どんなにゅーす?
・新国立競技場の建設工事現場で過労自殺が発生した問題において、現場で働いていた作業員が、建設現場の「異常な実態」を証言した。
・元作業員は、尋常ではない現場の混乱ぶりを証言した上で、「(自殺した男性以外も)突然、来なくなっている人いました。『限界ですよ』と言っていたら、2~3日後くらいに、そういえば来ないと」「そこ(自殺)まで本当に追い詰められてしまったんだろうなあと」「みんな必死です。使命感ですよね、オリンピック。」などと話し、東京五輪成功のために、過労死を招くブラック労働が常態化していたことを証言した。
|
|
“新国立過労死”で新証言「尋常でない現場だった」
新国立競技場の建設現場で働いていた男性が自殺した問題で、同じ現場で働いていた建設作業員が取材に応じ、現場の過酷な状況を初めて証言しました。
「そこ(自殺)まで本当に追い詰められてしまったんだろうなあと」(新国立競技場の建設現場で働いていた作業員)~省略~
「現場の動きがどんどんどんどん変わりまして、朝決まっていたことが何時間かすると突然変わって、それに対応するために、いろいろなことが発生して。尋常じゃない。(自殺した男性以外も)突然、来なくなっている人いました。『限界ですよ』と言っていたら、2~3日後くらいに、そういえば来ないと」(新国立競技場の建設現場で働いていた作業員)
工事に携わる人全体が「ギリギリの状態」だったといいます。
「みんな必死です。使命感ですよね、オリンピック。結構ギリギリのところでやっていましたし、ベテランの人でもいっぱいいっぱいになりながらやってましたので、もう、みんながみんな同じような状況で、いろいろ感覚がまひしたと思う」(新国立競技場の建設現場で働いていた作業員)
新国立
現場監督、過労自殺か 残業月200時間近く男性は大学卒業後の16年4月に都内の土木工事会社に入社し、12月中旬から同競技場の地盤改良工事の施工管理業務を担当。今年3月2日、勤務先に「今日は欠勤する」と電話した後に行方不明になり、4月15日に長野県内で遺体で発見された。「身も心も限界な私はこのような結果しか思い浮かびませんでした。家族、友人、会社の方、本当にすみませんでした」と書かれた遺書が遺体の近くに残され、県警から自殺と判断されたという。
母親の証言では、午前4時半に起床し深夜1時ごろの帰宅が多かった。生前、両親に「機械の調子が悪く、日程がタイト(ぎりぎり)だ」と話していたといい、川人氏は「五輪開催という国家プロジェクトに間に合わせねばという重圧が現場にあった」と指摘した。
男性の勤務先の土木工事会社は毎日新聞の取材に「遺族に対し大変申し訳ない。真摯(しんし)に受け止めている」と答え、元請けの大成建設は「専門工事業者に対し、今後も法令順守の徹底を指導する」とのコメントを出した。
|
|
東京五輪成功のために、「身を粉にしてお国(お上)に尽くす」の意識が招いた過労自殺の悲劇
東京オリンピック開催のための新国立競技場の建設現場で働いていた方が遺書を残して自殺した事件ですが、同じ現場で働いていた元作業員の男性が現場の実態について証言しました。
自殺した男性も、ほとんど寝る時間もないような状況で働いていた実態が分かっておりますが、現場では過労死ラインをはるかに超えるブラックな労働が常態化していたみたいですね。
どうやら現場の作業員たちは、「東京オリンピック成功のために」という使命感もあいまって、相当無理なスケジュールを精神が追い詰められるまでにキツキツ状態でこなしてきたみたいだけど、その結果、こんな悲劇が起こってしまうのなら、東京五輪なんてやるべきではないだろう。
このような話を聞いても、今回の過労自殺は起こるべくして起こったもののように感じるし、「東京五輪」という国家イベントのために、個人の心身や命を削ってまで身を粉にして尽くすという、まるで大日本帝国時代とほとんど変わらないような構造が今も展開されているということだね。
確かに、当サイトが以前に紹介したコラムとも大きく重なりますが、当時と同じような風潮が、戦争から70年以上たった日本で変わらずに展開され続けているというのは、実に恐るべきものです。
●【貴重動画】戦時中のアメリカが製作したプロパガンダ映画「汝の敵日本を知れ」で描かれている内容が、「今の日本と酷似している」と話題に!
しかも、前回の東京五輪でも同じような無茶な工程のブラック労働の現場が展開されていたといいますし、こうした数々の事例を見ても、「下層の国民が身を粉にして国家権力に尽くす」というような、反民主主義的な”奴隷思想”が特に明治以降に蔓延し続けてきたようです。
江戸時代以前は、今よりもよほど民衆がのんびりと暮らしていたという説もあるし、やはり、(安倍総理のご先祖たちの)長州勢が欧米軍事勢力と手を組み、江戸幕府を倒した明治維新以降に、日本がどこかおかしくなってしまったような感じがしているよ。
ちなみに、日本最低賃金の目安が25円アップして848円になったとのニュースが報道されているけど、これでも海外の先進国と比べても相当安いレベルと言わざるを得ないし、この日本のブラック労働や過労死問題は、生半可な対策では解決できなさそうな、相当根が深い問題であるように思えるよ。
どちらにしましても、日本に蔓延している、「上に対して従順な人間を育てる」ために行なわれている、”個”の考えや意見を退化させ、自己犠牲の精神をいたずらに植えつけるような教育制度や社会風潮を改善させ、日本国民全員の権利意識や、自分自身を守るための自己防衛&危機管理意識を育てていく教育を行なっていかない限り、この問題を解決させるのは難しいかもしれません。
下層の労働者たちが「賃金をもっと上げろ」と言うと、多くの人々がよってたかって「贅沢わがまま言うな」と叩いてくるような社会だからね。
日本国民の”洗脳状態”は相当に深刻だし、かなり抜本的な社会改革を行なわない限り、世界でも例を見ない「過労死(KAROSHI)」は中々なくならないような感じがするよ。
この記事が「良かった」「共感した」「参考になった」「役に立った」と思ったら、カンパ(ご支援)いただけますと嬉しいです!
●(new)クリエイター支援サイト「Ci-en」を通じた支援(クレジット・銀行振込・電子マネー等多くの支払い方法に対応)
100円~50,000円まで、自由に金額を設定しチップを贈ることが出来ます。(Ci-enを通じた詳しい支援の仕方はこちら)
↓「Ci-en」を通じた当サイトへのご支援はこちらから↓
●「note」を通じての支援(ゆるねとにゅーすイメージソングの購入…価格500円・税込・クレジットまたはモバイル決済)
楽曲の購入とは別に、クリエイターサポート機能を利用することで、100円~10万円までご支援いただけます。
楽曲を購入せずに、サポートのみ(100円~10万円)を行なうことも可能です。
(サポート機能について詳しくはこちら)
●月額ウェブマガジン「ゆるねとパートナーズ」のご購読(クレジット決済または銀行自動引き落とし)
およそ3日に一度配信(月10回)されるウェブマガジン「ゆるねと通信」や、管理人やキャラクターによる動画配信、不定期配信の会員限定記事などをお届けいたします。
金額は月500円~ご自由にお選びいただけます。
決済方法は、PayPalによるクレジット決済または銀行の自動引き落としです。
詳しくは「ゆるねとパートナーズ」のウェブサイトをご覧くださいませ。
|
|