どんなにゅーす?
・2019年5月10日、読売テレビ「かんさい情報ネットten.」の中で、一般人の性別を確認する「男性か女性かどっち?」との企画を放送。番組中にコメンテーターの若一光司氏が「どういう感覚ですか、これは報道番組として」「個人のセクシュアリティーに関してそういうアプローチをすること自体が、人権感覚、人権認識にもとります」と異例の非難を行なう事態が発生した。
・視聴者からも多くの批判が殺到したことを受けて、同番組は15日、20分にわたる検証特集を放送し視聴者に対して謝罪。問題の企画のロケに参加したお笑いコンビ「藤崎マーケット」もツイッター上で謝罪と後悔の念を綴った。
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出演者が苦言「よう平気で放送できるね」 TV企画物議
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報道番組「かんさい情報ネット ten.」で放送されている、お笑いコンビ・藤崎マーケットが、街の人々の疑問を調査する「迷ってナンボ!」と題するコーナー。大阪市内の飲食店を訪ねた2人が「常連客の性別がわからない」との話を聞き、客本人に「性別はどちら」「彼女は?」と質問したり、保険証の性別欄を確認したりした。「おっぱいあります?」と尋ね、客が「ちょっと触ってみます?」と答えると、胸のあたりに触れる場面もあった。「正真正銘の男だった」「これで、疑問は解決。お兄さん、失礼なことを聞いてすみませんでした」というナレーションも入っていた。
VTRを見た若一さんは「個人のセクシュアリティーにそういう形で踏み込むべきじゃないです。そんなものをよう平気で放送できるね。どういう感覚ですか、これは報道番組として」「ご本人がテレビに出ることを了解していたとしても、個人のセクシュアリティーに関してそういうアプローチをすること自体が、人権感覚、人権認識にもとります」などと批判した。(杢田光)
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読売テレビ「ten.」番組内で問題コーナーを約20分検証、再び謝罪
性別を探る企画が問題になった読売テレビの夕方のニュース「かんさい情報ネット ten.第1部」(月~金曜、後4・47、関西ローカル)で15日、「5月10日放送の問題について」として、あらためてなぜ放送に至ったのかを約20分に渡り検証、謝罪した。
冒頭、中谷しのぶアナウンサーが「先週金曜日の放送で私たちは放送機関として人権上著しく不適切な放送をしてしまいました。改めて深くお詫びいたします。山川解説委員とともに、なぜあの放送をするに至ったか、経緯をご説明させていただきます」と謝罪。山川友基解説委員が「とにかく一刻も早く、なぜあの放送が行われたかについて視聴者の皆様に、まず、現状わかっていることについて、今日の時間を作りました」と経緯を説明。現在、たくさんの批判の声を検証する作業している最中だと明かし、『まず協力していただいたご本人への取材に傾注するあまり、人権上の社会的配慮が欠如していたこと』『厚意で取材に協力して下さった方々にご迷惑をおかけすることになったこと』を問題点として上げた。
また10日の放送で、VTRに怒りを見せたコメンテーターの作家・若一光司氏も出演。「問題のVTRを見たのは生放送の最中が初めて。正直に言いまして、怒りを感じました。完全なプライベート侵害、人権蹂躙」と振り返った。そのうえで当時の自身の対応を「どう対応するか迷いました。自分が声を出したことで怒鳴ってしまうことで、また別の不快感を与えるかも」といったことがよぎり、番組終了後にスタッフに問題提起することも考えたが「いままさに、この放送で傷ついている人がいる」と思い、声を荒らげるに至ったことを明かした。
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藤崎マーケットが謝罪「違和感には気づいていた」 読売テレビの性別確認企画のリポーター役
読売テレビ(大阪市)が放送した一般人に性別確認する企画が物議を醸した問題で、現場レポートをしたお笑いコンビ「藤崎マーケット」が5月14日、Twitterで謝罪と後悔の言葉をつづった。
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ボケ役のトキさんは、「期待に応えようと張り切ったことがスベった上に人を傷つけてしまいました」とツイート。「違和感には気づいておりましたのでその場でカンペに口出すか編集にも立ち会うかすべきだった」と後悔の言葉を綴った。
ロケ場所となった飲食店にも謝罪の言葉をかけた上で、「これからもtenをよろしくお願い致します」と呼びかけた。
ツッコミ役の田崎さんも、「ディレクターの指示の上やっていたとしても現場でロケ自体を止める事が出来たし止めるべきだった」と反省の言葉を口にし、「お店の方、このコーナーを見て不快な思いをされた方、このコーナーを楽しみにしていた方々本当に申し訳ございませんでした」と謝罪した。
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現在放送中のtenです。#関西テレビ#情報ネットten#若一さん #藤崎マーケット#動画 pic.twitter.com/tkG8tivBfQ
— まっちぃ♡2児の娘ママ@ブロガー (@mckmck0509) 2019年5月15日
あの取材を放送していいのか、打ち合わせの段階で不信感に思ったスタッフさんも多かったはず。
大切なのは、自分の意見をしっかり伝えていく事だと思った💭
目上の方に発言するのは勇気がいるけど、“伝え方”次第で物事はいい方向に持っていけるよね。#ten #動画 #藤崎マーケット #若一光司 #謝罪 pic.twitter.com/CqGrelCRup— まっちぃ♡2児の娘ママ@ブロガー (@mckmck0509) 2019年5月15日
ten.の差別的な取材の件について、放送中に叱責した若一さんがそれについての意見を今番組内でしっかり時間を割いてお話しされてる。そして、制作から放送までの流れを番組内で説明して謝罪。やってしまったことはとても下品だったけど、ここまでしっかり説明、謝罪をする番組はすごいと思う pic.twitter.com/BUYdq9bvAM
— ogamayo (@ogamayo) 2019年5月15日
あ、こないだのやつ謝罪してはる。しっかりやるみたいやな。#ten. pic.twitter.com/2Sa8vByier
— すすす@sussumq (@sussumq207) 2019年5月15日
若一さんの言葉1つ1つが
番組のためを思っているのがわかる…#ten pic.twitter.com/y8AKjJB4QH— 遊楽 (@sukima_yura) 2019年5月15日
「そんなつもりでは無かった」という公人の謝罪とも言えない謝罪が多い中、報道番組として、事実と向き合って謝罪をし、解説し、経緯を説明してくれた。影響力の高いテレビ番組であること、より良い社会を作るための報道番組であること。自浄作用がきちんとあって本当に良かった。これから。#ten
— たかつとかかなとか。 (@kana_color) 2019年5月15日
ニュースten.5月10日の件で若一さん涙ぐんでるつらいなう… pic.twitter.com/Iki55srcbz
— 20世紀すなふきん (@seikisunahukin) 2019年5月15日
1回目と2回目は別々の人がチェックしないとな・・・#ten pic.twitter.com/8LfoJK0U9O
— たい (@Kunio0925) 2019年5月15日
こんな番組見たことない
自分の番組で起きたことにここまで真摯になって謝罪する番組あるだろうか
問題があったのは間違いないし、マスメディアとしては道を外したと思う
だからこそ真摯になっていることでこれからのtenに真の報道番組見なってもらいたい#若一光司#中谷しのぶ#ten
— ひで (@KHI_zzr) 2019年5月15日
いじめもそうだけど、「これぐらいやってもいいよね」という空気はメディアに影響されがちだと思う。こうして大きな問題なんだということをテレビ側が何度もはっきりと示すのはいいこと。みんなで真剣に考えるきっかけにもなるし。
それから、若一さんはキレてないよ
— 市猫 (@katookiyoko) 2019年5月15日
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「性別を確認する企画」で多くの批判が集まっていた「ten.」が、大々的な「謝罪・検証特集」を放送!
出典:ytv
「男性か女性かどっち?」の企画で多くの批判が集まっていた「かんさい情報ネットten.」ですけど、20分にわたる大々的な検証特集が放送されて、改めて関係者の皆さんが謝罪を行ないましたぁ。
ネット上では、こうした番組の対応に好意的な声が多く上がっている感じですけどぉ、やっぱり「どうしてこんな内容が放送されてしまったのか?」の疑問は拭えないですぅ。
藤崎マーケットの二人も「違和感を感じながらもそのままやってしまった」みたいなコメントをしているけど、これこそ、日本社会が持っている”病巣”をよく示しているといえそうだ。
つまり、この国においては、とりわけなんとなく醸成されている「空気」に多くの人が流され、これが社会弱者などに対する圧力や犠牲などを生み出していること、そして、日本全体の知性やモラルが明らかに低下・悪化に向かっていることが、今回の事例においてもみてとれる。
そもそも、大多数の人々の間で、「やっていいことと悪いこと」の峻別があれば、このような企画は放送されないはずだし、もし「一部の人」のモラルの欠如で一旦企画が持ち上がったとしても、多くの人が違和感を唱えたりストップをかけることができれば放送されることはないはずだ。
つまり、それだけ、多くの人々の間でモラルや良識の低下がどんどん進んでいては、おかしなことに対して「もの申す」人も極端に減ってきているということがいえるんじゃないかな。
もともと、目上の人たちに対して従順な性質を持っている日本人ですけどぉ、ここ最近の安倍政権と官僚の人たちとの関係をみても、そんな「良くない部分」がますます増長してきているように見えますし、こうした構図(組織の下部の人々の”奴隷化”と組織のトップの”独裁化”)が社会全体に浸透しつつあるのかもしれないですぅ。
「組織のトップが”独裁化”し、組織の下部が”奴隷化”する」…これこそ、日本社会全体で「知性」や「思考力」がかつてなかったまでに劣化してきていることの何よりの証だし、「弱い人々」への配慮や思いやりが欠如した社会の行き着く先は、うつや自殺が蔓延する社会や、戦争や争乱などで社会弱者が大量に殺される社会だ。
今回は、番組自体が深く反省した上で再発防止を掲げて謝罪した分、まだ良かったけど、これも近年のマスメディア界において、良識や判断力が欠如しつつあることを象徴するような騒動であるといえそうだ。
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