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んもぅ・・・管理人さん遅いなあ。このままじゃ、私たちだけで解説しなくちゃいけなくなっちゃうよ。
・・・とりあえず、私達だけで始めてしまいましょう。えっと、また昨日4月29日の15時9分に、九州の大分を震源とする地震で「震度5強」の強い揺れを観測しました。
また、駅や建物の窓ガラスとかが割れる被害が出たのよね。せっかく大きな余震が減ってきていたのに、熊本・大分の被災者の人たちは、また怖くて不安な気持ちになっちゃうわね。
今も家屋の倒壊や損壊が多く出ていますが、目に見えないところで建物がダメージを受けているケースも多くあるようなので、これ以上強い余震が続くとかなり心配ですね…。
・・・え、じゃあ、今は壊れていない家とかも、今後の余震でたくさん倒壊しちゃう危険もあるってこと!?
はい。ですので、今は家が無事でも油断をしてしまうのは危険なのと、避難所にも同じことが言える(大きな余震によっては大きなダメージを受ける危険性がある)みたいなので、この先もまだまだ安心はできないようです。
その通り。この地震は、近年の地震の中でも珍しい特徴を持っていることと、いかに地震が未解明な部分が多く、予測が難しいものであるかということを、ボクたちに突きつけてきたといえるんだ。
あ、管理人さん!んもう、遅いわよぉ、私たちだけで心もとなくて不安だったんだからぁ…!
ごめんごめん。ちょっと色々と調べ物をしていてね。それにしても、今回の地震は揺れの激しさも特徴的だったけど、余震の回数や頻度、震源の移動など、数々の前例がなかったパターンの地震が続いている点で非常に不気味だね。
じゃあ、いつ地震活動が収束するかとか、震度5強以上の余震がさらに起こるのかとか、そんなことすらも全く分からないってこと?
そうだね。気象庁の発表も二転三転していることからも分かるように、結局起こってみてから「これが前震で、こっちが本震だった」という風に結論付けるしかないくらいに、地震というものは未解明の部分が多くて、予測も難しいんだよ。
じゃあ、結局は気象庁の発表もまるっきり鵜呑みにしてはいけない・・・ということなんですね?
曲がりなりにも専門家だから、多少の目安にはなるかもしれないけど、大いに外す可能性もあると見ておくのがいいかもね。
それはそうと、ちょっとこの日本地図を二人に見てもらいたいんだ。
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巨大地震は日本全国どこでも起こりえる
これは一体なに?
これは、一般人の方がデータや文献を元にまとめてくれた、日本全国で観測された最大震度を色分けした日本地図なんだ。
え・・・この地図の赤い色のエリアが、今までで最高震度6か7が観測された場所・・・ということですか?(黄色は震度5)
ああ。これ、ちょっとビックリだろ?
ちょ・・・もう、ほとんどが震度6か7ばっかりじゃない!?これマジでなのぉ!?
作成したご本人は正確性については断り書きを入れているけど、まあ、「日本全国どこででも巨大地震は起こるもの」と考えておくのがいいと思うよ。
・・・つまりは日本中にある原発の直下でも、このような地震が起こる可能性があるってこと、なんですね!
ああ。原発を動かしている当事者や利益(利権)を得ている人たちは、何とか希望的観測や都合のいいデータを持ち出して、原発の安全性をアピールしているけど、原発の直下やすぐ近くでこのような震度6や7級の地震が起きたら、かなりヤバイってことさ。
※コアキャッチャーやフィルターベントも標準装備していない日本の原発の安全性は、世界でもかなり遅れているのが実際のところ。(安倍総理などが「世界最高水準」と言っているのは嘘と考えていい。)
ちょっと待ってよぉ!この前も勉強したけど、福島ですら、私たちで処理しきれないほどに大変な状況なのに、また同じような事故が起こったらどうするのよ!それでも原発を次々再稼動しようとしてるなんて…信じられない!!
わ、私も同感です!
原発がこの世に誕生したのは、約60年前だけど、これは、地震の発生周期やスパンから考えると、あまりにも短すぎる年数なんだ。
地震というのは、数百年や数千年、はたまた数万年周期で起こるものであって、はっきり言って、現代の地震研究においても、まるで実証データが揃っていない状態なのが本当の所なんだよ。だって、東日本大震災だって、起こった当初は「前例のない特徴と規模を持った巨大地震」なんて言われてたろ?
つまり、それと同じことが熊本地震でも言えているし、結局は今も「地震」というものの全体像の、ほんの一部が少しず~つ、見えてきているだけに過ぎないんだよ。
人命・安全よりも、目先のお金を優先する現代社会
日本各地がこんな状態で、しかも九州の地震もまだまだ色々な危険が残っている状態で、原発をまだ動かそうとすることって、やっぱり間違っているとしか私は思えないんだけど…。
(権力層の様々な思惑が絡み合って)地元経済にもがっちり原発が組み込まれてしまった以上、この負の連鎖から脱却することはなかなか容易ではない。だけど、福島原発事故という未曾有の悲惨な出来事を経験したボクたちは、そこから学んで二度と事故を起こさない社会を作っていかなければならない。
・・・だけど、残念なことに、今の政府や日本国民はそこまで真剣に考えていないどころか、再び悲劇に向かって進み始めているように思えて仕方ないんだな。
震源に割と近い川内原発を止めないことも、海外で批判が起こっているんですよね?
震源域も徐々に移動している兆候が見られるし、今後の地震活動において断定的な話ができない以上、一般的な危機管理の観点から言えば、そうした批判が出てくるのは当然だよね。
大事なのは、「自然とは人智を超えた予測が難しいものだ」という観点を持って、謙虚に自然と向き合い、自然と共生できる社会を作っていくことだと思う。科学技術の発展自体はいいことだと思うけど、その分、ボクたち人間はいささか傲慢になりすぎた気もする。
とにかく、目先の利得を得たいがための現実逃避や思い込み、希望的観測を捨てて、より現実的で有効な安全対策を講じていくことをボクは願っているよ。
まとめ
・日本のどこででも巨大地震は起こりえる。
・個人の日頃からの備えと安全対策、そして、一日も早い原発依存からの脱却を図らないと、いつか第二・第三の福島原発事故が必ず未来に起こると思う。
関連記事:チェルノブイリ原発事故から30年。ボクたちが学ぶべきこととは?
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