1万社に調査をしたところ、回答はわずか1700社あまり
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80時間超す残業、企業の2割 初の「過労死白書」
政府は7日、過労死等防止対策推進法に基づく「過労死等防止対策白書」を初めて閣議決定した。1カ月間の残業時間が、労災認定の目安となり「過労死ライン」とされる80時間を超えた正社員がいる企業は22.7%に上ると指摘。正社員の4割近くが高いストレスを抱えながら働いている実態も浮かび、職場環境の改善、働き方の見直しなどを訴えている。
2014年の同法施行を受け、厚生労働省は昨年12月~今年1月、企業約1万社(回答は1743社)と労働者約2万人(同約1万9千人)を対象とする調査を実施。結果を白書に盛り込んだ。
過労死ラインを超える残業をしている正社員がいる企業の割合を業種別にみると、最も高かったのは情報通信業で44.4%。研究や専門的な技術サービスを提供する企業が40.5%、運輸・郵便業が38.4%で続いた。同省は「人員不足や、予定外の仕事が突発的に発生することなどが影響している」とみる。
日経新聞などの複数のメディアによると、労災認定に達する「過労死ライン」といわれる月80時間もの残業を強いられている正社員がいる企業が、なんと全体の23%近くにも上ることが判明したとのことだ。
これは、厚労省が1万社の企業と2万人の労働者を調査し判明したもので、労働者からは1万9千人から回答をもらえたものの、企業からはたったの1700社あまりしか回答を得られなかったという。
このような状況から推察するに、回答を行なわなかった企業の中にも過労死ラインを超える残業を強いている企業がかなりあるものと推測され、改めて、日本の人権無視レベルのとんでもないブラック労働の実態が浮かび上がってきたといえるだろう。
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これが「いかに異常な事態なのか」を国民レベルで認識できないのが、日本の”奴隷システム”に繋がる元凶
こ、これは…想像以上の異常事態です!
そもそも、労災認定に達するほどの「過労死レベル」の労働を強いていること事態が、絶対にあってはいけない話であり、犯罪と同等に厳しく罰するべきです。
それが、分かっただけで全体の23%近くに達し、さらに多くの企業が常態的に労働者に強いている時点で、国際的に見ても異常すぎる事態です。
これを実質放置し、黙認してきてしまった国に対して、本来であれば国民全員が強く怒り、徹底的に改善させなければいけないはずなのですが…。
このデータを目にし、日本国民が認識しなければならないのはいくつもある。
まずは、ここまで人権を無視し、世界的に見ても異常なレベルまで、徹底的に死にそうなまで働かされているにもかかわらず、日本の生産性は一向に向上せず、むしろ世界的に見ても、経済的にどんどんと停滞・沈下に向かっているってことだ。
これは、労働者がこれだけ働いているにも関わらず、それ相応の報酬が全く労働者に与えられていないことを意味しており、その分をどこかが(企業や国・その上に位置する国際金融勢力など)吸い上げているということが考えられる。
そして、りのちゃんの言うとおり、企業が労災認定レベルの労働を強いることは紛れも無く、犯罪行為に相当するという”事実”だ。
上の記事では、4割近くが仕事に強いストレスを感じていることが判明したと伝えられているけど、これだけを見ても、相当な数の労働者が長時間のキツイ仕事のせいで、うつやうつの一歩手前になっていることが推測される。
しかもこれは、正社員だけのデータなので、派遣などの非正規を加えると、とんでもない人数の労働者が常軌を逸した労働環境に悩まされていることが考えられる。
恐らく、日頃から仕事にやりがいを感じたり、充実感を感じている人は、ごく僅かなんじゃないだろうか。
ここまで来れば、日本は完全なる「奴隷社会」と言っていいもので、まさしく「死ぬまでとにかく働き続けろ!」という、実に恐ろしい世界だと思うよ。
本当にそう思います…。
やはり、こういう異常すぎるシステムがまかり通ってしまうのは、それなりの大きな欠陥や問題点があるように私には思えるのですが…。
ボクは日本がこうなってしまった最大の原因は、「日本国民がこの世界を”普通”と錯覚するようになってしまった」ことだと見ている。
少し年配の世代の人なら覚えているかもしれないけど、昔は、鉄道などでも「ストライキ」で数日運休する事態になるなど、日本人も積極的に労働者の権利を行使し、「労働環境を改善しろ」「賃金を上げろ」という運動が活発にあった。
この頃は、「労働者は会社に最大限保護されるべき」という認識が浸透しており、企業の社員たちは”組合”を結成して、常に経営者を監視し、一定の圧力を掛けていたお陰で、ある程度の労働環境が保全されていたんだ。
この頃は、マスコミもまだ権力監視の建前は守っていたから、選挙の投票率も今よりもよほど高く、現在よりも民主主義の原則を日本国民も理解していたように感じる。
ところが、時代の変遷とともに、小泉政権を機に新自由主義経済がアメリカから輸入され、「労働者の権利」よりも「企業の純粋な利益」を追求する風潮が日本に根付き始めた。
この頃から「ブラック企業」という言葉も生まれたけど、この頃から日本国民の間で権力を監視し、自らの権利を主張する思考が徐々に削がれていったように感じる。
そして、現在はすっかり、労働者が一方的に経営者にあごで使われる世界に成り代わってしまっており、労働者も強いストレスを抱えながら、「されるがまま」に過労死レベルに達するほどのブラック労働を強いられてしまっている。
日本人がここまでされるがままの「奴隷状態」になってしまったのは、一体何故なのだろうか。
テレビなどのメディアを通じた権力側からの「マインドコントロール」によるものなのか、それとも、元々日本人が持ち合わせていた「気質」によるものなのか、それともその両方なのか?
確固たる原因は分からないけど、ここまで奴隷システムが当たり前のように蔓延している現代の日本社会が、かなりの「異常事態」であることは明らかだ。
つまり、このような事態を受け入れ、自らの命を削ってでもブラックな労働をしつつ、これを「普通のこと」と受け入れてしまった日本国民が、こういう事態を誘発してしまった最大の原因とボクは見ているよ。
まとめ
なるほど…。
どうしてこうなってしまったのか色々な原因が考えられますが、こうした状態が発生しているのも、こうした異常な社会を受け入れてしまっている日本国民が存在しているからこそ…ということでしょうか。
基本的には、働いている会社の経営者を監視するのも、政権与党の政治家を監視するのも、「国民による権力監視」という点ではどちらも同じものだ。
現在の日本国民は、権力を監視し、おかしいと思ったことに声を上げるという、「人として当たり前の姿勢」も忘れてしまい、働き先の会社に対しても、理不尽な労働を強いられても、一方的に我慢をしながら、黙々と命を削りながら働いている。
これはすでに、「日本国民がすっかり奴隷になってしまっている」といってもいい状態で、客観的に見ても異常すぎる事態だ。
一体どうして日本がこんな世界になってしまったのか?
日本国民全員が、今一度自分たちの環境や現実を立ち返り、この「理由」を真剣に考えてみる時期に差し掛かってきているのではないだろうか。
そうしないと、この先、ますます日本人にとって”地獄の世界”が待っているように、ボクには思えて仕方ないよ。
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