音楽コーナーも早くも3回目だけど、今回はドイツ後期ロマン派を代表する一人、リヒャルト・シュトラウスが作った有名な交響詩「ツァラトゥストラはこう語った」を紹介しようと思うよ。
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「ツァラツラトラ」???なんかのトラの種類かにゃ?
すごく長くて噛みそうで、早口言葉みたいなタイトルだにゃ!管理人さんこれ早口で3回言ってみて~!
「ツァラトゥストラはこう語った、ツァラツスツラはこうかたた、ツァラッツスラッつ…!」あーもう少しだったのにぃ!
もう、二人ともおふざけはその辺にしてくださいッ!この曲の解説を始めさせてもらいますよ。
おーそうだった、梨乃ちゃん頼む!
この曲は、リヒャルト・シュトラウスが1896年に作曲・初演された交響詩で、全体の演奏時間は約35分の曲です。
(ちなみに「ツァラトゥストラはかく語りき」と呼ばれることもあったりします。)
リヒャルト・シュトラウス(1864-1949・ドイツ)
後期ロマン派時代に活躍したドイツの作曲家。ワーグナーの影響を色濃く受けており、大規模な管弦楽作品やオペラを多く作曲した。
時代の流れに乗って、先駆的で急進的な音楽に向かったものの、後にその作風は保守的なものに向かい、調性音楽の域を超えることは無かった。オペラや交響曲や交響詩、協奏曲や室内楽、歌曲など、多彩なジャンルで傑作を残したことでも知られる。
代表作は交響詩「ドン・ファン」、「ツァラトゥストラはこう語った」、「英雄の生涯」、歌劇「サロメ」、「アルプス交響曲」など。
ちなみに、日本ではワルツ王のヨハン・シュトラウスの方が有名かもしれないけど、血縁関係は無い赤の他人ということだ。ファーストネームもリヒャルト・ワーグナーと一緒だし、ちょっと名前のせいで損をしている部分があるかもしれないね。
何にしても、音楽史に欠かすことの出来ない大作曲家であることは変わりないよ。
にゃこはこの曲知らないんだけど、一体どんな曲なのかにゃ?
いやいや、タイトルは知らなかったかもしれないけど、曲を聴けば絶対に分かるよ。
なんせ、これほどの強烈なインパクトを持った出だしを持つ曲をボクは他に知らないからね。
早速、これを聴いてみてくれ!
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大宇宙のうごめきを思わすような、壮絶な導入部
うにゃあ~!!これ知ってるにゃあ!映画とか、テレビでよく流れるにゃあ!
だろ?
映画では1968年に公開された、キューブリック監督の「2001年宇宙の旅」に使用されたのが最も知られているね。他にもテレビ番組で使われたり、プロレスの登場曲に使われたり、その曲の持つカリスマ性から色々な場面で使われているよ。
確かに、この壮大なスケールは大宇宙を思わせますよね!
なんていうか、これを聴くとテンションがメチャクチャ上がってくるにゃあ!
少し解説をすると、元々はニーチェという哲学者の書いた「ツァラトゥストラはこう語った」という本にインスピレーションを得て、シュトラウスが作った曲なんだ。
本の内容は結構難しいけど、音楽はそこまで密接に本に基づいているわけではなくて、それを読んだ気分を曲に表したということだ。
ニーチェの同作の場面から抜粋した9つの場面が描かれていくんだけど、あまりにこの序奏部がインパクトが強すぎたせいか、実はその続きを知っている人が極端に少ないんだな、これが。
そうなんですよね。その後からが本題だというのに…。
そうなんだ!それもなんか笑えるにゃ!
しかも、この最初のメロディは、途中で断片的には何度も出てくるものの、二度と同じものが出てくることは無いんだよ。最初こそ、決然としてて大きな喜びに溢れたような雰囲気なものの、その後は基本的に混沌とした感じで、最後はものすごく湿った感じで低いテンションで不気味に終わってしまう。
まあ、なんというか、最初とその後のギャップがあまりに強烈な、変わったパターンの曲だと思う。あまり綺麗なハッピーエンディングが好きではないリヒャルト・シュトラウスらしい感じではあるけどね。
にゃこさんも、これを機に全曲を聴いてみてはどうですか?
むむ~。ちょっと難しそうだけど、頑張って聴いてみるかにゃ!?
聴き所は、やっぱり何といっても最初になるけど、(オーディオではちょっと聴き辛いけど)予告的なトランペットの音が入る前から、オルガンが超低音のppでロングトーンを鳴らしているところを聴いてみるといいと思う。地の底からかすかに聞こえる大地の神のうめき声のような、この何ともいえない緊張感を生み出すアイデアと演奏効果は、実に素晴らしいね。
全曲はこちら
ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮
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