仲代さん、戦時中を回想し現在の安倍政権の危機感を露わに
|
|
精いっぱい反戦貫く 仲代達矢さん
改憲の動きや秘密保護法、安保法制に対し、折りを見て、反対の意思を表してきました。「71年間、平和を保ったこの国に今、変な風が吹いています」
語り下ろした本には次のような言葉が・・・。<いつの世も、戦争をおっぱじめる時に言うのは同じ、「抑止」である。積極的平和主義と最近は言うらしいが、同じことだ。近隣諸国の脅威を煽り、自国だけが美しいと説き、その美しい国を守るために憲法を改正し、国の秘密を保護し、増税し、社会保障をカットする。軍靴の音が聞こえてくるようだ>
<だが、かつて生活をズタズタにされた国民は、皮膚感覚で知っている。お上の言っていることを鵜呑みにしてはならない、とんでもないことになる、と>(『未完。仲代達矢』)
忘れられない記憶があります。1945年5月25日、東京・渋谷に住んでいた中学1年の時の「山の手空襲」。逃げ惑う中、近所の少女を見つけ、手を引いて夢中で走るうち、少女が腕だけになっていることに気づきました。焼夷弾に直撃されたのです。恐ろしくて、腕を置いて逃げました。なぜあの子を弔ってやれなかったのかと今も悔います。
「今日は生き延びられた、明日はどうか。究極の状況でした。僕たちに、『日本は神国だ』『一億玉砕だ』と説き、竹やり訓練をさせたおとなたちは8月15日を境に、親米派になっていきました」
「始まるのは簡単だが、なかなかやめられないのが戦争です。今の政治家は”戦争を知らない子どもたち”。一番の犠牲者は、命を差し出せといわれる庶民です。うかうかしていられません」
赤旗26日付の仲代達矢さんのインタビュー。手を引いて逃げていた女の子の身体が焼夷弾で飛ばされ腕だけに。恐ろしくてそれを離してしまったことを後悔している、片腕だけでもお墓に入れてあげればよかったと。この時期に赤旗で語られたことに感謝。 pic.twitter.com/1HvAbQFbeu
— 町田 明広 (@matidakun) 2015年1月26日
「赤旗」日曜版創刊55周年おめでとう 各界からメッセージ 樹木希林さん、草笛光子さん、クミコさん、cobaさん、高畑勲さん、仲代達矢さん、西田敏行さん、張本勲さん、益川敏英さんら。 pic.twitter.com/cJqcM1fYOH
— かえるネット (@oya_kero) 2014年2月28日
@shiraku666 いつの世も、戦争をおっぱじめる時に言うのは同じ、「抑止」である。近隣諸国の脅威を煽り、自国だけが美しいと説き、その美しい国を守るために憲法を改正し、国の秘密を保護し、増税し、社会保障をカットする(仲代達矢) それって、今の安倍政権そのものなので、もう戦前?
— 田中久順 (@kujun34) 2016年10月1日
@kujun34 本来権力は叩かれてなんぼなんですがね。
— 志らく (@shiraku666) 2016年10月2日
仲代達矢さんは、『不毛地帯』『大地の子』など戦争に絡む数々の役柄を演じてきました。一方、東條を演じてすっかり軍人になりきってしまった津川雅彦氏。
俳優の「格」の違いを感じます。 https://t.co/9dHG02eetr— ヒロミ #democracy (@OrHiromi) 2016年9月29日
|
|
俳優の仲代達矢さん(83)が、しんぶん赤旗の中で、現在の安倍政権に対する強い危機感と、反戦に対する熱い想いを語ってくれているので、それを紹介しようと思う。
仲代さんは「いつの時代でも戦争を始める口実は”抑止”」と指摘した上で、近隣国への脅威や憎悪を煽り、自国だけをひたすら賛美し、その”美しい国”を守るために、秘密保護法を制定したり憲法を変えるといった安倍政権の最近の動きを「軍靴の音が聞こえるようだ」と、戦前ととてもよく似ていることを強く批判。
さらには、自身が戦争中に体験した山の手空襲にも触れ、「近所に住む少女の手を引いて必死に逃げていると、次に見たときには少女が腕だけになっていた」という、凄惨な戦争体験も告白。
こうした痛ましいエピソードとともに、「絶対に戦争だけはやってはならない」と強いメッセージを発しているよ。
仲代さんのこの戦時中の体験談…すごく大きくて重たいわね。
かつて戦争を経験した人たちの間でも、かつてと”同じ空気”を感じ始めている人が多くいるってことね…。
かつては反戦や政府批判を口にすると特高警察が集団リンチ、今では反戦や安倍政権を批判するとネット工作員が活字で集団リンチ
かつての大日本帝国下での戦時中は、反戦の思想や政府批判などを行なうと、たちまち特高警察に捕まり、激しい拷問などを受けたそうだけど、今では、反戦の思想や安倍政権批判をネット上で行なうと、たちまち”安倍親衛隊”のネット工作員に囲まれ、よってかたって誹謗中傷などの「活字でのリンチ」を受ける。
ボクも昔SNS上で経験したことがあったけど、本当に示し合わせたかのように、突然次々とやってきて、発言者に恐怖を与えるべく、容赦ない中傷を浴びせて来るんだよ。
こういう構図だって、形こそ違えど、戦前戦中の特高警察と同じだし、ボクも、あらゆる点で現在の安倍政権の姿は、かつての大日本帝国とかなり重なっているように思っている。
なんせ、安倍政権を影で支援しているのが、大日本帝国の復興をモットーとしている日本会議なんだから、これは当然といえば当然だよね。
・・・確かに、かつての戦争と現代の戦争は多くの部分で異なっているかもしれない。
だけど、いつの時代でも普遍的に変わらないものがある。
それは、「いつの世も社会的に最も弱い人間(女性・子供・貧困層の一般庶民)が真っ先に戦争の犠牲になる」ということだ。
そういう意味では、今やすっかり少なくなってしまった戦争体験者の生の言葉は、本当に重いものがあるとボクは思うよ。
確かに、こういう風に考えると、今の安倍政権はかつての恐ろしかった頃の日本ととても似ているわ。
テレビでは連日「こんなにすごい日本」「日本の誇りを取り戻すスペシャル」みたいな番組が繰り返しやっているし、かたやネットを見ると中国や韓国の憎悪表現で溢れかえっているもの。
そして、安倍政権を批判すると「左翼」とか「反日」とか…実はすでに日本はかなり危険な段階に差し掛かっているんじゃないかしら?
戦争を知らない若い人たちの間でも、感性が鋭く想像力が豊かな人は、なんとなく危機感を感じ始めている人も出てきているだろう。
今や政治家も大多数が戦争を知らない人間たちだし、今も戦争を巨大なビジネスとしている勢力が強大な力を持っている以上、国民がこれにストップをかけない限り、間違いなく歴史は繰り返されるとボクは見ている。
だからこそ、戦争の餌食に真っ先にされてしまうであろうボクたちが、一日も早くこの危機感に気がつき、強くこの流れにNOを突きつけることが何より大事なのではと、ボクは最近強く思っているよ。
この記事が「良かった」「共感した」「参考になった」「役に立った」と思ったら、カンパ(ご支援)いただけますと嬉しいです!
●(new)クリエイター支援サイト「Ci-en」を通じた支援(クレジット・銀行振込・電子マネー等多くの支払い方法に対応)
100円~50,000円まで、自由に金額を設定しチップを贈ることが出来ます。(Ci-enを通じた詳しい支援の仕方はこちら)
↓「Ci-en」を通じた当サイトへのご支援はこちらから↓
●「note」を通じての支援(ゆるねとにゅーすイメージソングの購入…価格500円・税込・クレジットまたはモバイル決済)
楽曲の購入とは別に、クリエイターサポート機能を利用することで、100円~10万円までご支援いただけます。
楽曲を購入せずに、サポートのみ(100円~10万円)を行なうことも可能です。
(サポート機能について詳しくはこちら)
●月額ウェブマガジン「ゆるねとパートナーズ」のご購読(クレジット決済または銀行自動引き落とし)
およそ3日に一度配信(月10回)されるウェブマガジン「ゆるねと通信」や、管理人やキャラクターによる動画配信、不定期配信の会員限定記事などをお届けいたします。
金額は月500円~ご自由にお選びいただけます。
決済方法は、PayPalによるクレジット決済または銀行の自動引き落としです。
詳しくは「ゆるねとパートナーズ」のウェブサイトをご覧くださいませ。
|
|