以降、電話相談は150件、面談は50件を超えた。今もそこの電話がなっているでしょう。ほとんどが青母連への連絡で、今も応対者が別の場所で話を聞いているところです。
全国から電話がかかってきます。「娘がホストにハマり、900万円の売掛がある」「ホストに貢ぐために、娘が風俗で働くというのを止めたい」。相談はこうした切実な内容ばかりです。青母連の立ち上げとメディアの報道が重なったこともあり、まさにパンドラの箱が開いたように感じています。
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ホストは若い女の子を、あの手この手でマインドコントロールしようとします。そして、中絶や過剰な風俗店勤務を強いるなどの性加害に加担しているのです。
この春、俺は1冊のノートを手に入れた。そこにはホストの新人研修で講師のホストが語ったホストの心得やテクニックが、4ページにわたってメモされていました。客の女の子に対して精神的な「鎖をかける」とか、言葉の「地雷をおく」といったテクニックで客を「マインドコントロール」状態に陥れるとハッキリ書いてあります。つまり、客に正常な判断をさせないという手法が横行しているわけです。
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悪質ホストは、女性に対して恋愛感情や結婚をエサにつけ入ります。そして「僕がナンバーワンになるのを手伝って欲しい」「将来、独立して店を持ちたいから支えて欲しい」とささやく。そして、高額な売掛を払わせるために、女性を風俗店勤務へと誘導するのです。女の子は惚れているうえに、マインドコントロール下にあるから、ホストの要求を飲んでしまいます。過剰なシフトで働くと体調を崩すようになるが、「僕たちの夢のために」とホストは休むことを許しません。
また、きちんと避妊せず「枕営業」をするホストもいます。女性は妊娠してしまうが、「今は2人で夢に向かって頑張っている途中だから無理だけど、今度は産もう」などと言って、中絶させるようです。その中絶費用はあえてホストが払ったりするケースもあります。これは共通の後ろめたいことを作って共犯関係を形成し、女性が引けないようにするのです。
ジャニー氏はアイドルになりたい男の子の夢を利用し、性加害を犯した。ホストは自分と一緒になりたい女の子の夢を利用し、同じく過剰な風俗勤務や中絶による性加害をもたらしている。夢を利用する点で同じ構造を持っているのです。
——何か対策はありますか?
25歳以下の「青少年」に対してはホストが売掛ができないように「売掛禁止条例」を作るしかないでしょう。20代以下の普通の女性に、一晩で50万円や時に100万円以上ものツケを払わせるのは、どう考えてもおかしい。根本を止めさせなければいけません。
2022年4月の民法改正で成人が18歳になりました。それまでは18歳・19歳だったら「未成年者取消権」が使えて、売掛も帳消しにできましたが、今はできません。むしろ、若年女性が標的となっているのが現状です。
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内閣委員会終了後はただちに内閣部門会議へ。昨日に引き続き悪質ホストクラブ問題でヒアリング。今回はお嬢さんがホストにはまって抜け出せなくなった母親から生々しい被害の実態をリモートで伺いました。
この問題は聞けば聞くほど、若い女性を食い物にする悪質ホスト問題の根深さがよく分かります。 pic.twitter.com/xhMzR4pGhy— 杉尾ひでや 参議院議員 長野県選出 (@TeamSugioHideya) November 14, 2023
悪質ホストの「背後に犯罪グループ」
警察庁長官“異例発言”で浮上した「反グレが売掛金を回収」「海外の風俗店に“トバす”」驚きの実態
(デイリー新潮)警察当局の真の狙いは、悪質なホストの背後にひそむ「反社」勢力の炙り出しにあるという。https://t.co/GGIJ1Nj7OU
— 岡崎 (@anselyosemite) November 18, 2023
【悪質】本人に代わってホストクラブに売掛を返済しにいきました→拒否
「本人からしか受け取れません」
「担当に手渡しでしか受け取れない」
「店でしか売掛は返せない」かなり悪質と言える。これ警察介入させたほうがいいだろうね。#ホスト #歌舞伎町 #売掛pic.twitter.com/KGYHOlgUFH https://t.co/V1eP2ndH3M
— 爆サイ.com【公式】ツイッター (@bakusai_com) November 5, 2023
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ようやく行政レベルで「悪質ホストクラブ対策」が始動か?ホスト業界と繋がる非合法組織の存在やカネの流れについても解明する必要あり!
悪質ホストの「背後に犯罪グループ」 警察庁長官“異例発言”で浮上した「半グレが売掛金を回収」「海外の風俗店に“トバす”」驚きの実態
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11月16日、警視庁は東京・歌舞伎町のホスト・瀬井聴弥容疑者(35)を恐喝と傷害の容疑で逮捕。勤務先のホストクラブの女性客(30代)の顔を殴って「まだカネあるだろ」と脅し、現金10万円を奪った疑いだ。女性の飲食代の売掛金(ツケ)を回収する目的だったと見られている。
「17日には客として通っていた女子高生に酒を提供したとして、歌舞伎町でホストクラブを経営する男の逮捕も発表されました。女子高生は170万円を超える売掛金を払うため経営者に指示され、パパ活や新宿・大久保公園で“立ちんぼ”を30回以上も繰り返していたといいます。摘発は東京だけでなく、名古屋などでも行われており、警察当局の強い意志を感じます」(全国紙社会部記者)
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スカウトとは“持ちつ持たれつ”
ホストと犯罪グループの関係について、歌舞伎町のホストクラブ関係者はこう話す。「売掛の回収をいわゆる“半グレ”という集団に委託している店舗があるのは事実です。店によって違ってきますが、回収金の1~2割程度を手数料として払っていると聞いたことがある。それだと大した稼ぎにならないと思うかもしれませんが、客1人の売掛が数百万円にのぼるなどザラで、数件もこなせば、回収する側もそれなりの儲けを手にできるそうです」
ただし最近は警察の取り締まり強化を警戒して、回収の際に「脅し文句は使わない」「自宅マンションの敷地には入らない」など、半グレ側も逮捕リスクを回避する行動を取っているという。
もう一つ、警察当局が注目している存在が「スカウト」とされる。警視庁は1日、日本最大の風俗スカウトグループ「ナチュラル」の幹部ら14人を逮捕したと発表。グループメンバーに「制裁」と称して凄惨なリンチを加えた監禁と強制わいせつ致傷の容疑だが、実はホスト業界との関わりも深いという。
オーストラリアの風俗店に…
「ナチュラルは歌舞伎町を拠点とし、登録メンバー1000人を擁するイケイケ集団。ホストが売掛の回収のため、女性客を風俗に“落とす”ことはいまもフツーにありますが、最近は女性が“自発的”に働くよう仕向けることが徹底されている。その際、スカウトを介して稼ぎやすい風俗店を紹介してもらうケースは少なくない」(同)~省略~
都内でアテンダー業を営むモデルプロダクション社長がこう続ける。
「今年に入って“海外出稼ぎ”がブームになっていますが、実はホストが売掛清算のため、オーストラリアなど海外の風俗店に女性客をトバすケースが増えています。“海外なら身バレしないし、月200万円稼げる”などの甘言にたぶらかされ、異国の店舗型ヘルス店で働いている女性を複数知っている。たとえばオーストラリアに観光ビザで入国した女性が1~2週間で50~100万円程度を稼いで帰国。すこし期間をおいてまた“出稼ぎ”に行く……を繰り返すパターンが多い」
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「闇カジノ」「違法薬物」の影
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「パパ活や大久保公園周辺で男性から声を掛けられるのを待つ女性たちの多くが、その動機としてホストに貢ぐことを挙げており、警察当局も“元凶”であるホストへの取り締まりは急務と考えていました。同時にホストの背後に闇カジノや違法薬物との繋がりを指摘する情報も以前から寄せられており、ホスト摘発を突破口に、その周囲に棲息する反社勢力にも捜査の手を伸ばしたい意向です」(前出・社会部記者)
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あまりにも遅すぎましたが、ようやく行政が「悪質ホスト対策」に動き出そうとしています。
管理人さんは以前からホストをめぐる深刻なトラブルが多発していることを問題視し、「何らかの規制」が必要と指摘してきましたが、ここ最近になって急に国会でも積極的に取り上げられ、政府も法整備に乗り出すような動きを見せ始めてきましたね。
今回も例によって「自称(ナンチャッテ)保守」の”自己責任大好き”連中が「こんなことに税金を使うな」「ホストに嵌った女を救うならキャバクラに嵌った男も救え」などと騒いでいるけど、この問題は、男性向けの風俗などとは次元が異なっているかなり根深い問題であることを知るべきだ。
上のダイヤモンドオンラインの記事でも述べられているけど、まさに統一教会などのカルト宗教の問題とも共通するものであり、これまで行政がホスト業界を野放ししてきてしまったせいで、近年ますますこの業界に莫大なカネが集まるようになっており、さらには元より犯罪性思考を持つ詐欺師のような連中が多数群がってくる極めてブラックな業界と化してしまっているのが現状だ。
これというのも、ホスト業界そのものに「売掛」(客側が支払う金額を一時的にホストが立て替え、後で客に請求する)というシステムが常態化しており、(ぼったくりとも言える)法外な金額を長きにわたって客の女性に手段を問わずに請求することが当たり前になっていることが全ての問題の根源であるといえそうです。
キャバクラや性風俗などの男性向けの接客業は、昔から行政(警察)がある程度の目を光らせており、それにより、ある程度クリーンな料金システムが敷かれている場合が多いけど、ホストクラブは近年になって急速に増えて興隆していったことが影響しているのか、どうもそのチェック体制が甘く、これが深刻なトラブルが多発する一因となっているようにみえる。
さらにいえば、例えば、男性向けの性風俗店は「その場で客側の欲求が満たされる(身体的な接触を通じた接客業)」のに対し、ホストクラブの場合は「あえてその場で欲求が満たされないようにする(精神的な接触を通じた接客業)」ことで、女性客が精神的な依存状態に誘導されていき、そこから抜け出せなくなってしまいやすいという性質があることも大きな違いといえるだろう。
男性と女性の性愛に関する「生物的な構造の違い」が、このような差異を生んでいるとも言えそうですし、「女性の精神的な隙間や深みに巧みに漬け込んでくる」(詐欺とほとんど変わりない)からこそ、ホストをめぐる深刻なトラブルが跡を絶たないということですね。
男性がキャバクラにのめり込んで多額の借金を作ったとしても、風俗で働いて無理やり返済させられるなんてことはない(だから店側も元から客が払えない金額を請求しない)し、つまり、女性がホストクラブを利用した時点で、「ホストにツケを作る→風俗で働いて返済」という”地獄へのレール”が(客本人の自覚がないままに)敷かれてしまうことが事態をここまで深刻にさせているというわけだ。
そんな中で、ようやくここに来て行政が動き出したのも、先日発生した歌舞伎町のホスト刺傷事件や、「頂き女子りりちゃん」をめぐる巨額詐欺事件、そして、ソフトバンクの元部長らとホストが共謀した詐欺事件と、ホストが関わる重大事件が立て続けに起こったことも大きかったのだろう。
利用客の女性だけでなく、その家族や親族、さらには全ての人々が悪影響を受けるようになってきているし、このままでは、莫大なカネを持つ悪質ホストが政治的・社会的により大きな影響力を持つようになり、ますます様々なところで深刻な問題を起こすようになるだろう。
そういう意味でも、何らかの規制は絶対に必要だし、まずは、若い女性に対して売掛を禁止するルールを作る、(利用金額をあらかじめ明瞭に提示させるなど)行政が厳しいチェック体制を敷いていく、さらには、これまで以上に社会全体に向けて強い注意喚起を行なっていくなど、現状で出来る限りの対策を行なうだけでも、今よりはマシになっていくのではないかな。
そして、ホスト業界のバックに半グレや暴力団、特殊詐欺組織などの黒い影が見え隠れしている中、これらの繋がりを明らかにしつつ、利用客から非合法なやり口で搾取されたカネがどこにどのように流れているのかについても解明する必要がありそうです。
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