福島原発の「ポジティブキャンペーン」に利用される芸能人たち
|
|
本日、プライベートで東京電力福島第一原子力発電所に視察に入りました。
防御服はもう必要ありませんでした。建屋付近まで行きましたが線量は0.01。3時間で歯のレントゲンぐらい。労働環境が良すぎて驚いた。女性も沢山います!知らな過ぎた! pic.twitter.com/NsnSqiEH7B— カンニング竹山 (@takeyama0330) 2016年5月31日
東京電力福島第一原子力発電所には何回も福島県に通うなかで東京電力さんと知り合い数ヶ月前から申請し本日視察させてもらいました。1Fの現状はマスコミ報道と全然違いました!隅々見せてもらいましたがとにかく安全で皆さん楽しく働いてます!マスコミさん、是非ちゃんと真実を伝えた方が良いです!
— カンニング竹山 (@takeyama0330) 2016年5月31日
↓防護服も着用せず軽装で作業できていることをアピール。
忘れてました。写真は視察のグループだった共同通信の高橋さんが撮ってくれました。
9割近くの場所でこのような格好で作業出来るようになったので作業員の方も楽になり作業効率が上がったとの事。では。 pic.twitter.com/2mnsa7nDWx— カンニング竹山 (@takeyama0330) 2016年6月1日
カンニング竹山「福島第一原発を視察した。とにかく安全で作業員は楽しそうだった」
お笑い芸人のカンニング竹山は5月31日、ツイッターに「本日、プライベートで東京電力福島第一原子力発電所に視察に入りました」と書いた。何度も福島県を訪れるうちに東京電力社員と知り合い、数か月前に申請したという。「防護服はもう必要ありませんでした」と報告している。
うーん、どうやら芸能界の中でも身体を張るポジションにいる芸人などが、福島原発の「安全キャンペーン」に、文字通り「身体を張って」駆り出されてしまっているみたいだね。
今現在も、まとまった線量の放射性物質を出し続けている「異常事態」だっていうのに、こんな「隠されている側面」をより隠した上で、安全で安心などと「表面的な現状」のみをアピールしていることの「重大性」を果たして彼は分かっているのか。
色々と考えてしまう一件だね。
ほんとに、こんなに原発建屋のすぐ近くで、マスクもしないで大丈夫なのかしら?
ちょっと竹山の体調のことも心配になってきてしまうわ。
うーん・・・話を聞いてると、竹山は「何度も福島原発を訪問している」っていうしね。
はっきりいって、破壊された建屋の放射性物質の封じ込めが完全に終わった上で、ある程度の年数が経ってからでないと、作業員以外の一般人はむやみやたらに原発の敷地内には入るべきではないとボクは思うよ。
前の記事でも紹介したように、避難区域に近い一般の人が生活しているエリアでも高い線量が観測されているというのに、「原発建屋すぐ近くの線量がとても低い、とても安全だ」って言われても、おおよそそのまま鵜呑みすることは出来ないな。
彼は根っからの悪人ではないと思うし、ただ単に騙されたり洗脳されている状態で、こういう役をやらされているのかもしれない。
「世間に貢献したい」という純粋な思いでやっているのだとしたら、お金をもらってやっている以上に事態は深刻で難しいし、こういう弱い立場の人間を「食べて応援」などの広告塔にした上で、さらに純粋な一般国民に対して「福島原発は安全」と錯覚させようとしているのなら、それこそ、「いいようのない恐怖」を感じてしまう。
|
|
この件を機に、またしても原発推進派と脱原発派で激しい衝突が発生中…
つまり、原発推進派は、「人の善意」を利用してまで、「原発安全キャンペーン」を展開しているって事なのね。
確かにそれって、本当に恐ろしいことだわ。
ネットの論調を見ていると、やはり原発推進勢力には「カルト宗教めいたもの」が背後にいるような気がしてきてならない。
言ってみれば、理屈など関係なしに、「原発は必要で安全なものだ!」って心の底から信じ込んでしまっているような人間達だ。
もちろん、そのてっぺんには、「金儲け」や「裏の思惑」があって原発を続けたい人間たちがうごめいているんだけど、問題はその「下位にいる人たち」だ。
「右翼と左翼」についての話でもしたけれど、原発推進の自分達を「善」と位置づけた上で、脱原発勢力を「悪」とみなして、この二つを「線引き」した上で、脱原発を主張する人々と不毛な衝突をネット上で延々と繰り返しているのが、何より深刻な事態だ。(もちろん、脱原発派側も同じような「善悪論」で考えてしまうからこそ、こうした争いにはまってしまう。)
自民党と関係の深い新興宗教なんかが「原発推進の教義を説いている」みたいだけど、それを信仰している信者たちがネット上に大量に動員されているみたいだから、この先ますます「原発安全キャンペーン」の盛り上がりと、脱原発派との争いは混迷を深めていくだろう。
今回のカンニング竹山の件もそうだけど、芸能界をも動員した巨大な原発推進勢力やそれを支える大手宗教団体、そしてそれらからカネをもらっている言論人、これらが渾然一体となって日本の内部に横たわっている現実を見ると、いかに日本の病巣が深刻なものかが、ひしひしと感じられてしまうね。
わたしも、今まで「絶対に安全!」って言われてた原発が4つも爆発してしまうくらいの異常事態なのに…何故それを「大したことがないこと」として片付けようとしたり、真相を追及したり重く考えようともしないのかがとっても不思議だったけど…
想像以上に、そこには「深い闇」が横たわっているのね。
この先日本がどうなってしまうか、ますます心配だけど、そんな連中の思惑通りに染まってしまわないよう、自分でしっかりと考えながら情報を受け取っていこうと思うわ。
まとめ
この記事のように、福島原発事故の容赦の無い現実を教えてくれる情報もあるものの、今回のように、いわゆる「現実逃避」を誘うような情報の方が前面に出てきているのが今の日本の現状だ。
これはすなわち、「原発推進勢力が安倍政権の下で最近ますます力を得てきている」との裏づけともいえるだろう。
忘れてはいけないのが、「福島原発事故は現在進行形で起こっている」ということ。そして、「福島を再び巨大地震が襲い、壊れかかっている建屋や4号機の燃料プールが崩壊すると、福島や東日本はさらに深刻な事態に陥る」という現実だ。
このような「危うい状況」の下に成り立っている福島原発の現状を、「とても安全で安心」と言いたげなカンニング竹山のレポートには、手放しで賛同するわけにはいかない。
ネット上では早速、竹山を擁護した上で、彼に批判的な人々を痛烈に「口撃」する言論人が出てきているようだけど、このような原発推進勢力が次々と繰り出してくる罠にはまってしまわないよう、冷静に状況を見た上で一つ一つ判断していきたいものだ。
この記事が「良かった」「共感した」「参考になった」「役に立った」と思ったら、カンパ(ご支援)いただけますと嬉しいです!
●(new)クリエイター支援サイト「Ci-en」を通じた支援(クレジット・銀行振込・電子マネー等多くの支払い方法に対応)
100円~50,000円まで、自由に金額を設定しチップを贈ることが出来ます。(Ci-enを通じた詳しい支援の仕方はこちら)
↓「Ci-en」を通じた当サイトへのご支援はこちらから↓
●「note」を通じての支援(ゆるねとにゅーすイメージソングの購入…価格500円・税込・クレジットまたはモバイル決済)
楽曲の購入とは別に、クリエイターサポート機能を利用することで、100円~10万円までご支援いただけます。
楽曲を購入せずに、サポートのみ(100円~10万円)を行なうことも可能です。
(サポート機能について詳しくはこちら)
●月額ウェブマガジン「ゆるねとパートナーズ」のご購読(クレジット決済または銀行自動引き落とし)
およそ3日に一度配信(月10回)されるウェブマガジン「ゆるねと通信」や、管理人やキャラクターによる動画配信、不定期配信の会員限定記事などをお届けいたします。
金額は月500円~ご自由にお選びいただけます。
決済方法は、PayPalによるクレジット決済または銀行の自動引き落としです。
詳しくは「ゆるねとパートナーズ」のウェブサイトをご覧くださいませ。
|
|