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仙台市青葉区の市立中学2年の自殺、担任に「同級生からズボンを下げられた」と訴えていたことが判明、学校側は明確な対応をせず

仙台市青葉区の市立中学2年の自殺、担任に「同級生からズボンを下げられた」と訴えていたことが判明、学校側は明確な対応をせず

どんなにゅーす?

・2017年4月26日に宮城県仙台市青葉区の市立中学2年の男子生徒がいじめを苦に自殺した事件について、被害者の男子生徒は、担任に対して「同級生からズボンを下げられて冷やかされた」などと訴えていたことが判明。

・文科省のガイドラインでは「多くの生徒の前で服を脱がされ裸にされる行為は、生徒の心身に重大な被害が生じるいじめの重大事態」と定められており、この状況にも明確な対応を行なっていなかった学校側の姿勢に批判の声が出ている。

自殺の中学生 担任に「同級生からズボン下げられた」

先月26日、仙台市の中学校に通う2年生の男子生徒が、休み時間に学校を出て、自宅近くのマンションから飛び降りて死亡し、警察は自殺したと見ています。

学校側は、男子生徒が去年6月に学校で行われたアンケートに「悪口を言われる」と答えていたとして、今月1日になって、いじめがあったという認識を示しましたが、先月の時点では、明確にいじめがあったという認識は示していませんでした。

ところが男子生徒は、去年11月のアンケートにも「恥ずかしいことをされる」と回答し、担任に対し「同級生からズボンを下ろされ、冷やかされた」と訴えていたことが、教育委員会への取材でわかりました。

文部科学省のガイドラインでは「多くの生徒の前でズボンと下着を脱がされ裸にされた」といった事例は、生徒の心身に重大な被害が生じるいじめの重大事態とされています。

【NHK NEWS WEB 2017.5.3.】

<仙台中学生自殺>同級生らに悲しみ広がる

同日午前、自宅近くで営まれた葬儀には遺族や学校関係者ら約百数十人が参列。同級生が色紙に寄せ書きをして突然の別れを惜しんだ。
同じクラスの男子生徒は「駄じゃれ好きでクラスのムードメーカー。まだ実感が湧かない」とうつむき、女子生徒が泣きじゃくりながら出棺を見送った。
小学4年間、同じクラスだった女子生徒は今年3月、自宅に遊びに来た男子生徒と会話したばかり。「新学期もお互い頑張ろうって話していたのに…」と涙を浮かべた。
小学校の卒業文集に岩手県への修学旅行の思い出を「一番楽しかった」とつづった男子生徒。同級生による投票で「冒険家向きな人」2位に選ばれるなど活発な様子がうかがえた。
学校側はいじめの有無について「調査中」とするが、昨年2度の校内アンケートに男子生徒は「悪口を言われる」「物を投げられる」などといじめをうかがわせる回答をしていた。
昨年秋、「友人関係で悩んでいる」と打ち明けられた3年の男子生徒は「しっかり(同級生と)付き合わないとだめだぞ」とアドバイスしたという。
「机に『死ね』と書かれたり、『臭い』とからかわれたりしていたと聞いた」。こう証言する同校生徒の保護者は「学校は何があったのか正直に説明してほしい」と話した。
仙台では14年9月に泉区の館中1年の男子生徒が、16年2月に同区の南中山中2年の男子生徒が相次いで自殺。悲劇が繰り返される度、市教委や学校は「再発防止」を約束してきた。

【河北新報 2017.4.30.】

仙台市では中学生の自殺が相次ぎ、これで3例目、教育委員会による口先だけの「再発防止」の声に批判が相次ぐ

またしてもいじめを苦にした子どもの自殺が起こってしまいましたが、この男子生徒が以前より「同級生からいじめられている」ことを担任に訴えていたことが分かってきました

しかも、仙台市では14年、16年にも相次いで中学生の男子生徒がいじめが原因で自殺しており、これで3例目とのことです。

悲劇が起こってきたたびに、学校や教育委員会は「再発防止」を約束してきたらしいけど、この内情を見る限り、この言葉は口先だけで、全くこれを本気で取り組む気はなかったみたいだ。

確かに、人一倍繊細で多感な時期にこのような行為をされれば、本人の自尊心やプライドが大きく傷がつき、心に大きな闇を抱えていってしまうことが考えられるし、文科省のガイドラインでも「重大事態」と定められているのなら、なおさら、毅然とした対応をとるべきだっただろう。

ボク自身も高校時代にいじめられていたことがあったけど、やっぱりその時は正直「もう死にたい」と思ったものだし、まだ人生経験が圧倒的に少ないからこそ、自らの心の取り扱い方がよく分からず、生きている意味もよく分からなくなってしまうものだ。

ただボクの場合は、副担任の若い先生に相談した際に、「辛かったら学校をやめても全然いいし、もし親御さんが反対したらオレが説得するから」って言ってくれたことが結構救われて、最終的に両親もそれを受け入れてくれたことで、とても心が軽くなった記憶がある。
担任の先生は正直あまり頼りにならないような感じだったけど、この副担任の先生がいてくれたのがボクにとって大きかったのかもしれない。

…少し話が逸れたけど、いつも言っているように、いじめにしても何にしても、こうした極度の心的ストレスによる自殺を防ぐには、そのストレスの元を完全に排除するか、その場所から離れるしか方法は無いんだ。

子供たちを預かっている学校側や親御さんも、もっとそうしたことをしっかり頭に叩き込んでおく必要があるし、「学校に通い続ける」なんていうあまりに些細なことにこだわらずに、命をまず最優先に守るためにも、一刻早くにそこから引き離すことを率先して行なってほしいよ。

そして、過去の事例を見ても、多くの先生や教育委員会は自らの保身を最優先にしてしまい、いじめに対して抜本的な対応をする気が無いことは明らかです。
ですので、教師や学校側に頼るのではなく、親御さんが率先してお子さんを守る対応を取ってほしいと思います。

「死にたい」と感じるだけでなく、簡単にそれを行動に移してしまう子供がとても多いことは非常に悲しいけど、これも日本社会全体を支配しているある種の閉塞感や価値観がそれを後押ししてしまっているのかもしれない。

子供を真に守れるのは親や親戚だけなので、どうか、学校側を盲信せずに、日頃から子供の命を最優先に守るための対応を徹底して欲しいと思うよ。

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