若者に厳しい政策を推進する自民党を若者が支持する背景とは?
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自民、比例第1党の勢い…10代の半数与党支持
読売新聞社が実施した終盤情勢調査では、比例選(改選定数48)は自民党が序盤情勢調査から伸ばし、2013年参院選に続いて比例選第1党をほぼ確実にする勢いだ。
与党で比例選過半数をうかがう。民進党など野党は反転攻勢をかけられていない。
自民党は13年参院選並みの18議席獲得も視野に入ってきた。年齢別に見ると、全世代で他党を上回る支持を得ている。特に若年層に強く、18、19歳は5割近くが自民党を支持している。18、19歳は安倍内閣の経済政策を6割弱が評価していて、30歳以上の世代よりも10ポイント以上高くなっている。
自民党は20歳代で4割強、30歳代でも4割弱の支持を集めている。
新たに選挙権を得た18、19歳は、半数以上が与党を支持している。
今回は読売新聞のこの記事を紹介しようと思う。
記事によると、10代の有権者の半数もの人たちが自民党などの与党を支持しているらしく、そして若い人ほど民進党の支持が少ないことが判明したとのこと。
安倍応援団の筆頭である読売新聞だから、まあ話半分に聞いておくにしても、ちょっとこの状況はまずいと思うよ。
安倍政権って、残業代ゼロ法案や正社員を削って不安定な非正規雇用を大幅に増やしたり、ブラック企業を推進するような政策をしているんだったわよね。
安倍政権を支持すればするほど、どんどん自分たちが不安定で貧しくなって、さんざん会社にこき使われた挙句に、全くその報いが無い可能性だってあるのに…なんで若い人たちはそんな安倍政権を支持しているのかしら!?
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若い世代の自民党支持の背景には、自民党のメディア戦略が!?
確かにあおいちゃんの言うとおりだ。
現に、今でも安倍政権のアベノミクスで貧富の差はますます広がり、それに輪をかけるように正社員が減っている上に非正規雇用が増加し、年金も上がり、税金も上がっている。
それでも安倍政権を若い人たちが支持している背景には、自民党が以前から力を入れてきた「メディア戦略」があるだろう。
特に安倍政権は、テレビ・新聞だけでなく、インターネットを使ったメディア対策を本格的に展開しているけど、その中でも代表的なのが、「2ちゃんねるまとめサイト」だろう。
これらまとめサイトは、芸能やゴシップ、性的なネタも含めて、若い人が興味を持ちそうなネタを拾いながら面白おかしく話題を展開しているので、閲覧した人も入り込みやすいし、その中で自民党を賛辞する内容や野党を貶めるネタを織り込むことで、これらを読んだ若い人が自民党支持に思想が向かっていく(悪く言えば洗脳される)ように作られているからね。
おまけに芸能などの話題を検索しても、これらが検索結果のトップに表示されることも多いし、こんなサイトを鵜呑みにしてしまうと、自民党支持になっていくのは自然だといえるだろう。
(しかも、これらのサイトはこの記事で問題にしているような、思考を短絡化させるような誘導も含まれているから、思考回路がカルト宗教化していく危険性もある。)
わたしはああいうの、ちょっと下品なネタも多くて正直好きじゃないんだけど、やっぱり多くの若い人は影響を受けてしまうのかしら。
ボクは、2ちゃんねるそのものが立ち上がったことや、その後発展していった背景にも、自民党が何らかの形でかかわっている可能性を疑っているんだけど、今や2ちゃんねるは安倍政権賛辞の書き込みよりも批判的な書き込みもだいぶ増えて、あまり統制が取れていない状況になっているように見える。
その一方で、まとめサイトはいかようにも恣意的に編集して、安倍礼賛の論調を作り出すことは簡単だからね。
今や、こういう自民党賛辞のまとめサイトが大量に乱立している状況だから、少なからず、野党も似たようなまとめサイトを同じくらい作っていかない限り、もしかしたらこの構図はずっと変わらないかもしれないね。
政治に興味を持っている若い人ほど野党支持か?
テレビでは若い人たちが安保法案や憲法改正の反対をデモしたりしている映像がよく流れるから、若い人たちは政治に興味を持っている人が割と多いのかと思ったんだけど、実際はそうでもないってことなのかしら?
確かに、若い人たちがデモなどで安倍政権を批判しているシーンを見かけるけど、やはり彼らは特に政治に興味を持っている人たちで、その数は少数と見るのが良さそうだ。
その一方で、残り大勢の若者たちは、安倍政権が何をしているのかもよく分からない状態で、「アベノミクスって何?」とか「集団的自衛権や憲法って何なんだろう」というような人たちなんだと思う。
だから、もし職場で働いていて給料が一向に増えなかったり、残業代も払われないで働かされても、「そういうもんなのかな?」となんとなく疑問を感じつつも、されるがままに苛酷な環境で生きていくことになるかもしれない。
そして、こういう人たちの場合、メディアがアベノミクスを賞賛していたり、2ちゃんねるのまとめサイトの情報を見ることで、「安倍政権って人気あるんだな、じゃあみんなが支持しているなら自民党に入れよう」と思って、選挙で自民党に投票する可能性があるってことだ。
つまり、特に若い世代の自民党の支持層はこういう「与えられた情報に流されやすい人」が主流で、自民党からすれば、まさに狙い通りの展開になってきているってことだ。
つ、つまり、若い人たちの判断力を鈍らせたり、思考停止状態にさせた上で、自分たちに厳しい政策を施そうとしている自民党に投票させるための”洗脳工作”を行なっているってことなのね!
それって、かなりあくどいやり方だと思うんだけど…!!
民進などの野党の支持が増えない背景には、確かに国民の心をつかむ政策自体が弱いのもあるとは思うけど…ぶっちゃけて言うと、自民党がこんななりふり構わないやり方を行なっている限り、馬鹿真面目にいくら政策を訴えて活動しても野党は勝ち目が無いってことだ。
そして、これらのデータを見ても、いかに(特に日本人は)ブランドやメディアが発する情報に影響を受けやすいか、ということを示しているといえるだろう。
つまり、大量の資金を投入して、マジョリティ(多数派)の雰囲気を人工的に作っちゃえば、いくらでも世論を自由自在に操ることが出来るってことだ。
自民党のように無法地帯のようにネット工作を行なうようにとは言わないけど、野党ももう少しこうした現実や日本国民の傾向を直視して、真剣に対策を講じていかない限り、この現状を変えるのはなかなか難しいとボクは思うよ。
なんていうか、なんとも悲しい現実だけど…政治をより身近なものにしていくには、時としては「目には目を」の精神でいかないと難しいってことね。
いずれにしても、今回の参院選ではどうにか改憲可能な3分の2だけは阻止してほしいところだわ…。
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