どんなにゅーす?
・大川小学校の津波訴訟について、遺族側の勝訴を不服とした石巻市と宮城県が控訴する方針を固めた。
・石巻市による当日についてのヒヤリング調査は録音もされず、おまけに後日に資料が廃棄処分にされたという。
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大川小の津波訴訟、宮城県も控訴へ 石巻市は議会が承認
東日本大震災の津波で児童74人と教職員10人が犠牲になった宮城県の石巻市立大川小学校を巡る訴訟で、宮城県は30日、学校側の過失を認めて児童23人の遺族に計約14億円を支払うよう市と県に命じた仙台地裁判決を不服として、仙台高裁に控訴する方針を固めた。
石巻市はすでに控訴を決めており、30日の臨時市議会で、承認する議案を16対10の賛成多数で可決した。
遺族からは怒りの声 大川小津波訴訟“ゼロ回答”の勝訴判決
■資料廃棄で説明ウヤムヤ
石巻市によるヒアリング調査などで明らかにされた当時の状況はこうだ。地震発生後、児童78人は1次避難場所だった校庭に待機。裏山への避難を望む児童や教職員の声があったが、学校側の指導で海岸に近い川沿いの通称・三角地帯へ移動。その直後に児童74人が波にのみ込まれたのである。しかも、調査は録音もされず、資料は廃棄処分されていた。
そもそも大川小学校の事故調査自体がずさんで、かなりの過程で隠蔽が疑われたため、真実を知るために仕方なく裁判という流れ。で、結果としてこの判決。純粋に真実を明らかにする場がなかったために、仕方なく裁判という形で遺族側はそれを求めました。一面しか捉えず報道、反応があると残念です。
— ゆきママ@PPAP凍死家FX (@yukiyukimama) 2016年10月26日
@yukiyukimama 裏山に小走りで行けば1分で命が助かったのに…。親の気持ちになれば何ともやるせない。怒りをぶつける所が隠蔽では、子供がうかばれない。
— 山口 誠一 (@ysit1689) 2016年10月26日
私も実際に現地で登ってみましたが、大川小学校のすぐ背後にある裏山に逃げるべきだったと思います。 https://t.co/s9dlDOBXeg
— 大矢@山岳気象予報士 (@yasuoya0) 2016年10月26日
ですよね。道なき道を児童が登ったという相川小,雄勝小の裏山も登り比べました。国立立山青少年自然の家のトントンの森の夏冬も。
遠足や体育の授業と比べ,大川小裏山にとくに危険があるわけでないとわかりました。https://t.co/lLPKSKfzIM@yasuoya0— 林 衛 (@SciCom_hayashi) 2016年10月26日
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教師たちはそれぞれの派閥に別れ、「避難派」と「待機派」で権力争いをしていた疑いが浮上
聞き取り調査などの重要なプロセスを録音もせずに、おまけに真相を解明するためにとっても大事な資料を廃棄処分してしまうなんて…。
こういう話を聞くと、どう見ても、学校側によって自分たちの責任の所在を隠蔽するような動きがあったとしか思えないんだけど…!
地震発生時から津波が来襲する「空白の50分間」について、これらの情報によると、先生は「避難派」と「待機派」に別れ、延々とけんかのような口論をしていたという。
これは、普段の教師間の派閥や人間関係が関係していた可能性もあり、それぞれが自分たちの権威を見せたいがために、こうした不毛な争いが起こってしまっていたことも考えられる。
(教頭や教務主任は裏山への避難を提案したのに対し、「反教頭」側の教師が徹底的に避難を反対したとの情報も。)
さらには、生徒が裏山に逃げたところを、「待機派」の教師が逃げた生徒たちを怒鳴り、無理やり連れ戻したという話も出ており、消防や役場が高台などへの避難を懸命に呼びかけてもなお、「待機派」はその場にとどまり続けたらしい。
(待機派の教師は、避難のためにやってきたスクールバスに乗るのもとどまらせ、その結果、生徒を待ち続けたバスの運転手も津波に飲まれて亡くなっているようだ。)
また、いよいよ津波がやってきた頃にようやく避難を始めた後も、逆に津波に向かっていくようなコースを辿っており、これについても色々と謎が残る。
(結果として、学校にずっととどまっていた方が裏山に逃げることが出来、逆に助かった可能性もあったとのこと。)
この辺の詳しい経緯やいきさつが、かなり重要になってくるはずだけど…こうした肝心の重要な資料は廃棄され、さらには津波の襲来から唯一生存した教師も、一切口をつぐんだままで、公の場所にも一切姿を現していないという。
このような情報を総合しても、明らかに学校側や市も、真相を究明する意識に全く欠けているということがいえるし、言い換えれば、「都合が悪い情報を全て隠して、真相を闇の中に葬りたい」という思惑があることを疑ってしまうね。
「真相を究明する」という真摯な姿勢がない限り、学校・市側に同情の余地は無い
なんだか、ヤフーニュースのコメント欄は、相変わらず遺族の人たちへの批判で溢れている感じだけど…「あの日のあの時、何があったのか?」ということや「真相をつまびらかにする」という誠実な姿勢を、被告の学校側や市、県が見せようとしない限り、彼ら被告側に同情するのは間違った思考だといえるだろう。
そして、1分足らずでたどり着ける裏山に実際に逃げた生徒たちが校庭に連れ戻され、結果、命を落としてしまったという、この親御さんたちの無念の気持ちを思うと、故意ではなかったにしろ、未曾有の災害に対する意識や判断力にあまりに欠けていた、(子どもの命を第一に守る使命があるはずの)教師や学校側の責任は重いといわざるを得ないだろう。
控訴審ではどのような判決になるかは分からないけど、一切沈黙を貫いている当事者の先生が何らかのアクションを起こすなど、この先の裁判で少しでも「真相」に近づけるように、強く願っているよ。
本当に、こうした話を聞けば聞くほど、無念の死を遂げた子どもたちのご両親や親戚の気持ちを思うと、胸が張り裂けそうな思いになってしまうわ…。
とにかく、二度とこうした悲劇が繰り返されないように、徹底的な真相究明が求められるはずなのに…なんだか福島原発事故と同じような展開(当事者側の隠蔽と保身)に向かいつつあるような気がするのが、とても気になるわね。
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