どんなにゅーす?
・2017年9月5日に羽田空港に緊急着陸した、羽田発NY行きのJALボーイング777型機において、問題の火を噴いたエンジンを調べたところ、金属製のタービンの羽根が200枚以上も破損していたことが分かった。
・これを受けて、国の運輸安全委員会は、重い事故に繋がりかねないトラブルにあたる「重大インシデント」に認定。今後本格的に原因の調査を行なっていく方針だという。
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緊急着陸のJAL機 タービンの羽根200枚以上損傷
5日午前11時ごろ、羽田発ニューヨーク行きの日本航空6便、ボーイング777型機で、離陸直後に左のエンジンから火が出て、およそ1時間後に羽田空港に緊急着陸しました。
着陸後の点検で、エンジンの後方にあるタービンのブレードと呼ばれる長さ30センチほどの金属製の羽根が損傷しているのが見つかり、6日、日本航空がエンジン内部を詳しく調べました。
その結果、ブレードが200枚以上、先端が欠けたり根元から折れたりしていたほか、タービンのカバーに小さな穴が見つかり、主翼の一部にも傷が確認されたということです。こうしたことから国の運輸安全委員会は、事故につながりかねないトラブルにあたる「重大インシデント」として、航空事故調査官3人を羽田空港に派遣し原因の調査を始めました。
緊急着陸のボーイング777は次期政府専用機、航空評論家が指摘する“双発エンジン”のリスク
当初、機長は鳥が旅客機などに衝突する「バードストライク」と報告していたが、夕方に発表された日本航空の説明では「エンジンに鳥を吸い込んだ形跡がない」とその可能性を否定した。滑走路では粉々になった部品が見つかっており、日本航空のこれまでの調査では、エンジン内部の後方にあるタービンの羽・222枚のうち、大半が折れたり曲がったり損傷していたことがわかった。タービンを覆うカバーにも穴が確認されたという。
出発前の点検では異常はなく、3年前にはエンジンを機体から取り外して行う定期検査も実施されていた。航空機のエンジンは、空気を圧縮して燃料を加えて燃焼させ、後方部分にあるタービンを回す仕組み。今回はそのタービンの羽が破損したことで空気を圧縮する力が弱まり、燃料器で燃えきれなかった燃料が後方に流れ炎が上がったのでないかと推測されている。しかし、タービンが破損した理由はわかっておらず、今後、日本航空はエンジンを分解して詳しい原因を特定するとしている。
~省略~
今回トラブルが発生した機体ボーイング777は、2019年から次の日本政府専用機に採用が決まっている。航空業界では「事故が少なく安全な機種」という評価もある一方で、杉江氏はエンジンが両翼に1基ずつの“双発エンジン”のリスクを指摘する。
「双発エンジン機には、1つのエンジンが故障したらすぐに最寄りの空港に緊急着陸しなければいけないルールがある。燃費をよくするために民間航空機が双発エンジン機を使っているが、政府専用機はリスク管理の意味で1つのエンジンがダメになっても問題が無いようにしなければならない。今までのエンジン4基のジェット旅客機が最も安全だと思う。
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当初は、鳥を吸い込んだ(バードストライク)のが原因とされていたJAL機の緊急着陸だけど、実際にはエンジン内部で何らかの問題が発生したことが本当の原因だったみたいね。
今回は大規模な事故に発展しなくて本当に良かったけど、なんだかちょっと怖いわね…。
今回の調査によって、エンジン後方のタービン部分の羽根が200枚以上も破損していたことが明らかになったみたいで、この異常によって炎が上がったことが予測されているみたいだけど、何故タービンがここまで損傷してしまったのかが現時点では不明みたいだ。
今後は国の主導の下でより詳しい調査が実施されることになるかと思うけど、日常的な検査や点検の質の向上などによって人的ミスによる事故は軽減出来るものの、例えばバードストライクによるエンジン故障などについては、ある程度の対策は行なわれているものの、現状これを完全に防ぐ方法は確立されていないとのことだ。
このニュースを聞いた際に、個人的には2体のエンジン(双発エンジン)を積んだ航空機は何となく危なそうな印象を持ったんだけど、やはり一部の専門家も(上のように)同じようなことを言っているみたいだね。
事実、「ハドソン川の奇跡」と言われるUSエアウェイズ1549便不時着水事故も、双方のエンジンで鳥を吸い込んでしまったことで起こってしまったものだし、バードストライクそのものやエンジントラブルが発生する確率自体はそこまで高くないものの、やはりエンジンが2つあるのとそれ以上(主に4つ)あるのとでは、エンジン故障による事故の確率が低くなるのではと思う。
しかし、なぜこれ(4つのエンジンを積む)のが徹底されないのかというと、今度は「燃費の問題」などが頭をもたげてくるとのこと。
確かに、エンジンの数を増やすと燃費が悪化してしまうのは当然のことであり、色々難しい問題があるようだ。
(ちなみに、ボーイング777そのものは、長年世界中の多くの航空会社が採用してきた機体で、その信頼性は高い方であると言われているよ。)
なるほどね…。
確率論の話かもしれないけど、実際に「ハドソン川の奇跡」みたいな事故のケースも起こっているだけに、色々と考えてしまうわね。
検査や点検を今までより精密に行なうにしても、今度は人件費の問題とかも出てきてしまうし…航空機をめぐる安全に関する問題は、そう単純なものではなさそうね…。
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