どんなにゅーす?
・2018年1月21日午前6時40分頃、テレビなどにも度々出演していた評論家の西部邁氏が死亡。「父親が多摩川に入水した」と長男が警察に通報し、河川敷に遺書が残されていたことから、自殺の可能性が高いという。
・ネットでは、大きな驚きとともに、彼の死に対する哀悼の声が多く寄せられている。
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評論家の西部邁さんが死去 多摩川で自殺か
21日午前6時40分ごろ、東京都大田区田園調布5丁目の多摩川で、評論家の西部邁さん(78)の長男から、「父親が川に入った」と110番通報があった。警視庁と消防が、男性を救出したが、約2時間後に搬送先の病院で死亡が確認された。
田園調布署によると、男性は西部さんだった。同日未明に家族が「父親がいない」と110番通報していた。行方を捜しているなかで、多摩川で長男が見つけ、通報したという。河川敷に遺書が残されていたといい、署は自殺の可能性があるとみている。
出典:YouTube
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西部邁先生(78)、多摩川に入水自殺。30年前、東大改革に失敗して、村上、公文、西部、私の4人が辞表を出した。その後、「朝まで生テレビ」などで、保守陣営から、左翼の似非改革主義者と闘ってきた同志だ。悲しい。今は似非保守主義者と闘う時代になのに、貴重な思想家を失った。ご冥福をお祈りする。
— 舛添要一 (@MasuzoeYoichi) 2018年1月21日
西部邁先生が亡くなられるとは、いよいよ日本にも週末の足音が近づいている。ネット右翼に全く媚びず、保守とは何かの神髄を説き続けた偉大な思想家であったが、後進が存在しない以上、保守言論界における痛手は極めて大きい、日本ヨイショ、愛国ポルノ、安倍万歳とは無縁の常識人であった。
— 古谷経衡@『日本を蝕む極論の正体』1/17発売! (@aniotahosyu) 2018年1月21日
西部邁先生が死去だって…。後に残ってるのはゴロツキと利権屋と変人と犯罪者とネット右翼だけじゃないか。保守の最後の良心が・・・
— 古谷経衡@『日本を蝕む極論の正体』1/17発売! (@aniotahosyu) 2018年1月21日
西部邁先生が亡くなられました。悲しくて泣いています。かつて僕と激突して番組を退席された後、先生は楽屋で最後まで待っておられて僕を励ましてくれました。その後も何のわだかまりもなくマル激に出演されました。東大助手時代にも本当にお世話になりました。御冥福をお祈り申し上げます
— 宮台真司 (@miyadai) 2018年1月21日
いささか取り乱してしまいました。西部邁さんには、何度か新宿の飲み屋ですれちがうことがありました。いちど長い会話をしたことがあったけど、あれももう10年以上前。もういちどお会いしたかった。心より、ご冥福をお祈りいたします。
— 東浩紀 (@hazuma) 2018年1月21日
合掌…
昨年、もうこの国のお花畑状態に、呆れ果てて 死ぬと仰っていたが…
評論家・西部邁さん死去、多摩川で自殺か 78歳 – 産経ニュース https://t.co/fqU1yMiokq @Sankei_newsさんから— l.esprit.mao.asada (@lesprit_mao_26) 2018年1月21日
評論家・西部邁さん死去、多摩川で自殺か 78歳
え~、マジかよ。
安倍政権を手厳しく批判してたんだよなぁ。https://t.co/FUDW0OhJsB— umekichi (@umekichkun) 2018年1月21日
堀潤さんから「とんでもない人がいたよ!」って教えてくれたのがこの人。そのあとTwitterで西部邁さんと話したいって書いたらAERAから対談のオファー。何というか目のキラキラした少年と話してるような、そんな人。また話したかった。 pic.twitter.com/fkJvpOxYCx
— 村本大輔(ウーマンラッシュアワー) (@WRHMURAMOTO) 2018年1月21日
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現代の腐敗した政治に深く失望していた西部氏、およそ1ヶ月前にはウーマン村本氏との対談も!
保守・右翼の立場から日本の隷米主義や安倍政権を強く批判し続けてきた西部邁さんが亡くなったわ。
ニュースを見る限り、遺書を残した上で自ら多摩川に入水したみたいで、この話が本当であれば事件性はあまりなさそうね。
西部氏は、現在の日本では非常に数少ない、保守的な視点からアメリカに対する痛烈な批判や、アメリカに盲目的に追従している日本を強く批判し続けてきた、「反グローバリズム」の視点で日本の自主独立を主張してきた言論人で、ボク自身も彼の主張には賛同することも多かった。
また、その交流に垣根を作らず、様々なスタンスの論客と対談や交流を重ねてきたことでも知られており、ちょうど1ヶ月ほど前にはウーマン村本氏とも対談を行なっており、お互いに意気投合しながら村本氏にエールを送っていたことも印象的だ。(下の対談、是非とも全文読むことをオススメするよ。)
村本大輔「人を殺さずに国を守りたい」 西部邁と語る「政治の理想と現実」
西部邁(以下西部):「立派な憲法」をつくろうというのが本当の立憲なんですがね。デモクラシーなんぞは代表者を選ぶための手続きに過ぎないのですが、民衆の多数派がアホなら代表者もアホで、選ばれたアホな代表者はアホな決定をすることが多い。かつて庶民は候補者の演説を聞いて、少なくとも人格面でフェイクかどうかを判断できる知恵を持っていた。
村本:なるほど、そうなんですね。ところで民主主義ってなんですかね。
西部:ソクラテスやプラトンは、デモクラシーは最悪の政治になると言っていた。まず少数者の政権ができて、いずれ金権政治を始める。そして不満を持った民衆をあおり立てるデマゴギーが起きる。デマとは「民衆的」ということですから、まさにフェイクニュースのことで、現状が最悪の政治の段階に来たことを物語っています。最終的にはそこから専制君主が生まれる。ヒトラーも選挙で選ばれた。
村本:おっしゃる通りです。どうすればいいですか?
西部:まず人類の多数はアホと考えること。しかし王制や貴族制の少数決では、多数派が反発するのでどうしようもない。アホが選挙しても仕方ないけど、選挙しないとすべて白紙だからするしかない。もしそこに希望があるとしたら、デモクラシーはとんでもないけど、それしかないとわかっている人たちのデモクラシーだな。
~省略~
村本:いまテレビに残っている芸人の九割九分九厘はスタジオに思想を持ち込んではいけないと思っている。テレビの中には思想なんて1ミリもないんです。正直、政治を滑稽にして笑いたいときはあるけど、タレントはそれを求められていない。
この前、安倍さんがトランプ大統領とゴルフをしたときバンカーですっ転んだ。ところがトランプ氏は無視してそのまま歩いて行ってしまったんですよ。あれを見たときに僕は「日米安保はどうなっているんだ!」と思った。バンカーが北朝鮮で安倍さんがそこで転んだけど、米国は助けなかった。これがまさに今の日米関係。だけどテレビでそれを言おうとすると、抗議やクレームが来るからという理由で止められてしまう。
西部:なるほど。僕とあなたの共通点があるとしたら、ワンちゃんにならざるを得ないけど、少しは犬になってしまったとの自覚を忘れないことかな。いままで結構な数の芸人と会ってきたけど、あなたは根源的な意味で頭がいい。人間は他の動物や植物を食いまくっている以上、頭が良くなる義務があるんです。
村本:西部先生とお会いできてよかった。僕、高校時代に不良に脅された時、ストレスがたまって白髪がいっぱい生えたんです。人間は悩めば白髪が増える。だから、白髪まみれの西部先生は信用できます。
西部:ストレスがあって白髪が増えてハゲになっても女房や子どもには何も知らせず、さも楽しげに老いたオオカミとして暮らしているように見せないといけない。寅さんじゃないけど、男はつらいんだよ。
考えやスタンスが違う人に対しても、「日本をもっといい国にしたい」との意識共有の元に相手の考えを受け入れて、日本に巣くう様々な問題に向き合い、あるべき未来について深く考え続けてきた人だったわね。
本来の意味での日本の保守勢力がほとんど壊滅寸前の中で、本当に惜しい人を亡くしてしまったわ。
ネットの情報を見る限り、どうやら、昨年辺りから現在の日本の堕落ぶりに深く心を痛めていて、死ぬことを周りにほのめかしていたこともあったみたいだね。
以前(第一次政権を退陣した頃)には、安倍総理本人に色々と直接アドバイスしたこともあったみたいだけど、特に第二次政権以降は、安倍総理はもとより日本会議などとも距離を置き、その”正体”をほとんど見抜いていたようだ。
つい最近まで、「真の保守とは何か?」についてを熱く語りながら、精力的に言論活動を行なってきていたけど、それでも、あまりに最近の安倍政権や彼の取り巻きの劣化が激しすぎるので、よほど深く失望していたのかもしれないね…。
(こうした状況を見る限り、三島由紀夫氏の自殺との共通点をつい思い浮かべてしまう。)
現状の政治腐敗を食い止める上で、彼のような存在は本当に貴重だったけど、彼が生前残した、現政権への強い危機感を表した言葉の数々を胸に刻みつつ、どうにか、少しでも現在の日本を良い方向に変えていかなければならないね。
本当に悲しい事態だけど、ご冥福をお祈りしたいと思うよ。
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