有給休暇制度を活用しているのは全体の4割!?
|
|
有給休暇の取得 約6割がためらい感じる
この調査は去年11月、民間の研究所が夫婦ともに企業で正社員として働き、大学生までの子どもがいる男女、およそ1000人を対象にインターネットを通じて行いました。
それによりますと有給休暇を取ることについて、「ためらいを感じる」と答えたのは男女ともにおよそ6割に上りました。
ちょっと気になるニュースがあったので紹介しよう。
NHKの上の記事によると、ある調査で正社員の有給休暇制度に対して、「有給を取ることにためらいを感じる」と答えた人が何と全体の6割に達したとのこと。
この人たちが実際に有給を使ったことがあるのかどうかは定かじゃないけど、このデータから、有給制度があるにもかかわらず、実際にこれをフル活用している人はかなり少ないものと推測されるね。
従業員は会社の”資産”であるはずなのに、現実は…?
ええ!?これじゃあ、せっかく有給休暇の制度があるっていうのに、はっきり言ってあんまり意味がないんじゃないかしら?
全くその通りだとボクも思う。
本当であれば、一般の従業員というのは、会社組織の利益を生み出すための”資産”や”財産”であるというのが、本来の正しい考え方なんだ。
なぜなら、経営者というのは、より多くの利益を生み出すためには、従業員を雇って彼らに仕事をやらせる必要があるからだ。(つまり「作業の自動化」を進めるということ。)
そういう意味で、経営者にとっては従業員というのは非常にありがたい存在だし、そういう日頃からの感謝の意味もこめて、また心身ともにベストの状態で稼動してもらうために、有給休暇の制度というものがあるんだ。
しかし、現実はどうか?
誰が吹き込んで広めたのかわからないけど、世の中では、従業員は経営者に「有り難くも雇っていただいている」というような考えが浸透し、劣悪な環境で過酷な労働を強いられても、「なにしろお金をいただいているのだから…」との思考の元に、文句も言わずにひたすら我慢。
有給休暇制度すらも、自由に使える環境にあるにもかかわらず、自ら遠慮することで、これも形骸化しかけている。
こんな思考が従業員の間で蔓延し、さらに「空気を読む」という文化もあいまって、ひたすら経営者にひれ伏して、過酷な環境下で黙って奉仕し続ける…これが「今の日本社会の姿」ということだ。
|
|
一体誰がこんな”空気”に変えたのか?
言われてみればほんとにそうだわ!
経営者も、従業員がいるお陰でたくさん利益を出せて、おまけに仕事も自動化できて勝手にお金を生み出せる状態になっているのに、そんな経営者に従業員がひたすら頭を下げて、されるがままにこき使われるなんて…なんかこれってちょっとおかしくないかしら?
昔は、従業員の間では労働組合などを作ることで、経営者に物言う空気を作ったりして、ある程度この均衡が保たれていたのもあったんだけど…今は組合制度というものも(何者かによって)廃れてしまい、一部の企業以外ほとんどなくなってしまった。
ボクはこの”空気”が一般社会に醸成されていったことについて、それを広めた”張本人”というものが存在していると思っている。
つまり、従業員が劣悪な環境下でも文句を言わずに、有給すらも自ら使わずに、ひたすら会社に尽くすことで「美味しい思い」をしている人間たちがいるってことだ。
あー!それって、それによって一番得をするのが「経営者側」ってことよね!
つまり、一部の力のある経営者が日本中にこんな”空気”を意図的に蔓延させたってことなの?
「ブラック企業」という言葉が生まれ、それが徐々に認知されていったのが、まさに小泉&竹中コンビの2000年代前半の頃だ。
そして、この頃から(彼らと歩調を合わせるように)経団連も”ブラック化&グローバル化”の方向に進みだしている。
ボクはこの頃を境に、特に経営者と従業員の関係が大きく変わり、従業員の”社畜化”が本格的に促進されていったと見ているよ。
元々日本人は聞き分けのいい習性を持っているし、そういう側面に目をつけた経営者側が、巧みに従業員を洗脳。
これが功を奏したことで、自ら有給を取ることすらも遠慮してしまう、「病的なまでに従順な人々」が作り出されてしまったというわけだ。
つまり、素直で洗脳されやすい日本人だからこそ、されるがままにこんな歪んだ環境を作られてしまった…ってことね。
本来なら、経営者と従業員はWIN&WINの関係のはずなのに…こんなの絶対おかしいわ。
これも、もっと俯瞰的な見方をしながら、おかしいことはしっかりと主張する自主性がみんなにもっとあれば、こういう空気が作られることはなかったと思うけどね。
とにかく、有給休暇すらも堂々と取りにくい雰囲気が蔓延していることは「異常なこと」だということをみんなが認識して、少しでも、経営者と従業員がある程度対等な関係でいられるような社会に改善されていくことを願っているよ。
まとめ
有給休暇が取りにくいことは「異常なこと」・・・この言葉に納得した人はどのくらいいただろうか?
もはや、このことすらも「普通なこと」「当たり前のこと」のように感じている日本人がかなり増えてきているのではないだろうか。
先にも述べたように、従業員というのは、経営者にとって貴重な”資産”であり、とってもありがたい存在だ。
日本の全ての労働者がこの「事実」に一日も早く気がついて、全ての従業員の人々がこんな恐ろしくも間違った「洗脳」から脱し、会社レベルからこの空気を変えていくことが、(とっても難しいことだと思うけど…)この流れを変えていく第一歩だといえるだろう。
この記事が「良かった」「共感した」「参考になった」「役に立った」と思ったら、カンパ(ご支援)いただけますと嬉しいです!
●(new)クリエイター支援サイト「Ci-en」を通じた支援(クレジット・銀行振込・電子マネー等多くの支払い方法に対応)
100円~50,000円まで、自由に金額を設定しチップを贈ることが出来ます。(Ci-enを通じた詳しい支援の仕方はこちら)
↓「Ci-en」を通じた当サイトへのご支援はこちらから↓
●「note」を通じての支援(ゆるねとにゅーすイメージソングの購入…価格500円・税込・クレジットまたはモバイル決済)
楽曲の購入とは別に、クリエイターサポート機能を利用することで、100円~10万円までご支援いただけます。
楽曲を購入せずに、サポートのみ(100円~10万円)を行なうことも可能です。
(サポート機能について詳しくはこちら)
●月額ウェブマガジン「ゆるねとパートナーズ」のご購読(クレジット決済または銀行自動引き落とし)
およそ3日に一度配信(月10回)されるウェブマガジン「ゆるねと通信」や、管理人やキャラクターによる動画配信、不定期配信の会員限定記事などをお届けいたします。
金額は月500円~ご自由にお選びいただけます。
決済方法は、PayPalによるクレジット決済または銀行の自動引き落としです。
詳しくは「ゆるねとパートナーズ」のウェブサイトをご覧くださいませ。
|
|