どんなにゅーす?
・音楽プロデューサーの松尾潔さんが所属事務所のスマイルカンパニーを契約解除された問題について、松尾さん自身が日刊ゲンダイで詳細な内幕を明かした。
・松尾さんによると、小杉周水社長から「いかにも松尾らしく正論でもあるが、これまでの山下家・小杉家・藤島家のつきあいの歴史を考えると、SCに松尾が在籍し続けるのを認めるのは難しい。なぜなら、三家のつきあいはビジネスではなく『義理人情』なのだから」と、ジャニーズとの関係を維持するために松尾さんを切り捨てることを決めたことを告げられたといい、後日、山下達郎夫妻がこれに同意しているのかどうかを確認すべく、弁護士を通じて問い合わせたところ、「そうである」との回答があったという。
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山下達郎の所属事務所が社長名義で声明 松尾潔氏との契約終了は「双方の合意のもと」 『サンソン』での「本人より大切なご報告」告知
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同社は、代表取締役社長・小杉周水氏の名義で「この度、スマイルカンパニーと業務提携をしておりました松尾潔氏と松尾潔事務所との業務委託契約が本年6月30日をもって双方の合意により終了しましたことをお知らせ致します」と報告。
続けて「契約終了直後に、松尾氏がTwitterで弊社所属の山下達郎の名前にも触れてツイートを行ったことが各方面で取り上げられておりますが、今回の契約解除は、松尾氏によるこれまでの社内外での言動等に鑑み、弊社代表である私自身の判断により、松尾氏との協議の上、合意により終了することとなったものです。双方の代理人弁護士による署名/捺印済みの解約合意書もございます。その他については、守秘義務の関係もあり、お答えを差し控えさせていただきます」とした。
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「スマイルカンパニー契約解除の全真相」弁護士を通じて山下達郎・竹内まりや夫妻の“賛成事実”を確認
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■2009年から業務提携
1978年に山下達郎のマネージメント会社として始まったSCは、大所帯ではなく、強い営業力を誇るわけでもないが、たいへん居心地のよい事務所だった。ブラックミュージック愛好家同士で10年にわたる交流があった達郎さんに誘われて、ぼくの個人事務所は2009年に業務提携を結んだ。
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小杉さんはJの関連会社の社長も兼務していたから、洋楽畑出身で邦楽事情に明るくないぼくでも、SCがJと近い関係にあることは知っていた。80年代からJのアイドルに作品提供を続けてきた達郎さんも、ジャニー喜多川氏を尊敬していることをメディアで公言していたし。「ジャニー喜多川ってヤバいんでしょ?」とゴシップ趣味で質問をぶつけてくる知人には、たまにJのグループに作品提供したり、番組で共演するくらいの関係のぼくにわかるはずないと答えていた。
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蒙を啓かれたのは今年3月。喜多川氏の性加害疑惑の実態を暴く英BBCのドキュメンタリーを観たぼくは、したたかに打ちのめされた。これまで自分は一体どこに立って何を見てきたのだろう。いや、何を見逃してきたのだろう。はげしい悔恨の念に襲われた。だが、過ちては改むるに憚ることなかれ。まずは注視、そして気になるところがあれば声をあげればいい。変えていけばいい。そう自分に言い聞かせた。
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BBCの番組放映後、元J所属タレントの性被害告発が度重なり、それを受けて藤島ジュリー景子社長が動画と文書で公式見解を発表した。5月14日夜のことだ。たまたま翌15日の朝に福岡RKBラジオ『田畑竜介Grooooow Up』に生出演を予定していたぼくは、スタッフの求めに応じて番組内で見解を述べた。社長は記者会見を開きましょう、第三者委員会を設置しましょう等々。今もネットでその書き起こし記事を読むことができるが、突飛なことは何ひとつ言っていない。
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読めば瞭然、これは批判ではなく提言だった。
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書き起こし記事がYahoo!ニュースになって配信されたのが翌16日。それを読んだ小杉周水SC社長に本社オフィスに呼び出されたのが18日。理宇造氏の長男の周水くんは作曲家の顔を持ち、ぼくにとっては親しい後輩でもある。付き合いも家族ぐるみだ。彼は、こんなことで松尾さんと向きあいたくはなかった、性加害は当然許されないことだし、松尾さんの話も正論、でも……と、Jやジュリー社長の名前をメディアで口にすること自体を問題視し、マネージメントの中途解約を切り出した。いわば不敬罪による一発退場である。
無論ぼくは納得できない。その場で逆に提案をした。SCは時代の声に耳を澄まし、対症療法ではなく体質改善を図っていくべきでは。具体的にはJに依存せずに済むよう、自社の新しい才能育成を強化すればと。同時にJに対しても提案したいことがあるので、ジュリー社長とつないでくれるよう請った。だが周水社長が首を縦に振ることはなかった。
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ぼくは周水くんも守りたかった。それでも彼の主張は変わらず、これから山下夫妻の意向を確認する、それをふまえて来週以降もう一度会いましょうと紳士的に言った。その場で達郎さんに電話したい衝動を必死で抑えながら、ぼくは社長の発言を尊重して、メールを含む夫妻への直接の連絡は一切控えた。
■山下家、小杉家、藤島家は「義理人情」
6月2日、SCオフィスで再会した周水社長は、ぼくの契約の中途終了に山下夫妻が〈賛成〉であることを告げた。RKBラジオ等での発言はいかにも松尾らしく正論でもあるが、これまでの山下家・小杉家・藤島家のつきあいの歴史を考えると、SCに松尾が在籍し続けるのを認めるのは難しい。なぜなら、三家のつきあいはビジネスではなく「義理人情」なのだから、ということだった。
ぼくはかつて達郎さんに、これこそ人生の一本だと1937年の名画『人情紙風船』(山中貞雄監督)の存在を教えてもらったことを思いだした。
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この期に及んでも、どうしてもぼくに飲み込めないことが一点だけあった。周水社長からの報告という形でしか聞いていない山下夫妻の〈賛成〉だ。周水くんを疑ってはいない。ただ、四半世紀におよぶ付き合いのなかで自分が知る達郎さん、そしてまりやさんなら、本当に〈賛成〉するだろうか。その疑問が払拭できなかった。
「義理人情」という言葉はたしかに重い。それはいいだろう。だが、その形は、時代にあわせてしなやかに変わっていくべきではないか。紙風船のように。
周水くんとの信頼関係を考えれば、だからといって達郎さんに直接コンタクトを取るのはやはりためらわれた。ぼくは喜田村弁護士に、先方の代理人を務める弁護士へ尋ねてもらった。「松尾は、『山下氏と竹内氏が契約解除に賛成している』と社長から説明を受けているが、それは事実か」と。返ってきたのは「そうである」。この回答を確認したぼくは、契約終了の最終合意に応じた。
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■社会的弱者に寄り添う眼差しは…
昨年6月に発表された山下達郎11年ぶりの力作アルバム『SOFTLY(ソフトリー)』は大した評判をとった。その中でもぼくが白眉と位置づけるのが、ゆったりとした、しかし骨太のリズムで歌われるビル・ウィザーズ調の「OPPRESSION BLUES(弾圧のブルース)」である。
アフガニスタン、香港、ミャンマーなどの騒乱に想を得て21年までには書いていたと本人が語る歌詞は、社会的弱者に寄り添う眼差しがすばらしい。
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山下が声を振りしぼって熱唱する言葉たちは、まさにぼくの現在の心境とシンクロする。
「許してはならないこと あったはずじゃなかったのか ねえ、違うの? なぜ、言えないの? 何も、出来ないの? どうして? どうして? 何も言えないの? どうして? どうして?」
(了)
松尾潔の契約終了のウラにある事務所の重鎮・山下達郎&竹内まりや夫妻とジャニーズ「ただならぬ関係」
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元事務所スタッフが明かす。
「キッカケは’82年に、初代事務所社長の小杉理宇造氏が近藤真彦(58)の『ハイティーン・ブギ』をプロデュースし、大ヒットしたことです。同曲の作曲・編曲に山下さん、コーラスに竹内さんが参加したことで、ジャニーズとの昵懇の関係が構築されました。
KinKi Kidsのデビュー曲で、’97年にリリースされ大ヒットした『硝子の少年』も小杉氏と山下さんプロデュース。以降、山下さんのライブ会場にはジャニーズタレントが駆けつけることが恒例となりました。思いつくだけでも東山紀之(56)、木村拓哉(50)、堂本剛(44)、堂本光一(44)、櫻井翔(41)など錚々たる顔ぶれ。それだけジャニーズとの関係は深いものがあります」
事務所には作詞家や作曲家など多くのクリエイターが在籍し、仕事の大半をジャニーズ事務所に依存していたという。そのため事務所はジャニーズとの関係維持を最優先にしており、ここ数年は旧態依然とした体質に耐えかねたタレントやスタッフの流出が続いていたようだ。今回の松尾氏の発言には、そういった背景への不信感も込められていた。
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ジャニーズの子ども達への性加害問題に向き合うことより、今までの付き合いを優先して見て見ぬふりをし、向き合おうとする人を潰す。それを義理人情とは言わない。気持ち悪すぎる。
山下達郎と竹内まりやの曲はすごく好きだったけど、もう聴けない。何聴いても向き合わず逃げた大人の歌になるから。 https://t.co/jNYhBg2CWX
— konkontanuki (@konkontanuki4) July 6, 2023
「義理人情」に屈して《山下達郎を山下達郎たらしめる自分の歌詞に込められたメッセージ》を自分の行動で否定してしまった山下達郎が、それが書いた松尾潔氏の意思かどうかとは関係なく、そこに描かれてしまっている。残念だけど、山下達郎は晩節を汚したと言える。 https://t.co/In0bYY9F1o
— kaz hagiwara(萩原 一彦) (@reservologic) July 6, 2023
ジャニー喜多川こと喜多川拡は推定2000人以上の少年を強姦した強姦魔で小児性愛者です。ギネス級、史上最大のの性犯罪者。どういう「義理人情」が少年たちを踏みつけにしていい理由になるのでしょうか?山下達郎さん#山下達郎
— stanleyk2001 (@stanleyk2001) July 7, 2023
小2時にジャニー喜多川から性被害を受けたと告白した服部吉次氏。https://t.co/bt1sUCi4zX
彼の実兄は服部克久。山下達郎と竹内まりあは克久氏に楽曲制作を助けられ、克久氏の死後、山下は追悼番組を放送、追悼コンサートにも夫婦揃って出演した。同夫妻は、その実弟の勇気ある告発に今、何を想うのか pic.twitter.com/wy69pWxCsS— #NoWar(人民)HiroshiHootoo (@HiroshiHootoo) July 5, 2023
山下達郎と竹内まりあ は
未成年への性被害より、義理人情が大事なんだね
その義理人情とやらに傷ついた未成年は入ってないんだねhttps://t.co/ba4UnBYmdr— 🐣ちどりん🐥 (@tiidori) July 7, 2023
義理人情…
数多の年端のいかない少年たちが犠牲になり人生を壊されたのに、義理人情。山下達郎が7月9日に何を言うか知らないが、ジャニー喜多川やジャニーズ事務所のやってきたことを厳しく批判できないのなら、全く意味がない。
かつてのファンとしては残念至極だが未練はない。 https://t.co/VeIc1OEoPQ
— 96chibi’s kaka (@96chibiKaka) July 6, 2023
松尾氏は、ジャニーズを一言も批判していない。建設的かつ前向きな「提言」をしただけだ。それを許さないと言うのは、「ジャニーズはこの問題をウヤムヤにして逃げ切ろうと思っているのに、コトを荒立てるな」ということだな。なんと醜い義理人情か。https://t.co/RmGCISCQZo#ジャニーズ性加害問題
— Driftwood (@Driftwood1965) July 6, 2023
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「義理人情」を建前にしてジャニーズ事務所(凶悪犯罪集団)との関係継続を最優先し、体質改善を提言する松尾さんを追放したスマイルカンパニーと山下夫妻…!山下氏は近日中に自身のラジオ番組で「お気持ち発表」!
松尾潔さんが、スマイルカンパニーを契約解除された内幕を詳しく明らかにしてくださいました。
しかし、知れば知るほどますますショッキングですし、松尾さんを切り捨て、ジャニーズとの関係を継続する理由が「義理人情」というのは、まさに唖然とするしかありません。
つまりは、「義理人情」を建前にしながら、ジャニーズ事務所(凶悪犯罪集団)との関係継続を最優先し、事態の打開と体質改善を提言する松尾さんを追放したというわけだ。
山下氏はこれまで戦争や紛争に反対するようなメッセージソングも発表してきたけど、今回の一連の騒動を通じて、これまでのメッセージソングと見事なまでにダブルスタンダードとなってしまったね。
9日に放送される自身のラジオ番組で「お気持ち発表」をするみたいだけど、今回確定してしまった事実関係を(上っ面の)言葉だけで覆すことは不可能だし、どちらにしても、(今だけカネだけ自分だけの)実態がバレてしまったというか、見事なまでに晩節を汚してしまったね。
ネット上では、松尾さんがこれまで忌憚なく自民政権を批判をしてきたことをやり玉に挙げた上で、「立憲や共産を支持してきた反日左翼だから追い出されて当然!」みたいなコメントも目に付くようになっていますが、もし、このような「政治的な思惑」も介在している上で今回の一件を利用して松尾さんを事務所から追放したのだとしたら、ますます悪質で汚いといわざるを得ないでしょう。
当サイトでも大きく取り上げたように、山下達郎氏はこれまでも、劣悪なコロナ対策で国民から批判を浴びていた安倍政権について「何でも反対、プロパガンダはお休みになりませんか」などという安倍サポメッセージを発したこともあったし、どうやら、今回の件で山下氏を擁護しつつ松尾さんを叩いている中に自民党支持者が多く含まれているようだ。
こうしたこれまでの山下氏の言行を見ても、この事態が発生する前からすでにダブルスタンダードになりかかっているし、そうなると、今回の騒動も起こるべくして起こったということになるだろう。
まあ、どのミュージシャンよりもジャニーズと親密な関係を築いてきたというのであれば、必然的に、腐敗権力の擁護者であり、体制迎合主義者ということになるでしょうね。
実際のところ、日本の芸能界と自民党政権は密接な関係を築いてきましたし、例えば、自民党政権をサポートしたり野党を非難するコメントを行なう有名芸能人ほど、優先的にテレビに起用されてきた実情があります。
これまでは、主に吉本などのお笑い界において、自民政権との癒着や親密性が取り沙汰されてきたけど、今回の一件を通じて、商業音楽界もまた似たような構造が出来上がっていることが露呈したといえるだろう。
簡単に言えば、現在の芸能界や音楽界では、おかしなことを「おかしい」とはっきり言うことができる知性や良識がある人はいずれはもれなく追放されるということだし、混じりっけ無しの凶悪犯罪集団であるジャニーズ事務所が、ここまで長年にわたって少年への大量レイプを繰り返しながらも、これが一切表沙汰になることなく日本の芸能・音楽界で絶対的な地位と権力を維持してきたこと自体が、そうした実情を全て物語っているということだろう。
まったく恐ろしいことです…。
果たして、山下氏がラジオ番組内で一体どのようなコメントを発するのか、固唾をのんで見守っていこうと思います。
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