密漁により数が激減しているアフリカゾウ、アメリカからの提案をなんと日本が拒否
出典:ウィキペディア
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政府、象牙国内取引禁止に反対
【ヨハネスブルク共同】アフリカゾウの密猟を防ぐため、象牙の各国内の取引を禁止すべきかを議論しているワシントン条約締約国会議第2委員会の非公開の作業部会で、日本政府は27日、「密猟や違法取引に関係しないこと」を条件に例外的に取引を認めるよう要求、米国などの禁止提案に反対した。部会関係者への取材で分かった。
だが中国などから「違法取引に関わっていないことをどうやって判断するのか」と異論が相次ぎ、結論は出なかった。28日も引き続き協議する。
アフリカゾウは現在、原則として国際取引が禁じられている。
南アフリカのヨハネスブルクで行なわれている、動物の保護に関するルールが定められているワシントン条約の会議において、アフリカで横行している、象牙を入手する目的での密猟を防ぐ目的で、新たに象牙の国内取引を全面禁止する提案がなされたようだ。
ところが、世界各国が賛同に回る中、日本(とナミビア)だけがこの動きに反対を表明したことで、ネット上でも話題になっている。
これはアメリカやアフリカが提案したもので、こうした動きに日本が同調しなかったのも驚きだけど、世界中がゾウの数が激減していることに危機感を示している中で、日本がこの提案に待ったを表明したということで、世界中でも日本に対して批判の声が出てくることが予想されるね。
ええっ!?
ゾウさんが密猟で数がどんどん少なくなっているのに、ど、どうして日本がこの話に反対するんでしょうかぁ!?
私も、なんで反対するのかがよく分からなくって、ちょっとビックリですぅ!
そうだな。
日本が「こういう姿勢」を示した背景には、どうやら、日本が世界でも有数の”象牙大国”であることが関係しているようだぞ。
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日本は”象牙天国”!?中国への密輸出の動きも…
中国、象牙も「爆買い」 合法市場・日本からの密輸横行…EIA報告書「習近平主席の専用機でアフリカから密輸した」
「象牙というのは今、中国に流れるんです。完全に需要先は中国。中国人がいなくなったらもうない」「(中国人は)ぎりぎりまで値段付けさせてもらえるんで、古美術屋さんよりは(買い取り額が)いい」
国際環境保護団体「環境調査エージェンシー」(EIA、本部・ロンドン)が昨年、日本国内で象牙を扱う業者を潜入調査した際、業者から聞き取った内容だ。調査員は中国人バイヤーや、祖父の遺品を売りたい日本人などを演じて接触。その結果、多くの日本の業者が中国向けに売却している実態が分かった。
EIAなどによると、象牙は中国人バイヤーが来日して買い付け、マカオやベトナム、フィリピンなどを経由して香港に運び、加工した上で中国本土に持ち込まれるケースが多い。東南アジアで通関の扱いが多い木製品に紛れ込ませると発覚を免れやすく、中国に直接送るよりもリスクが低いことから、ブローカーに好まれているという。
この記事やそのほかの情報を集めてみても、意外にも、日本は世界でも有数の”象牙大国”であるようだ。
世界的なシェアを見ても、日本は中国に次いで世界第二位であり、おまけに上の記事のように取引に関するチェック体制も非常に甘いことから、日本を経由して中国に密輸出されるケースも多発。
1989年にゾウの密猟を食い止めるため、新たな象牙の輸入が原則禁止されたにもかかわらず、不思議なことに現在でも日本には象牙が多く入ってきており、楽天などのネットショップに政府の認定を受けていないお店が出ていたり、中国人が裏ルートで”爆買い”し、自国に密輸入をしているケースが相次いでいるようだ。
この状況に対して、近年中国政府ですらも規制の動きを見せ始めており、今回のワシントン条約の提案についても賛成に回っている。
こんな中で日本の方はこれに反対しているというのは、つい色々勘ぐりたくなってしまうね…。
なるほどぉ…てことは、今でも象牙が闇ルートを通じて日本にたくさん入ってきていて、場合によっては、こういう動きに日本政府も絡んでいる可能性もあるってことなんでしょうかぁ?
それだけ、闇ルートを通じた日本の市場が巨大化していて、なおかつ日本政府によるチェック体制が甘いどころか、中国の業者などまでも日本の市場に頼っているという現状が見えてくるね。
本来であれば、日本も中国と同じように市場の全面閉鎖に同意すればいいはずだし、これに反対しているということは、もしかしたら政府も何らかの形で象牙市場に関与しているのかもしれんな。
ゾウの密漁を防ぐためには、消費者が象牙を消費しないことが一番の防止策
アフリカでは、とにかく高値で取引されるアフリカゾウの密猟が止まらず、2006年と比較しても11万1000頭も減り、このままだとさらに減少していく可能性が高いという。
人間の都合で象牙を手に入れるためだけにゾウを殺す行為は絶対にやめるべきで、密猟者も命を危険を冒して猟を行なっている上に、象牙の売り上げの一部は、イスラム過激派組織のアッシャバーブなどのテロ組織の貴重な資金源にもなっているという。
つまり、象牙の製品を消費すればするほど、多くのゾウが無闇に殺され、さらにはテロ組織の資金源にもなっているということだ。
現在、こういう背後関係や現実をよく理解せずに、日本人は象牙製品を愛用し、インターネットショップでも象牙関連のお店が軒を連ねる事態になっている。
このような、ゾウの無駄な殺生やテロ組織の増長を食い止めるためにも、ボクたち日本人も象牙に関する「闇」や「裏事情」を知り、消費を控えることが何よりの防止策なのではないだろうか。
みんなもこれを機に、色々と考えてもらえたら嬉しいと思うよ。
私も、人間の都合だけでゾウさんが次々殺されちゃうのは、絶対に反対ですぅ。
日本の人たちも、象牙について、もっと色々な側面を知る必要がありそうですねぇ。
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